yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 9/23

皆さんこんにちは、リージョナル航空会社サラリーマン、裕坊です。

元々のスケジュールでは4日連続で入っていた休日を返上して、2日間のフライトをアトランタから入れていた裕坊。今日はその2日目。フライトが始まる前日には、アトランタまで『飛行機通勤』をしておりましたので、実をいうと飛行機に乗るの、これで7日連続……

 

今朝月曜日は夜が明けないうちから、空港へとショーアップ……

フロリダ州の州都、タラハシーからの出発でした。 ディズニーワールドなどで知られる、フロリダ州オーランドからやや北の田舎町、サンフォードに住んでいた飛行学校時代。

 

学生時代も飛行教官時代も、クロスカントリーでよくやってきていたタラハシーなのですが、実は未だかつて町を散策したことがなく、

それは、またいずれのお楽しみ…

 

アトランタの配属先開設以降、タラハシーには頻繁に我がリージョナルジェット機が運航していますので、今後に乞うご期待ください……

 

今朝は7時前の出発。6時半ごろは、まだ外は真っ暗…

タラハシーからアトランタは、一旦離陸すると、40分ほどの行程…

 

アトランタ到着時には、すっかり夜も明けておりました。

今日月曜日の担当便は、これにて終了…

 

あとはスタンバイで座席を確保して、デトロイトまで…

3人がけの真ん中の座席でしたが、朝3時過ぎに起きていたので、客席内消灯は、すごく助かる……

 

お昼過ぎには我が家にも到着して、今日は午後になって、ほんのちょっとお買い物… ダイエット開始以降、取りあえず60キロ台…(正確には、69.5キロ台………………)とまずまずの体重を維持。しかもお小遣いをほんの少し稼いで、調子に乗ってこんなところまでやってきてしまいました。

 

アメリカ中西部の秋の風物詩といえば、リンゴ農園。

 

のどかな田園風景の中に、アップルサイダーミルと呼ばれる、リンゴ農園の加工所があり、

 

ここで採れたてのリンゴを絞って、ジュースにして販売しています。これがアップルサイダー。

サイダーとはいっても、炭酸は入りません…

 

あくまでリンゴを絞っただけのジュース。

 

このサイダーミルと呼ばれる建物の中に入ってみると…

中はすっかり秋の装い。

 

ハロウィンの準備も、この時期は着々と進んでいきます。

 

販売所……

 

ここでアップルサイダーを、ドーナツとともに買って……

 

秋晴れの空の下で食べるのが、アメリカ中西部の秋の風物詩。

ただし、ハチがたくさん飛んでいるので、刺されないように気をつけましょう……

 

 

 

ところでここ最近、ニュースで一部取り上げられている、航空関係ニュース。今年は格安系航空会社の破綻がいくつか取り上げられました。

 

今年の初めには、アイスランドに本拠を置く格安航空会社、ワォ・エアが経営破綻…

一旦は完全に、会社が倒産したかに見えましたが、こちらはここ最近になって米国からの投資会社(US Aerospace Associates)が会社の再建を表明。

 

早ければ10月に運航を再開すると、発表。一旦完全に倒産手続を経た会社ですので、元従業員の呼び戻しに始まり、各設備の再開など、障害は多いでしょうから、ここはお手並み拝見ですね。

 

 

もう一つの大きなニュースといえば、英国を代表する大手格安航空会社のトーマスクック(Thomas Cook)による経営破綻の発表。

格安航空ツアー会社として立ち上がり、ヨーロッパの格安航空会社の先駆けとなって、存在感が大きかっただけに、この経営破綻は今後の航空業界の再編に、大きく影響するのではないか、と思います。

 

ツアー会社経営とともに、トーマスクックグループの中核をなしたトーマスクック航空。航空会社経営をツアー販売とセットにするという独特の経営スタイルで、安定した座席供給を行なっていた航空会社部門。一時はドイツのツアー会社を買収したり、デンマークやスペインにも進出したりと、飛ぶ鳥を落とす勢いもあったのですが、

 

ツアー部門で、一酸化炭素中毒による死亡事故が発生したり、同じように紅海リゾート地で、老夫婦の死亡事故が発生したりと、トラブルも続き、次第にトーマスクックはかつての輝きを失ってしまったようですね。

 

中国の復星国際グループによる買収の話も上がったようですが、それでもトーマスクックグループの再生には資金が足りず、本日9月23日に、英国の航空局、CAAによって破産手続きが開始されて、トーマスクックグループもその歴史を閉じることになりました…

 

トーマスクックグループの提供するツアーは、販売数も桁違いだったようで、

なんと60万人の旅行者たちが、外国に留まったまま帰国の足を失ったらしいのですが、英国政府が国内各航空会社に働きかけて、チャーター便を調達。ほぼ全員の帰国の日程までもが決まったのだそうです。

 

 

緊急時の対応、ここまでできてしまうのには、頭が下がるばかり…

すごいですね……

 

 

 

裕坊は、火曜日1日お休みをいただいて、水曜日からまた4日間のフライトです。