yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 3/1

米国国内線を小型旅客機で飛び回っている、裕坊といいます。

3月になりました。裕坊のデルタ航空における正式な入社日は、2022年3月1日(火)。

 

以前勤めていたエンデバー航空(完全子会社)の退社日は、2022年5月31日(火)…??…

既に3月1日には、デルタの従業員番号も頂いていたのですが…

 

まさしく重複在籍状態……ただ重複籍時には、デルタ航空からは一銭のお給料もいただいておりません…

それどころか会社との契約事項により、研修が終わっていよいよラインパイロットとして飛び始めたばかりの頃(10月初旬)、お給料ゼロの小切手が送付されてきたくらいでした…

 

 

研修中は研修生扱いで直払い、いざラインパイロットになると飛行時間の実績に応じて後払いで給与が支払われる、というカラクリの中で起きた出来事……お給料がただでさえかなり下がっていた時だったので、家計を大いに直撃でした…

 

 

 

それはさておき…

 

 

 

実を言うと裕坊は転籍組。転籍というのは就職面接を経ることなく、一定の条件を満たした従業員が自動的に大手の会社へと就職できる仕組みのことで、パイロットが以前に比べて確保しにくくなっている現在では、多くの大手航空会社が採用するようになりました。

それまで大手の航空会社は、一部の例外を除くと、就職面接はほぼ必須…

 

より良い条件を求めてやってくる地域航空会社パイロットたちからの履歴書で、大手航空会社の人事部の机は履歴書が山のように積み重なります。

 

当然のことながら競争率も高くなって、面接はかなりの買い手市場…

 

履歴書の備考欄で差がつく典型的な競争社会で、大手航空会社の面接に呼んでもらえるだけでも、大変光栄な時代が長らく続きました。

 

そんな中で新しい風潮を取り入れたのは、こちらの航空会社。

パイロット不足がやってくるという将来を見越して、3社の地域航空会社を子会社に据え、自動転籍制度をいち早く取り入れたアメリカン航空でした。

 

そんな状況にあってもデルタ航空は面接採用に拘り、子会社で働くパイロットの自動転籍制度の採用などあり得ないというイメージが、すっかり業界内では浸透していたのですが…

驚いたことに2021年6月、エンデバー航空在籍パイロット対象の自動転籍制度が急転直下の如く締結。パイロット組合の弛まぬ努力が大きな結実を生み出してくれました。

 

一定の条件を満たすと、在籍歴が長い者から順に会社からの通達が入り、通達から45日間の考慮期間が与えられ、

移籍する旨を返信すると、必要な書類などを提出するなどの手続き。そして研修開始日が正式に伝達されます。

 

裕坊の場合、2021年9月初旬の告知になり、入社日は2022年3月1日(火)。

 

ただ転籍契約条項の中に、デルタ航空の従業員番号を付与されながらも、エンデバー航空側の都合に応じて最大3ヶ月間、エンデバー航空のラインパイロットとして延長勤務という項目が盛り込まれ、転籍組は裕坊も含め全員が履行対象になっています。

そのため既にデルタ航空の正式社員になっているにもかかわらず、転籍前の延長期間、リージョナルジェット機に乗務し続けておりました。

 

裕坊のリージョナルジェット機最終搭乗日は、2022年5月25日(火)、4944便モントリオールデトロイト行きでした。

CRJシリーズ旅客機の総飛行時間は、12,199時間54分。

 

こちらが現在の担当機種、ボーイング717型機。総飛行時間 267時間24分…両機ともかなり似たような形をしています。一目で見分けられる方は、かなりの飛行機通。

10機種保有するデルタ航空の機材にあって、B717は最も小型。以前は西海岸への就航もありましたが、現在ではアメリカ大陸東側に就航都市は集約されています。

 

基本設計が1960年代と、かつて乗り慣れたリージョナルジェット機(基本設計1990年代)よりもかなり古く、研修時にはスイッチ類を把握しきるのに苦労を強いられました。

 

多く担当するのは中西部の主要都市。ミズーリ州セントルイスカンザスシティ、日本からの就航もあるシカゴ・オヘア空港など…

 

日中がリージョナルジェット機の運航になる地方空港への就航も多く、30時間の宿泊滞在が入ることも多いのがB717の勤務の特徴の1つ。

勤務シフトは、地域航空会社に驚くほど似通ったものになっています。

 

先日はバージニア州の州都、リッチモンドで30時間の宿泊滞在。

 

ダウンタウン中心の便利な立地のホテルでの滞在で、

 

州議会議事堂も、徒歩で10分ほどの距離でした。

 

ただ一般観光者用の入り口がすぐに見つからず、しばらく右往左往…

 

州議事堂の中央は吹き抜け式で、アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントン銅像などもありました。

 

愛妻ちゃんと同じ誕生日(4月13日)である、第3代大統領トーマス・ジェファーソン銅像なども…

 

ダウンタウン中心部には、日本人経営のラーメン屋さんもあります。

 

オーソドックスに醤油ラーメンをいただいた裕坊。日本人の求める味をしっかりと提供してくれます。大のオススメ…

5番通り沿いで、お店の名前は天下ラーメン。

 

そして先日2月25日(土)、こちらメンフィスからデトロイトまでの2447便を運航して、2月の勤務全終了。

 

デトロイトの到着ゲートで、事務所の従業員さんから渡されたのがこちら。

 

中を開けてみると、タイピンが1つ。

 

外の箱にミシン線が入っていて、組み立ててみると……

 

入社1年を記念する箱になっておりました。

アメリカの会社で課される観察期間は通常入社後1年。入社後1年を経過した2月28日(火)を以って、正式に裕坊は観察期間を終了しました。

 

 

 

 

 

3月の初勤務は1日(水)から。3日勤務で、夜遅い出勤です。