yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 2/24

米国航空会社、小型機専門の運転士、裕坊と申します。こんにちは。

先週は、火曜日から6日連続でのフライトで、日曜日が最終日。昨日は日帰りでのフライトでした。 どんより雲りの日が多い、冬の真っ只中の2月だというのに、

 

季節外れの快晴が何日も続いて……

昨日日曜日の早朝の出発の時も、地平線の向こうからは、眩しいばかりの日の出……

 

3本のフライトに乗りながらも、担当したのはシンシナティからニューヨーク・ケネディ空港への1便だけでした……

ニューヨークも晴れのお天気…

 

6日連続でしたので、さすがに体力をちょっと消耗して……

ニューヨークからデトロイトへと帰る便では、座った瞬間から夢の世界へ……

 

気づいた時には、デトロイトの夜景を見ながら、飛行機は着陸態勢に入っておりました……

そのミシガン州デトロイト、すぐ近郊には最近ちょっと写真でも取り上げられた、貨物専用の航空会社があり………

 

実はそれが、先日武漢に足止めになっていたアメリカ人200名をチャーター便で運んだ、カリッタ航空。

現在では、日本航空の貨物部門との提携がありますので、日本の主要空港でも時々見かけることができるのではないでしょうか。

 

カリッタ航空の本社は、旅客便が多く発着するデトロイト・メトロポリタン空港から北西におよそ20分ほどの距離にある、ウィローラン空港。イプシランティというイースタンミシガン大学で知られる町にあります。

実を言うと、ウィローラン空港へは、裕坊の家からも車で真南に約20分ほどの至近距離……

 

ただカリッタ航空の中西部における運航の中心になっているのは、ケンタッキー州の最北端に位置するシンシナティ空港。ニューヨークのケネディ空港も運航の中心になっていますので、よく見かけることができます。ところがデトロイトに近くに本社がありながら、本拠とするウィローラン空港は、滑走路が1番長いものでも2,200メートルほどしかありませんので、カリッタ航空の主力であるボーイング747型機は発着するには滑走路が短すぎて、デトロイト周辺でカリッタ航空の主力の大型貨物機を見ることは、ほとんどありません………

 

不思議やな〜〜……………

 

ただカリッタ航空は、ボーイング727型機のように、ちょっと小型の貨物機を使ってのカリッタ・チャーターという別の部門があり、

そちらは割に頻繁に、本拠であるウィローラン空港を行き来しているようです。

 

そのカリッタ航空を立ち上げたのは、コンラッド「コーニー」カリッタ氏。航空無線で使用されるカリッタ航空の航空符号は、カリッタ氏のあだ名を取って「コーニー」……

元々はドラッグレーサーだったという、異色の経歴の持ち主……

 

全米ホットロッド協会(NHRA: National Hot Rod Association)が主催するドラッグレースを中心に、10回のレース優勝を誇る腕の持ち主でもあるそうです。

1992年には、モータースポーツの殿堂入りまで果たしてしまいました………

 

そんな人が、航空会社を立ち上げて、貨物航空会社の経営の中心に………

 

 

不思議な人やな〜〜……………………

 

 

運航の中心は、ボーイング747型機。例外なく旅客機で使われていたジャンボ機の改造型。

 

ですので、機体によっては間近で見ると窓枠の跡を見ることができるものも………

貨物機は、人の乗り降りは旅客機に比べると極端に少ないですから、旅客ターミナルから伸びているボーディングブリッジのようなものを使うことはほとんどなく、大抵の場合乗り降りは螺旋状の階段を使います。

 

塗装は、大きくカリッタ航空の文字が入っているものがほとんどですが、中には主要貨物会社との提携に使用されている機材もあり……

そんな時には、貨物会社のロゴが入った機体を見かけることができることもあります……

 

大きな荷物やコンテナを出し入れしやすくするために、機首が跳ね上げ式になっていたり……

旅客機ではまず見かけることがない特徴も併せ持っています。

 

機体の中は、装飾などの類は一切なし……

コンテナをしっかりと止めるレールが敷かれていて、内壁なども剥き出しのままの無機質な機内………

 

このレールは、貨物を固定するのに重要な役目を果たします。

これが機能しないと、離陸上昇時に貨物が機体の後方へとずれて重量バランスが崩れ、過去にも大事故の原因になったことがありました。(2013年4月29日にアフガニスタンで起きた、ナショナル貨物航空の墜落事故などがその一例)

 

貨物機は、軍の兵隊の移動に利用されることも多く、そんな時は機体の両端に横向きに座席が配置されます。

 

多くの兵隊を移動させるときは、簡易用の座席をレールに固定して、ほとんど旅客機と同じような座席配置にすることも。

それでも機内は、機械類や配線類が剥き出しになったままで、快適な移動には程遠いのが実情……

 

同じ貨物中心の航空会社でも、中には旅客使用の機体を保有している会社もあります。その代表格といえば、アトラス航空。

主力は、機体にほとんど窓がない一目で貨物専用機と分かるものがほとんどですが、

 

兵隊移動のチャーター便を中心に使用される、旅客機仕様のボーイング747型機も機保有しています。

 

ですが、今回の武漢からの移動には、 カリッタ航空が大きな役目を果たしました。

表には出てこない色々な事情が背景にあったのでしょうが、貨物航空の世界は不思議なことがとても多く、裕坊も知らないことだらけです………

 

 

日曜日に終わった6日間の連続のフライトでは、ホテルの朝食が毎朝無料で提供されていて……

ちょっとカロリー過剰気味…………

 

ということで、日曜日の日帰りのフライトでは、はマジメに野菜サラダ……

せっかく落としていた体重、3キロほどリバウンド…………………

 

 

しばらく節制します…