yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 10/28

アメリカの小型旅客ジェット機に乗っている、裕坊といいます。こんにちは。

 

 

 

このもより かのも色こき 紅葉哉(与謝蕪村

 

 

 

月曜日に日帰りのフライトをこなして、金曜日の出勤まで3連休をいただいております。

緯度がやや高めのミシガン州。気温が朝晩は一桁台になり、どんより曇り空の日が多くなる季節なのですが、今朝水曜日の朝は雲一つない快晴。我が家の裏庭の木も、すっかりと紅葉し、日差しが当たると見事な赤色を奏でるようになりました。

 

今朝は起きてみると、見事な紅葉………

しかし実際には、ほぼお昼頃まで寝ていたのでした………愛妻ちゃんの、紅葉がきれいよ〜、の一言で目を覚ましたら、こんな風になっていたのでした……

 

 

 

渋柿も 紅葉しにけり 朝寝坊(小林一茶

 

 

 

 

裕坊のこの生活パターンだと、柿も渋柿になってしまうわなぁ〜〜……

日差しを通して見る紅葉もなかなか絵になります。

 

 

 

ともし火の 見えて紅葉の 奥深し(正岡子規

 

 

 

紅葉とは、本来葉が緑色に見えるためのクロロフィルという成分が、日照時間が短くなることによって分解されるという、葉っぱにとっての老化現象……(実際には、葉の老化の過程において「アントシアニン」という成分が葉の中で生成されて、それが赤色に見える素なんだそうです)

 

葉っぱを木から「切り離す」ことによって、木は水分やエネルギーが冬の間に浪費するのを防ぐのですが……

切り離された葉っぱは、皆地面へと落ちるのです……

 

そして、次々と積もっていくのです……

 

積もったら、それを袋に集めなければいけないのです………

 

既に一部の木は、ほとんど葉っぱが落ち切ってしまったのですが、まだこちらの紅葉はほとんどが残っとる………

 

 

全部葉っぱが落ち切ってから作業をしよう………………………

うん、我ながらいいアイデアだ……………(汗)………

 

 

秋たけなわ、ハロウィンが今週末へと近づき、普段であれば、その準備に追われる時期でもあります……

 

スーパーの軒先には、オレンジ色の大小さまざまなカボチャが並べられて、 中をくりぬいて、カービング

これは昨年に裕坊が挑戦してみた作品…

 

子供たちの「トリック・オア・トリート(Trick or treat)」に備えて、昨年はこんなものを玄関に飾ったりしておりました。

 

各お店では『悪霊退治用』の道具も豊富に揃っていて、

 

各家庭は、悪霊も怯える『お化け屋敷』へと大変身…

 

夜になると、近くを通るだけで呪われてしまいそう……

でもハロウィン終わって、「悪霊にお帰りいただいたあと」は、元に戻すの大変そう〜………

 

悪霊さんといえども、帰るには『足』が必要………

いくらでチケット売っとるんやろか………

 

ただ今年はコロナウィルスが収束する様子が一切なく、むしろ感染は拡大傾向……

最近ではご近所でも、知り合いの中にも、同僚の中にも感染した者がいる、などの情報も飛び交い始めるようになりましたので、多分「トリック・オア・トリート」も、ほとんど自粛の方向になる気がします……

 

 

このご時世ですので、致し方ないです……

 

 

今年は、先月より4年制となる高校の2年目が始まった息子くんが、勉強に音楽にと忙しく過ごしておりますので、我が家もそちらが中心…ちなみに、こちらでは高校の2年目をソフォモー(Sophomore)という呼び方をします。大学も一部の学部を除くと4年制になるので、呼び方は同じ。1年目がフレッシュマン(Freshman)で、3年目はジュニア(Junior)で4年目がシニア(Senior)。 最近では非営利団体まで立ち上げて、音楽活動にも熱が入ってきていますので、そちらが最優先。

 

愛妻ちゃんは既に長年勤めた幼稚園を、今年退職して全力で息子をサポートしますが、送り迎えにむしろ幼稚園勤務時代より忙しく過ごしているほど……

 

息子が通う学校は全校生徒6,500人と大学並みのマンモス校なので、今年度の息子は対面式をほとんど取り入れることがない、バーチャルクラス(全オンライン式による授業)を選択しました。

 

ノートパソコンにモニターを2台繋げて、それらを器用に使いこなしながら、次々に出される課題をこなしていっています。

裕坊が住んでいるミシガン州でも、コロナウィルスの感染拡大は悪化の一途……

 

そんな中でも各学校は対面式を次々に再開させていますが、果たして吉と出るか凶と出るか、入院患者が増えて、集中治療室の占有率が上がる中で、医療機関が体制を崩壊させることなく、これから来たる冬を乗り越えることができるのか…… 裕坊自身も感染対策に備えながら、刻一刻と変わる状況を見つめています。

 

 

 

もう1日お休みをいただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 10/27

アメリカの地域航空会社で、地方路線を中心に飛んでいる、裕坊といいます。こんにちは。

今日火曜日からは、本当に久しぶりの3連休。昨日月曜日は休日を返上して、日帰りでフライトをこなしてまいりました。

 

月曜日は朝出勤して、まずは『デッドヘッド(Deadhead)』で、デトロイトからミネアポリスへの移動。「デッドヘッド」とは乗務員が客席に搭乗して、次の担当便に備えるという、業界用語のことを指します…

『デッドヘッド』の語源は色々あるようですが、乗務員にとってはスケジュールの中に組み込まれた中で客席に乗っての移動、ということになるので、「乗務員自身は運賃を払わない」ということを意味するところから来ているらしいです。「トムソーヤの冒険」の著者であるマーク・トウェインとチャールズ・ワーナーの共著『金ぴか時代(Gilded Age)』(1873年初版)の第4章で、国会議員の移動の際に乗車券が鉄道会社から議員に対して無料配給されるというシーンがあるのですが、そこで初めて「Deadhead」という単語が使われました。

 

ちなみにトラック業界では、

配送が終わって荷台が空になった状態で、トラックを運転する際に使われる用語なんだそうです。

 

昨日搭乗したのは、エアバス321型機。

かつてはボーイング社、マクドネル・ダグラス社製とアメリカの航空機製造メーカーの旅客機だけを運用していたデルタ航空。2010年のノースウエスト航空との合併後は、エアバス社製の旅客機へと主力を次々にシフトしています。

 

特にその中でも存在感を増してきている、エアバス321型機。

現在導入しているのは104機。新世代機を含めての発注残は123機。全機が納入されると、デルタ航空で最も導入機体数が多い、1番の主力機になります。

 

従来の中距離エアバス機と比べてもかなり全長が長くなっているので、それだけでもひときわ違いが目につきますが、

主翼上の非常口がなく、乗降口が両側に4つずつあるので、それだけでも簡単に判別できます。

 

ちなみに従来からある中距離路線用エアバス機は319型機と320型機。

319型機は、主翼上に非常口が片側1カ所ずつあり、

 

320型機は片側2カ所ずつ。

ちなみに319型機と320型機は、ほぼ全機ノースウエスト航空からの継承機材になっています。

 

 

ミネアポリス空港にはお昼前に到着。デトロイトからの便は、大抵Fコンコースへの到着で、

こちらは人の往来が多いせいか、ファーストフードのお店などは、ほぼ全店が営業中。上の写真は全米でも人気が高いチキンバーガーのお店『チックフィレー(Chick Fil−A)』。いつ来ても行列…ちなみに日曜日は全米の全店で、例外なくお休みになります。従業員の方達に、家族ととともにゆっくりして欲しい、というのがこのお店の方針。昨日は月曜日でしたので、営業しておりました。

 

中華料理屋さんも…

午前中とあってまだ人はまばらでしたが、こちらも人気は高く、夕食時になると、いつも行列ができます。

 

 

Fコンコースはちゃんと営業しているのに……

 

 

メインコンコースのフードコートがまだ閉まっている、というのがよう分からん……

こちらはしばらくの大改装を経て、昨年営業が始まったばかり……

 

ちなみに、こちらのお寿司屋さん、ポケ丼が10ドル以下で買えるなど、裕坊も営業中はけっこうお世話になっておりました…

また再開するんやろか……

 

天井が高くなって開放感に溢れるようにはなったのですが、正直言うとかつてのミネアポリス空港のフードコートを知っている者としては、以前のフードコートの方がよかった気がする…

仮に全店が営業を再開したとしても、お店の数は以前の方が断然多かっただけに、物足りない感が裕坊的にはハンパないです。

 

担当便の出発までに3時間ほどの地上での待機がありましたので、外をゆっくりと眺めておりました。

先週雪が降って、しかも20センチ近くも積もっていたというミネアポリス……まだ雪の塊が一部で残っておりました…

 

裕坊が乗務するリージョナルジェット機は、Cコンコースの運用が主体。

こちらのフードコートはAコンコースの入り口のベーグルのお店ですと、午前中も営業しているみたいです。

 

昨日はシンシナティを経由して、

 

デトロイトへと帰ってきました。

 

こちらが到着階から、荷物受け取りロビーのある階を見下ろした時の様子。

先日土曜日にフライトを終えた時は、この倍くらいのお迎えの車で賑わっておりました。ちなみに昨日の全米における旅客航空ターミナルの保安検査場を通過した方の合計はおよそ90万人。昨年の同週における月曜日の利用者数が235万人でしたので、ほぼ4割に匹敵する数字。

 

それを受けてサウスウエスト航空では、3人がけ座席の真ん中席を空席にしていたのを、12月1日搭乗分から全座席解放を始めると発表しました。

需要の回復に、手応えを感じているという証なのでしょう。乾坤一擲のバクチに打って出たわけではない、と思いたい……

 

 

というのも、秋が深まるにつれ、コロナウィルスの状況は悪化の一途……

 

 

そんな中、デルタ航空では若干座席販売数こそ増やしこそしたものの、あくまで家族同士で搭乗の際に隣同士で座れることを想定して7割を上限にしているということで、来年3月まではそれ以上の開放の予定はないそうです。現在でも3人がけの真ん中座席は、基本的には全席空席。

昨日の搭乗便も真ん中座席は、ほぼ全席空席となっておりました。

 

第3四半期においても50億ドルを超える赤字を出しているデルタ航空。焦りはあるでしょうが、それでもお客さんの安全第一優先。裕坊はこの姿勢、高く買っています。

(写真はデルタ航空最高経営責任者エドバスティアン)

なかなかできることではないです。コロナ禍が収まった時、大きな成果が実りとして花開くことを、心から期待しています。

 

 

今週金曜日の出勤まで、もう2日お休みです。

 

 

 

 

 

 

 

 

10月26日(月)担当便

デルタ4835便(EDV 4835)ミネアポリス(MSP)−シンシナティ(CVG)

デルタ4679便(EDV 4679)シンシナティ(CVG)−デトロイト(DTW)

裕坊パイロット日記 10/25

アメリカの地方路線を担う、地域航空会社に勤める、裕坊といいます。こんにちは。

日帰りのフライトの直後に4日間の宿泊滞在付きのフライトと、変則型の5日間のフライトをこなして、拠点空港であるデトロイトに帰ってきました。 土曜日が5日目の最終日。インディアナポリスからの出発でした。

 

インディアナポリスといえば、アメリカの2大レースのうちの1つ、インディ500の開催地。通常は5月に開催されます。今年はコロナウィルスの影響で、8月に延期された上で無観客で行われましたが、

この時は、佐藤琢磨選手が2017年に続いて、2度目の優勝……

 

そんなレースの町ですので、空港内にまでかつてのレースカーが展示されていたりします。

 

宿泊滞在を経て、ホテルは朝9時半に出発だったのですが、朝メールを確認していると、故障していた無線交信用に使うヘッドセットの修理の準備ができている、とヘッドセットメーカーからの連絡が前日に入っておりました。ところが、メールをよく読んでいると……

修理代……

 

 

90ドル……

 

 

払えなくはない……

 

 

ただし「クレジットカードの情報が必要なので、カスタマーサービスにお電話をおかけください。クレジットカードの情報は、メールではお受けできません…」との但し書き…… もう9時を過ぎとるし、カスタマーサービスも開いてるはずやな……

「お電話ありがとうございます。ただいま営業時間外でございますので、営業日におかけ直しください。営業日は月曜日から金曜日までで〜す」

 

留守電かえ……

何度か試してみたものの、対応するのは留守電のみで、結局応答してもらえず……ここのカスタマーサービスは、仕事する気ゼロやな〜〜〜(怒)……

 

 

と思って、ふと時計を見ると……

 

 

(土)………………………

 

 

やっちまった…………

顔から火が出ました……幸いスペアのヘッドセットは、調子がよく……

 

ただコードが細くて弱いのが難点……

 

使っているのは、既に製造を終了しているドイツのセンハイザー社製のヘッドセットですので、修理が効かないのです………

滅多なことで、コードを踏みつけたりしないよう、最新の注意を払って、大事に大事に使います………(汗)…

 

 

インディアナポリス空港には、10時前に出勤。

 

10時30分発のデトロイト行きを、まずは担当。

 

デトロイト到着時は、ちょうどお昼前。

サブウェイでお昼をいただいた後、

 

向かったのは、 ネブラスカ州の最大都市であるオマハ

オマハとは元々原住民の言葉(実際には“ウマハ“と発音されていたらしいです)で、「崖に住む住民」から来ている地名なのだとか。

 

オマハミズーリ川の西側に面していて、かつては西部へと向かう交通の要所として栄えていたそうです。

かつては陸路の要所しても重要な位置づけだったオマハ

 

全米初の大陸横断鉄道の開通した当時の鉄道会社のうちの1つ、ユニオン・パシフィック鉄道は、現在でも全米での貨物鉄道部門2位を占め、

 

その本社は、今でもオマハに置かれています。

 

 

ただオマハの地名を聞いて、真っ先に裕坊が頭の中で思い浮かべてしまうといえば、この方、

投資一筋で財産を築き上げてきた「オマハの賢人」こと、ウォーレン・バフェット氏。数日前に出された資産の合計、

 

 

830億ドル(日本円でおよそ8兆5,000億円)!!

 

 

オマハ生まれのオマハ育ちであるバフェット氏。6歳の時には既にチューイングガムを抱えて、近所に売り回っていたそうです。

そのバフェット氏、父親の国政進出で12歳の時にオマハから首都ワシントンへと移っていましたが、ペンシルベニア大学からネブラスカ大学リンカーン校へと19歳の時に、父親の反対を押し切って編入。 その後オマハへと戻ったバフェット氏は、自ら手がける投資事業やビジネスパートナーシップを通して、既に1960年代にはミリオネアになっていましたが、

 

この方のハイライトといえば、元々はマサチューセッツ州の紡績企業だったバークシャー・ハサウェイの株を次々に買い増ししていったことでしょうか。

1965年にバークシャー・ハサウェイの経営権を取得、それ以降は現在の自動車保険会社であるガイコ(GEICO)などを買収しながら、ビジネスを拡大、バークシャー・ハサウェイの創業時の事業である紡績業は、1985年に完全に閉鎖になっています。写真は現在の本社がある、キューイット・プラザビル。オマハの中心部に置かれています。

 

ウォーレン・バフェット氏の投資の根幹は「内在価値を反映した、妥当な水準に価値を見出す」ことだそうです。本当に価値があるものに投資をしてきたからこそ、ここまでの財産を築き上げたのでしょう。そのバフェット氏、5月には全米の3大手航空会社の株を全売却しています……果たして、航空業界の将来や如何に……

 

 

ちなみに、広島に原爆を落としたことで知られる、B−29型機の「エノラ・ゲイ」号も、ここオマハにて製作されました。

 

現在はスミソニアン航空宇宙博物館別館になる、スティーブン・ウドバーヘイジー・センターに展示されています。

 

現在のオファット米空軍基地である、グレン・マーティン・ベルビュー工場にて製作されました。

民間航空会社が就航しているオマハ国際空港(別名:エプリー・フィールド(Eppley Field))から、車で南へおよそ25分。20キロほど南に位置しています。

 

裕坊はエプリー・フィールドで、

消毒作業が終わるのをしばらく待って、

 

デトロイト到着……

土曜日は、特に午後はかなりターミナルも閑散とするのですが、国内線の需要の戻りに呼応するかのように、お客さんで賑わっておりました。

 

 

日曜日は1日お休みです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10月24日(土) 担当便

デルタ4737便(EDV 4737)インディアナポリス(IND)−デトロイト(DTW)

デルタ5129便(EDV 5129)デトロイト(DTW)−オマハ(OMA)

デルタ5129便(EDV 5129)オマハ(OMA)−デトロイト(DTW)

 

 

裕坊パイロット日記 10/23

アメリカの国内線、中短距離路線を小型機で担当する、裕坊といいます。こんにちは。

合計で5日間に渡るフライトへ出勤中で、金曜日は4日目になっています。

 

最近の航空ニュースといえば、どうしても暗いものばかり……またここにきていくつかニュースが入ってきていますが、その中でも残念だったものといえば……

三菱製のスペースジェット機(旧名:三菱リージョナルジェットMRJ))の開発が正式にしばらく凍結になってしまったことでしょうか……コロナウィルスの影響で、各航空会社とも出てくるニュースといえば、保有機材の退役や人員削減などがほとんどで、航空機製造メーカーのニュースを見ていても、新規の発注などはありませんから、致し方ないかも知れません…

 

既に試作機も4機製造されて、試験飛行なども繰り返してはいましたので、

景気が戻ってきて、航空機の需要が戻ってくるタイミングで、新たな煮詰めなどが行われるものと期待しています。

 

実をいいますと、裕坊が乗務しているこのCRJシリーズ。正式名称はカナダエア・リージョナル・ジェット(Canadair Regional Jet)で、元々開発を手掛けたのはボンバルディエ社。

ボンバルディエ社といえば、モントリオールに本社を置くスノーモービルの製造で始まった会社で、その後は鉄道車両ビジネスジェット機、さらにはその派生型であるリージョナルジェット機、CRJシリーズを製造販売していたのですが、

 

リージョナルジェット機シリーズの製造販売権は、三菱重工への移管が昨年終了していて、

裕坊が乗務するCRJシリーズは、『日本の製造業社』の機体ということになっています。

 

各フライトを詳しく検索すると、機体はミツビシ・CRJ−900型機といった具合で表示されるなど、三菱の名前も上がってくるようになりました。

ですから、既に『三菱航空機』社は、航空機製造の受託をする製造業社…

 

新しいリージョナルジェット機の開発に関していうと、スペースジェット機の開発に携わっていた従業員の多くは、他部門へと回っているようですが、現在のリージョナルジェット機もいずれは機齢を重ねて、どこかのタイミングで置き換えは必要にはなってくるでしょうから、そのタイミングを見図りながら、開発の再出発をするということなんだろうと想像しています。

 

 

多くの航空会社がいまだに注目している機体ですし、是非日本の将来のためにも、いずれは米連邦航空局の『型式証明』取得に何とか漕ぎ着けていただきたいです。

 

 

ちなみにボンバルディエ社は、120名仕様の旅客機Cシリーズ型旅客機の製造にも携わっていましたが、

そのCシリーズは、エアバス220型機として機種名も変わって、エアバス社の旅客機に仲間入り。2020年2月にエアバス社への製造販売権の移管も全て完了しています。この時点でボンバルディエ社は、旅客機の開発製造から、完全に撤退することになりました。スケールメリットボーイング社やエアバス社に比べると少なく、利益が少なかったという事なのかも知れません…

 

 

 

3日目は前日から泊まっていたカンザスシティを出発…

なかなかのお天気で、外の気温は…

 

 

29度…

 

 

おそらく今年最後になるであろう夏日の中を出発して、ポカポカ陽気の中を、空港まで……

ホテルの送迎シャトルの車窓からは、

 

新しいターミナルビルの輪郭が、はっきりと出来上がってきているのが見えておりました…

完成予定は2023年なのだそうです。

 

こちらは現在運用中のターミナル。デルタ航空管轄のフライトは、全てBターミナルの発着。

 

こちらが保安検査場へと通じる通路。

 

窓越しに出発ゲートが見えるくらい、空港ターミナルの玄関口と出発ゲートが近いので、

 

手荷物の預け入れがないのであれば、 お見送りの車を降りて、飛行機に乗るまで5分、なんてことも可能。

飛行機を降りてお迎えの車に乗るまでの時間になると、荷物の受け取りが必要なければ、飛行機を降りて……

 

 

およそ1分………特急電車を降りたら、目の前にタクシー乗り場、という感覚と変わらないです。

 

 

ターミナルの中がかなり狭いので、もしカンザスシティーで乗り換えして次のフライトまで数時間の出発待ちとなるとキツいかも知れませんが、カンザスシティーから出発したり到着したりするのであれば、すごく便利。このコンセプト、裕坊はけっこうお気に入り。特にカンザスシティーで夜間の宿泊滞在が短い時などは、すごく助かります……

 

ただ建設から40年以上が経ち(運用開始は、1972年)、かなり老朽化が目立っているので、

新しい建物が必要なのも事実。建て替えは仕方ないです……

 

 

3日目と4日目は全てミネアポリスを行ったり来たり。

ちなみに、3日目にミネアポリスに立ち寄った際の気温………

 

 

1度……700キロを移動して、真夏の世界から一気に真冬の世界へと飛び込んでおりました……

 

 

3日目の最終目的地としてやってきたのは鉄鋼の町、ペンシルベニア州ピッツバーグ

 

既に深夜11時を回っていたとあって、ターミナルの中はガラガラ…

 

ここはかつてUSエアウェイズ(現在のアメリカン航空)の拠点空港だったこともあって、空港内の施設はとても充実しています。

ピッツバーグは、裕坊が訪れてみたいと思っている都市の1つ。

 

カンザスシティーが噴水の町なら、ピッツバーグは鉄鋼の町であるとともに、「橋の町」。

その橋の数、2006年の調査で……

 

 

446…

 

 

きっと橋作りが好きな人が住んでいるに違いない……

 

その昔、「大工と鬼六」というお話があり、 流れが早く人間の手には負えない川に「鬼六」という名の鬼が橋をかけて、大工さんを驚かせたというお話がありましたが(その大工さんは、鬼六の名前がすぐに思いつかず、「鬼六」に目ん玉を取られそうになりました)、

その「鬼六」といえども、ピッツバーグには橋をかけたがらんやろな……

 

なんせ、かけるところが残っとらんのやから……

 

まぁ、町のどこからでも、川の反対側には行けるので便利です……

 

 

ピッツバーグ空港では、一旦到着すると電車に乗って、

 

『地下の橋』をくぐり抜け、

 

到着口へ…

 

3日目の夜も遅い深夜の到着になって、

 

4日目も既に終えました……

 

 

 

土曜日は5日目で最終日で、帰宅の日です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10月22日(木)担当便

デルタ4686便(EDV 4686)カンザスシティー(MCI)−ミネアポリス(MSP)

デルタ5073便(EDV 5073)ミネアポリス(MSP)−ピッツバーグ(PIT)

10月23日(金)担当便

デルタ5135便(EDV 5135)ピッツバーグ(PIT)−ミネアポリス(MSP)

デルタ5175便(EDV 5175)ミネアポリス(MSP)−ダルース(DLH)

デルタ5175便(EDV 5175)ダルース(DLH)−ミネアポリス(MSP)

デルタ4909便(EDV 4909)ミネアポリス(MSP)−インディアナポリス(IND)

裕坊パイロット日記 10/21

アメリカの地方路線を中心とする、地域航空会社に勤める、裕坊といいます。こんにちは

昨日火曜日は日帰りの1往復のみを担当して、今日水曜日からは到着先での宿泊滞在が入る4日間のフライト。大抵日帰りのフライトの翌日に出勤する時は、遅い時間の出勤で担当するフライトも1便のみ、ということも多いです。

 

そんなわけで、出勤前には、我が家で「おやつ」なども食べることができました。今日いただいたのは、

栗……

 

ちなみに、ミシガン州には栗農園があり、栗拾いなんかもできてしまいます。見た目も味も、日本のと全く変わらない「普通の栗」……3年前には、裕坊自身も栗拾いに参加して、たくさん栗を拾ってきたのですが、今年はどうしても都合がつかず、行けずじまいだったのがちょっと残念…愛妻ちゃんが取ってきたものや友人から頂いていたものを、今年はいただきました。

一般のアメリカ人には、栗というものにあまり馴染みがないせいか、栗農園に行くのはほとんどが日本人……栗拾いに行くと、周りが日本語だらけになるので、日本で普通に栗拾いしているような錯覚にすら陥ってしまいます。

 

そういえば昔話の中に「三枚のお札」という物語があり、栗拾いに行った小坊主が山で栗拾いに夢中になっていて、辺りがすっかり暗くなってしまい、通りかかったお婆さんの家に招かれ、茹でてもらった栗をたらふく食べてそのまま横になってしまうというシーンがあります。

「やまんば」が出た時のためにと、和尚さんから3枚のお札をもらっていた小坊主。招かれていたのは、実は「やまんば」の家だと気づいた小坊主……そこで考えた「知恵」とは…… トイレに行きたいふりをして、トイレの柱に1枚のお札を結び、お札に身代わりをしてもらい(やまんばの「まだだか」の問いかけに対して、お札が「もうちょっとだよ〜」と身代わりになって返事をしてもらうというもの)、その隙に小坊主は裏の窓からスタコラサッサ……

 

 

小坊主の奴、なかなかの知恵の持ち主です…

 

 

ではもし、裕坊が同じ場面に出くわしたとしたら………

 

 

ケチャップはかけんやろうけど、栗食べるのに夢中になって、こうなってるかも知れん……

 

今年になって、特にコロナ禍以降は、裕坊も家で過ごすことが多くなっていて、ブログを書く時なんかこうなることも多く……

 

ヤバい……

これでは、お札はきっと何枚あっても足りません…… ちなみに、3枚のお札を持った小坊主は、追いかけてくるやまんばを追い払うのに、大きな川を出したり火の海を出すなどして、やまんばを何とかして追い払おうとしていたのですが、

 

 

そんなことを裕坊がやろうものなら、裕坊は大きな川に「飲み込まれる」か、火の海に沈んで「焼け焦げとる」やろな……

 

 

もう若くはありませんので、マジメに体のことを真剣に考えます……

 

 

 

今日水曜日は、夕方6時になっての出勤。担当は噴水の町として知られる、ミズーリ州カンザスシティー行き1便のみ……

 

町の至る所に噴水があることで知られ、

 

クリスマスカードや、バースデーカードなどの会社として知られる「ホールマーク(Hallmark)」の本社も、

 

実はこちらカンザスシティー。

 

現在のショッピングモールの先駆け的存在として知られる、カントリー・クラブ・プラザがあったりと、

観光地としての目玉も目白押し。ダウンダウン散策も楽しみにしていたのですが、諸事情により本日滞在のホテルが、ダウンタウン内から空港近くへと変更になり… この度の宿泊滞在では、カンザスシティー・ダウンタウン観光はちょっと諦めることに決めました……

 

またコロナウィルスなどが落ち着いてから、改めていずれトライしてみます………

 

 

今日はデトロイト空港の、A51ゲートからの出発。

 

既に気温は中西部全体で、最高気温がやっとの10度の状態……

それでも季節外れの積乱雲などが一部、通常の航路上に出ていたので、若干北へと回避するルートになりました。

 

普段なら1時間40分ほどで到着するところ、今日水曜日は合計でほぼ2時間近くがかかることに…

そしてカンザスシティー到着時は、やや霧が張りかけているところでした……

 

1キロ先は見渡せそうなほどの視程があったので、着陸には差し支えはなく、ほぼ定刻の到着。

霧が深くなったり雲底が低くなったりすると、当然人間の目には滑走路などは全く見えないので、航法装置に援護射撃をしてもらいながら滑走路へと入ります。

 

巡航中の航空機の位置確認には、最近では車のナビでも良く使われるようになったGPSが主流になってきました。

GPSを使うと、従来式の地上からの電波を頼りにする航法装置に比べると、直線状で目的地に最短で到達することも可能になりますし…

 

空域の効率化も図ることができるようになるので……

航空管制官の立場で見ても、とても便利。

 

ただ現在でも、滑走路への進入経路では、地上から発されている電波を使う方式が主流で使われています。

 

計器着陸方式、ILS(Instrument Landing System)と呼ばれ、縦方向、横方向それぞれに、誘導経路となる電波が航空機に向かって発信されます。

アメリカ国内のほとんどの主要となる空港では、こちらが今でも滑走路進入時の、経路誘導方式の主流。

 

普段であれば、こんな風に遠くからでも滑走路が視認できるので、

 

ILSのような誘導設備がなくても、十分に目視での着陸も可能ですが… 霧が出ている時は、こんな風に見えることもありますし……

 

さらに深くなると、こんな風に見えることも……

霧が深い時は、機長と副操縦士の間で、マニュアルに記載された役割分担をした上で着陸することも。着陸寸前になると、2人とも操縦桿に手をかけていたりします……カテゴリー2による進入方式と呼ばれ、今日はそのやり方を使っての着陸でした…

 

ホテルによる送迎シャトルに乗り込んで…

 

ホテル到着…

 

 

明日も夕方遅い出勤です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 10/20

アメリカの地方路線を中心に、小型旅客機に乗る、裕坊といいます。こんにちは。

今日火曜日は、2日間のお休みをいただいたあとの、5日間に渡るフライトの初日でした。

 

10月18日(日)には、全米の各旅客空港の保安検査場を通過した人の数の合計が、コロナ禍の後としては、初めて100万人に到達(103万1,505名)。昨年の同じ曜日は260万人ほどでしたので、対昨年比でおよそ4割。アメリカの国内線に限ってみると、まずまずの戻りといえます。ただコロナウィルスの感染も再拡大していますので、医療施設の病床数の空き具合によっては、またも一部で経済封鎖などもあるかも知れません…綱引きがしばらくは続くことになるでしょう……

 

フライトは日帰りで、午前10時ごろに裕坊が拠点としているデトロイトを出発して、コネチカット州ハートフォード往復便を担当でした。

 

出発ゲートは、マクナマラ・ターミナルのほぼ北端に位置するA67から。

 

火曜日は元々平常時でも乗客の方の数がかなり落ち着くので、ターミナルの端の方まで歩いていくと、さすがに今日はガラガラ…

ちなみに、デトロイト空港内を走る電車は、今も運休したままになっています。階上に赤い車体の電車が、止まったになったままになっているのが見えます。

 

今朝の出発ゲート。

 

ボストンからもほど近い、コネチカット州ハートフォード空港までやってきて…

消毒作業を済ませた上で、1時間ほどで折り返し、

 

そこで目にしたものといえば、

アマゾン・エアのボーイング737型機。尾翼のロゴのマークは、アマゾン社のもの。かつてはアマゾン社の貨物用航空機には、プライム・エアという名前が使われていましたので、その名残で機体には今も「Prime Air」と入っています。ただ「プライム・エア」の商標は、宅配に使われるドローン用のサービス部門で使われることになり、貨物機航空部門は「アマゾン・エア」と変更になりました。

 

火曜日に、ハートフォード空港で見かけていたのは、契約委託先のサンカントリー航空(本社:ミネソタ州ミネアポリス)。

アマゾン社は、2020年10月現在5社との委託契約があり、サンカントリー航空との契約はすべてボーイング737型機で、10機分の契約になっています。

 

サンカントリー航空自体は、旅客型ボーイング737型機を保有する格安航空会社。

旅客型は31機だけを保有し、本社があるミネアポリスを中心に各リゾート地へ運航する小規模の航空会社で、アメリカ人でも航空業界に勤めている人を除くとあまり馴染みがなく、就航都市もかなり絞られています。

 

かつては3つのエンジンを擁したダグラスDC−10型機も保有していましたが、現在では保有機材は全てボーイング737型機に統一されました。

 

旅客型の機体は、サウスウエスト航空を思い起こさせるような、鮮やかな濃紺の塗装になっているのが特徴。

ちなみにミネアポリス空港では、デルタ航空の発着がある第1ターミナルではなく、サウスウエスト航空も運用している第2ターミナルビルからの発着になっています。

 

 

そのミネアポリス……

 

 

今日火曜日は実は雪が降ったらしいです……

どうやら積雪が予報以上になったらしく、一時は滑走路が除雪のために閉鎖にまでなる事態……

 

こちらは実際の積雪の情報……

ミネアポリス国際空港では、積雪が7.4インチ、ほぼ20センチ近い積雪だったそうな……

 

実際にこんな感じになっていたらしいです…

 

ちなみに飛行機は、機体の移動には地上にいる時でもエンジンからの推力を使うので、10センチくらいの積雪であれば理論上はエンジン出力を上げれば動くことは可能…

ただ滑走路に積雪があると制動性が極端に悪くなりますし、方向性も安定しなくなるので、滑走路だけは数センチの積雪といえども、除雪隊が出動して雪かきをしてくれます。

 

アメリカの空港は、定期便の就航がある空港ですと、滑走路に刻み線が入っていて水捌けが良くなるので、降雨時にはそれがすごく役に立つのですが……雪の時はそれもすっぽりと覆われてしまうので、除雪が必要……

地方空港だと離着陸便の合間を縫って、主要空港だと積雪の速さに応じて時々滑走路を閉鎖しながら、除雪隊が出動してくれます。

 

着陸後の減速は、まずは逆噴射装置で一定の速度にまで落とすところから始めます。ただ時速100キロ以下になると、タイヤのグリップとブレーキが頼り。この原理は車と全く同じ…

滑走路に積雪がある時などは、着陸に必要な滑走距離と実際の滑走路の長さを比較して、着陸が可能かどうかを運航課とともに判断。もし滑走路が滑りやすい状態だと、長い滑走路を持つ他の空港へと行き先を変えることもしばしば……

 

着陸後に滑走路上で減速しきれないまま、滑走路を逸脱する事故も過去には起きています。

こちらは2005年12月の、サウスウエスト航空によるシカゴ・ミッドウェイ空港で起きた滑走路逸脱事故……

 

我がエンデバー航空でも、トロント・ピアソン国際空港で誘導路踏み外しということがありました……

実は裕坊自身も、これまで冬の滑走路、誘導路で何度か危ない思いを経験しているので、これらの事故も全然他人事ではないです。

 

 

さらに冬の風物詩といえば…

除雪車に加えて、

 

こんなトラックなども……航空機の除雪、除氷をしてくれるトラックで、グリコールを主成分とする融氷剤などを機体にかけてくれます。

航空機の場合、緻密な航空力学的な計算とデザインによって主翼はできているので、雪や氷などの類が付着したままだと、計算上必要な揚力を得られなくなってしまうので、

 

なので雪や氷などが付着している場合は、離陸前にそれをまずは除去してから出発。

町の雪かきなどとともに、航空業界の冬の風物詩。

 

寒の入りがちょっと例年より早く感じられる2020年の冬。

今年は冬がちょっと長くなるかも知れません……

 

 

明日水曜日は、夕方ゆっくりの出勤です。

 

 

 

 

 

 

 

10月20日の担当便

デルタ4636便(EDV 4636)デトロイト(DTW) ー ハートフォード(BDL)

デルタ4636便(EDV 4636)ハートフォード(BDL) ー デトロイト(DTW)

裕坊パイロット日記 10/19

アメリカの地域航空会社で、小型旅客ジェット機に乗っている、裕坊といいます。こんにちは。

明日火曜日からフライトが始まります。それに備えて、午前中は制服などのアイロンがけなどをしておりました…そこへ一本の電話。普段はお休みの時に会社から電話がかかってくる時って、嬉しい内容であることはあまりありません……

 

鳴っているiPhoneの最初の3桁を見ると、(612)とあり、

かけてきているのはミネアポリス。我がエンデバー航空の本社からの電話でした……

 

電話に出てみると……

本社のコロナウィルス追跡担当者…………

 

 

担当者は女性。こう話しかけてきました…

 

 

『裕坊さん、あなた10月7日飛んでたわよね。同じ便を担当してた乗務員に、コロナ陽性者が出たの……』

実は前日に留守電が残っていて、大事なお知らせがあるとのメッセージが残っていたので、何となく予想はしていたのですが……

 

 

まさかの間近でのコロナ感染者………………

 

 

ただ幸いなことに、その当人自身の体調はその後もずっと良いらしく、さらには既に月曜日の時点でほぼ2週間が経過しているとあって、裕坊自身の経過観察などは必要ないとのこと……

ちなみに裕坊が勤めるエンデバー航空の社員数の合計は、乗務員、整備員、本社勤務を含めておよそ5,000名ほど。そのうち3月に追跡を始めて、陽性と診断されたのは、ここまで139名(若干名の入院こそあったものの、ここまで死者は我が社からは出ておりません)。全米での感染者数の対人口比は、10月中旬で約2.5%になっているので、それとほぼ同じ割合になっています。

 

明日からは合計で5日間の勤務(最初の日は日帰りして、水曜日からは宿泊を含む4日間のフライト)が始まります。中西部を中心に感染が急激に再拡大しておりますし、感染予防に細心の注意を払った上で、予定通り出勤します……

 

 

コロナウィルスには、とにかく罹らないのが1番。インフルエンザなどと似たような症状になるとはいえ、インフルエンザとは大きく異なります。後遺症が酷くなる傾向にあり、間質性肺炎の症状が残ることも多いので、油断はしない方がいいです。でももし罹ってしまったとしたら……

 

大きな感染拡大から半年以上が過ぎて、それなりの治療法も確立されてきました。それでも治療薬が複数あるのは、恐らく医療の現場で働いている方には大きな手助けになるはず……現在日本で承認されている抗コロナウィルス薬は、デキサメタゾンとレムデシビルの2種類。そんな中で、やっと念願のアビガン(成分名:ファビピラビル、富士フィルム富山化学)の承認が見えてきました。

安倍前首相の意向では、5月中の承認を目標としていたにもかかわらず……元々は、抗インフルエンザ薬の政府備蓄薬として、200万症例分を確保していたとされるアビガン。胎児催奇形性の副作用を指摘されて、抗インフルエンザ薬としては一般の販売、処方の承認を得られなかったお薬でしたが、今年の2月には政府がコロナウィルス治療薬としてのお墨付きを与えて投与を推奨し、開発元である富士フィルム富山化学(東京都中央区京橋)への増産まで求めていたくらいのお薬です。

 

アビガンは僅か3ヶ月間の間に3,000名を超える『治験例』があり、症状改善の報告もそれなりに上がっていたにもかかわらず、日本における治験例が50ほどしかない「レムデシビル(ギリアド・サイエンシス社)」の後塵を拝することになりました(ちなみに「レムデシビル」は、承認申請から1週間足らずで承認されるという、異例の早さで承認が下りています)。

 

投薬による治療の判断をするのは、主治医。現場で治療に当たっている医師の選択肢を増やす事は、治療の最適化にもなる、と裕坊は心から信じていますので、ここは報道にある通り、11月中の承認を是非お願いしたいです。

 

 

今日月曜日は、フライトに持っていくおやつのドーナツを買いに走り、そのついでにかつて住んでいたミシガン州のちょっと古い町、ノースビルのダウンタウンを歩いて、町中のハロウィンの『町の方たち』にお会いしてまいりました。

今日はちょっとどんより曇り空……気温は最高でも8度と寒空ではありましたが……

 

こちらのご家族は、犬を連れてお散歩中…

 

子供たちは、学校からの帰り。ちゃんと教科書を抱えています。

宿題やれよ〜…

 

ギターやサックスを演奏する人もいれば…

 

お買い物に忙しい奥様…

我が愛妻ちゃんも、いつも同じことをやります……

 

ネイルサロンで、足の指の爪のお手入れ…

 

美容院で髪染めをしている方も…

これが熱いんやなぁ〜……

 

お食事もなかなか美味しそうです……

 

こちらの方は、釣りに夢中……

残念ながら、食べるところがなさそうなお魚ですなぁ〜〜……

 

ノースビルのダウンタウンのすぐ近くには、かつてのノースビルに建っていたという歴史的建造物を集めた公園などもあります。

ミルレース歴史村(Mill Race Historical Village)という小さな公園ですが、紅葉と歴史ある建物が、本当にマッチしていて、今がまさに見ごろ。

 

かつての学校だったり、

 

鍛冶屋さんだったり、

 

当時のホテルもそのままの形で残っています。

 

こちらは19世紀に走っていたという鉄道……

デトロイトダウンタウン近くにある、グリーンフィールド・ビレッジ(Greenfield Village)には、本格的な当時の蒸気機関車が動態保存されていますが、こちらでは当時の駅舎を見物することが可能…

 

徒歩圏内にスタバもありますので、

 

こちらでコーヒーを買ってから、

ちなみにこのスタバも、ノースビルのダウンタウンによくマッチしたお店の造りになっています。

 

コーヒー片手に紅葉を見ながら、ゆっくりとお散歩するのもよさそうです。

 

 

 

明日火曜日は日帰りのフライトへと出かけて、水曜日からは宿泊しながら4日間のフライトの予定です。