yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 8/23

アメリカの地域航空会社に勤める、小型旅客機の操縦士、裕坊です。

 

1週間の有給を含む10日間のお休みをいただいて、2日間のフライトへと出かけておりました。

デルタ株による影響で新規感染が多いとされるアメリカ。それでも昨年同期に比べると、遥かに忙しいデトロイトの空港ターミナル内。

 

米運輸保安省によると空港内の保安検査場を通過した人の合計は、6月1ヶ月間で5,720万人だったんだそうです。

昨年同期と比較するとおよそ3倍らしいです。それでもコロナ禍前の2019年と比較すると、まだ22%減。ちなみに内訳を見ると、国内線では2019年度比17%減で、国際線では45%減という結果でした。

 

ただサウスウエスト航空によると、デルタ株の蔓延とともに予約数に減少傾向が見られ、9月以降の運航便数の調整が必要になるかも知れない、とのこと……

強気な予測を発表していた我が社にも、何らかの影響があるかも知れません…

 

新規に陽性と診断となる件数の増加を受けて、アメリカの旅客機搭乗の際に義務付けられているマスク着用の期限が、2022年1月18日まで延長されることになりました。

 

アメリカのみならず、各国の政府や企業、各種団体などが総じて接種の推奨を続けているコロナワクチン。

今日8月23日(月)、アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration)より、正式承認が発行されました。

 

裕坊の願いといえば、本当に本当に安全なワクチンであって欲しい……

RNAウィルスワクチンと聞いて、どうしても思い出さずにいられないのが、5年ほど前に行われたデング熱ワクチンのフィリピンでの公的接種…

 

デング熱とはネッタイシマカなどによる蚊を媒介して感染する、RNAウィルスによる感染症。(ただし、感染経路は蚊による媒介のみで、人から人への感染はありません)

デング熱は4種類の血清型があり、4種類のうちの1つに感染すると、その血清型に対しては終生免疫を得られるのですが、他の血清型に感染すると却ってウィルスの体内での増殖を引き起こすリスクがあることで知られています。

 

そのデング熱に対しては、フランスのサノフィ社が長年の時間をかけてワクチンの開発に当たっておりました。2016年4月からはフィリピンが世界に先駆けて、サノフィ社製のワクチンを小学生を対象に公的接種……

ところがデング熱に感染したことがなかった小学生での副反応が強いことが判明……一部では重症化し、2017年11月には正式に接種プログラムが中止されるまでに至りました。

 

一部では死に至る、悲痛な結果になっています。

 

2019年にはフィリピンにおいて、デング熱が再び大流行。全国的流行が宣言されたにもかかわらず、ワクチンによる悲痛な経験をしたフィリピンは、デング熱ワクチンの使用禁止方針を堅持することを決断しています。

 

今も一部の熱帯、亜熱帯地方においては、コロナウィルスとほぼ同様の脅威になっているデング熱

サノフィ社製のワクチンが使用中止になって以来、現在に至ってもデング熱に有効なワクチンは存在していません。

 

対ウィルス(特にRNA型ウィルス)のワクチン開発の難しさを、如実に物語っています。

この事実を裕坊は鮮明に覚えているので、対RNAウィルスのワクチンというものに対しては未だに懐疑的……そのため、まだ裕坊自身はワクチン接種には至っておりません…

 

 

ただ、猛威を振るうとされるデルタ株、それに続くラムダ株の影響を未然に対する防衛手段に出る航空会社も、徐々に増えつつあり、

 

 

アメリカ国内では、ユナイテッド航空がその先駆けになりました。

 

そしてフロンティア航空(本社、コロラド州デンバー)がそれに続き、

 

海外の航空会社でも、オーストラリアのカンタス航空

 

香港のキャセイパシフィック航空なども、全従業員への接種を義務付けることになりました。

 

短期的には効果があるデータが集まり、重症化を防ぐ効果も高いことが分かってきているとされるワクチン。

 

ただしワクチン接種を完了したからといって、必ずしも感染が防げるわけではなく、重症化も完全には防げていないのも事実。

イスラエルでは国民のうちの70%が接種を完了しているにもかかわらず、ここに来てデルタ株による感染が拡大。

 

重症化している患者も必ずしもワクチン未接種者ばかりではなく、ワクチン接種済みの人でも相当数を占めているらしいです…

最近メディアなどでも取り上げられている、抗体依存性免疫増強症(通称ADE:Antibody Dependent Enhansement)への影響がどの程度なのかもすごく気になりますので、裕坊はもうしばらく時間を稼ぎます。

 

 

先日は金曜日から、2日間のフライトでした。

夏休みも終わりに近づき、家族づれの旅行客よりビジネスマン風の人を見ることが多くなった空港ターミナル。

 

遅くになってのホテル到着でしたが、

 

お天気にはまずまず恵まれて、快適なフライトを過ごせる、休日明けには助かるフライトでした。

 

2日目はアイオワ州の州都、デモインから1便だけを担当。

 

デトロイトに帰ってくる頃には、既に夕暮れ時。

 

休日には、息子くんに譲ることに決めている18年もののセダンの化粧直しに奮闘しています…

 

エンジン周りのサビは、かなり落としました。

次はペイントを少し直して、次はライト類……

 

 

 

しばらく「化粧直し」の日々が続きそうです…