yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 5/8

米国地域航空会社で、小型旅客機に乗る、裕坊といいます。

5月は日曜日のお休みがなく、我が家で過ごせる週末のお休みもこの土曜日が最後。月の後半は5日勤務が3週連続で続くことになりました。

 

コロナ感染が右肩下がりになって、一気呵成にコロナ禍前の日常を取り戻そうと突っ走るアメリカ。

写真は1年3ヶ月ぶりに訪れた、ニューヨーク・ラガーディア空港での1コマ。大学の卒業シーズンへ突入して、若い人たちの姿を多く見かけるようになりました。先週5月7日(金)は、コロナ禍以降で全米の航空旅客ターミナルを利用した旅行者数の記録を更新、その数合計170万人。ちなみに、コロナ禍前の2019年は同時期に260万人が利用しましたので、ほぼ3分の2にまで回復しているようです。

 

旅客機ではクラスターなどもここまでは発生していないようで、若干の空席を空けての座席販売を続けていたデルタ航空も、5月1日から全席解禁……

現在でも各座席のトレーテーブルを出し、

 

こんな噴霧器を使っての消毒作業が続いているのですが、

 

各便出発前におよそ15分ほどの時間をかけての消毒作業。

こちらも始発便出発前の消毒作業のみへと、近々置き換えられるそうです。何でも1日有効な消毒液を使用するのだとかで……

 

消毒作業が済んだことを記録しておく用紙…

ゲート係員は、この用紙に署名があることを確認した上で搭乗を始めています。

 

一部では国際線の需要にも回復が見られるのか、

しばらく駐機状態に置かれていたエミレーツ航空の総2階建て旅客機、エアバス380型機の運航が再開するなどのニュースも入るようになりました。

 

エアバス380型機の、コロナ禍以降の最初の飛来地になったのは、ドイツのフランクフルト空港。

ワクチン接種が進んで、ドイツ国民のおよそ1割が既に2回の接種を済ませ、3割ほどが1回目の接種を済ませているそうです。エミレーツ航空の本社があるドバイからフランクフルトまでを、5月末まで継続するのだとか。

 

しばらく需要が大きく落ち込んだ航空旅客とは裏腹に、大きく需要を伸ばしたのが航空貨物。

 

航空貨物機といえば、基幹空港を深夜に出発するのが風物詩…

裕坊のかつての同期入社のパイロットも、たくさんフェデックス航空へと移籍しました。

 

今でも貨物輸送の大半は、深夜にかけて行われているそうです。

 

夜になると、次々に飛行機の尾翼などの灯りが照らし出され、

 

フェデックス航空の場合だと、テネシー州メンフィスを深夜2時から4時にかけて次々に出発…

実は裕坊が勤める会社は、以前は本社がメンフィスにあり(現在は、ミネソタ州ミネアポリスへ移転しました)、

 

しかも研修期間中は空港横(しかも滑走路のすぐお隣!!)のホテルに泊まっていましたので……

毎夜毎夜、深夜になると轟音と共に目を覚ましておりました…………今となっては、いい思い出💦💦………

 

現在はワクチン輸送が忙しくなって、貨物航空も昼行便が劇的に増えているらしいです。

ちなみに2020年度のフェデックス全社(航空貨物を含めた連結決算)における売上高は、690億ドル(日本円でおよそ7兆4千億円)で、純利益はなんと前年比138%増となり、12億8千万ドル(およそ日本円で1,380億円)だったそうです。

 

航空貨物は全世界的に大きく需要を伸ばしているようで、貨物航空機といえば、大型機を改修したものが主流だったのですが、

 

今では旅客型からはほとんどが退役しているジャンボジェット機こと、ボーイング747型機も主力として大活躍。

 

大きく機首などが跳ね上げることができるのが、貨物機の特徴の1つ。

 

需要の大小に柔軟に対応できるように、小型機の改造型の貨物機も多くなってきました。

 

代表機種となっているのが、ボーイング社のベストセラーであるB737型機。

 

こちらは、機体横が跳ね上がる仕組みになっています。

 

アマゾンのロゴが尾翼に入ったプライムエアも、20機を導入。

 

ただしアマゾン社の場合は、現在は全機が委託運航。

ボーイング737型機は20機が導入されていて、そのうちの12機はミネソタ州ミネアポリスに本社がある格安航空会社のサンカントリー航空による運航になっています。

 

小型の貨物航空機の需要急拡大を受けて、ボーイング社では南米でしては初となる貨物機型改修専用の工場を、新たに開設することになりました。

コスタリカで来年中に改修作業を始めるそうです。既に180機分の受注が入っていて、2箇所の工場で改修作業が行われることになるのだとか…

 

ボーイング737型機といえば、最新型の旅客版、B737−MAXが2機が立て続けに墜落事故を起こし、運航停止が続いたのは記憶に新しいところですが、

ようやく連邦航空局からも運航再開のお墨付きが出た……

 

と思ったのも束の間……

 

運航停止が長く続いた影響か、今度は電気系統のトラブルが発生…またも航空局から運航差し止めの通達が出たり、

 

さらには金属の腐食が見つかったりと、踏んだり蹴ったり……

 

大空を羽ばたく姿を見るのは、また当分先のことになりそうです…

 

 

 

 

明日日曜日は、まず2日勤務のフライトへ出勤です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5月9日(日) 担当予定便

デトロイトからアトランタまで、客席搭乗にて移動

デルタ5455便(EDV 5455)アトランタ(ATL)−  モントリオール(YUL)

 

5月10日(月) 担当予定便

デルタ4739便(EDV 4739)モントリオール(YUL)−  デトロイト(DTW)