yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 12/9

アメリカの地方路線を中心に、小型旅客機に乗る、裕坊といいます。こんにちは。

写真は昨日のトロントからデトロイト行きのフライトでの、コックピットからの風景。どんより曇り空の間から少し夕焼けが見えておりました。

 

今週月曜日に4日間のフライトへ出勤して、昨日火曜日は2日目。夜遅くになって、メリーランド州ボルチモアにやってきました。アメリカの首都、ワシントンからだと、車で北東へと約1時間ほど。空港の規模もなかなかの大きさ。

ボルチモア空港は、格安航空会社の老舗である、サウスウエスト航空拠点空港の1つになっています。

 

首都ワシントンへのアクセスも悪くないところから、サウスウエスト航空は会社が立ち上がって間もない頃は、ワシントンへの代替空港として、ここボルチモアを拠点として路線を拡大。ワシントンに1番近いワシントン・ナショナル空港(現在の名称はロナルドレーガン空港)は使うことなく、東海岸都市への定着を強化していました。

そのため、空港ターミナルの西側に位置する駐機場は、サウスウエスト航空ボーイング737型機をたくさん拝むことができます。

 

サウスウエスト航空のビジネスモデルの1つに、折り返しの時間をとにかく短く削って飛行機の運用率を最大限に高める、というのがあるのですが、

かつては最短で15分での折り返し、なんて離れ業もやってのけていましたので、サウスウエスト航空機といえば、滑走路への進入時もほぼ例外なくギリギリまで速度を高く保ちます。

 

そのため着陸順がサウスウエスト航空機よりも先になった場合は、速度を高く保つように航空管制から急かされることも多く…

でもだからといって、パニックになってはいけません……

 

そのサウスウエスト航空も、格安航空会社でありながら、アメリカ国内における老舗航空会社としての地位も確立。現在では国内線利用者は全米1位を誇るようになっていますので、利便性も考慮してワシントン・ナショナル空港へも乗り入れるようになりました。

ちなみにサウスウエスト航空では、先月までは真ん中座席を空けられるように、座席数を制限しての航空券販売を行っていましたが、今月2日より真ん中座席も開放し、全座席を販売の対象にしています。

 

 

観光スポットがいくつもあるボルチモアへは、空港からもダウンタウン行きの電車が出ていたりと、とっても便利なボルチモア空港。

 

ボルチモアといえば、脚やハサミの部分にやや青みがかかったブルークラブが有名。

今日のお昼にでもいただきたかったのですが、あいにくコロナウィルスの感染拡大を受け、メリーランド州でもレストラン店内での飲食が制限されるようになり、

 

しばらくはここメリーランド州でのシーフードもご無沙汰ということになりそうです……

 

ボルチモアへとやってきたのは、昨夜遅く…

到着便も裕坊担当のデトロイトからの便以外にはなく、平常時なら混雑するはずの到着口も昨晩はガラガラ……

 

 

昨日火曜日は、カナダ最大の都市トロントから夕方の出発だったのですが、

 

平常時でも、夕刻のアメリカ行きのターミナル出発階は、人が少なくなることもあって、

人影はまばら……

 

カナダの主要都市からアメリカへと出発する国際線は、大抵カナダを出発する前にアメリカ入国管理の手続きを済ませてしまいます。そして手続きを終えると、例外なく通るのが免税店。

 

ここを通る時に、いつも裕坊が探すのがメープルバター。

メープルシロップはカナダの名産品の1つ。メープルシロップであれば、様々な銘柄から選ぶことができるのですが、

 

最近なかなかメープルバターを見つけることができない……

昨日も残念ながら、取り扱いがありませんでした…

 

カナダでも感染がひょっとすると広がっているのか、しばらく休業になったままの空港内のバーは、昨日も休業になっておりました。

 

ただ前回訪れた時に立てかけられていたバリケードは、撤去されています。

現在は第3ターミナルでは、出発ゲートA12までが運用されることになりました。

 

デトロイト行き以外には、他に出発便もなく、人気のほとんどない出発ゲート付近。

 

40名のお客様を乗せての出発となりました。

デトロイト経由で、ボルチモアへ。

 

出発ゲートはB12で、お客様の数は昨夜は33。

先月までの需要回復に合わせるように、デルタ航空の管轄する便では使用可能な座席の割合を増やし、販売座席数を機内客席数に対して75%にまで引き上げていたのですが(先々月までは70%)、ここ数日はちょっと需要も停滞気味……

 

月曜日(12/7)は全米の移動客数70万人で、昨日火曜日(12/8)は50万人…

元々この時期は、平常時でも感謝祭後のホリデーシーズンの谷間になることもあって、移動する方の数はやや落ち着くのですが、それでも前年の同曜日は189万人の移動がありましたので、前年比で3割を切ることに……

 

6月末以来の、低水準の移動客数ということになりました…

 

 

昨晩から泊まっているのは、長期滞在型のホテル。

 

プールがあったり、

 

バーベキューグリルまで完備されていて、

 

部屋の中も大きな机に、

 

冷蔵庫に電子レンジに食洗機…

 

さらには電気式コンロまで……

食器や調理器具まで揃っているので、食材さえ揃えられれば、十分長期でも快適に滞在できるタイプのホテルです。

 

裕坊が持ってきているのは、お昼用のこんな食材。

 

 

 

 

健康なお昼をいただいて、3日目も昨日に続いて、夕方遅くの出発です。

 

 

 

 

 

 

 

12月8日(火)担当便

デルタ4667便(EDV 4667)トロント(YYZ)− デトロイト(DTW)

デルタ4779便(EDV 4779)デトロイト(DTW)− ボルチモア(BWI)