yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 5/26

米国内の旅客航空会社に勤める、裕坊といいます。

 

2006年の入社以来、16年に渡って勤め上げた地域航空会社での生活。いよいよ終わりが近づいてきました。

自分の手足のようになり、生活の一部になっていた感覚すらあったリージョナルジェット機。

 

機長に昇格してからちょうど10年……

何事にも終わりって、必ず来るんやなぁ〜…会社在籍中は想像すらしたことがなく、未だに実感は湧かず、思いがけず本当にあっという間でした。

 

親会社であるデルタ航空へと転籍後の担当機種。

ボーイング717型機に決まりました。見た目は、リージョナルジェット機とあまり変わりません。

 

かつてノースウエスト航空の主力機としても使われていた、ダグラスDC-9や、

 

デルタ航空の主力機として活躍したマクドネル・ダグラスMD-90シリーズとほぼ同型機。

エンジンが機体後方に据えられているのも、リージョナルジェット機と同じ…

 

操縦室内は刷新されてボーイングの計器技術が盛り込まれているので、ボーイングの環名が付けられています。

気分としては機種移行訓練に入るような感じ。デルタ航空の本社があるアトランタでの研修開始はもうすぐ…勉強も始めました。

 

ただ一度アトランタへと行った後は、研修中は缶詰のようになってしまうかも知れん…

ということで退社前に、家族旅行へと出かけることに決めました。

 

愛妻ちゃんの希望で、向かったのはボストン。

旅行客の出足が半端ないここ最近のアメリカ。

 

スタンバイで乗るには座席に空きが必要なのですが、 直行便に空席などないので、リージョナルジェット機を使って…

 

バージニア州リッチモンド経由で、

ボストン到着…

 

各ターミナルから、無料のシャトルバスで地下鉄駅へと向かうことができます。

 

別名Tとも呼ばれるボストン市内の地下鉄。

 

空港からダウンタウンへと向かうには、改札口から反対側のホームへと渡って乗車。

 

宿泊したのは、ボストン湾に面した高級ホテル…

フライトに乗れるか確証がない中でボストン到着直後に予約……残り少ない選択肢の中からの選択でしたので……

 

お値段…

裕坊が生涯の中で支払った中で、最高額の宿泊でございました…

 

せっかくの時間を無駄にしたくない…

部屋で荷物を解く間もなく、各名所を回れるフリーダムトレイル(赤い刻印が道に刻まれています)を目指します。

 

ホテルから一番近くの名所、ファニュエルホール。

そこからひたすら南下。

 

旧ボストン市公庁舎。

 

現在はステーキハウスになっていて、お食事を取ることができます。

 

クラシックなホテルのオムニ・パーカーズ。

 

南の終点は、ボストン市民の憩いの場、ボストンコモン。

 

他にもオールドステートハウス(Old State House)や、

 

ちなみに現在、この煉瓦建ての建物は、

 

地下鉄駅の一部としても使用されています。

 

フリーダムトレイル沿いからは外れますが、

ボストン茶会事件の舞台となった、茶会事件船と博物館にもやってきておりました。

 

限られた時間内で名所を目指すなら、裕坊的にオススメなのがこちら。

クインシーマーケット(Quincy Market)。

 

シーフードをそのままで食べたいなら、レストランよりオススメかも。

 

ロブスターサンドイッチなども買えます。

ちなみにお値段36ドル也……でもオススメ。

 

クラムチャウダーも気軽に買えます。

 

でもボストンへ来たからには、レストランでも食事はせんと…

当日の夕食…

 

さすが高級レストランだけあって、味は超一流でございました。

お値段も超一流でございました…

 

翌日は朝から雲一つない快晴のお天気。

 

ボストン湾沿いを少しばかり歩いてみたものの、

 

当日の目的地たるや、ボストン湾から伸びる川の北側で…

住宅地では路面電車になるグリーンラインと呼ばれる電車に乗り込み、

 

バスを乗り継いで、ボストンからやや北のケンブリッジ市を目指しておりました。

 

着いたのはこちら…

 

マサチューセッツ工科大学

通称MIT(Massachusetts Institute of Technology)。

 

せっかくここまで来たんやから、中にも入ってみよう…

 

中に入ると正面入り口付近は、さすがに厳かな雰囲気を保っておりました。

 

ところが各教室へと向かってみると……

 

さすがに研究目的の教室が並んでいるとあって、

一切の無駄が省かれている印象…

 

新旧が入り混じっているのも印象的でした。

 

改装工事も進んでいて、新しくなった箇所は天井も高くて日差しがたくさん入り込み、

とても明るい印象。

 

各教室を回ってみると、様々な研究内容の展示などもあります。

 

物質科学の教室ではトヨタ自動車の名前もあり、共同研究も進んでいる印象を受けました。

 

様々な工具が所狭しと並んだ研究室。

 

その中でたまたま居合わせた教授が、教室内を案内してくれる大サービスもあり、

 

ちなみにこちらは、電気系の研究をしている教室…

教授ご自慢の装置は、木目調の箱に入ったレーザーハープ。画面をタッチすると、綺麗なハープの音を奏でておりました。

 

夕方3時になったところで、時間切れ…

帰りのフライトのスタンバイ用の空席はほとんどなくなっていたものの、何とか『デトロイト付近』まで帰れることを期待しながら…

 

バスに乗り込み…

 

グリーンラインと、

 

ブルーラインを乗り継ぎ、空港まで戻ってきました。

結果は…

 

やっぱり乗れなかった…欠航便が相次いだこともあり、どの便にも空きはなく…

夜のボストンの街へと、戻ってきておりました。

 

前日見ていたオムニ・パーカーズ・ホテル…

 

クラシックな装いの建物をそのまま残した重厚な造り。

 

エレベーターにもこだわりの装飾…

 

ここで一夜を明かし…

 

翌日、フリーダムトレイルを少し北へと上がって、

 

先日訪れていたオールドステートハウスの駅舎から、

 

ブルーライン乗車。

 

そして帰宅当日は、デルタ航空便の発着がないBターミナルへとやってきておりました。

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お世話になったのは、愛妻ちゃんと息子くんにとって初体験となるスピリット航空

 

翌日もスタンバイ用の空席がゼロだったとあって、正規の航空券を購入しての帰宅でした。

 

途中サウスカロライナ州のマートルビーチを経由して、

 

デトロイトエバンズターミナルへと到着…

 

ここからデルタ航空が使用しているマクナマラターミナルへ、シャトルバスで向かいます。

 

マクナマラターミナル到着…

 

とんだハプニングを伴った、3日間の旅行でございました…

 

 

 

 

 

 

そしていよいよ始まる、親会社デルタ航空での研修。来週末にアトランタへ向けて出発の予定です。