米国航空会社の小型旅客機パイロット、裕坊です。
7月といえば花火の季節。月初めの7月4日は、アメリカ合衆国の独立記念日(今年はちなみに、アメリカ合衆国建国248周年)ということもあり、当日は夜になるとかなりの花火が打ち上がります。
個人家庭の庭から打ち上げる人も少なくなく、独立記念日当日は、我が家の近所でも住宅街の上でたくさん上がっておりました。
ちなみにその翌日は、日本から訪れていた友人を訪ねて、ロサンゼルスまでひとっ飛び。
初めてこの時はドジャースタジアムを訪れました。
大手航空会社で副操縦士として勤務する裕坊ですが、担当機種のボーイング717型機の就航都市は、全米の東半分のみ…かつては西海岸への就航もありましたが、ほぼ座席数が同じのエアバス220型機の導入以降、大幅に就航都市の再整理が行われ、西海岸地区ではT字尾翼旅客機の姿は見られなくなっています。
ということで個人的な用事でもない限り、現在の担当機種では西海岸を訪れることはありません…
メジャーリーグの球場は、大都市の中心部に建設されていることが多く(デトロイト・タイガース本拠地のコメリカパークもそのうちの1つ )、ここドジャースタジアムもそうだと思い込んでいた裕坊にとっては、立地がやや驚愕ものでした…
ダウンタウンからまずまず近い立地にはあるものの、西海岸ならではの起伏が多い地形を利用。サン・ガブリエル山の麓に位置し、丘を駆け登る場所に位置しています。周辺は住宅に囲まれる立地…車2台がすれ違うのが精一杯の住宅街の道路が曲がりくねり、なかなか思う場所へと辿り着けず、近隣の住宅地をしばらくウロウロしておりました…
観戦まではしていないのでなんとなくの雰囲気しか掴めませんでしたが、記憶に間違いがなければ球場正門は外野スタンド側(間違っていたら、申し訳ありません)…
試合開催時以外は門が固く閉ざされているので、中の様子は外からは拝めません…照明のスタンドがフェンス越しに見え、球場であること分かるのがやっとでした。
入場門を潜ると、スタンドへ階段を降りていく仕組みなようです。
試合観戦はまた次回以降…
グッズ販売店へはチケットがなくても訪れることが可能で、チームショップと呼ばれるお店の直下まで車で行くことができます。
永久欠番の番号が燦然と飾られる中にあるのが、チームショップ。
ムーキー・ベッツ選手(2018年アメリカンリーグMVP、当時はボストン・レッドソックス所属)、フレディー・フリーマン選手(2020年ナショナルリーグMVP、当時はアトランタ・ブレーブス所属)といったスーパースターでさえ押し退けて、今やすっかりドジャースの顔になった大谷選手。顔写真やグッズが、店内の至る所に並んでおりました。
日本人訪問客への意識も高いようで、漢字入りの商品すら並ぶほど。
7月5日(金)は大谷選手の誕生日でもあったのですが、残念なことに当日の大谷選手は3三振を含む5打席凡退でした…
当日は、こちらも訪れてみたかったリトルトーキョーまで。
付近は京都に本店がある都ホテルがあり、車で訪れる際はここを目的地に設定すると便利です。
そのすぐお隣には高野山米国別院などもありましたが、
どうやら冠婚葬祭の利用客向けの別院らしく、一般開放はされておりませんでした。
近くの通り沿いには日本でもお馴染みのラーメン屋のロサンゼルス支店などもあります。
リトルトーキョーの中心といえば、やはりこちら、日本村プラザ…
鳥居をくぐると、そこにあるのは裕坊が実際に日本で最近目にしたばかりの光景…
すぐに頭に思い浮かんだのが、今年(2024年)2月に開業したばかりの豊洲市場の千客万来。 お店の作り、街作りがまさに千客万来そのもので、海をひとっ飛びしていきなり豊洲に飛び込んできたような不思議な感覚でした。
平日ではありましたが、恐らく独立記念日前後に休暇を取って訪れていた人も多かったのでしょう。
どこもかなりの賑わいでした。
当日は日帰りでのロス訪問で、レッドアイ便に夜10時前には搭乗して、デトロイトへとトンボ帰り…
現在は5日勤務へと出勤して、地域航空会社所属時代からすっかりお馴染みになっているメンフィスで長時間滞在。
こちらはメンフィスのダウンタウン内の、ピーボディーホテル。朝夕とホテルのフロントロビーで、可愛らしいアヒルの行列を見ることができます。
最近すっかりアメリカでも市民権を得たラーメン屋でのひと時。
店内は邦楽が流れ、アメリカのラーメン屋にありがちな余分な装飾がなく、有楽町辺りのラーメン屋を訪れたかのような趣がありました。
7月といいますと、各大手航空会社では第二四半期の決算報告が発表されます。デルタ航空の第二四半期は、過去最高の収入額を記録しながらも、純利益額が昨年同期比で3割減。過去最高の旅客数を見込んで、国内線でも国際線に主に投入される大型機材までをも投入して提供座席数拡大を実施したのですが、それによる航空券販売単価下落の圧力に耐えられなかったということらしいです。
それでも路線拡張、座席数拡張をペースを落としながらも続けるデルタ航空では、パイロットの新所属先が開設されることが発表され、ボストンが8番目の所属先として加わることになりました。
シンシナティ空港が、パイロット所属先から除外されて以来となる新規開設先。
国内線の発着も多いボストンですが、狙いは拡張の対象になっている国際線。
現在のデルタ航空におけるヨーロッパ路線の中心機材はエアバス330型機で、A330専用の所属先になるんだそうです。
操縦席窓に縁取りのない従来からのA330による運航は現在1日5便で、行き先はアムステルダム(2便)、アテネ、ロンドン・ヒースロー、フランクフルト。
新しいロールスロイス製のエンジンを積んだNEOシリーズのA330-900による運航は1日1便で、行き先はパリ・シャドゴール。
機長、副操縦士含めておよそ250名が来年度までに配属される予定になっています。
次回は、8月にお目にかかります。