yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 3/15

米国航空会社で小型旅客機に乗っている、裕坊です。

5日勤務がこの月曜日に終了。初日から3日目までは夕方から深夜にかけて3日続けて4便を担当、そして4日目はバージニア州リッチモンドで30時間の宿泊滞在でした。

 

息子くんは現在18歳。高校卒業前の最終学年になり、6月には卒業を控えています。既に運転免許を取得し、高校生でも高学年になると自家用車での通学は当たり前のアメリカ中西部。数日くらいであれば、親がいなくても十分に生活がこなせるだけの生活力も身に付けているということもあり、妻も自由時間が持てるようになって、裕坊の勤務に同行してくれる機会も増えるようになりました。

 

ゲート係員さんの粋な計らいもあって、誰よりも早い優先搭乗で飛行機へと向かうの巻…

 

客室乗務員さんに写真を撮っていただいた上での出発。

福利厚生の一部でもある自社便搭乗を使っての旅だったのですが、空席が2席まで減っていたとあって、実はドキドキの同行でもありました…

 

かつては幼稚園の先生をしていた愛妻ちゃん。10年以上に渡って勤務を続けていましたが、コロナ禍をきっかけに引退を決意。ただ完全に子供たちとの縁が切れた訳ではなく、現在でも週に1度ほどの割合でハーフの子供たちを中心に日本語を教えるなどの活動などは続けています。時には自ら指導案作りに励んで授業に臨むこともあるようで、そんな時には睡眠時間が数時間ほどになってしまうことも…授業を終えたばかりで駆けつけてくれた愛妻ちゃん、到着後はホテルに着くなりバタンキュー…

 

裕坊も3日続けて4便をこなすという多忙なスケジュールだったこともあり、30時間滞在のバージニア州リッチモンドでしたが、当日はブランチに出かけるのが精一杯でした…

 

桜の木もあるリッチモンド。この冬は暖かい日が続いたとあって花の咲き始めも早かったようで、ほぼ満開になっていましたが、当日は気温8度とかなり底冷えのする1日でした。

 

やってきていたのは、宿泊のホテルから1ブロック離れたカフェ。外観はファーストフード店に毛が生えたレストランという佇まいでしたが、

 

中に入ってみると、ブランチでゆったりと過ごしている人で賑わうなかなかシックなレストラン…

 

ブランチの内容もなかなかで、食材のこだわりがしっかりと感じられるお食事でした。

 

当日はかなり曇り空だった上に、気温8度…とても街をゆっくりとお散歩といった気分にはなれず、食事後はホテルへとトンボ帰り…ただすぐに部屋へ戻ってしまうのも勿体無い…

 

ということでホテル内のスタバで、しばしのコーヒータイム。

外に出ていたのは正味3時間ほどでしたが、なかなかの骨休めでした。

 

30時間滞在の後に待っているのは超早朝出勤…5日目は午前4時35分の空港出勤でシャトルのお迎えは午前4時10分。人間も眠い目をこすりこすりだったのですが、その日は飛行機もなかなか起き上がれず…

雪の中をやってきたウィスコンシン州ミルウォーキーでとうとう故障が発生……あいにく、そこで足止め……早朝に出勤していたこともあり、当日はお昼をちょっと過ぎたところで拘束時間の規定を超えてしまい、デトロイトまで自らの操縦で戻ることができなくなってしまいました。

 

機齢平均が15年を超え、経年劣化がさすがに隠せなくなっているボーイング717型機。重整備前の機体は、塗装の剥がれが目立つ機体も多くなっています。

 

思わぬ形で5日勤務の最終便は、乗客の皆さんと共にデトロイトまでの家路となりました。

 

 

火曜日から4日間のお休みをいただいています。