yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 12/19

アメリカの地域航空会社の、小型旅客機担当、裕坊といいます。こんにちは。

日曜日から始まる4日間勤務に備えて、3日間のお休みをいただきました。クリスマスイブとクリスマスの日の2日間のお休みを挟んで、合計で9日間の勤務をこなして、2020年を締めることになりました。

 

先々週のファイザー製薬・ビオンテック社の共同開発のワクチンが緊急承認を受けたのに続いて、モデルナ社のワクチンも先日金曜日に承認が決定。

同じmRNAという、コロナウィルスの遺伝子情報の一部を体に取り入れることによって、免疫反応を起こさせる新しいタイプのワクチン。このmRNAは、将来的には癌などの様々な病気の治療薬への応用が期待されているそうです。 ファイザー製薬などとともに、早期のワクチン完成へと漕ぎ着けました。

 

ファイザー製薬といえば、創業は1849年という老舗中の老舗企業。

 

ニューヨークのマンハッタンの中心に大きな本社ビルを抱え、 世界の至る所に工場も保有

 

日本にも代々木に大きな本社ビルを持っていて、全国展開をする優良企業のうちの1つ。

裕坊も製薬会社勤務時代には、ファイザー製薬の営業の方と、プライベートの付き合いがあったりもしました。

 

方やモデルナ社は、2010年創業という新しい企業。

マサチューセッツ州ケンブリッジという、ハーバード大学マサチューセッツ工科大学などの、世界の頭脳とも呼ぶべき人たちが集う町の中に本社があります。ファイザー製薬に比べると会社規模自体は小さく、2019年時点の従業員は830名。ただこちらは、約半数が修士や博士号を取得しているという精鋭たちの集まり。

 

創業者は、ハーバード大学で幹細胞の研究を行なっていたという、デリック・ロッシ氏。

元々はジカウィルス感染症、RSウィルス感染症などのワクチンの開発を手がけることを目的として創業されましたが、ここまで承認された医薬品はなく、コロナウィルスワクチンが創業以来初めて承認される医薬品となりました。

 

作用機序は、ファイザー製薬のワクチンもモデルナ社のそれも基本的には同じ。1番の大きな違いといえば、

『扱いやすさ』…

 

ファイザー製薬のものは、マイナス70度という超冷凍保存が必要になるので、

 

恐らく扱えるのは、一部の大病院のみ、ということになるでしょうが……

 

モデルナ社製ですと、2度から8度の冷蔵保存でも30日間の保管が可能になるので、普通の冷蔵庫でも保存が十分に可能。

近くのクリニックでもしワクチンを接種ということあれば、モデルナ社製のワクチンになる可能性が大です。治験では94.5%に「中和抗体」の作成が見られるなど、期待は大。

 

既にマサチューセッツの工場では梱包作業も始まっており、600万回接種分が、早ければ日曜日の午前中に出荷されるそうです。

ちなみに連邦航空局は、パイロットによるモデルナ社製のワクチンの接種も許可することになりました。ファイザー社製のワクチン同様、接種後は48時間の経過観察を経て、副反応とかがなければ操縦業務にも支障がない、と発表しています。

 

 

そして同じ金曜日に……

 

 

我が社でもちょっとしたニュースが流れておりました。実は、社内における配置換えの発表………

 

裕坊が勤めているエンデバー航空の主力機材は、CRJシリーズの900型機。

合計で122機を保有しています。

 

客席は76名仕様で、ファーストクラス12席にエコノミークラスが64席。

 

方や全長がやや短い同じCRJシリーズの200型機。

 

元々はボンバルディエ社のビジネスジェット機だったチャレンジャーの派生型。

 

客席はモノクラスの全エコノミー仕様で、客席は50席。

ちょっと窮屈な印象があります。身長170センチの裕坊ですら窮屈に感じるくらいですので、180センチを超える方にはかなり狭いかも知れません…

 

親会社であるデルタ航空からは、2023年末には、50席仕様の小型機は全機退役になることも発表になっていたのですが、

写真は、デルタ航空最高経営責任者であるエドバスティアン。10月の経営状況の発表とともに、使用機材に関する概要も発表。全社で管轄する保有機種の数を減らして、整備コストを削減することを明言しておりました。その中に、1番座席数が少ないリージョナルジェット機であるCRJ−200型機が含まれていて、これからは50席仕様の機体数は減るだけと思っていたところに入ってきた意外なニュース……

 

機内が狭く、ただでさえ大柄な人が多いアメリカでは不人気機種の代表だったこともあって、2015年あたりからは保有機数は減少の一途。

5つあるエンデバー航空の拠点空港のうち、200型機が所属していたのはアトランタ空港とデトロイト空港のみだったのが…

 

ミネアポリス空港が、復活することになりました。実は2018年初頭に、エンデバー航空が置いていた200型機の拠点が閉鎖になって以来…

約3年ぶりの復活…

 

ただしあくまでこれは一時的な措置で、2023年末までの50席仕様リージョナルジェット機の全機退役の予定に変更はないそうです。

 

現在は同業他社のスカイウェスト航空のみの運航になっている、ミネアポリス発のCRJ−200型機。

早ければ3月初頭にも、エンデバー航空による200型機の運航が復活することになりました。

 

現在アトランタデトロイトで36機が稼働しているのですが、それをさらに10機増やして46機による稼働体制にするんだそうです。

 

そのため社内で62名が新たに機長として配属になり、58名が副操縦士として配属されることになりました。

ちなみにそれに伴って、デトロイトでは合計で22名減、1番大きく影響を受けるのがニューヨークで、36名分の縮小となりました。

 

一時期はニューヨークに於いては、親会社のデルタ航空の運航本数に匹敵するくらいに運航数が多かったのですが、

4日間勤務に出ると、見ないことがなかったニューヨークの空港。

 

かれこれ、もう8月以上ご無沙汰しています。

 

来月のスケジュールも上がってきましたが、来月も今のところニューヨークへのフライトはなし……

裕坊がニューヨークを見るのは、まだまだ先のことになりそうです……

 

 

 

明日正午に、4日勤務に出発します。

 

 

 

 

 

 

 

12月20日(日)担当予定便

デルタ4969便(EDV 4969)デトロイト(DTW)−  フィラデルフィア(PHL)

デルタ5136便(EDV 5136)フィラデルフィア(PHL)−  ミネアポリス(MSP)

デルタ4688便(EDV 4688)ミネアポリス(MSP)−  ローリー(RDU)