yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 6/17

米国地方路線専門の旅客航空会社に勤める、裕坊と申します。こんにちは。

今月1ヶ月を、乗務員の欠員補充をする要員として過ごしている裕坊。金曜日から2日間分のフライトが、今月になって初めて入っています。それまであと2日のスタンバイのシフトになっていますが、そちらの2日間にはまだフライトの予定はなし……

 

裕坊一家が住んでいるデトロイト地方は、一時期の爆発的な感染が落ち着き、とあるウェブサイトによると、6月17日(水)現在における感染リスクが少ない3つの州のうちの1つに挙げられるようになりました。

スーパーに行くと、ほとんどの方がマスクを着用するようになりましたし、少なくともミシガン州における衛生概念は変わってきたようにも感じます。目には見えなくても、確実にウィルスは存在するのが怖いところ……ウィルスに限らず細菌も人間の肉眼では直接は見えませんが、無数にこの世には存在しますから、衛星概念を高めて損はないです。

 

ちょっと変わった話題を1つ取り上げるとすると、2014年の米国獣医学会の調査によれば、最も人を殺す野生動物は、実は「蚊」なのだそうです。毒蛇、鮫、熊などを押し退けて、「10大危険動物」のトップの座を維持し続けているのだとか……

コロナウィルスの媒介の報告は未だに上がっていない「蚊」ですが、マラリアデング熱、黄熱病などの微生物を運びます……アケメネス朝ペルシャ王国を滅ぼして、中央アジアから北西インドに跨るマケドニア王国を創り上げた英雄アレクサンドロス大王は、32歳の若さで命を落としましたが、死因はマラリアでした……人間相手には無敵だった大英雄が、1匹の蚊に脆くも敗れ去るという事実………百獣の王ライオンや陸生哺乳類最強といわれるアフリカゾウですら銃などで制してしまう力を手に入れていながら、目に見えない敵には、いとも簡単に制されてしまうのが現実………

 

 

新興感染症の蔓延の時には、他人との接触の機会を可能な限り必要最小限に留めて、早いうちに病原体を抑え込んでしまうのは、基本中の基本です。

 

 

コロナウィルスによってもたらされた『新常態』とは、インターネットなどを介した勤務であったり教育であったり、或いは通信だったのではないでしょうか。『テレワーク』とも呼ばれる「在宅勤務」はここ最近広がりつつありますし、教育の分野においても『オンライン化』が進んでいます。使える道具を最大限に生かして、家にいながらこなせるものはこなしてしまう、我が息子くんもオンラインを通しての試験を先日受けましたが、利点は小さくない、と感じました。

ミシガン州の場合、まだインターネット環境が整っていない家庭もあるので、公立の学校でのオンライン授業ができるようになるには、法整備、インフラの各家庭への普及などが壁になるでしょうが、テスト1つとってもまだまだ試行錯誤の段階。テスト問題の内容、出題の仕方などもそうですし、テストを受けている最中にインターネットの回線に不具合が起きた場合どうするのか、とか、身代わり受験をどのように防ぐのか、などなど………

 

 

ただ将来いずれ起こるであろう次なる感染症に備えて、準備はしておいて損はないと、裕坊個人は考えています。

 

 

病院でも一般外来などが一時封鎖されておりましたので、診察はオンライン経由でした。ミシガン大学病院では、来週から一般外来が再開されるそうなのですが、今週いっぱいはビデオを通しての診察のみ……実は今日は息子くんに診察の予約が入っていたので、『eVisit』と呼ばれるインターネットのアプリを使ってのオンライン診察。今日は、以前切除した背中のホクロの経過の観察でした。

 

入れていた診察の予約確認のメールの中に、アプリ設定のリンクがありましたので、それを開けると……

 

オンライン用のツールを、iPadの中で設定する画面が出てきて……

指示に従ってアプリを立ち上げ、ビデオ通話もできる状態にしたあとは、お医者さん待ち……

 

予約の時間から待つこと、およそ40分……

 

ようやく先生が画面に登場されての、診察となりました。

怪我や病気の時などは、検査等で実際の症状を確かめる必要があるので、インターネットを介してできることはどうしても限られてしまいますが、初期症状であれば解熱剤やなどで一時的な対処はできますから、オンライン診察をした上で処方箋を薬局に配信してもらい、薬を宅配してもらって、とりあえず初期の症状に対処する、などは将来現実のものとなるかも知れません。

 

ただ今日率直に感じたのは、このオンライン診察にしても、まだ初期段階であるということ……

日本人のお医者さんで、たくさんの患者さんを抱えてらっしゃる方なので、診察は予約よりも大幅に遅れました。

 

アメリカで一般に広く普及している、配車アプリサービスに「ウーバー」と呼ばれるアプリでは、

自分が契約した車の現在位置が瞬時に分かる仕組みになっていて、到着までの時間までも表示され、利用者の不安を解消してくれるのですが、同様の配慮が「eVisit」にも取り入れられるとありがたいです。

 

試行錯誤を経て、使いやすく便利なオンラインのツールになることを期待しています。

 

あとこれは裕坊個人の考えですが、「eVisit」は外来診療にも役立てられるのではないか、と思っています。日本の病院における、風邪やインフルエンザなどが蔓延する12月から2月の冬の季節に、初診訪問で病院を訪れた際の患者さんの平均待ち時間は、なんと1時間51分…………もしこれがコロナウィルス蔓延中に、こんな密な待合室で待つことになろうものなら……

通常の風邪で病院を訪れていても、コロナウィルスに感染する確率を高めてしまいます。

 

一般外来と感染症科外来の受付や待合室を、完全に分離することができれば理想ですが、発熱や悪寒、咳などで病院を訪れている場合は、必ずしも風邪やインフルエンザなどの症状だとは限りませんし、ましてやコストがかかりすぎるので、現実的ではありません……

敷地にも限りがありますから、他の方法を考える必要が出てきますが……

 

もし患者1人1人がアプリを持っていて、そこで予約を入れたり問診票などを記入することができるようになれば………

あくまで机上の空論にはなりますが、待ち時間を減らすことができますし、診察以外の作業も減らせるのではないか、と思います。

 

患者自身のストレス軽減にもなり、待合室での混雑を減らすことができれば、感染症の蔓延を最小限に留めることにもつながると思います。

実はコロナウィルスが拡大した時には、新型コロナ以外の病気で本来受信するべき患者が医療機関にかからなくなる、という問題が生じていたそうです。小児科、耳鼻科の診療に至っては、前年比でなんと40%も減少していたのだとか………今回のコロナウィルス渦では、通常の医療が滞るという、新たな問題が生じました。アプリが行き渡って、診察室での準備ができたら呼び出し、そして受け付けに止まることなく診察室へ直行、などのシステムが浸透するようになれば、新興感染症蔓延時でも感染を恐れることなく病院で診察、が可能になると思います。

 

 

日本で既に一部導入されているオンライン診療。様々な課題はありますが、生かせる道具を是非有効活用できるよう、色々アイデアを取り入れていただきたいです。