yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 4/3

米国リージョナル航空会社に勤める、裕坊と申します。こんにちは。

昨日木曜日に4日間のフライトから帰宅しました。4日間出ていたといっても、実際営業便を担当したのは1便だけ。

 

一昨日の4月1日(水)からは、ニューヨークを発着する便を中心にさらなる減便が決まって、一度は予定に入ったはずの営業便も結局は欠航になったりなど、

こちらはニューヨーク・ケネディ発のサバンナ行き、定刻30分前になっての欠航………当日のサバンナ往復便で入っていた予約の数は、往復便合計でも5名だったそうです。そのうち搭乗手続きを済ませていたのは、1名だけだったのだとか……

 

どこを見渡しても、ほとんど人影が見えない空港内……

 

空港内のレストランやコーヒーショップ、

 

ファーストフードのお店なども、軒並み暖簾を下げています。

各地で外出禁止令が発令されて、既にアメリカ国内では2億9千万人の方が家にとどまるように指示されていますから、仕方ありません。デルタ航空全体での旅客数、予約状況などをみると、前年比で9割以上という驚くような減り方だそうです。ここは手持ちの資産を極力食い潰さないように、体力温存策を取るより他に方法はありません………

 

裕坊は来週以降、本来であれば1週間に4日という周期でフライトが入っていたのですが、さらなる担当便の調整が入り、結局今のところ残っているのは、1ヶ月全体を通してみても6便だけ……合計で15日入るはずだった出勤予定日は、6日に減り、残る9日間は自宅待機となりました………トランプ政権が掲げた救済措置を、親会社であるデルタ航空は受け入れたようですので、とりあえず9月いっぱいは持ち堪えられそうですが………

 

子会社である我が社に、存続の保証はなし…………

祈る気持ちで、事態の変遷を見守るより他になくなってしまってます…………

 

しばらくはフライトも入りそうにありませんので、

裕坊も、今日から自宅で不自由なく過ごせるように準備を始めました…… 実をいうと、9年間使った冷蔵庫が3週間前に故障……

 

慌ててホームセンターへと走り、購入したのですが……

それが我が家へ搬入になったのが、実はミシガン州で外出禁止令が発令される正に前日………

 

これはギリギリセーフ……

コストコで買っていたミニ冷蔵庫で、危うく外出禁止令解除まで過ごさなければならなくなるところでした……

 

そして今日金曜日は、久しぶりに早朝に起きて、ちょっと足りなくなっていた紙製品のお買い物……

ここには若干紙製品の在庫があることが分かって、開店前から列に並びました……

 

社会的距離を、皆さん保ってらっしゃって……

ミシガン州の確認済み感染者数は、とうとうカリフォルニア州を追い越してしまい、全米3位……皆さん危機感をお持ちで、2メートルほどの距離を、すごく意識しているのが感じられます。「社会的距離」による効果は、1918年からおよそ2年間にかけて大流行したスペイン風邪(全世界でおよそ5千万人の方が死亡)の時にも、感染速度を緩やかにしたことが実証されているそうです。

 

やっと手にしたトイレットペーパー……

少しずつですが、紙製品も在庫が戻りつつあるのを感じました。

 

デトロイト周辺の日本人家族であれば、皆さんお世話になっている日本食の食材店。

こちらでもしっかりと食料を買い込んで……

 

今日の裕坊一家の夕食……

普段は愛妻ちゃんも、裕坊以上に忙しくお仕事をしておりますので、手作りの餃子などを作る時間はなかなななく……

 

もうこんなのを作ったのなんて、何年ぶり……

 

出来あがり…

手作りでしかも焼きたて…ジューシーで、めちゃウマ……

 

既にミシガン州では、2020年6月の学年度末までの休校が決定。これからはインターネットを使ったオンライン学習、或いは郵送などを利用した遠隔学習を模索することによって、各学年の履修内容を終える方策を模索するとのことでした。愛妻ちゃんが勤める幼稚園も同様、今年度の休園が決定。裕坊がフライトが入る日以外は、外出禁止令が解除になるまでの間、家族3人で過ごす毎日になりそうです。

 

せっかくできた家族と過ごせる貴重な時間、有意義に過ごしたいと思います。

 

 

いよいよ本格的に始まっている、治療薬とワクチンの開発。日本では赤ちゃんの時に摂取するのが標準になっている、BCG(カルメット・ゲラン桿菌)注射。新型コロナウィルスへの効果があるのかを検証するのに、オーストラリアのメルボルンで先月末にいよいよ研究が始まったそうです。本来の予防目的である結核に加えて、多様なウィルスやバクテリアなどから体を守ってくれる免疫系統の強化に、貢献している可能性が高いのだそうで……

京都大学iPS細胞研究所山中伸弥教授によると、「BCG接種とコロナウィルスによる死亡者数に逆相関が見えるのは確か」なのだそうです…

 

そのデータには、ちょっと注目!!

 

BCGワクチンの接種を推奨している国と接種していない国の地図に、新型コロナウィルスの死者数を重ね合わせてみると、予防接種プログラムがないイタリアの死者は1万3915名。以前に予防接種を推奨していたものの、現在は実施していないスペインで1万96名(4月2日午前6時現在)。そしてスペインのお隣で予防接種を実施しているポルトガルでは、同時刻現在、死亡者数209名。

日本では1951年から、「結核予防法」の制定とともにBCG接種が標準化。そのため日本人の場合69歳の方であれば、ほとんど接種の経験があるようです。最近までの研究で、結核予防だけでなく、ハンセン病にも一定の予防効果があることが分かっています。また膀胱がんにも一定の効果があり、特に手術後のがん再発予防に、実際に臨床でも使われるようになりました。

 

直接コロナウィルスの抗体を獲得するわけではなく、自己免疫に働きかけることによって防御力を獲得するということで、すぐに万能薬としての活躍、とまではいかないかも知れませんが、希望は少なくないのではと思います。

 

 

オーストラリアでの実験で効果が実証されることを、心から願っています。