yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 12/13

アメリカの地域航空会社の小型旅客機担当、裕坊といいます。こんにちは。

先週の4日間のフライトを木曜日に終わって3連休をいただきました。

 

明日月曜日からは、ちょっと変則の3日勤務。初日の月曜日は1便だけで宿泊、2日目は予定が変わって、最初の便を担当してからの地上待機が7時間…

夏の時期には、エンデバー航空(デルタ航空の子会社)の運航する旅客便も、夏場には800便台と昨年比で9割近くまで便数が回復した時期もあったのですが、また若干停滞気味になって、便数はやや減少傾向。

 

どこまでコロナウィルス蔓延の風向きを変えられるかは全くの未知数ですが、とうとう急ピッチで開発されていたワクチンも、正式承認が決まりました。

ファイザー製薬とドイツのビオンテック社の共同開発製のワクチン。

 

米食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)の推薦を受けて、アメリカ疾病予防管理センター(CDC:Centers for Disease Control and Prevention)が12月12日(土)の緊急会合を開き、正式に発表になりました。早速早いところでは、月曜日から接種が始まるんだそうです。

 

 

 

パイロットへの影響は、というと……

 

 

 

こちらはオクラホマ州オクラホマシティにある、連邦航空局(FAA:Federal Aviation Administration)本部。

これまでは一貫してワクチン接種には否定的でした。定期航空会社のパイロットには、年に一度の航空身体検査の受診が必要になり(40歳以降は、6ヶ月に一度)、第一級身体検査合格証の携行を義務付けられているのですが、もしワクチンを接種した場合は、その合格証が失効すると解釈していました。

 

それが一転、金曜日のワクチンの緊急承認が発表されたのを受けて、ワクチン接種後も身体検査証は失効しないと解釈を変更。ただ接種後は最低48時間、経過観察が必要になり、操縦の業務にはつけないとの解釈も発表になっています。

接種が許可されたのは、CDCが緊急承認したファイザー製薬、ビオンテック社製のみ……副反応などがないことが、操縦業務従事の条件になります。

 

 

では、実際にパイロットの間における印象とは……

 

 

これはあくまで、裕坊が同乗した我が社のごく限られたパイロット仲間の解釈にしか過ぎないのですが、まだ様子見をしておきたいという声がほとんど…

短期的な効果はそれなりに認められるにしても、長期的な副反応等の影響は、まだ全くの未知数。裕坊の周りは、ほとんどが慎重派。

 

ただこのワクチンの早期承認は、アメリカの「オペレーション・ワープ・スピード(OWS:Operation Warp Speed)」と呼ばれる官民合同による国家プラグラムが成し遂げた、異例中の異例の早業でした。

陣頭指揮を採っていたのは、グラクソ・スミス・クライン社で長年ワクチン開発を手がけてきた、モンセフ・スラウイ氏。オペレーション・ワープ・スピードの立ち上げとともにコロナウィルスワクチンの開発にも尽力していました。

 

そしてオペレーション・ワープ・スピードの立ち上げの張本人といえば、この人…

トランプ大統領

 

2021年1月に接種可能なワクチンを開発すると意気込んで、コロナウィルス緊急助成金の中からワクチン開発にも資金を当てて、今年5月20日(水)にはオペレーション・ワープ・スピードの正式立ち上げまで発表。

そして目標よりも1ヶ月早いワクチン完成を達成しました。 最近、トランプ大統領といえば米大統領選のニュースにばかり注目が集まり、今ではすっかり影が薄くなってしまい、悪い印象だけを残そうとしているマスコミによる印象操作が絶えませんが、このワクチンの完成も元はといえばトランプ大統領の立派な成果の1つ。トランプ大統領の数々の実績、成果には、マスコミもしっかりと光を当てていただきたいです。

 

 

この3日間の休日の裕坊といえば、とにかくひたすらのんびり……

実は来月には、年間一度の受講を義務づけられる年次座学があり、3日間の講義の最後ではテストも課せられていますので、ボチボチとマニュアルなどを開けながら、勉強していたのですが…

 

家にいると、どうしても誘惑が多過ぎる……

我が家にはプールもありませんし…

 

裏庭もゆっくりと座るには今は寒過ぎるのですが……

 

いかんせん、最近はタブレットスマホなるものが使えてしまって……

 

同じタブレットでも画面が……

 

こんな画面に変身したりするのです……

 

タブレットのゲームなのに、ホンマに完成度高いわ……

って、ゲームのこと評価しとる場合やないやろ……

 

真面目にしっかり勉強します……

 

ちなみに講習3日目でのテストは、制限時間が150分で問題数が100。会社から支給されているマニュアルであれば、何を参照しても良い仕組み。

既に連邦航空局から、リモート式での授業が3月まで許可されていて、裕坊が受講する講義もリモート式になりました。

 

 

 

 

お正月明けの1月4日から3日間の講義を、我が家から受講する予定にしています。 明日はお昼以降の出勤です。