yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 11/13

アメリカの地域航空会社に勤務する、裕坊といいます。

先日4日間のフライトをこなし終えて、2日間の休日をいただいています。

 

先々週は毎日夕方に出勤のパターン。

こちらはバーモント州バーリントン空港での出勤時。撮影したのは午後5時40分。

 

出発前の外部点検、午後6時26分…外は既に真っ暗…

デトロイトに到着したのは、夜の8時37分でした。

 

ちょっと小腹を満たすのに、立ち寄った人気のチキンバーガー屋さん。

 

フライドポテトを口にした瞬間にお店は閉店…

 

4日勤務をこなし終えて、束の間の1日のお休みをいただき…

 

先週は早朝に空港へと出勤するシフトをこなしておりました。

 

早くから開店するマクドナルドも、まだ準備中…

撮影したのは、午前5時29分でございました…

 

初日はホテルへの到着、午後1時27分。

泊まっていたのは金融の街、ノースカロライナ州シャーロット。

 

翌日はまたも早朝の出勤、

撮影、午前5時2分……いしのようこさんも、ビックリされるやろな…

 

給油作業を撮影したのは、午前5時19分でした。

 

ボストンに到着したのは、夜明け過ぎ…

普段はシーフードサラダなどを買っていくのですが、

 

お持ち帰りコーナーには、まだ水のペットボトルすら並んでおらず…

 

これを買うのが精一杯…

ボストン空港Aターミナルでお馴染みの、クラムチャウダーでございます。

 

ニューヨーク州ローチェスターからデトロイトへと向かう便が、4日勤務の締めとなる担当便。

Cコンコースへの到着で密な9日間の任務を終了しました。

 

Aコンコースとを結ぶトンネルをくぐって、従業員専用駐車場へと向かったのですが、

トンネル内でかかっていたのは、なんと……クリスマスソング……

 

 

早過ぎやろ〜……サンタさん、ソファでいびきかいとるやんか……

 

 

2日間のお休み…初日には近所のクリニックへとやってきて、

40代を過ぎると6ヶ月に一度更新が必要となる、航空身体検査を受診…ちなみにアメリカでは健康であれば、検診は10分もあれば終わります。診察代は150ドルほど…日本円だと16,000円くらい。

 

 

自費です…

 

 

出勤時は雨に降られることが多かったので、

帰りには洗車に立ち寄って、

 

これでやっとのことで、ゆっくり休める。

 

と思ったのも束の間…

 

息子くんが、翌日にミーティングがあると言い出し…

 

結局はこうなる運命…

 

最近『仮免許』を取得したばかりの息子くんの運転で、西へとやってきておりました。

父親が言うのもなんですが、運転技術は飛躍的に向上。加減速、右折左折などの技術はもう教えることがないくらいに上達していました。

 

ミーティングあるのは、とある大学の講義室。2年ぶりの開催になっておりました。

各学校での授業なども本格的に再開してきているようです。

 

 

徐々に元に戻りつつある日常生活…

 

 

ヨーロッパなど一部ではコロナウィルスの感染拡大が報じられていますが、それでも各国の国境制限が大幅に緩和され、

大型国際線機材も投入の傾向が拡大してきました。世界最大のエアバス380型機保有航空会社のエミレーツは、およそ保有するA380型機のうちの半分が稼働を再開。

 

他にもいくつかの航空会社が、超大型旅客機の再運用へと踏み切り、

 

中には、政府からの緊急支援の借金を全額返済する会社まで出てきました。その第一号となったのは、ドイツのルフトハンザ航空。

今夏の旅行客の大幅な伸びで、既に2021年の第三四半期が黒字に転じたことは報じられていましたが、ドイツ政府からの借入金も全額完済することができたんだそうです。その額、なんと合計35億ユーロ(日本円換算で、およそ4千6百億円)。

 

アメリカの国内線を見ても、ニューヨークを発着する便などが11月に入って劇的に増えています。

航空局から航空会社に割り当てられる発着枠は、一定数の便の運航が維持できない場合、他社に振り替えになる制度になっているのですが、コロナ禍の中にあっては、それがしばらく免除されていました。その免除措置が先月末を以って撤廃。

 

裕坊自身、しばらくニューヨークからご無沙汰していた時期が続いたのですが、

今月はひたすらニューヨークを行ったり来たり……

 

ターミナルビルの建て替え工事が進むラガーディア空港では、発着ゲートの数が極端に不足し、

搭乗口に階段が付いているリージョナルジェット機は、ボーディングブリッジなしの駐機場を行き来する日が続いています。

 

ニューヨークでは今後担当便数が劇的に増えることが予想され、我が社では乗務員の配置換えが発表。

新たに139名のパイロットが、ニューヨーク地区へと配置されることになりました。

 

ただここ最近の需要の大幅な伸びを受けて、各航空会社とも次々に採用を再開…

地域航空会社、とりわけ副操縦士のお給料はエアラインで飛んでいるパイロットの中でも、どうしてもかなり低く抑えられてしまうので、

 

一定の経験を積むと、大手航空会社、格安航空会社へと就職先を探していきます。

 

国際線をも担う大手航空会社への就職が実現できれば、お給料は一気に倍近くになる大幅昇給。

 

そして地域航空会社に残る裕坊などは、人員が減るにつれて、やや過密なスケジュールをこなす運命になります…

 

10月は我が社からは52名が次の就職先に辿り着いて、退社していきました。

現在は退社人数に相当する人材を、フライトスクールなどから確保するのがやっとの地域航空会社。

 

地域航空会社にとって、人材確保はまさに死活課題…

先月とある航空会社などは、大胆なボーナス支給を発表するまでに至りました…

 

なんとリージョナルジェット機で経験がある者がそこへ就職すると、最大40,000ドルのボーナスが待っているそうな…

それって、裕坊の一年目のお給料より遥かに多いやん……大抵地域航空会社は薄利の経営を続けているのですが、背に腹は変えられんのやろな〜……

 

しばらく地域航空会社の乗務員は、過密なスケジュールを過ごす日が続きそうです…

 

 

 

 

 

日曜日から3日勤務です。