yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 9/9

皆さんこんにちは、航空会社勤め人、裕坊です。

我が家の1人息子くんが、アメリカにやってきたのは2歳の時。ちょうど裕坊が現在勤めるリージョナル航空会社に入社した年の渡米。あれから早や13年……

いつの間にか高校に通い始め、4年後には大学へ進学…………の予定…………

 

目を覆いたくなるような学費の大学へ息子くんを送り込むには、体が動くうちにしっかりと働いておかなくてはいけません…

 

休日を返上して、日曜日にはニューヨークからフライトを3便担当。前日には数ヶ月ぶりに、ニューヨークに今も借りている宿舎へとやってきて、1泊…

クイーンズは落ち着いた佇まいで、治安も安定し、住環境も悪くはないのですが、やはり中は狭いです…

 

オーナーの許可を得て、一部写真を掲載……

こちらはダイニングルーム。6人が座るといっぱいいっぱい…

 

こちらのお部屋は、元々はマスターベッドルーム。

2つの2段ベッドを4人で共有する、雑居部屋。こちらでクラッシュパッドと呼んでいます。一時期はケネディ空港に所属し、ここで月のほとんどを過ごしていた時期もありました。

 

日曜日の朝は、ラガーディア空港からの出発。

 

ボーディングブリッジのない駐機スポットからの出発で、 お客様は、バスにてお出迎え。ターミナルの建て替え工事が次々に進んでいきますので、

しばらくは、このバスは活躍することになりそうです……

 

日曜日は、まずノースカロライナ州の金融の中心地の一つ、シャーロット往復便を担当。

 

ここの空港のフードコートは、天井が広く、いろんな種類の食事が選べることで大好評。

 

椅子やテーブルの数も揃っているので、座る場所を見つけるのにも、あまり困ることはありません。

 

ただ日曜日とあって、人気のチキンバーガー専門店は、お休みでした…

 

最近ダイエットがまずまず順調で、体重がいよいよ70キロを割り込み、ちょっと調子に乗っている裕坊。

目もくれずに、こんなところにやってきて、

 

ここは先日ご紹介したケネディ空港と同じような、パック詰めのお寿司が売っているのですが、

 

こんなものを購入しておりました。

ケネディ空港と比べて、ほとんど同じ内容でありながら、2割も安いのでお買い得。シャーロット国際空港の、フードコートのほぼ真ん中に位置していますので、迷わずお寿司屋さんにやってくることができます。

 

そのシャーロット空港は、従来からある古い方のAコンコースは、南側半分が工事の真っ最中。

現在供用になっているのは、奇数側のゲートだけ。

 

既に改装工事が終わっている、北側半分のAコンコースの奇数側のゲート、A3からラガーディア空港に向かって、折り返し。

既に旅行シーズンは終わっているはずなのですが、先日も70名以上の乗客の方が搭乗してこられました。

 

既にハリケーン・ドリアンが過ぎ去り、落ち着いたお天気の東海岸

フライトは順調、乗り心地もスムーズで安定したフライトでしたが……

 

 

 

…………………………

 

 

 

実は、裕坊が座る機長席の、両側の画面からデータが完全に消えて、自動操縦までがオフになる故障が発生…

副操縦士のウェスリーくんが担当していた便ですので、そのままデータが生きた状態のウェスリーくん側の計器画面を使って、そのままラガーディア空港まで到着……

 

 

ちなみに、最近の旅客機は、故障の履歴までが記録されるようになっていて…

 

 

我がCRJ−900型機では、機長席の後ろにあるパネルの一番上のスイッチを、

 

上にすると……

 

機長席にある計器画面に、このようなデータ表が表示されて、故障歴を追うことができる仕組みになっています。

どうやら起こっていたのは、ジャイロセンサーの故障だったらしい……

 

 

ところで、ジャイロってなんぞや…

 

 

早い話、『ジャイロ』というものを使うと、飛行機の姿勢や方角を知ることができる、スグレモノなのです。

 

実はジャイロというのは、回転体の性質を利用したもの…

 

コマのような回転体が、高速で回転すると、その場にとどまり、安定する性質がありますので、

飛行機では、早くから使われてきました。

 

横方向に回転させると、回転体はその場で安定し、その周りを飛行機が動くことによって、飛行機の姿勢(機首上げ下げ、左旋回、右旋回)などが分かる仕組み…

 

計器画面では、このように表示されます。

 

回転体を縦に回転させると、今度は回転体は縦方向で安定するので、その周りを飛行機が回ることによって、

飛行機の機首が向いている方角を知ることができます。

 

それを使った計器がこちら…

 

それらを含めた計器がたくさん並んだセスナで、ほとんどの将来のパイロットたちは、飛行訓練を受けます。写真はセスナC−172(4人乗り)のコックピット。

いくつかある計器の中に、紹介した2つの計器が並んでいるのが見えます。

 

ただこの古くからあるジャイロ計器は、空気を送り込むポンプの故障が多いのが難点でした。

雲の中を飛んでいて、これらの計器類が故障すると命取りになりかねないので、最近では光ファイバーを使ったジャイロ計器などによって、置き換えられるようになりました…

 

こんな小さなチップ一つで、様々な計算を行うことによって、飛行機の姿勢や方角などを算出しているらしいです。

裕坊が乗っていた機体は、チップを置き換えたのかどうかまでは分かりませんが、次の出発便はほぼ定刻で出発しておりました。

 

裕坊たちは、飛行機を乗り換えた上で、フロリダ州のジャクソンビルまでやってきて、

その日の担当を終了…

 

朝はプールを見ながら、起き上がり…

 

日光が上からたっぷりと入る、気持ちがいいターミナルから、

 

デトロイトまで、お客さんとして帰ってまいりました…

 

帰宅の途…

裕坊は、火曜日に1日お休みをいただき、再び水曜日から元々入っている4日間のフライトへと出発します。

 

 

ところで、成田空港では、台風による影響で交通機関が軒並み止まって、1万5千名の方が、成田空港にて一夜を明かしたと聞きました。まだ千葉県内では5万7千軒、東京電力の圏内で61万軒が停電が続いているとの報道もあります。少しでも早い復旧を願っています。

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 9/7

皆さんこんにちは、リージョナル航空にて「取りあえず4本線がついた制服を着ている」サラリーマン、裕坊です。

先日木曜日に、4日間のフライトを終えていた裕坊。1時間当たりのお給料がデルタ航空など、大手本体並みに高ければ、家族とともに連休をゆっくりと過ごせるんやけどな〜〜……息子くんはとうとう高校(4年制)が始まり、大学を見据えておりますが、とある大学の学費は年間3万ドル(およそ300万円強)、某有名私立大学は年間5万ドルなどという、到底考えられない数字が並び……

体が動いて稼げるうちは、なんとか稼いどかんといかん……

 

 

ということで、ニューヨーク発のフライトを、休日返上で組み込むハメに……

明日、日曜日は朝10時すぎの出発のフライトだから、デトロイトを当日出発しても、大丈夫のはず、と時刻表を見てみると………

 

 

10時前にニューヨークに着く、デトロイト発のフライトがない………………

仕方なく、前日である土曜日にニューヨーク入り…

 

しばらくぶりに、ニューヨークまで『コミュート(航空業界においては、飛行機による配属先空港への通勤を、こう呼びます)』してまいりました…

 

 

ちなみに、今日は奇遇にも、2人にも知った人に「通勤」途中に会うことに… 何かの縁だったんやろか?

デトロイト空港では、まず我がリージョナル航空会社に客室乗務員として、最近入社したばかりの日本人女性のCさん。

 

日系の大手銀行を辞めてまで、客室乗務員になるというご自身の夢を叶えたCさん。

 

ただまだ研修が終わって数ヶ月。社歴が浅く、まだ交代要員である『リザーブ』の真っ只中… こともあろうに、ニューヨークに到着後、本社の乗務員管理課から電話が入って、フライト延長……本来なら帰宅できるはずだったのに、もう1日宿泊滞在を含めたフライトが入り、次の行き先へと向かっておりました…

気持ちよく分かります…

 

ただお仕事自体は、とても楽しんでらっしゃるようで、そこが救われる思いでした。

 

 

もう1人は、かれこれ10年以上の付き合いがある悪友、ギリシャアメリカ人のA太郎くん。

 

実は彼は、会社こそ違うものの、元リージョナル航空会社の客室乗務員。それが今では6桁のお給料を悠々と稼ぎ、有給のたびに外国へと足を運んで、かれこれ訪問した国と地域の数、なんと87……職を転々とし、その度に大幅昇給を獲得して、本人は頑なに否定しておりましたが、今はきっと3千万とか4千万とか、稼いでるに違いない……

 

いや億越えしとるかも知れん……

 

A太郎、今度会った時は、ステーキくらい食わせろよな……

そんなことをお互いに言い合える間柄のA太郎くんですが、実はかなり久しぶりとなる再会…フライトの都合で、20分ほどの短い時間ではありましたが、とても楽しいひと時を過ごしました。

 

 

そしてニューヨーク到着…

 

 

今日はケネディ空港へと降り立って、ニューヨーク配属時代から借りている間借りの宿舎に、久しぶりに公共のバスにてやってきました。 ちなみに、いくつかあるターミナルのうち、公共のバスが発着しているのは、第5ターミナルだけ。

 

ですので、ターミナル間を移動するには、このエアトレインと呼ばれる電車に乗って移動。

デルタ航空の発着は、第2、もしくは第4ターミナルですので、

 

エアトレインに乗り込みます。

もしエアトレインを利用して、地下鉄、もしくはロングアイランド鉄道へと接続する場合は、5ドルが必要になりますが、 ターミナル間の移動では、料金は発生しません。

こちらが車内の様子。

 

ちなみに、全てコンピューターによる管理で、全自動。運転手さんなどは乗っていないのです…

鉄道の世界では、既に全自動運転の世界は現実のものに……

 

もしJFKから公共の交通機関で、マンハッタンなどへ向かうのであれば、エアトレインでジャマイカ駅まで向かい、

写真にあるロングアイランド鉄道を利用するのを、裕坊はオススメします。地下鉄Eライン、Fラインでもマンハッタンへは行けますが、ロングアイランド鉄道の方が清潔ですし、時間がジャマイカ駅からグランドセントラル駅までおよそ15分ほどと快速。間違いなく、この方が便利です。

 

公共のバスは、第5ターミナルに着いたら、まずはエレベーターに乗り、1階まで。

 

これがバス乗り場を示す案内板。

 

ケネディ空港発着の公共のバスは、路線の数が少なく、クイーンズ内が3路線、ブルックリンへと向かうバスが1路線と、路線数はあまり多くありません……

 

今日お世話になったのは、このバス。連接式…

 

こちらが車内…

クイーンズをほぼ1時間ほどかけて走るこの路線を、ほぼ終点近くまで乗車して、宿舎へ…クイーンズのいろんな顔を見ることができます…

 

まずはケネディ空港の敷地を通り抜け…

 

しばらくすると、こんな立派な建物が目に入るのですが……

 

実を言うと、これ、ごみ集積場……

ゴミ収集車が、土曜日とあってほとんど稼働しておらず、たくさん止まっておりました。

 

普段ケネディ空港に宿泊滞在が入る際にお世話になるホテルも、この路線沿いにあります…

 

ガソリンスタンドを曲がると、ちょっと町の様子が変わり…

 

住宅街の中を、しばらくは走り抜けます…

 

そして次の交差点を、左折すると…

 

ちょっと広い通りへと出て…

 

お店もいくつか立ち並びます…

 

全米中にあるドラッグストア、ウォルグリーンズも…

 

そして再び住宅街へと続く通りへと、右折…

 

日本人の感覚にはない色合いのお店が、いくつも立ち並ぶのも、クイーンズならでは…

 

クイーンズの住宅事情をよく表す、長屋式の住宅…

 

タトゥーのお店も、こちらではよく見かけます…

 

床屋さんがあったり、小さな食堂が立っていたり…

 

昔ながらの、レンガ建ての建物も、多く建っています。

 

一軒家も、所狭しと建っていますね…

裕坊が借りている宿舎も、一軒家なのでよく分かるのですが、とにかく狭いです……

 

こちらは、地下鉄Aラインの終点、オゾンパーク駅…

 

そしてもう一つの高架橋(こちらは地下鉄J、Zラインの121番通り駅)を過ぎると、裕坊の降りる停留所はもうすぐ。

 

バス下車……

 

裕坊が今も借りている宿舎は、クイーンズのちょうど中間にあり、

 

周辺は、まずまず落ち着いた佇まい…

 

クイーンズは、治安も落ち着いていますし、マンハッタンへのアクセスもとてもいいので、

ニューヨークに住むのであれば、裕坊的にはオススメです。

 

 

明日は3本のフライトに行ってきます。

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 9/6

皆さんこんにちは、リージョナル航空のとりあえず機長、裕坊です。

昨日木曜日、4日間のフライトを、風邪一歩手前の低空飛行ながらもなんとか乗り越えてこなしきった裕坊。今月は少し欲張りすぎて、休日を利用してフライトを入れたのはいいのですが、ちょっと欲張りすぎてしまいました…………

 

米系の航空会社では、休日日数が極端に少なくなる『リザーブ』と呼ばれる交代要員を除くと、国内線のパイロットの場合、4日間から5日間のフライトをこなし終えると、3日から4日間の休日が入るのが一般的。スケジュールは、各月の入札期間中に各個人が希望を入札。社歴が長い方から順番に、各個人の希望に呼応するフライトをコンピューターが抽出して、スケジュールが決まります。社歴が長いと、10日連休なんてことはザラ……

社歴が長く、優先権が高ければ1ヶ月あたりの休日が20日なんてことも…

 

 

社歴の長いパイロットさん、パイロットであることを自負するなら、休日日数が多いのを自慢するんでなく、頑張って飛んでるとこを見せようや……

 

 

裕坊はそんな夢のような休日日数とは縁がなく、家計をやり繰りするために、少ない休日を返上して、フライトをギッシリと入れてしまい……

こんな状態が、どうやら1ヶ月続きそうな気配……

 

まぁ、どうせ家にいても建設的なことはほとんどやっとらんのやし…

 

 

いっか……

 

 

それでも、給料は大手の国際線機長の3分の1ほどですが……

ただそれも、健康な体があってこそ……

 

先日油断をして、喉を痛めてしまい、先日木曜日に終えたばかりの4日間は、風邪一歩手前の状態が続く、低空飛行……

病欠に関する規約は、会社ごとに契約によって細かく決まっています。我が社の場合は、病欠に使える病欠時間が、各月ごとに数時間ずつ会社から与えられ、実際に病欠を取った時に、本来担当するはずだった予定のフライト時間分が、病欠時間から引かれる仕組み。裕坊は7月に20時間分を使ってしまっていたので、残り使えるのは、実質6日ほど……

 

ちなみに、その病欠時間を全部使い切ってしまうと、足りない時間分はお給料から減額される仕組みになっています…10時間分が不足するとなると、10時間分のお給料が最低保証給から減額になることに……

 

クルーによっては、念には念を期して、ちょっとでも風邪の症状が出ている場合は病欠を取っていますが(本来は、そうあるべきなのでしょうが…)、裕坊は少ないお給料で一家を支え、しかも息子くんは高校に入学……将来の大学進学に備えて、稼げる時には稼いでおかないといけないので、なかなかそういうわけにもいかず…

ちょっと無理を押しておりました…

 

ただ風邪が酷くなり、蓄膿症、副鼻腔炎などが出た場合は、少々体が元気であっても、裕坊もあっさりと病欠を申し出ます…

 

特に耳管狭窄症は、パイロットにとって注意しておかなければいけない風邪にまつわる症状の一つ。

写真にあるEustachian Tubeが、耳管。

 

普段は、耳管と呼ばれる管によって外耳道と中耳内の圧力を等しい状態に保っているのですが、風邪などで蓄膿症、副鼻腔炎などを発症して耳管が詰まると、これができなくなります。

 

特に気をつけなければいけないのが、飛行機の下降時。機内の気圧が上がり、外耳道へ入る気圧は高くなるのですが、耳管が詰まると、中耳内の気圧が外耳道と同じに保てなくなり、鼓膜が中耳側に引っ張られて、難聴を引き起こしたり、最悪の場合は鼓膜の破裂なんてことも…

 

鼻が詰まったら、裕坊もお金のことは忘れて、フライトをあっさりと諦めます……

 

 

 

まだ低空飛行ながらも、なんとか鼻詰まりは避けられていますので、今日金曜日、1日だけお休みをいただいて、明日には日曜日に始まるニューヨーク発のフライトに備えるのに、ニューヨークへと出発…

 

こはちょっと栄養をつけんといかん、ということで、この4日間のフライトは、ダイエットのことは忘れて、少々カロリーが高くても栄養価が高いものを敢えて選択して、食事を取っておりました。

 

デトロイト空港の、A36ゲート手前にある、日本食レストラン。

 

ラーメンやお寿司、あとは丼物も各種揃っておりますが、 先日は、お味噌汁にお野菜をいただいた上で…

 

ビタミンBがたっぷり、栄養価も高いトンカツ定食をいただき…

 

 

昨日木曜日は、3時間の地上待機が入っていたニューヨーク・ケネディ空港で、こちらのお店にて…

 

ちなみに、ここではお寿司がパック詰になっていて、各種、巻き物に握り寿司と、様々なお寿司を買うことができます。

 

しかし昨日は、いつものお寿司ではなく…

買ったのは、どんぶり物…

 

実はこちらでは、いくつかどんぶり物の他にも、定食のお弁当なども揃っています。

ややお値段高めながらも、元気の素ということで、昨日はすき焼き丼を買ってしまいました……

 

ただ、ここのすき焼き丼、かなりオススメです。こんなところで、ちゃんとした日本食が買えるのかと感動してしまうほどの出来……おつゆは完全にすき焼きで、白ご飯もちゃんとした日本の短粒米で炊き加減もバッチリ。牛肉もすき焼き用の薄さのものがたっぷり。ご飯もしっかり入ってボリュームもありますので、十分お腹も一杯になります。ケネディ空港でご飯を調達する際には、是非ご一考を…

 

 

ただ、生卵は手に入りませんので、悪しからず…

 

 

第4ターミナルのB側コンコース。B24とB26の間にある、Buffalo Wild Wingsの、

すぐ横にありますので、是非お試しアレ…

 

 

明日土曜日、お昼頃の便を利用して、ニューヨークまで行ってまいります。

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 9/4

皆さんこんにちは、リージョナルジェット機運転手、裕坊です。

今週月曜日に4日間のフライトに出かけていた裕坊。今日は3日目。

 

昨夜はミネアポリスからアメリカ大陸を「半分」横断して、先日のブログでも取り上げた、バージニア州ノーフォークへとやってきて、宿泊滞在。アメリカ海軍の総司令部があり、近くの軍港には大型の航空母艦イージス艦など、グレー一色の軍用船も多く停泊しています。

海軍の町でもあり、海軍の制服を着た兵士を見かけることもしょっちゅう…

 

夜遅くにノーフォークまでやってきて、カバンを引きずって、ホテルまで。

 

航空会社では、会社が組んだフライトでの宿泊が入る場合は、ほとんど例外なく会社が契約したホテルへと向かうのですが、ちょっと大きめの空港ともなると、ホテルへと向かう送迎シャトル乗り場が、なかなか見つからず、到着ロビー周辺をウロウロすることも……

 

ノーフォーク空港は、緑に囲まれた落ち着いた佇まいの中に建っていますので、周辺の雰囲気は悪くないのですが、(ちなみに、これは今日水曜日のショーアップの時に、写した写真です)

 

建物全体が2階建てになっていて、2階にある通路がターミナル全体で繋がっている構造。

 

外に出ると、そのターミナルを取り囲むように、至る所にお迎え場所のサインがあり、それが8箇所くらいに分かれているので、 ホテルの送迎シャトル乗り場を探すのに、いつも一苦労…

普通、空港からホテルの送迎シャトルに乗るような時は、荷物受け取りのすぐ横にあるシャトル乗り場にまで、ホテルの送迎シャトルもお迎えに来るので、迷うことはほとんどありません。

 

ところがノーフォーク空港では、気を利かせてシャトルの運転手がゲートから一番近い出発口までお迎えに来てくれたり、そんでもって外の停車する場所がいくつにも分かれているので…… 迷子になることも…………

 

昨日は実は新しい契約先のホテルでの宿泊とあって、乗り場を探すのに15分ほど歩き回っておりました……

 

こちらは、ターミナル2階の様子……

ターミナルの出口は、この先を真っ直ぐとなっていますが、昨日のお迎えは左側にあるエスカレーターを降りた先… 1キロほど、余分に歩くハメになりました……

 

まだ風邪が完全には治ってないのに…………

 

 

疲れた……

 

 

ノーフォーク空港の規模自体は、各航空会社の主要基幹空港ほど大きくはないのですが、横に縦に長く伸びているので、歩くとけっこうな運動量になります……

 

ほんと、よう歩いた……

 

 

そして昨晩泊まっていたのは、敷地面積がとても広く、森に囲まれて、庭園までがついているというクラシックホテル。

こちらもちゃんと行く場所を確認しておかないと、確実に迷子になります…………

 

ただ雰囲気は最高でした。

 

裕坊が入社した頃のリージョナル航空会社といえば、コストを徹底的に削減するために、

泊まっていたのは、全て安普請のホテルばかり……

 

南部の州によっては、廊下が外にあって、部屋には窓がないなんてことも……

窓はあっても、それが通路側にあったりして、カーテンを開けることもできず、昼間からカーテンを閉めて、真っ暗の部屋の中で過ごしたのも日常茶飯事……

 

ただ一部の宿泊滞在先では、地元の人しか知らないようなローカルダイナーなどに寄れるチャンスもあったりして…

映画の中にいるような錯覚を覚えることがあったりして、それはそれでいい思い出……

 

それでも当時のお給料は、家族3人で安アパートでギリギリ切り盛りするのがやっと…

その頃に比べると、リージョナル航空会社といえども、労働環境は格段に改善しました。

 

昨晩から泊まっていたホテルの建物は、レンガ造り。ロビーへの入り口はこちら。

 

中へ入ると、

広い……

 

お城の中にいるような錯覚に陥りそうなインテリア…

 

ロビーを抜けると、敷地内に大きく広がった庭園もあり、お散歩をするのも可能。

遠くには、噴水が上がっているのも見えておりました…

 

各宿泊のお部屋へと向かうには、一旦ロビーのある建物を出て、

 

森の中を歩き、

 

いくつかに分かれた宿舎の建物へと向かいます…

まるでハリーポッターの世界……

 

宿舎の入り口へと入ると、調度品はどれも全てアンティーク調で、19世紀へとタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます…

 

少し暗めの灯りで、雰囲気を醸し出している、エレベーターホール…

 

お部屋の中も、落ち着いた佇まいでした…

 

今月のノーフォーク滞在は…………

 

 

これっきり………………

 

 

来月以降、実は『リザーブ』と呼ばれる補欠要員への復帰を考えていますので、しばらくノーフォークの滞在もお預け…

 

でもこちらは自費で、いずれゆっくりと滞在してみたいです。

 

 

ご興味のある方は、Founders Inn & Spa、Norfolk Airportで検索してみてください。ノーフォーク空港からは、車で10分ほど。お庭があり、プールもあり、レストランでのお食事も可能。バージニアビーチも近く、チェサピーク湾を渡る横断道路など、ノーフォーク周辺には観光スポットも点在。裕坊も、自信を持ってオススメします。

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 9/3

皆さんこんにちは、リージョナル航空会社操縦士、裕坊です。

しばらく数日ほど、ブログの更新が疎かになってしまいました…

 

先週、土曜日に上げたかったのに、ブログを書き込んでいるiPadに不具合が出て、打ち込んでいた内容が全消去になったりして、ガッカリ…………

気を取り直して……

 

 

先週は土曜日が4日間勤務の最終日。アメリカ海軍総司令部のあるバージニア州ノーフォークを経由して、デトロイトまでの2便を担当。

夏の最後の快晴の中を、チェサピーク湾から滑走路へと入っていくルートでノーフォーク空港へと着陸。

 

陸路も海路も大変往来が激しく忙しいここチェサピーク湾。大西洋、太平洋などの外洋などへと出る航空母艦イージス艦などの軍の船の航行も多いので、チェサピーク湾を渡る陸路は、橋とトンネルの組み合わせになります。

 

バージニアビーチから対岸のバージニア東海岸までの全長は、およそ27キロ。

 

橋脚は高いところでは、高さ30メートルほどにもなり、下から眺めるとけっこうな迫力なのです。

 

道の8割ほどは、海の上に繋げられた橋の上を走るのですが、

 

海路が往来する部分はトンネルになっていて、こちらは現在は対面通行式。

ただトンネルを並行して走らせる計画もあり、将来的には全線が2車線による通行になるらしいです。

 

前々から家族を連れて走ってみたいと考えていた、ここチェサピーク湾横断道路。ただ秋になって、ミシガン州の朝晩が冷え込むことをすっかりと忘れていて……

 

帰ってきた土曜日の晩には、喉を痛めておりました…………

これから冷え込みには注意しましょう…

 

といっても、風邪を引きかけた裕坊の言葉には、説得力はありません……

それでも昨日月曜日には、次の4日間のフライトへと出発してしまいました…

しばらくは、低空飛行を強いられるかも知れません……

 

 

秋といえば、台風やハリケーンの季節。

バハマを襲ったハリケーン・ドリアン…

 

一時は5段階あるハリケーンの勢力を表す指標の中でも、カテゴリー5と最強のランクにまで勢力を増していたハリケーン・ドリアン…

勢力が強い上に、速度が遅かったとあって、バハマ諸島では壊滅的な被害が出ているらしいです。 とにかく被害がこれ以上広がらないことを、ただひたすら祈るより他にありません…

 

そしてアメリカの秋の風物詩といえば、アップルサイダー。

 

アメリカの至る所にある、こんなのどかなりんご農園の中にあるサイダーミルと呼ばれる加工所の中では、 採れたてのりんごを押し潰す機械が、この時期はフル回転。

 

その絞りたてのジュースが、こちらでいうアップルサイダー。

ビタミンCたっぷり。ちなみにサイダーといっても、こちらでは炭酸は入りません…

 

そしてこの時期に、アップルサイダーとともに一緒に販売されるのが、

揚げたてのドーナツ。

 

大抵1袋6個入りで販売されていて、それをいくつか買ってアップルサイダーとともにいただくのですが、

もうこれが最高……

 

秋晴れの週末ともなると、家族づれでやってきて、ドーナツとアップルサイダーで、家族の団欒タイム…

これを見る季節になると、もう秋になったのか、と実感するようになります……

 

1年が経つのは早い…

 

秋の訪れを告げるもう一つのイベントといえば、アメリカの労働者感謝祭…

こちらで、レイバーデーと呼ばれる祝日は、毎年9月の第1月曜日。

 

アメリカの各地でパレードが行われるのですが、どうやら元々シカゴ近郊にあったプルマンという鉄道系会社と労働者のストライキによる大きな衝突があった際に、第22代クリーブランド大統領が、9月第1月曜日を、労働者感謝祭として、連邦祝日として定めたというのが、きっかけだったらしいです。

「同業者・労働組合の強さと団結精神」を受け継いでいくために、現在でもレイバーデーは、各地でパレードが盛大に行われます。

 

そしてアメリカの多くでは、レイバーデーの翌日から、新学年… 州、或いは学区によっては既に学校が始まっているところもあり(息子くんがかつて通っていた小学校は、既に先週、8月の最終週から学校が始まっているらしいです)

この黄色いバスを町じゅうあちこちで見かけるようになると、もう本格的な秋……

 

ちなみに我が息子くんが通うことになる4年制の高校…(アメリカでは、ほとんどのところで高校は4年制となります)

全米でも非常に珍しい3つの高校が1つの敷地内に集まった、併設高校。 3つの高校を合わせた全校生徒の数、なんと

 

6,500名…………

 

 

もうほとんど大学キャンパスやがな……

 

 

しかも授業は各高校が分け合って持ち回ることになっているので、その授業に合わせて、生徒たちも校舎間を移動…

 

雪の時は、どうするんかいな、と気を揉んでおりましたが……

 

 

そういえば、雪の時はミシガン州の学校は、ほとんど休校になるんやった……

 

 

スクールバスは、同じ学区内で、高校、ミドルスクール(日本の中学に相当)、小学校と持ち回りになっているらしく、

高校生はいの一番。

 

息子くんのバスのお迎えの時刻は、なんと6時台……

 

それでもなんとか遅刻することなく、頑張って登校したらしいです……

今後4年間で、どんな成果を出してくれるのか、楽しみです…

 

 

遅刻はするなよ〜〜……

 

 

その前に裕坊、早よ風邪治そうや……………………………………

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 8/29

皆さんこんにちは、リージョナル航空操縦担当、裕坊です。

九州を中心とした大雨、佐賀県で今回は特に被害が激しかったのだそうですね。大雨の峠自体は越えたようですが、土砂災害の危険度が高まっているところもあるようですし、西日本でまた30日(金)にかけて、激しい雨の予報も出ているようですし、さらには道路冠水や河川増水に警戒が必要だそうです。

 

いつもこの手のニュースでは、一部の地域だけが報道特集の対象になって(昨年ですと、岡山県真備町のように)、ある一定の地域にボランティアや救援物資などが集中するようですが、できれば自然災害に関しては、被害の全体像を掌握した上で、特定の地域に救援活動、物資が偏らないよう、マスコミ、自治体の方、ボランティアの方などにはお願いしたいです。少しでも孤立した地域、取り残された地域を減らして、少しでも多くの方に、少しでも早く通常の生活が取り戻せますように……

 

 

裕坊は、昨日水曜日から4日間のフライトが始まり、今日木曜日が2日目。朝7時にモントリオールを出発して、ニューヨークを経由し、シンシナティでお昼過ぎには終わるはずだったのですが、今日は久しぶりに本社運航課からのメッセージを通じて、スケジュールの変更の告知……

 

シンシナティには結局向かうことなく、今日2便目で向かったのは、メイン州のバンゴーという人口3万人ほどの、小さな町でした。

周辺の市町村を含めても、人口規模は15万人程度……アメリカ国内全体で見渡しても、旅客便の就航がある都市としては、最北東の空港になります。

 

今日はニューヨーク地方は雲一つない快晴でしたが……

こちらが、バンゴー行きの出発の時のニューヨーク・ラガーディア空港の操縦席からの景色。

 

1時間ほど北東へとやってきて、バンゴー到着…

既に秋の到来を思わせるように、シトシトと雨が降っておりました……

 

人口規模を反映するかのように、空港ターミナルもこじんまり……

 

ただここは、第2次世界大戦時、またソビエト連邦との冷戦時においては、アメリカ空軍の重要拠点になっていたそうです。

そのため、バンゴー空港の一本しかない滑走路も、この人口規模にしては遥かに長く、なんとその滑走路の全長、3,300メートル。

 

現在では正式な空軍基地としての機能はありませんが、空中給油機の重要な拠点として、空軍の補佐的な役割は今も残っています。

写真は、米空軍KC−135型機。

 

元々以前はここバンゴー空港は、正式に空軍基地としての機能を果たしていたことから、駐機場の面積はとても広く、空中給油機KC−135も50機以上が駐機できる能力を今も持っています。

 

このKC−135型機は、実は元々は量産型ジェット旅客機の先駆け的な存在にもなっている、ボーイング707型機と基本的には同型機。旅客型のB707に比べて、エンジンが少し太いのが特徴。

旅客機としてのボーイング707型機は、エンジンがとても細い初期型のターボジェットエンジン。ターボファンがなく、かなりの騒音を発するのが特徴。遠くにいても轟音がお腹に鳴り響いてきます。

 

それに比べると、KC−135型機のエンジンは、やや太め。ベトナム戦争において目覚ましい活躍をしていたそうですが、既に引退の時期を迎えつつあり、

一部では既に、最新型の空中給油機に置き換えが始まっているそうです。ただ機体の耐用年数はあと10年は残っているそうですので、バンゴーまで訪れる機会があれば、恐らく広い駐機場に停泊している灰色の空中給油機を拝むことができるでしょう。

 

お昼過ぎには、ニューヨークへと戻ってきていて、

 

そのあとは「デッドヘッド(お客様とともに客席に座って移動する、フライトクルーの業務の一部)」で、

デトロイトまで戻ってきました。

 

明日3日目のデトロイトトロント行きから、元のスケジュールへと復帰。

ただ明日がかなり早朝の便の担当になる上に、今晩の宿泊滞在時間も、あいにく短くなってしまったので……

 

まずはいつものオーガニック専門のお店で…

 

夕食を買って…

 

今日は我が家から一番近いデトロイトにて、『宿泊』……

普段であれば、空港から20分ほどの『裕坊ホテル』へと宿泊するのですが……

 

今晩は空港直結のホテルに滞在…

 

ホテルへの入り口を入ると、飛行機が停まっているのも見えます。

 

ターミナルのゲート階と同じフロアにある、ホテルのフロントでチェックイン。

 

大きな吹き抜けの天井が、最上階にまで伸びています。

 

エレベーターから階下を見た様子。

ロビー階には、レストランもあります。

 

お部屋に到着…

 

クローゼットに電気までがついていて…

 

カーテンを開けると、窓越しに空港の様子も観察できます。

 

旅客機が飛び上がる様子も、拝むことができました。

 

こちらが、今晩のささやかな裕坊の夕食。

これでもオーガニック専門のお店で買いましたので、20ドル超え………

 

 

明日も頑張って、稼がんといかん……

 

 

明日は早朝の出発で、3便を担当です。

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 8/28

皆さんこんにちは、米系リージョナル航空操縦担当、裕坊です。

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3日間のお休みを経て、今日からまた次の4日間のフライトへと出発。今月最後の4日間のフライト。先月から今月初めにかけて有給をいただいておりましたので、このままだと最低保障給。本当は休日返上のフライトを入れて、少し給料の足しにしたかったのですが、それは叶わず……

 

 

このままだと来月は赤字……

なんとか来月は、上手にやりくりしていかんといかん……

 

 

以前に比べれば、リージョナル航空会社のパイロットのお給料は上がりました。機長昇格して一定の飛行時間を稼ぎ、パイロット試験官の資格を取得して、新人、或いは機長昇格の実機研修を担当したり、路線審査と呼ばれる定期的なパイロットの操縦技量、操縦操作の試験などを担当して、頻繁に休日返上のフライトを入れさえすれば、夢の6桁給料、100,000ドル(日本円にして、およそ1,100万円)を稼ぐことも可能…

 

裕坊は試験官の資格を持たない、一般の機長ですので、そんな金額からは程遠いのですが……

 

リージョナル航空のパイロットといえども、それ相応の生活はできるようにはなりました。

 

 

ただまだ生活費、その他諸々、あまりにも高過ぎ…………

 

 

特に教育費、医療費が…………

 

 

我が息子くんは、いよいよ来月の火曜日から、アメリカの4年制の高校の1年目が始まるのですが、今の息子くんが見据えているのは、大学進学。州立、州外の私立大学など、様々な大学の入学要項とにらめっこ…

 

 

親の裕坊は、かかる費用とにらめっこ…………

 

 

九州のとある大学の薬学部に行った裕坊が言える立場にはありませんが、こちらの大学の学費もハンパなくかかります。州内の大学で平均の学費、年間25,000ドル(日本円換算で、およそ270万円)ほど。州外の有名私立大学に行こうものなら、学費だけで年間50,000ドル……

 

それを知ってか知らずか、息子くんは大学の単位として通用する高校の単位(Advanced Credit)を取得するのに、今は必死。この夏もそれを見据えて、サマースクールにほぼ1ヶ月通っておりました。

 

 

裕坊は、先月腹痛を起こし、そのためにミシガン大学付属のクリニックにしばらく通院。最後はCTスキャンによる身体検査までを受けることになり、その合計の診察代、検査代の合計費用、なんと3,000ドル超え……

 

 

もしパイロット試験官の資格を取得して、家族も顧みずに休日も返上して仕事を入れまくり、仮に6桁に届くお給料を稼いだとしても、生活はとてもラクにはなりません……

 

 

せめて医療費だけでも、なんとかならんのかな〜〜……

 

 

そんな中、先日あるニュースが目に飛び込んできました。

 

そのニュースのタイトルは「米トップCEOたちがようやく気づいた真の企業目的」。ウェッジニュース日本語版で検索できます。

 

それによると、先日8月19日(月)、「ビジネスラウンドテーブル」(米主力大企業の最高経営責任者(CEO)たちで構成される、非営利団体)が、従来までとは全く異なり、今後の大企業の経営理念の基礎となる「企業の目的について」と題する、異例の声明文を発表したそうです。今回の発表では、アップル社ティム・クック氏、ゼネラルモーターズ社メアリー・バラ氏、或いはアマゾン社ジェフ・ベゾス氏などを含む、181社のCEOたちが署名したそうです。

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1997年以降、毎回の文書で、「『企業の根本的存在目的は、株主への奉仕にある』として、株主最優先主義を公にしてきた」、数々のアメリカの大企業。今回の声明文の発表の真意が何なのかは、分かりませんが、方向性としてはいいのではないかと思います。

 

 

新声明の骨子は、5つからなり、その概要は

 

1)顧客への期待に応えること

2)従業員への投資、公正な報酬と福利厚生の充実

3)周辺、或いは関連企業、他社との健全な関係の構築

4)地域社会、環境保全への貢献

5)企業に関わる全ての人たちへの貢献

 

日本の企業では、少なくとも表面上では当たり前の企業理念ですから、日本人的にはあまり新鮮味はないかも知れません。また、なぜこのタイミングでの発表だったのか、或いはその背景にあるものは一体何なのか、というのが裕坊にはすぐには見えてはきませんでしたが、これまで利益至上主義だったこれまでの企業環境が、本当に改善されるのであれば、裕坊は大いに歓迎したいと思います。

 

 

これで裕坊の生活も、少しはラクになるといいんやけどな〜〜……

 

 

今日は自らは操縦はなしの裕坊。40分遅れでカナダ・モントリオールまでやってきて

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明日は早朝の出発です。