yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 10/21

アメリカの地域航空会社に勤める、裕坊といいます。

先日3日間のフライトを終えて、束の間の休日をいただいています。

 

ここ最近ほぼ1週間に渡って、デトロイトを含めた中西部はいいお天気が続いておりましたので、

休日にはミシガン州の秋の風物詩でもある、アップルサイダーミルまでお出かけ…

 

雲がほとんどない快晴の日が続いて、どこを撮っても絵になる1日でした。

 

木漏れ日を撮るのも悪くない…

 

アップルサイダーミルと来れば、りんご搾りジュースにドーナツ。ちょっとつまみ食い…

揚げたてのドーナツとあって、まだホカホカしておりました。

 

 

そしてもう1つ、休日の間に済ませたことと言えば…… 息子くんの運転免許の取得…

ミシガン州だと14歳9ヶ月になると、自動車免許の申請をすることができるようになります。ただ18歳未満ですと免許取得後、いきなり自分で自由に運転ができるわけではなく、法律上定められた経験を積みながら、安全な運転技量を習得していく仕組み。

 

まずは州に認可された自動車教習所で、24時間の座学講義。

1日2時間の講義履修で、合計12日受講します。

 

最初の2時間は教習所の要請で、親である裕坊も一緒に講義を聞いておりました。

 

ちなみに従来は対面式で行われていた授業は、一部の教習所では全てオンライン化されています。ここでもオンラインが導入されるようになっていました。

 

さらに6時間の運転実技。

 

こちらが息子くんが実際に乗っていた教習車。日本と同じく、教官が乗る助手席にはブレーキがついています。

最近のトレンドに合わせるかのように、SUVが導入されておりました。

 

5時間目と6時間目には、高速道路走行も入ってくるそうな…

そして運転技量が一定水準に達していると、教官からのお墨付きをいただき、

 

州務事務所までやってきて手続き…

 

晴れて運転免許が交付されます。まずはこれが、18歳未満の運転免許の第一段階。

 

この段階で交付されるのは実質は許可証(Permit)で、日本の道交法でいうところの仮免許とほとんど同じ。 しばらくは親が同乗しないといけません…

ここから運転記録をつけていって、経験を積みながら第2段階へ……同乗するのは、基本的には両親。第2段階へ進むには30時間の運転記録(そのうち、2時間は夜間)が最低必要になります。

 

仮の許可証(正式な許可証は後日郵送)を手にして帰宅後、早速保険会社に電話を入れて、自動車保険に息子くんの名前を追加。

 

本当は息子くんがハンドルを握る車に乗ってお出かけしたい気分でもあったのですが、金曜日は裕坊が超早朝出勤ですので、

また次回のお休みのお楽しみ……

 

 

前回のフライトは、3日勤務でした。ほとんどがアトランタを行ったり来たり…

概ね雲がほとんどない晴天が続き、乗り心地も良好なフライトばかりでした。

 

お昼以降の空港出勤ばかりの3日間…出発前の外部点検でも、日光が燦々と降り注ぐ絶好のフライト日和。

 

ただ……

 

いざ飛行機に乗ってみると、

黄色いシールがいっぱい……ちなみにこの黄色のシール、飛行機の故障部品を示しています。

 

今回貼られていたのは…

なんと自動操縦装置………

 

普段は離陸後、およそ3,000メートル(10,000フィート)を超える頃には自動操縦に切り替えているのですが、

 

その日は3便を自動操縦なしで、こなし切りました…

 

一番長いのでは、アトランタからシカゴ・ミッドウェイ空港までの1時間30分のフライト…

サウスウエスト航空が多く発着するミッドウェイ空港。

 

先週のサウスウエスト航空は、大量の欠航便が出て大騒ぎになりましたが(10日ほどの間に、およそ2,200便)、まだ完全には社内の問題が解決していない模様…

企業によるワクチン義務化を禁止する州知事令が発令されているテキサス州と、大手航空会社社員のワクチン義務化を謳った大統領令の間で板挟みになっています…

 

木曜日には、サウスウエスト航空の従業員のワクチン接種率について、社長が記者会見。従業員のほとんどは接種を終わっているとのことでしたが…

これからやってくるホリデーシーズンに備えて、実際にはかなり難しい舵取りを迫られることになりそうです。

 

ミッドウェイ空港からも、自動操縦が故障した機体をそのまま2便乗り継いで、

夜になって終了…

 

とっても意義がある、操縦のおさらいの日でございました…

 

3日勤務が終わったのも、アトランタ

そこから裕坊が住むデトロイトまでは、デッドヘッドと呼ばれる客席に乗っての移動だったのですが、

 

実は出発まで4時間待ち…

その間に格安航空会社のスピリット航空に、デトロイト行きの便がある…

 

取りあえず行ってみよう…

 

こちらが当日のデトロイト行きの出発ゲート。デルタ航空と施設を共有するEコンコースからの出発。

空席には余裕がある日で、座席をいただけることになりました。

 

天井の荷物棚がやや小さい作りになっていて、広々感たっぷりの機内。

アメリカの多くの格安航空会社で導入されているエアバス機。リクライニング等はないですが、機内の広々感はなかなかのものです。

 

2時間ほどの過程でデトロイト到着……

 

デルタ航空とは違うノースターミナルへの到着ですので、

 

搭乗手続きカウンターの前を通ってシャトルバスに乗り、マクナマラターミナルへ移動します。

サウスウエスト航空の搭乗手続きカウンターでは、ハロウィン仕様の飾り付けなどもされておりました。

 

このシャトルバスに乗り込んで、

 

デルタ航空便が発着するマクナマラターミナルまで…

 

そして従業員専用駐車場行きのシャトルバスに乗り込み、

 

2時間早いデトロイトへの到着でした。

2日間のお休みを挟んで…

 

 

 

金曜日は夜が明けないうちの出勤です。