yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 6/26

アメリカの小型旅客機の操縦担当、裕坊と申します。こんにちは。

今月最後のシフトで急遽4日間のフライトが入って、月曜日から出かけておりました。3日目は担当便こそ2便だったものの、真ん中で客席に乗っての移動が入って、ちょっと長めの1日……需要が回復しつつある都市、路線から増便をして、それをかき集めた4日間のシフトでしたので、スケジュールはかなり歪……

 

2日目の夜に宿泊していたニューヨーク州のアルバニーを、お昼過ぎに出発。空港近くのハリーポッター風のホテルを出て、3日目の始まり。

 

ホテルには、帆船の模型までが置いてありました…

 

まずまずのお天気の中を、1時間20分ほどでデトロイトに到着して、

 

ほぼ間髪入れずに、客席に乗っての移動が入り、

 

向かうはミネアポリス

約2メートルの対人距離を確保するために、3人がけの座席では真ん中座席はほぼ例外なく空席にしています。

 

到着………

そこから水曜日は、4時間待機でした……意外なようですが、空港内で次のフライトを数時間も待つのって、けっこう体力を奪われます……

 

そんなわけで、特に何をするというわけでもなかったのですが、水曜日のお昼はちょっとスタミナをつけるのに…

中華料理のファーストフードへ立ち寄って、

 

昼間からガッツリ………

ちょっと運動せんといかん………

 

日が傾きかけた頃になって、やっとの出発でした。

ちなみにこの写真の後方では、空軍州兵ミネアポリス基地に所属する輸送機が、滑走路へと向かっているのが見えます。

 

これはロッキード製のC−130型輸送機。極めて頑丈に作られた胴体である上に、基本は貨物機でありながら人員輸送にも使えること、さらには超短距離の滑走路でも難なく離着陸をこなし、未舗装の地ですら離着陸できてしまう能力を兼ね備えた超万能型の輸送機。

初号機が1956年にオクラホマ州で稼働を始めてから、既に半世紀を悠に経過していますが、現在も生産継続中。

 

なんとなんと合計の生産数が2500機を超えるという、名機中の名機です。

派生型として、本来の輸送用に加えて、哨戒用、偵察用、代用の爆撃機としてまで投入された経緯を持ちます。山火事の多いカリフォルニア州では、州兵によって消火活動に活用されたことまでありました。

 

航空自衛隊海上自衛隊にも投入されていて、日の丸のマークが入った機体を目にすることも可能。

そのC−130型機が離陸するのを見届けて約1時間ほどして、裕坊たちもミネアポリス空港を離陸、

 

夜遅くになって、テネシー州の州都、ナッシュビルへと辿り着きました。

 

別名をミュージックシティーとも呼ばれるナッシュビル

空港へと到着して、荷物受け取りコーナーへと降りていく途中で、

 

ギターがお出迎え。

拘束時間が12時間近くにもなる、ちょっと長い1日でした……

 

木曜日が4日目。今月最後のシフト。木曜日は担当1便だけ。

ナッシュビルジャックダニエル社(テネシー州リンチバーグ)に程近い都市としても知られます。

 

醸造工場までは、車でおよそ1時間半。

 

ナッシュビル空港では、お土産に様々な種類のバーボンウィスキーも買えます。

 

豚肉のバーベキューも有名なテネシー州ですが……

バーベキューのお店は、まだ閉店したままでした…

 

出発前の消毒作業の様子。現在は各便出発前に入念な消毒作業が行われていて、

ゲート係員が、責任者による署名入りの確認書類まで見せてくれるようになりました。

 

木曜日は1便だけを担当して、4日間の任務完了。

今月のシフトをこなし終えました。結果的に、今月の実働日数は6日。

 

まだ一般の乗客の方が入れない地上階のゲート付近にある、我が社のデトロイト事務所に立ち寄って、

 

マスクを調達。

次回以降のフライトへと備えておきます。最近では各航空会社とも、衛生用品を従業員宛に配布する体制を整えております。

 

我がエンデバー航空、需要の戻りを受けて、かなり強気の体制。6月現在、客室乗務員のうちのほぼ3割ほどが自主的に一時無給休暇に入っているのですが、呼び戻しに入ることになったらしいです。

デルタ航空の100パーセント完全出資の子会社、エンデバー航空。コロナウィルスによる影響が出るまでは、1日平均の運航便数は902便でした。一時は100便台にまで減っていた旅客便。現在の計画では、7月以降の1日平均便数を510便としているらしいです。ちなみに6月25日の運航便数は311便でした。夏季の最盛期に、最大で1日840便の運航が予定されている日もあるらしく、それに対する準備ということなのだとか。

 

76名仕様の機体の、6月末現在の定員は42名。対人距離を確保するために、意図的に若干の空席を残しての運航を続けています。本来の客席数からすると55%の搭乗率が、現在の最大定員。

6月に入っての6月25日までの平均搭乗率を見ると、現在の定員に対して7割を超えていて、この夏予想される大幅増便に対処するため客室乗務員を呼び戻す、ということになりました。今回の4日間で5便をこなした裕坊の担当便の乗客数は、合計で176名。1便平均でほぼ35名のお客様を運ぶことになり、実際にフライトの中には乗り過ごした方も数名いらっしゃいました。3月中旬にコロナウィルスの感染拡大が始まった頃と比べると、明らかにアメリカ国内線を利用するお客さんの意識は変わってきています。

 

ただアメリカ国内のコロナウィルス感染状況は、必ずしも国全体で収まってきている訳では決してなく、むしろフロリダ州テキサス州では過去最高の1日当たりの陽性者数報告を記録するなど、状況が悪化しているところもあります。

ですから当然のことながら、この措置は見切り発車。ここは一時的な需要回復の機会を利用して、現在日計算で続いている赤字額を少しでも減らしたい、という意向なのでしょう。

 

会社経営陣、特に親会社であるデルタ航空経営幹部の本心の中では、第2波、第3波は絶対に避けられないだろうという読みはあるはず、と裕坊は考えています。実際、ニューヨーク地域からの50名仕様旅客機の撤退は決まっていて、それに伴う社内異動計画が来週に発表されることになりました。パイロットはまだ供給過剰が続いていますので、その辺りの調節が入ることになると思います。航空業界も今後のことは、まだまだかなり流動的です……

 

 

4日間のフライトを終えて、日が高いうちに帰宅。冷えたお茶を飲んでいると、見覚えのある小鳥さんが、いつもの木の上に止まっとる……

よく見ると、ロビンさん……

 

先々月に3羽が巣立っていったはずの巣、なんとなく背が高くなっとる……

 

もう一度顔をひょこっと出してみると、

おるやんか!!!

 

飛んでる姿をよく観察していると、お腹のオレンジ色がちょっと薄いので、

4月に子育てしていたロビンさんとは別の母鳥みたいです。

 

巣の中をちょっと覗いてみると、既に鮮やかな青色の卵が1つ産み付けられていました。

今年2度目の、違うロビンさん家族がやってきての子育て物語。今からとても楽しみです。

 

 

また頭、襲われるんやろな〜〜……