皆さんこんにちは、リージョナルジェット機フロントオフィス係員、裕坊です。
11月に入っていきなり2日間のフライトを、所属先ではないアトランタ(裕坊の所属先は、デトロイト)から休日返上で入れて、今晩帰宅。フロリダ州の州都、タラハシーまで行っておりました。日本でいうところの県庁所在地に当たるアメリカの各州の州都、フロリダ州はタラハシー。
ジョージア州のアトランタ、マサチューセッツ州のボストンのように各州の代表的な大都市に、州都があるところもあれば、ミシガン州のランシングやフロリダ州のタラハシーなど、かなりこじんまりの田舎町に州都があったりなど、アメリカの州都は必ずしも大都市にあるとは限らないのが特徴……
ちなみにタラハシーの人口は、2018年の統計でおよそ19万人ほどだそうです。そのため、空港の規模も小さく、
ボーディングブリッジの数も数えるほどだけ……
昨日は深夜の到着。最終便での到着とあって、ターミナル内はガラガラ………
タラハシー空港は、森の中に囲まれた空港。夜やってくると、周りはどこを見渡しても真っ暗な中、滑走路灯が際立っておりました。
場所的にオーランド辺りが、州都にはちょうどよさそうにも思えてしまうのですが、
州のどこからでもまずまずのアクセスがいい、という点をを考慮したとき、こういった場所に州都が置かれることもあるようです。
ただこじんまりとした田舎町でも、時々目玉になるものもあり、タラハシーの特徴の一つというと、ここタラハシー自動車博物館。
元々はタラハシーの、とあるビジネスマンが個人で所有していた趣味の車を、博物館として公開したというものらしいですが、クラシックカーが160台という、とてつもない数が並んでいることで知られる、ここタラハシー自動車博物館。
クラシックカーがお好きな方は、要チェック。
あとどんな州でも、州都にもなると必ず立派な大学があり、ここフロリダにはフロリダ州立大学が存在感を輝かせていて、
やはりここもカレッジフットボールが熱いらしいです。
実は今日土曜日の午後3時から試合が開催されていたらしく、その試合を見に行きたいお客さんの数が多くて、通常の定期便では到底座席の数が足りず、臨時便が出されることになって、その臨時便を担当したのが裕坊だった、ということでした。 案の定、昨夜のフライトも満席。フロリダ州立大学出身の、他社のパイロットまでが、コックピット内にあるジャンプシートに座ってきて、完全満席………
アメリカの州都がある町は、大抵カレッジフットボールが熱いようです。
金曜日は深夜遅い便を担当してタラハシーまで到着したあと、翌日の今日土曜日はお客さんになって、家路を急ぎます…
州都をもじって、空港内のお土産屋さんの名前も、キャピタルシティー。
まず最初の便は、座席前の画面なしの機体、ボーイング717。
相変わらず忙しいアトランタで乗り換え。
今日は比較的座席の空きにも余裕があって、デトロイト行き直行便に何とか搭乗。
座席前の画面付き、エアバス321型機でした。
ちなみに、デルタ航空では今後エアバスのフリートが強化されそうな雰囲気。既に導入になっているエアバス220型機の導入時には、エアバス社のライバルのボーイング社が、デルタ航空と一悶着。さらに昨年10月と今年3月に立て続けに起こったボーイング737 MAXの問題隠蔽が、ここに来て明らかになるなど、ボーイング社の足元が現在はかなりグラつき気味……
今後の展開に、ちょっと要注目です。
さて今日も、ちょっと裕坊的に気になった野球の話題を一つ。
かつてカンザスシティー・ロイヤルズに在籍していたアルシデス・エスコバー内野手が、ヤクルトスワローズと1年契約を締結したらしいです。
スポーツ新聞記事を読んでいると、メジャー通算1367安打の強打者、と紹介されていますが、エスコバー選手の売りは何といっても守備。2015年にワールドシリーズを制覇したときの、カンザスシティー・ロイヤルズの正遊撃手。この年はエスコバー選手にとっても絶頂の時で、その年にはゴールドグラブ賞も受賞しました。
地肩がめっぽう強く、膝をついたままショートの位置からだって送球ができますし、
その地肩の強さを生かした、ジャンピングスローだって、お手の物。
相手ランナーの併殺崩しを避ける、身の軽さをも備えています。
デトロイト・タイガースとはリーグも地区も同じ、アメリカンリーグの中地区所属のロイヤルズに長く所属していたとあって、裕坊も何度もコメリカパークで、その姿を生で見てきました。エスコバー選手は、守備を見に行くだけでも楽しめます。
実際、昨季までタイガースで正遊撃手だったホゼ・イグラシアス内野手(今季レッズで、現在フリーエージェント)が退団になったときに、タイガースの遊撃部門の補強へ、エスコバー選手に白羽の矢が立ったこともありました。(実際には、元パイレーツのジョーディ・マーサー内野手に落ち着くことになりましたが)。
是非スワローズでは、センターライン固めの中心を担って欲しい。
気掛かりがあるとすれば、2015年以降、やや打撃にも守備にも陰りが見えるようで、今季はそのほとんどをマイナーで過ごしていたこと。さらには、日本の球場はほとんどが人工芝なので、打球の質がかなり違いますから、エスコバー選手のような守備の名人といえども、最初は戸惑いがあるかも知れません。
ただロイヤルズ時代は、現スワローズの青木宣親外野手とチームメイト。チームに溶け込むには、時間はかからないはず。全盛期の体のキレを取り戻しさえすれば、守備ではかなり貢献できるはず。スワローズにとって、最適の補強だったと言ってもらえるように、エスコバー選手には是非頑張ってもらいたいです。
明日日曜日は、1日お休みです。