yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 1/8

米国航空会社で、副操縦士を務める、裕坊といいます。

2023年になりました。

 

昨年は世界各地で燃料コストによる影響を始めとして物流コストが大幅に跳ね上がり、釣られるように一般の食品価格までもが大幅上昇…

スーパーへ買い物へと出かけても、日本円で1万円はおろか、2万円を超えてしまうことすら当たり前の、数年前では考えられなかった日常が続いています…

 

2桁を超える尋常ではないインフレを抑え込むのに、米国連銀は必死で公定歩合を上げ続け…

その利率の上げ幅は、2022年の1年間の間だけで7%を超えるという、通常ではあり得ない上昇幅でした。

 

これだけの利上げの後に待っているのは、恐らく避けられないであろう大幅な景気後退…

IT先進企業では、1万人を超える尋常ではないリストラの荒波が吹き荒れ…

 

貨物最大手のフェデックス社では、ワクチン輸送量の大幅減退の影響もあって、ほぼ全部門で新規採用は停止…

 

航空機部門では16機が、しばらくの間運用停止されることになりました…

 

こんな時、一般サラリーマンの立場である裕坊にできることといえば、 お仕事がある間、できることに精を出して蓄えをしておくことくらい…

そんな中、この年末は40度近い高熱で動けずじまいでした。

 

お正月はひたすら体力温存の日々…熱こそ平熱に戻ってはいたものの、息切れする感じが残る中での、半ば無理やりのお正月明け4日からの出勤でした。

 

そんな中、初日にやってきていたのが、近距離路線が圧倒的に多いボーイング717型機にあって、珍しくアトランタから2時間を要するテキサス州ダラス。

 

ただし就航しているのは、ラブフィールド空港。

サウスウェスト航空が、会社創立当時に運用を開始した空港の1つで、サウスウェスト航空では、今もラブフィールド空港が、拠点の中心になっています。

 

大手航空会社による発着はほんの少しで、目に入る旅客機といえば、ほとんどがサウスウェストのボーイング737

裕坊にとってデルタ航空入社後、2度目のテキサス州来訪となりました。

 

空港の改装工事が終わって、すっかりと新しくなっているラブフィールド空港内。

 

改装後のスターバックスも一新されています。

 

宿泊したのは、ダラスのダウンタウン中心部のホテルで、

 

すぐ横には市内電車も走っておりました。

 

実は翌日の出勤が夕方5時という、比較的長時間の宿泊滞在が入っていたのですが、そんな中、

長らくお付き合いをさせていただいている日本人家族の方が、裕坊を訪ねてきてくれていました。

 

息子が小学校に通っていた時からのお付き合い。

しばらくミシガン州に在住していた方ということもあり、話は尽きることがなく、コーヒー片手のあっという間の時間…

 

たまにでいいから、やっぱりこんな時間が欲しい…

そんな思いを満たしてくれる時間を、たっぷりと過ごさせてもらいました。頑張ってお正月中、体力を温存した甲斐があった…Y家の皆さん、当日は本当にどうもありがとう。

 

夕方4時半過ぎのシャトルにて、ラブフィールド空港へ出勤の2日目。

 

しばらくデトロイト周辺ではお目にかかれていない、快晴のお天気でした。

 

夕方日が暮れる頃の出発。

 

当日はアトランタを経由し、ニューヨーク州とはハドソン川を挟んで反対側に位置するニューアークまでやってきての宿泊滞在。

 

翌日の出勤時の1コマ…

 

ニューアーク湾越えの橋を渡っての出勤でした。

 

そして夜には、以前勤めた会社で毎月一度は訪れていたカナダ最大の都市、トロントまで。

すっかりと日常の賑わいを取り戻しておりました。

 

そして4日勤務の最終日となった土曜日。

 

こちらは前日夜トロントへと到着して、最終外部点検をしていた時の写真なのですが、

 

お隣に停泊していたのが、先にやってきていて到着していたリージョナルジェット機。

裕坊をエアラインパイロットとして育ててくれた、裕坊の心の中での名機中の名機。

 

最終日は、まさにこの機体の客席へ搭乗しての、デトロイトへのフライトでした。

 

この便では、かつて同僚として何度も一緒に勤務した女性が客室乗務員さん…

ここでも旧交を温めることになりました。

 

たまには、こんなご褒美があってもいい…

心からそう思わせてくれた4日間でした。

 

 

 

 

 

 

2日間のお休みをいただいて、しばらくまた多忙なスケジュールへと突入します。