アメリカの国内線を小型機で飛び回る、裕坊と申します。こんにちは。
今日月曜日は、先週金曜日から始まっていた4日間のフライトの4日目。2夜続けて宿泊していたニューヨーク州北西部にあるエルマイラから、1便だけを担当。
エルマイラは、小高い山に囲まれた、人口3万人ほどののどかな町。
宿泊していたホテルは、空港から約10分ほどの道のりなのですが、実は立地は空港のすぐ東側。
ホテルを出て2分も走ると、
空港の敷地も目に入ってきて、
その空港の外周をグルリと回るように、空港へと向かいます。
道沿いにまばらに立っている民家が見えてきて、
左折。
空港近くには、民家が立ち並んでいる地域もありました。
飛んでいる飛行機の数が少ない上に、大型機の発着が全くないので、騒音も気にならないのでしょうか。
その住宅地を抜けると、すぐ空港のターミナルが視界に入ってきて、
到着。
建物の入り口には、『トム・ソーヤーの冒険』の作者で知られる、マーク・トウェインの銅像もあります。
作家はよく自分の執筆活動の場を選んでいるようですが、ここエルマイラにはマーク・トウェインを惹きつける何かがあったのでしょう。夏の間はほぼ毎年にように訪れていたらしいです。
一昨年11月に大改装工事が終わったという、エルマイラ・コーニング・リージョナル空港。
立派な内装をしながら、現在の就航便数は1日2便だけ。我がエンデバー航空によるデトロイト行き2便だけになっています。本日の搭乗客は28名。そのうち客席搭乗の乗務員が2名でしたので、実質の乗客の方は26名。ファーストクラスはほぼガラ空きでした。
ただ今後在宅勤務が『新常態』となり、遠隔勤務が主流になってくると、住環境がとてもいいエルマイラなどのような地方都市に、陽が当たる日がひょっとすると来るかも知れません。出勤は1ヶ月に一度だけでいい、或いは1年に一度だけ、というのが常態化すれば、地方都市が注目を集める時がくるかも……
裕坊の勝手な想像でしかないですが、こういった地方都市の今後の推移に、1人勝手に注目していたりします。
出発の時は、どんより曇り空…
デトロイトに着く頃には、雲も切れ始めて、
着いてみると、気温25度。とても気持ちのいい昼下がりのデトロイトでした。
ただ到着便も出発便も少ない時間帯だったせいか、空港内はちょっと閑散…
ここ最近は、大きな人の波を見たり、かと思えばシーンとしていたり、の繰り返し。
全米で新学年となる9月を過ぎてからは、また需要は落ち着くことになりそうです。ただでさえ、損益分岐点への回帰が果たせていない、老舗の米系航空会社。8月26日(水)の全米での旅客航空利用者の総合計は、540,043名。需要が回復基調にあった6月末のピーク時の1日あたり70万人と比較すると、2割以上の利用客数減。昨年度比で、8割前後の需要減は今も続いています。大半の会社では、毎日赤字が続いている状態ですので、各社の現金が底をついてくると、航空会社の新たな再編に繋がることになるかも知れません…
いよいよこれから秋の季節。コロナウィルスそのものも秋以降、新たな影響が出てくるかも知れませんし、裕坊も用心に用心を重ねます。
ところで先日、7年8ヶ月という歴代最長政権を実現した安倍首相が辞任を発表されました。ここ数ヶ月、急に公の場に姿を見せる回数が減ってきていたので、やっぱりそうだったのか、という印象でした。
裕坊の中では、本当にお疲れ様でした、というのが率直な感想です。「アベノミクス」という単語が一時は世の中を席巻しましたし、最近では首相を揶揄する言葉として「アベノマスク」という言葉も日本中を駆け巡りました。
でも裕坊が真っ先に思い浮かべる安倍首相のイメージといえば、『日本の顔』。この方ほど、アメリカ人にも馴染みがあり、顔も名前も浸透している政治家は、唯一無二なのではないかと思います。そして、恐らくとても気遣いのできる、「バランスの取れた方」なのだろうとも想像します。日本の将来についても、真剣に考えていただいてたことは、想像に難くありません。
トランプ大統領就任の際には、他国に先駆けて祝電を打ち、その後自らアメリカを訪問して、トランプ大統領として初めての首脳会談の取り付けに成功。
実は大統領選当選が決まった直後にも、自ら訪米して「次期大統領」となるトランプ氏を祝福するなど、大統領就任前から強固な関係を築いて、日米関係を強く保ってきていました。
極め付けがこちら。
既にゴルフを4度も一緒に共にする間柄。心からトランプ大統領が、安倍首相とのゴルフを楽しんでいるのが分かる象徴的な写真です。
トランプ大統領も安倍首相に、全幅の信頼を置いていたのでしょう。安倍首相の辞任に当たって、自ら電話会談。トランプ大統領曰く「非常に残念」。外務省幹部によると、大統領はとても感傷的になり、本当に残念がっていたと言いますから、これは心底本音だったと思います。
しかしながら裕坊的に、安倍首相による『大ホームラン』といえば、2015年の米議会上下両院合同委員会での演説。
当時の韓国大統領だった朴槿恵氏による、歴史認識を巡っての「告げ口外交」に対する、アメリカ議会での安倍首相による「希望の同盟へ」の演説では、500人もの聴衆が議事堂を埋め尽くす中での、英語での堂々たるスピーチを行いました。
朴槿恵元大統領による「歴史修正主義」のレッテルを、見事な「逆転ホームラン」で胸をすくまでに吹き飛ばし、アメリカの信頼をとても強固なものにしたのは、安倍首相の功績と存在感を示す、象徴的な出来事だったと、裕坊は今でも思っています。
ただ、元々の持病である「潰瘍性大腸炎」が、さすがに悲鳴を上げてしまっていたようです。「コロナウィルス」対策をめぐって、日本じゅうから批判を浴びてしまい、間違いなく大きな精神的負担になっていたことでしょう。特に「アベノマスク」を初めとする、様々なコロナウィルス対策では、施策を打つたびに批判の声が上がり、安倍首相自身は「なぜなんだ、なぜ批判の声が上がるんだ」と嘆いていたと言いますから、心労のほどや如何に、と想像してしまいます。
今後は菅義偉現官房長官が、首相職を引き継ぐ情勢になっていて、裕坊も概ねその流れには同意。ただ将来的には、ジョージタウン大学への留学経験があり、外国への発信力が自民党内でも極めて高い河野太郎氏(現防衛大臣)に、首相職を務めていただくのが、裕坊的には理想です。ただ首相には、ブレインとなる参謀役が必要。持病が治癒した暁には、安倍首相には政治の場に戻ってきていただいて、いずれ実現するであろう「河野首相」を、大いに支えていただきたいです。
裕坊、4日間のお休みをいただくことになりました。