yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 12/8

リージョナル航空会社の操縦人、裕坊です。こんにちは。

今週の週末は、久しぶりの充電期間……パイロットという職業は、会社の勤務体系によってスケジュールはまちまちですが、アメリカの下請け航空会社の場合は、4日間あるいは5日間の日程をこなして帰宅し、2日か3日の連休をいただいて次のフライトへと出発するパターンがほとんど。今週は珍しく週末にお休みを頂く形になって、家族とともに充電…… 今日日曜日はまたいろんなご縁があって、お出かけしておりました……

 

ミシガン大学で有名な町、アナーバーのほぼ中心にあるラーメン屋さんに赴いての会食…

最近、裕坊一家もすっかりここの常連になってしまっています。いつ来ても味に裏切られることがないのがいい…

 

中国地方のとある港町出身の愛妻ちゃん、地元出身の人はおろか、同じ地方出身の人ですら出会うことが滅多にない、ここデトロイトにおいて、なんと高校の先輩に遭遇することに………

裕坊一家はかつて住んでいたフロリダ州からミシガン州へと引っ越してきてほぼ13年…… 都会出身であってすら、地元の話題を話せる人に巡り会うことがなかなかないのに、今まで一度も巡り合うことすらなかった、高校の先輩とのまさかの出会い(実際には3学年上の先輩になりますので、学校での接点自体はないのですが)………

しかもお互い共通の知人までがいたりして…………

すっかり『高校の先輩後輩』になって、裕坊ですら全く入っていけない話題で話が大いに弾んでおりました。

 

お話が大いに弾む中でいただいた、今日のお料理、

その愛妻ちゃんの『先輩』を紹介してくれた友人のオススメがこちら、サーモンスキンサラダ。オーブンでサクッと焼き上げたサーモンの皮を、大根の千切りの上で載せるシンプルなお料理。ほんのり効かせたお醤油との相性がバツグンです。

 

あとはいつもの定番メニュー。ポークを挟んだバオは、このレストランでのお約束…

 

炙りサーモンの握りもお約束。今日は牛が特別に入ってきていたらしく、そちらを一貫注文して、愛妻ちゃんと半分ずつ。

トロ和牛の仕入れもあったそうですが、そちらは一貫70ドルと聞いて、見送り………………

 

何か足りないなぁ、と思っていたら、これを注文するのを忘れとった……

甘エビの握り。頭の部分を天ぷらにして盛ってくれます。パリパリと全部食べられて、頭の味噌の部分の風味を味わえるので、こちらもオススメ。

 

本当は塩ラーメンを頂きたいところ、ラーメンはガマンして、シュークリーム『パフ』をいただきました。

バニラ、抹茶味、あんこ入りの3種類。どれを注文しても間違いありません。シェフは日本人の方で、安定した味を求めているそうです。アナーバーにお寄りの際は、是非一度訪れてみてください。

 

師走に入って、航空業界でも色んなニュースが上がってきておりますが、

裕坊の目に留まったものといえば、コレ。カンタス航空において就航していた、オーストラリアからアメリカまでの路線用の、ボーイング747型機の退役のお話。まだカンタス航空では6機のジャンボジェット機が残っていて、もうしばらく別の路線への投入は継続されるようですが、それもあと数カ月………

 

カンタス航空では、これまで合計65機のボーイング747型機が導入され、シドニーからロンドン、ニューヨークといった超長距離路線にはほぼ例外なく投入されてきた、ジャンボジェット機こと、ボーイング747型機。

 

日本でもかつては、成田発着の長距離国際線といえば、日本航空でも、

 

全日空でも、主役といえばこの4発エンジンを備えた『空の女王』でした。

 

裕坊が航空会社に採用された当時も、ノースウエスト航空などでは、長距離国際線用の機材では、このジャンボジェット機が当たり前に見られた時代。

デルタ航空との合併前は、デトロイト発の日本路線は、ほぼ例外なくこのボーイング747。かつてはデトロイトからですと、東京成田行きが1日2便、名古屋行きもほぼ毎日の運航(現在は週3便から4便の運航に減便)、さらには大阪関空へも直行便が就航しておりました。

 

そして2010年のデルタ航空との合併後も、しばらくは日本路線はこのジャンボ機が主役。

新しい塗装も、なかなか見合っておりました。

 

ただエンジンの信頼性が飛躍的に向上し、燃費がかなり抑えられる上に、整備点検費用の大幅な節約などのメリットが大きかったこともあって、1990年代以降は各航空会社とも長距離国際線用機材に積極的にエンジンの数が少ない双発機を採用することになり、4発機であるジャンボ機は、国際線の主役の座を追われることに…

デルタ航空でも、最新型のエアバス350型機であったり、A330であったりと、全てが双発機に置き換えられています。

 

ただ胴体が大きく、大きな機材や機械類を運べるメリットは貨物航空会社にとっては大きく、

旅客機としての役割を終えたジャンボ機は、貨物専用機に改造されて、新しい活躍の場を多く見つけているのも事実。

 

ミシガン州デトロイトに程近くに本社を置く、カリッタ航空も20機を超えるジャンボ機を所有。

 

旅客航空会社でも数社は、未だにジャンボ機を多く所有する会社もあり、ルフトハンザ航空などは、ボーイング747型機の最新版である旅客機用B 747−8型機を所有する、数少ない航空会社の一つ。

まだまだスケジュールさえ検索すれば、ジャンボ機の活躍する姿を拝むことは、十分可能です。

 

 

明日から4日間のフライトに出発です。