yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 10/3

アメリカの航空会社で、小型旅客機に乗っている、裕坊といいます。こんにちは。

 

今日はこんな格言から……

 

『この世に生き残る生き物は、最も力が強い者かというと、そうではない。では最も頭のいい者なのかというと、これまたそうではない。実際には変化に対応できる生き物だ』

 

一般にはダーウィンの「名言」とされています。小泉元首相も総理大臣所信表明の際に引用したとあって、けっこう一般にも広く浸透しました。実は正確にはダーウィン自身の言葉ではなく、どうやら後の他者による創作だったそうなのですが……誰が言ったかはさておき、裕坊自身にとっての「座右の銘」であることに、変わりはないです。

 

人間、それまで生きてきた通りの生活をしたいのは、当たり前。マスクしたことがないのなら、マスクなしでいたいのだって、十分すぎるほど分かります。ただ「コロナウィルス」というものが存在する以上は、それに合わせた生き方を考えた方が賢明に決まってます。

マスクをするのがどうしても嫌なら、他に何か考えられる感染対策を実践していれば、また違ったかも知れませんが…

 

 

トランプ大統領、とうとう感染してしまいました……

 

 

「念のための措置」としての入院であり、病状自体は悪くない、と専属医は言っているようですが、ホワイトハウスのマケナニー報道官も明らかにしているように、軽度の症状があることは確実なようです。症状はあくまで軽度のもので、「気力はあり、今後2〜3日は、病院の執務室からの職務遂行も可能」だということですが……

そうであると信じたいです……

 

世界的にも影響力が大きい方ですし、日本の国益の点からも、いていただかなくては困る方ですので、是非治癒してほしい……心から回復を祈っています。

 

トランプ大統領の「子分的な」存在である、ブラジルのボルソナロ大統領。南半球が冬の真っ只中だった7月に感染して、2週間ほど隔離していましたが、ボルソナロ氏は症状が軽いまま治癒。

トランプ氏に倣って、この方もマスクなしの一点張りでいましたが……

 

先日のトランプ大統領の感染のニュースに対して、激励の言葉を送る際に、メディアの前にこの出で立ちで姿を現しました。

ちゃんとマスクをされています。

 

軽度の症状で治癒こそしたものの、感染前は強気一辺倒だったボルソナロ氏が、その後かなりトーンダウンしたところを見ると、何らかの後遺症を抱えてしまったのかも知れません……

 

同じ肺炎でも細菌性の肺炎と違い、コロナウィルスによる肺炎ですと「間質性肺炎」型の症状が出て、肺細胞が繊維化してその後の呼吸に影響が残るようですし、血管系や心臓などに後遺症が残る、という報告も……

実を言いますと、裕坊は今からちょうど6年前に、父親を間質性肺炎で亡くしました。幼少の頃に大きな肺炎にかかっていたせいで、元々肺の機能が弱かった父親……特発性間質性肺炎に罹患したあとは肺細胞の繊維化が止まらず、肺からの酸素の取り込みができなくなり、酸素吸入器をつけていても苦しそうにしていたのを、昨日のことのように覚えています。

 

まだまだ未知のことが多い上に、後遺症の報告も次々に上がってくるコロナウィルス。やはり罹らないに越したことはないです……アメリカは感染が収束する気配がなく、これからが正念場……コロナウィルスの感染が始まって以来、初めて迎える秋と冬……細心の注意を払って、最大限の予防に努めます。

 

 

1日のお休みを挟んで、今日土曜日はフライトへ出発の日でした。10月に入って、めっきり真冬並みに寒くなってきたデトロイト地方。今朝の最低気温は3度… 4日間のフライトの始まりです。

 

空港南には、従業員専用の屋外駐車場があるのですが…

最近は空港ターミナル隣接の立体駐車場に車を止めての出勤が多くなり…

 

20分は節約ができるので、どうしてもこちらへ止めてしまいます…

 

平常時であれば、主要拠点空港での折り返しの時でも時間が短いことが多く、電源を立ち上げたまま乗務員交代となるのですが……

今日の裕坊出発の時は、前便到着後から折り返しまで3時間………電源は切られた状態になっておりました……

 

電源を立ち上げて、出発の準備完了。

 

久しぶりにやってきたのは、シカゴ・オヘア国際空港でした。

平常時ですと、デトロイトからだと平日はビジネス利用が多く、デルタ航空本体の150名仕様のボーイング737型機などが使われるのですが、利用客が少ない週末に加え、まだ利用客数は前年同期比でおよそ3割とあって、リージョナルジェット機による運航でした。

 

ちなみに、今日のシカゴ往復便は、往路23名で復路が22名……搭乗率のことを考えると、リージョナルジェット機による運航は、正解だったようです…

 

デルタ航空管轄のフライトは、第2ターミナルの、Eコンコース。ちなみに、日本から到着の国際線は、第5ターミナルを使っているみたいです。

かなり老朽化も進んでいる第2ターミナル。そろそろ建て替えなどもあるかも知れません……

 

シカゴ・オヘア空港は、アメリカン航空ユナイテッド航空の主要拠点空港の1つになっているので、第2ターミナル内では、ユナイテッド航空のロゴが至るところにあります。

 

土曜日とあって、利用客も少ないのか、スタバは休業中…

 

シカゴといえども、お店はまだ半分ほどが休業になったまま、という印象を受けました。

 

第2ターミナルの中央には、寿司レストランもあるのですが、

こちらもお休み……ただそんな中でも、行き交う人の数は、ターミナル中央にいる限りは、多くなっているように感じます。

 

デトロイトに再び戻ってきて、しばしの休憩の後…

 

今日はミズーリ州の最西端、カンザスシティーを訪れています。

 

 

明日は、4便を担当予定です。