yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 2024年3月

米国航空会社に勤務する、裕坊といいます。

4ヶ月ぶりの投稿になります。

 

前回2023年11月投稿時は、裕坊が現在通うピアノ教室主催のリサイタル直後。

あれから4ヶ月が経過しておりました。大変お待たせしてしまいました…

 

 

ボーイング737型機マックスの購入契約を締結していた、裕坊が1昨年から勤務しているデルタ航空。先日のアラスカ航空の不具合発生とともに、納入予定は大幅に延期。ボーイング社製旅客機の新造機納入がしばらく滞ることになって、やや新規採用のペースを控えることにもなりました。

こちらはサウスウェスト航空で使用されているB737-MAX。従来の737型機とは、機体最後方にある第3エンジンの排気口の形が異なっているので、見分けが簡単につきます。

 

この737-MAXが抱える事情があり、ボーイング製旅客機を抱える航空会社はMAX以外の保有機材を最大限活用する形で、過去最高になると見込まれるこの夏の旅客需要に応える体制を進めています。

裕坊が現在も乗務中のB717型機も、格納庫にしばらく静態保存状態になっていたうちの何機かを再稼働させ、現在ほぼ70機の稼働体制になりました。

 

ちなみに裕坊は入社から2年が経過…デルタ航空では入社後2年間は、機長昇格のケースを除くと入社時の担当機種からの機材変更が原則として認められないという契約。俗に言う『機種縛り』が解かれることになりました。 ただスケジュールの選択順位が大幅に上がり、休日なども選択しやすくなったこともあるので、裕坊自身はしばらくB717に乗務する予定にしています。

 

休日の選択肢が大幅に広がったこともあって、10連続の休日を取得することも可能になり、日本を訪れたことなどもありました。

 

1週間ほどの期間を利用して一時帰国した際には、

浅草を訪れたり、

 

小学生の頃、祖父に連れられて何度も訪れていた銀座を歩いてみたり、

 

新しく開業したばかりの豊洲市場千客万来を訪れてみたり、

海鮮ものだけでなく、果物や肉料理のグリルものでも美味など、豊富な食材に舌鼓などを打っておりました。

 

 

実は、この豊洲市場にちなんだお店が、ニューヨーク州のマンハッタン内で開業しています。

 

その場所というのが、マンハッタンのやや南側にある食材スーパー、ウェグマンズ内。

 

アジア系の食材店も多く入居しているスーパーなのですが、エスカレーターで地下へと降りるとすぐ目に入るのが…

豊洲直送の鮮魚が手に入るという、『さかなや』さん。

 

幟があるのですぐ目につきます。

 

毎週火曜日と金曜日に、豊洲からの直送鮮魚の仕入れがあるんだそうです。

 

普段愛妻ちゃんが好んで口にすることがないハマチを試しに購入したのですが、鮮度が驚愕もので美味しくいただいておりました。

 

地下鉄4番もしくは6番電車に乗車し、9番通り沿いになるアスター・プレイス駅から地上へと上がると、すぐ目に入ります。

 

 

 

ところでこの4ヶ月の間、裕坊はどういった過ごし方をしていたか、といいますと…

 

 

 

我が1人息子が昨年8月末より大学生活を始めたのですが、車で30分とかからない完全通学圏内でありながら大学1年目は強制入寮。我が家に帰ってくるのは週末のみ…

 

我が家で唯一ピアノを弾いていた息子が大学寮へと出てからというもの、せっかく高額のお金を払って購入したピアノを遊ばせておくのももったいない、と始めたのですが、どうせやるからにはとことんやらないと気が済まない裕坊。ここ最近は空いた時間はピアノにしっかりと時間をかけておりました。

 

昨年11月のリサイタルで披露することになったのは、ブルグミュラーアラベスクパッヘルベル作のカノン。

 

1つの到達目標地点として、同じアラベスクでもドビュッシー作のアラベスクを視野に入れたいところなのですが、3連符が続く箇所がある上に、指使いの速度がまだまだ今の技術力では到底追いつかない…

音符こそなんとか半分ほど読んではみたのですが、音程を合わせるのが精一杯で、小節の中に全ての音を入れ切るには到底至りません…

 

そこで小指と薬指のしなやかさこそ必要としながらも、速さは要求されることがない超有名曲、ベートーベン作『月光』に焦点を当てて、何とかほぼ完成に近い領域まで持ってきました。

まだやや辿々しい最後の数小節が完成すれば、とりあえずリサイタルでも披露できるところまでは完成させています。

 

 

ただここからドビュッシーアラベスクへの完成へと近づけるのに、何を次に選曲するのか…

 

 

音の響きがいいことから、ドビュッシー版月光などにも取り組んでいますが、今真剣に視野に入れているのが、ショパン作ワルツの第69番第1楽章。もしくはバッハ作平均律クラービア第846番第2楽章フーガ辺り…ただフーガは基本ハ長調なので、黒鍵が登場する機会自体はそれほど多くはない。

 

まずはある程度の速さを保ちながらも、正確に黒鍵を操る技術を身につけないといけないことを実感しつつ、いつの日かドビュッシーアラベスクを、まずは目指します。