yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 9/19

皆さんこんにちは、リージョナルジェット機運転手、裕坊です。

今週火曜日に始まった4日間のフライト。数年ぶりにデトロイトを起点としてのフライトだけが入る4日間。

 

昨日水曜日は、夜遅くになってアーカンソー州の州都、リトルロックに到着…

現在エンデバー航空の、リトルロック空港の直接の担当便があるのは、デトロイトへの早朝出発、デトロイト発深夜到着のパターンだけ。連邦航空法の規定で、夜間の宿泊滞在は、最低でも10時間を取らないといけないとあるので、機材の運用パターンの関係で、30時間の宿泊滞在が入ることもしばしば……

 

狭い部屋に泊まっていた一昨日から一転、お部屋も広々……

今日木曜日はフライトが一切入らない、リトルロックでゆっくりの1日…

 

ということで、朝からダウンタウンを探検……

ダウンタウンの規模自体は、それほど大きくありません。中心部には可愛らしいトロリーが走ります。ちなみにこのトロリー、ダウンタウン周辺の企業のスポンサーが多くついたらしく、社長さんの意向で昨年のクリスマスから、1年間無料で乗車することができるそうです。

 

運転手さんの案内つき…

のんびりと走る電車で、街の様子をゆったりと堪能できます。

 

 

ここリトルロックには、いくつか見所もあり、本来訪れたかった場所はというと……

 

 

アーカンソー州リトルロックは、第42代アメリカ大統領、ビル・クリントンの出身地なのですが、

そのクリントン氏が手がけた、クリントン・ライブラリー…

 

政界引退後は、クリントン財団を立ち上げ、財団が入るライブラリーを2004年にオープン。

ダウンタウンからやや東へと行ったところに、大きな建物が聳えています。 アーカンソー川が北に見える広大な敷地にある立派な建物で、クリントン氏の州知事時代から大統領時代の、政治家としての経歴などが掲げられています。

 

ただし英語でライブラリー(図書館)となっているものの、図書館とは一線を画しているようです。

歩くとダウンタウンからおよそ30分。

 

最高気温が33度になると聞いて、ちょっと躊躇してしまいました……

 

あともう1箇所、訪れたかった場所は、こちら。リトルロック・セントラル高校。

1954年以降ブラウン判決によって、それまで公立学校における白人と黒人の分離教育が違憲となり、各地で白人と黒人が同じ学校に通う融合教育が進められていた矢先に起こったリトルロック高校事件は、ここが舞台となりました。リトルロックダウンタウンからだと、およそ西に5キロほど行ったところに建物は今も現存。現在は博物館として公開されています。

 

リトルロック市長が融合教育を積極的に進める傍ら、当時のアーカンソー州知事、オーバル・フォーバス(写真)は、自ら異人種融合教育に反対。州兵まで送り込んで、黒人の登校を阻止します。

残念ながら、白人も大群衆となって学校を取り巻き、黒人の登校を阻止……

 

最終的にはアイゼンハワー大統領が陸軍兵士を送り込んで、事態を収める事態になりました…ただそのアイゼンハワー大統領も、事態収拾にはあまり積極的ではなく、事態が大きく発展するまで、静観していたそうです。

 

その後入学した9名の黒人生徒は、激しいいじめや、命に関わる暴力や嫌がらせを受け続け、耐えかねた生徒が次々に脱落…それでも1958年に1人が立派に卒業を果たしました。 ただその後もフォーバス知事は融合教育に反対、融合を命じられた3校を突如閉校にするという暴挙にまで及びました。それでもフォーバス知事は、地元民の支持が大きかったらしく、その後も12年間、知事職を務め上げたそうです…

 

アーカンソー州に今も付き纏う負の歴史が、ここリトルロック・セントラル高校で窺い知ることができます。

 

 

リトルロック・セントラル高校は、是非訪れてみたかったのですが、次回の宿題に残しておくことにして、今日木曜日は徒歩と無料で乗車出来るトロリーで行ける範囲に限定。

アメリカのダウンタウンは、昔ながらのレンガ造りの建物が多く、どこを見渡しても絵になります。

 

ホテルを出て、まずはダウンタウンの北を流れるアーカンソー川を目指します。

 

ジャンクション橋と名のついたアーカンソー川にかかる、エレベーター式の橋ですが、

 

既に開通から135年が経過し、南半分の橋梁は上がった状態で固定されていました。 ですので、橋を渡るには階段を登っていかなくてはいけません…

今日の散策に同行してくれた、副操縦士のロブ君も、インスタ用の写真を撮るのに一生懸命…

 

ブルックリンブリッジを思い起こさせる歩道…

 

北まで渡ると、潜水艦が留まっておりました。

既に引退してここに静止保存されている潜水艦。

 

海洋博物館として通常は営業しているのですが、週末にしかオープンしないため、今日は閉館……

 

小さなカフェなどが立ち並ぶ北側の街をぶらぶら……

 

昔ながらの雰囲気をよく残した、ドラッグストアなどもあります。

 

そして無料で乗車できるトロリーへと乗り込んで…

 

車内では南部訛りの英語で、運転手さんがいろいろと各地をご紹介…

 

ダウンタウン周辺は、アパートもすっかり整備されておりました。

 

再び川を渡って、街の南側へと戻ります。

 

こちらが中心部になるのですが、こじんまりとした可愛らしい街並みのダウンタウンリトルロック

 

今日の次のお目当て、リバー・マーケットに近づいたところで、トロリーを下車。

 

3時間ほど散策をして、ちょっと喉も乾いていたきたので、リトルロックの目玉の一つ、リバー・マーケットへと立ち寄ってみます…

 

中へと入ってみると…

 

10種類以上のお食事のお店が、軒を連ねておりました。

 

せっかくここまで来たので、お土産も1つ買っていきたい……

 

ということで、こんなものを1つ調達…

 

およそ8,000歩、距離にして7キロとそこそこいい運動もしましたので、

 

ちょっと喉の渇きを癒します…

 

数あるお食事もお店から、裕坊が今晩選んだのは、こちら……

地中海料理のお店。

 

こちらのお店を切り盛りするご夫婦は、お二人ともギリシャ出身。

 

チキンとライスにほうれん草をつけていただきました。

ギリシャといえば、「オリーブオイル」。オリーブオイルにしっかりと浸けられて煮込まれた鶏肉には、しっかりと味が染み込み、それで肉汁が逃げずにお肉は全体がしっとり。ちょっとクセになりそうなお味でした。またリトルロックに長時間滞在が入るときには、間違いなくこちらに戻ってきます。

 

 

明日は早朝の出発で、5便を担当です。

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 9/18

皆さんこんにちは、リージョナル航空会社員、裕坊です。

昨日火曜日から、次の4日間のフライトへと出かけている裕坊。2日目が既に終わりました。

 

昨晩はアイオワ州の州都デモインにて、19時間とちょっとの割に長時間の宿泊滞在が入って、ダウンタウンのホテルへと宿泊… 最近流行りの背が高いホテルの送迎シャトル。大柄なアメリカ人でも、比較的乗りやすくなりました。

身長170センチの裕坊なら、屈まなくても十分乗り降りできる、快適なワゴン。

 

最近はデモイン空港からやや西に行った、町外れのホテルでの宿泊が多かったので、デモインのダウンタウンは久しぶり…

 

ステートハウスと呼ばれる州議事堂なども見えてきて…

 

外観が立派なホテルへと到着。

 

通路もとても綺麗なのですが…

 

部屋は2人がやっと泊まれる広さ…

 

雨風凌げて、ベッドの上で寛ぐことができますので、もちろん文句はありません。

 

この小さなテーブルを使用して、なんとかiPadを使うこともできたので、やれやれ。

ニューヨークの空港周辺のホテルに泊まると、デモインの値段は倍で、大抵この広さ。

 

デモインのダウンタウンのほぼ真ん中のホテルに滞在しておりましたので、本当なら町を探索してもよかったのですが、ここ最近ずっと寝不足が続いておりましたので、今日はホテルから一歩も外に出ることなく、空港行きシャトルの乗車の時間まで、ずっとホテルでゆっくり……

 

 

実を言いますと、この4日間のフライトは、ずっとデトロイトを起点に行ったり来たり。裕坊が勤めるリージョナル航空会社は、今でこそデルタ航空の子会社で、デルタ航空の便名を使ってのフライトを請け負っていますが、裕坊が入社した当時は、かつてのノースウエスト航空の下請け。ノースウエスト・エアリンクとして飛んでおりました。

 

デトロイト空港は、その当時のノースウエスト航空が主要基幹空港として使っていた空港の中でも、最大規模…

当時の裕坊の会社(ピナクル航空、現在のエンデバー航空)が使っていた機材はというと、ファーストクラスもなく、エコノミークラスだけの50人乗り、CRJ−200型機……我が社だけで、なんと最大140機を抱えていた時期がありました。

 

古い塗装を纏った飛行機も数多く……

B、Cターミナルには、この塗装の機体で溢れかえっておりました…

 

他には、既に我がエンデバー航空の一部にもなった、当時のメサバ航空も別会社として存在。

主力は、アブロBAe 146型機。リージョナルジェット機でありながら、4発エンジンを抱えています。

 

メサバ航空のもう一つの主力だったのが、こちらサーブ340型機。日本では、日本エアコミューターが、最大11機を保有していたこともありました(ちなみに、日本エアコミューターのサーブ340型機は、2019年11月を以って、全機退役の予定だそうです)。

 

デトロイト空港は、当時のノースウエスト航空の主要基幹空港の一つでしたので、当時は見渡す限り、ノースウエスト航空の塗装をまとった飛行機だらけ…

 

デトロイト空港のAコンコース。

 

当時のノースウエスト航空の主力機材はといえば、国内線であれば、エアバスA320型機であったり、

 

マクドネル・ダグラス社のかつての主力、ダグラスDC−9であったり……

 

国際線主力機材となると、ヨーロッパ線にはエアバスA330が多く投入され、

 

日本行きには、ほとんどがかつてのジャンボジェット機ボーイング747型機が投入されておりました。

 

デトロイトからですと、日本行きの路線、本数も充実していて、一時はデトロイト発、関空行きが就航していたことも…

他にも名古屋行き(現在も週3−4便が運航中)に東京行き。当時は成田行きといえば毎日2便の運航でしたので、スタンバイで搭乗するにも、乗れるチャンスは大でした……現在はちなみにA350型機による1日1便になっていて、客席数は当時と比べるとほぼ3分の1になっています…

 

当時は、ノースウエストのロゴで埋め尽くされていた、デトロイト・メトロポリタン空港。

業務提携先として強い提携関係にあった、KLMオランダ航空のロゴもあちこちで見かけておりました。

 

そのノースウエスト航空、2008年にデルタ航空との合併を発表。2年の歳月を経て、完全にデルタ航空となり、かつてのノースウエストのロゴも塗装も、どこを見渡しても見ることができなくなりました……

 

 

ユナイテッド航空は、コンチネンタル航空との合併の際には、コンチネンタル航空のそれまでの経緯に敬意を評して、機体の塗装にコンチネンタル塗装を残したというのに……………

 

 

こちらが、デトロイト空港の国内線出発、荷物預け入れカウンター。

 

どこを見渡しても、ノースウエスト航空の面影は一切残っておりません……

 

これが現在のデトロイト空港・マクナマラターミナルの、Aコンコースの様子。

ちなみに、Aコンコースでは全く見ることがなかったリージョナルジェット機。デルタ航空の本体によるデトロイト空港の発着数は、ノースウエスト航空時代と比べると、3分の2ほどに縮小していて、リージョナルジェット機の奇数側の発着の半分ほどは、リージョナルジェット機に変遷しています。

 

デトロイト空港の風景も、以前とは大きく様変わりしました。

 

今日の夕方の、Aコンコースの様子。平日の夕方で、既に夏休みの旅行シーズンは終わっているのですが、

夕刻は、かなりの混雑。

 

そして今日水曜日の夜の便でやってきたのは、裕坊にとってかなり久しぶりとなる、アーカンソー州の州都、リトルロック

 

裕坊は入社当時、ほんの数ヶ月、当時のピナクル航空の本社があったメンフィスに所属していたのですが、

4日間のフライトを担当すると、訪れることがないことがなかったくらい、よく訪れていた、典型的な南部都市、アーカンソー州リトルロック

 

実をいいますと、水曜日から金曜日の早朝出発まで、長時間滞在となりますので、

リムジンがお迎えに来てくれて…

 

目の前を、トロリーの線路があるダウンタウンのホテルまでやってきて、

 

昨日とは打って変わって、広々としたお部屋で、束の間のひと時を過ごしています。

 

明日は、リトルロックダウンタウンを、ほんのちょっと探索してみます。

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 9/16

皆さんこんにちは、航空会社サラリーマン、裕坊です。

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実は今、ブログで使っているアプリのデータの内部処理エラーが発生して、3時間かけて書き上げていた内容が全消去……

 

心がメゲそうになってしまう……

 

 

裕坊は、ブログだけでなく、自身用の日記に、iPad Air 2を使用。そのiPadにはブルートゥース経由で使える市販のキーボードを繋げて、文章を打ち込んでいるのですが、どうやらiPad Air 2も型がかなり古くなってきて、内部処理機能が最新のOSや画像処理などの要求に追いついていない様子…

 

 

そろそろ買い替えどきかも知れませんが、先立つものが……

 

 

こまめにデータ保存をしないといけません……

 

 

 

知っとるんなら、やれって……

 

 

 

コンピューターは、iPadに限らず、ノートパソコンなどでも、万が一データが保存されなかった時を想定して、数分おきにデータを保存する、というのは基本中の基本……製薬会社で営業を務めた経験まであり、そんなのは十分承知していたはずなのに……

 

知識はあっても、それを実践に移さなければ、意味はないってことやね……

 

 

王陽明さんのおっしゃる通りです。

 

 

裕坊が尊敬する哲学者の1人、王陽明氏。日本ではあまり馴染みがない『陽明学』の創始者です。宋の時代を代表する哲学者「朱熹」が説いた『朱子学』を批判し、読書のみによって理に到達することはできないとして、実践儒学陽明学』を起こした人物。

 

朱子学」は11世紀の宋の時代の儒教の教義の集大成。上下関係における「礼」を重んじ、「敬(つつしみ)」を持って礼を弁え、主君に従うことを教訓とすることを説いています。日本の江戸時代では、この「朱子学」がとても重用され、秩序を重んじる保守的な体制を作り上げるのに、大きく貢献。17世紀以降の、白人社会による大航海時代、植民地政策時代の大激動の時代にあって、2世紀半にも及ぶ天下太平の時代を作り上げるのに、大いに役立ちました。

 

 

その「朱子学」に真っ向から反論したのが、『陽明学』を世に出した、15世紀の「王陽明」。「礼」という形式的なものだけでなく、「孝」を実践することを説きます。心の正しさを尊重し、行動・実践することの肝要さに重点を置きました。

 

陽明学』の骨格を形成する格言の一つが、「知行合一」。漢文読み風に直訳すると「知(知識・学問)」と「行(行動・実践)」は同一ものである、となります。知と行を2つ別個のものとして分けることはできず、一体して連続したものである、というのが王陽明の考え方。「知行合一」とは、と弟子に問われ、「知って行わざるは、未だこれを知らざるが如し」と答えたのは、儒教の世界では有名なエピソード。「どれほど知識があっても、行動が伴わなければ、その知識は無駄である」という王陽明の自らの教義を示した言葉なのです。

 

 

実は今日月曜日、我がリージョナル航空会社から、2人の若手有望株が、本体であるデルタ航空での研修を始めました。2人とも、新人時代は裕坊の相棒として、副操縦士として飛んでいて、今日から本体の社員…この2人に限らず、かつて裕坊の副操縦士として一緒に飛んだ若手のパイロットたちは、既にかなりの数が、デルタ航空の本体のパイロット。

 

お給料が倍以上の差…福利厚生も、我がリージョナル航空会社とは雲泥の差。休日にスタンバイなどで旅行へ行く際にも、デルタ本体の社員が、いつも例外なく優先搭乗…

 

 

ハワイへ行く際に、リージョナル航空会社の社員である裕坊の一家は、座席指定が受けられず、西海岸で3日間身動きできなくなったことも……

 

 

それなら本体へ行けばいいやん……

 

 

実を言いますと、5年ほど前にデルタ航空の面接へは赴く機会があり、裕坊なりには準備をしたつもりだったのですが、残念ながら不合格…筆記試験や心理学テストなどには合格していたのですが、3名の面接官との面接において、不合格……

 

しかも数日後には、「デルタ航空における採用は今後いかなる事情があってもありません」旨を明記した手紙まで受け取ることになり……今後、デルタ航空への就職の道は、一切閉ざされることになりました……

 

 

裕坊とかつて一緒に飛んだ若手のパイロットたちは、粛々と準備を進め、各自が持ち得るポテンシャルをフルに発揮して、次々と大手航空会社へと旅立っていきます…それを羨ましい眼差しで見つめる日々…

 

大手航空会社への採用に必要な、面接への準備の心構えを知っているなら、もうちょっと「実践に移すべき」だった……

 

反省……

 

 

ただ、裕坊自身は、薬学部へと進学して、薬剤師の免許を取得。そこから5年間製薬会社の営業として務めた経験がありながらの、転職組。先が全く見えない中での転職から、途中大いにもがき苦しみながらも、ここまでの地位には辿り着くことができました。

 

薬業界から航空業界へと転身を「実践し」、家族や周りの協力や支えを受けながら、「エアラインパイロットになる」という『夢』は叶えました……そこまでの「行動」ができたことには、裕坊自身は充実感に満ち溢れています。「大手航空会社のパイロットになる」には「行動力」が足りませんでしたが……

 

 

息子が今月になって高校に通い始め、大学入学を視野に入れている今日この頃。学費を工面していかんといけん……しかもここ最近ずっとになって、尋常とは思えない医療費に現実を突きつけられ…

 

まだまだ飛べる時は飛んどかんと……

 

 

来月以降、補欠要員である「リザーブ」へと回帰して、しばらく「羽休め」をすることを考えたこともありましたが、それも延期。しばらくは、担当便が確定している通常のスケジュールで、ガンガン飛んでいきます。今月の休日は、3日。スケジュールも詰めまくり……

 

 

明日火曜日から、次の4日間のフライトへと出発です。

 

 

 

 

 

 

 

 
 

裕坊パイロット日記 9/14

皆さんこんにちは、『ちょっと疲れた』パイロット、裕坊です。

台風15号一過の千葉県に、またも大雨が降りそうな予報が出ていますね。台風一過で屋根などがダメージを受けていると、ダブルパンチになってしまいますが、できる限りの応急処置をしながら、何とか乗り切っていただきたいです。被災された方の日常が、1日でも早く戻りますように…

 

 

裕坊は水曜日から始まっていた4日間のフライトを、3夜連続で連邦航空法に定められた最低休息時間10時間を過ごし……しかも2日目の滞在は、混雑が激しいニューヨーク・ラガーディア空港。

 

当日は夜が遅くなり、既に宿泊先のホテルの送迎シャトルサービスが深夜になって終了していて、一般の乗客の皆さんに混じって「ウーバー(スマホアプリで予約する、新しい輸送サービス)」を利用……

 

そのウーバー、最近になって自動運転車によるサービスを目論んで、試験車を導入しているらしいのですが、

自動運転車において先を行くグーグルと、どうやら揉めているらしいです……グーグルもタクシーに置き換わる輸送サービスへの参入を、恐らく狙っているに違いない……

 

ただ最近では混雑が激しいニューヨークでも、タクシー待ちのこんな列を見ることが、本当になくなってしまいました。

大幅にタクシー乗り場も縮小しているせいか、タクシー乗り場すら見つからない始末…

 

先日到着便が一斉に集まった深夜11時ごろには、ホテルや自宅に向かう到着客でかなり混雑していましたが、各自ウーバーで予約を入れていたせいか、大きな混乱とかはなく、裕坊も予約したウーバーを待ったのは、30分ほど。

 

以前なら列に並んでタクシー待ち……

しかもあの混雑ぶりからすると、軽く1時間待ち…

 

 

時代は、変わりました……

 

 

変わったといえば、身体障害者の方が受けられるサービスにも、かなり幅が広がっています。 特に進化が著しいのが、車椅子による空港内、機内でのサービス。

 

空港内での移動、或いは乗り継ぎ便がある場合のゲート間の移動、到着後も空港にお迎えのご家族の元にまでお届けしたり、予約が入ったタクシー乗り場までお届けしたり…

地方の小さな規模の空港ですと、各航空会社の空港職員が直接車椅子を押して、移動のお手伝いになりますが、

 

デトロイト空港やアトランタ空港などの、主要基幹空港ですと、

航空会社との提携先の、カスタマーサービス専門の会社が、一手に車椅子のサービスなどを引き受けていて、乗客の皆さまの移動をお手伝い。

 

機内での座席への移動が困難な場合でも、最近では機内通路用の車椅子もありますから、係員がそれを使って機内までご案内。

通常の車椅子から、幅が狭い機内の通路の移動が可能な、専用の車椅子へと乗り換え…

 

車椅子から落ちないように、両肩からベルトをしっかりと締めた上で、機内へと入ります。

通路の幅がとても狭いプロペラ機やリージョナルジェット機でも、機内の移動が可能。

 

また空港によっては、ボーディングブリッジがなく、地上から階段を利用して乗り降りしないといけない空港がありますが、こんな時には、

タラップに据え付けのエスカレーターを利用したり、

 

車椅子専用の「リフト」と呼ばれる機械で、車椅子の乗客を地上から搭乗口まで運んだり、

手動式もありますし、モーターによってエレベーターを上下させる機能がついたものなど、見た目も手段も様々…

 

通常は、車椅子の利用が必要な場合は、航空券発券の際に、車椅子利用のサービスを申し込みますが、

ターミナル内の移動が長く、徒歩による移動が辛い場合などには、ゲートの係員に直接お願いすれば、気軽に車椅子の利用も可能。

 

 

時代が変わったといえば…

 

 

これを抜きに、今の生活を語ることはできなくなりました……スマホタブレットなどの、電子機器…

 

以前は紙による媒体が主体だったマニュアル類。紙に印刷されたマニュアル類がコックピットから姿を消し、

今は全てタブレットに情報が収められるようになり、

 

セスナなどのコックピットにも、タブレットが普通に持ち込まれる時代…

タブレットが世の中に流通し始めた当時は、電子機器のコックピットへの持ち込みに頑なに否定的だった連邦航空局も、時代の趨勢にさすがに逆らうことができなくなり、僅か数年の間に各空港の情報が収められたマニュアルは、全てタブレット版に置き換え…

 

現在、アメリカ国内を拠点とする定期運送航空会社は、機内でのマニュアルの使用は、全てタブレットに置き換えられました…

 

 

ちなみに、この流れは客室乗務員の業務にまで及んでいます。

本社のコンピューターと直接やり取りも出来ますから、各便の出発前に、機内清掃、飲料水から機内食の要望も直接送信できますし、各自のスケジュールの確認、出発便の出発ゲート、遅延の情報まで、必要な情報がスマホ一つで全て確認できるようになりました。

 

大抵の会社では、会社からスマホ、もしくはタブレットが支給され、既にダウンロードされているアプリを使い、マニュアルとしても使用できる仕組みになっているようです。

 

それまでは、フライトクルーのお供として、いつも携帯していた紙の媒体によるマニュアル類…

 

パイロットは、その分厚いマニュアル類を、大抵5冊、6冊ほどフライトケースに詰め込んでおりました…

いい運動にはなっておりましたが…

 

中には、その重いカバンを持ち上げるのに、肩を脱臼するような場面に遭遇することも…………

 

 

この違いは、やはり大きいです……

そのタブレット1枚に、ヘッドセット1個だけを持ち込むカバンは軽くなったものの……

 

さすがに10時間の宿泊滞在が、3夜続くと、かなり堪えます。今日は帰ってくるなり、ベッドの上に横になると、30分ほど起き上がれず……

航空会社のパイロットとして勤めること13年になりますが、さすがにこんなことは初めて……

 

裕坊自身が、歳をとったせいももちろんありますが…………

 

 

日曜日と月曜日は久々に2日間のお休み…休日返上でのフライトも考えましたが、さすがに今回はちょっとお休みを取りたいと思います……

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 9/13

皆さんこんにちは、リージョナル航空操縦係員、裕坊です。

台風15号が過ぎ去った関東地方、千葉県の被害が大きかったようで、未だになかなか停電から復旧できずにいる、とのニュースを目にしました。一刻も早く全てが元に戻って、日常が取り戻せることを、心から祈っております。

 

 

裕坊は今日は3日目。1日目、2日目はニューヨークを行ったり来たり……この時期はまだまだお天道様の大運動会シーズン。あちこちで稲妻という名の花火をあちこちに打ち上げて、旅客機の行く手を拒んでくれます……

 

しかも1日に限らず、2日、3日と連続で……

 

 

先日のメンフィスからのニューヨーク・ラガーディア空港までのフライト……アトランタ東海岸沿いの都市からと同様に東海岸沿いでニューヨーク入りする経路は、普段から混雑が激しいので、それを回避するために、クリーブランドを経由してピッツバーグ上空を通過するという、やや北回りの経路を組むのですが……

先日は大きなお天道様の打ち上げ花火に行く手を阻まれる形になり……

 

 

他のニューヨーク行きと同様、ほぼ2時間の遅れ……

 

 

2日目も同じような遅れに見舞われ、しかも2日目の宿泊滞在はニューヨーク・ラガーディア空港の最寄りのホテル……

 

着いた時刻は深夜11時…

次の日の金曜日の、空港ショーアップは午前10時…

 

ホテルに電話を入れると、送迎シャトルの運転手の数が足りず、今日はお迎えには上がれないとのこと…………

 

 

仕方なくホテルが代金を支払ってくれる条件で、ウーバーを使うことに……

値段はイエローキャブとさほど変わらず、しかもスマホのアプリから直接予約を入れ、車の動きも運転手も運転手の評価も値段も、全て事前に分かる仕組みで、あっという間にアメリカでは利用者が増え、今や通常のタクシーを越す勢い……

 

ただ運転手さんにとっては、タクシー会社のような福利厚生がなく、車は運転手が各自自車を準備。報酬は各州が定める最低賃金にやっと見合うほどしかなく、労働条件は必ずしもよくはないそうで、度々本社に対する抗議活動なども見られるのが、残念ながら現状……

 

しかもウーバーの台頭が、タクシー運転手の仕事を、脅かす存在にまでなってきて、

各地でウーバー反対運動のデモまでが起きる始末……

 

それでも利用者からすると、とても便利なので、裕坊も最近では気軽に利用するようになりました…

 

 

使っていいのか悪いのか…………

微妙………………

 

 

昨日木曜日は、ラガーディア空港到着が遅れて、ゲート到着が深夜11時。既にターミナルの中は閑散としていたのですが…

タクシーやウーバーを待つ列は、昨夜は激混み……

 

それでも以前のように、なかなかやってこないタクシーを順番待ちで、こんな風に待つ風景というのは本当に見なくなりました。

 

現在老朽化が著しいラガーディア空港は、建物が全て建て替え工事の真っ最中。デルタ航空とその系列会社が共有しているCターミナル、Dターミナルは、建て替え工事が始まるまでは、各ターミナルから空港敷地を出る出口が、それぞれ別々にあったのですが……

 

現在は、CターミナルとDターミナルが、出口を共有するようになり……

 

一部が一車線にまで減ってしまうために、CターミナルとDターミナルの間の道は、いつも最近は大渋滞……

 

ターミナル間を結ぶシャトルも、この狭い経路を通らないといけないので、渋滞を避けることができません……

 

大変お急ぎの方が多いここニューヨークですから、各車から発せられるクラクションによるオーケストラを、ほぼ毎晩お楽しみいただくことができます。

昨晩は11時に予約を入れたウーバーは、11時半にターミナルにお迎え。空港の敷地を抜けるのにほぼ20分を要して、ホテルに着いたのがちょうど12時ごろでした……

 

渋滞に引っかからず、普通に走れば、10分とかからない距離なんやけどな〜〜……

それでも、以前のように、タクシー待ちで1時間も待たされることはなくなったのは、利用者には朗報かも……

 

 

走るように急いでシャワーを浴びて、なんとか1時前にはベッドへと潜り込み……

 

 

今朝は8時前に目を覚まして、9時過ぎのシャトルに飛び乗り……

 

 

寄りにも寄って、今日は3本ある担当便の間で、2回とも3時間の待機が入り……

 

 

今晩の宿泊滞在も、10時間…………

 

 

これからミネアポリスを出発して、アイオワ州の州都、デモインへと出発します。

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 9/11

皆さんこんにちは、リージョナル航空会社運転手、裕坊です。

今日は9月11日。航空業界で911といえば、今から18年前に起こった出来事を思い出します。

 

裕坊は、この日に起こった出来事の真相は、まだ闇の中、と思っている人間の1人なのですが、多くの方が亡くなったのは紛れもない事実。 当時ニューヨークにいた方が、大量の粉塵を吸い込み、それによるガンが最近になって多く発生しているとも聞きます。

 

亡くなった方には、改めて心からお悔やみを申し上げます。

 

 

今週の4日間のフライトは、毎日3便ずつ。裕坊が勤める会社のかつての本社があったメンフィスへとまずはやってきて、しばらく待機…

ニューヨークのお天気が悪くなっていて、ラガーディア空港行きは1時間40分ほどの遅れ。 待機している間、フライトに使っているiPadをしばらく充電。

 

電子機器の使用頻度が劇的に増えたここ数年の間にも、待合席でタブレットやらスマホやらを、あちこちで充電できるようになりました。

本当に助かります。

 

昔ながらの雰囲気を残す、ここメンフィス空港。

裕坊がいるのは、Aターミナル。現在Bターミナルは全閉鎖になって、本格的な改装工事の真っ最中。ほとんど全建て替えをやっているみたいです。天井が高くなり、光がしっかりと差し込むようになって、明るいターミナルになるそうですので、乞うご期待。

 

以前はノースウエスト航空の、主要基幹空港の1つとして機能していたメンフィス空港ですが、

デルタ航空との合併後は、すっかり便数が減って、出発便の情報を示す掲示板も1枚分に収まるようになってしまいました……

 

メンフィスはダウンタウンに、トロリー電車が走り、

 

ビールストリートは、夜になって人が集まる街の中心。各レストランでは、ギターやサックスを持った人たちが集まってのライブショー。

 

メンフィスの有名人といえば、エルビス・プレスリー

お隣町、ミシシッピ州トゥーピュロー出身のエルビスは、音楽の製作を、ほとんどメンフィスの南部にある自宅にてしていたそうです。

 

こちらはグレイスランドと呼ばれる、エルビスの嘗ての住居。

 

現在ではエルビスの博物館ともなって、中で生活していた様子も観察できるらしいです。

 

エルビスが手がけたロックが根付いた南部の街メンフィスでは、ビールストリートのどのレストランを訪れても、夕食の時間になると賑やかなロックやブルースが演奏されます。

 

他にも、格式の高いホテルピーボディホテル…

 

クラシックなホテルのロビーでは、1日3回ほどアヒルさんがお散歩。愛嬌のある姿を披露してくれます。

 

メンフィスの有名なお食事といえば、

ポークバーベキュー。バーベキューソースではなく、各レストランご自慢のシーズニングをかけて、炭火で香ばしい骨付きを食べるのが、メンフィス流。

 

ダウンタウンで有名なのは、レストラン・ランデブー。

 

もし車での移動が可能であれば、こちらが裕坊のオススメ。コーキーズ(Corky‘s)

メンフィス空港の北を東西に走る240号線へと乗って、東に走ることおよそ20分。ポプラーストリートを西へと行くと、道の左側にあります。

 

ここはバーベキュー用のシーズニングが、絶品。

南部に立ち寄る機会がある時には、、是非寄っていただきたいレストランです。

 

今月は後半に入って、何度かメンフィスでの長時間滞在が入っていますので、ウーバーを使って行っちゃおうかな…

 

 

これからニューヨーク行きなのですが、1時間40分の遅れ。

 

今日は1日じゅうこんなお天気とにらめっこしながらのフライトになりそうです。

このままだと、本来12時間入っていた宿泊滞在は、法律上の必要最低時間である10時間になりそうな予感…

 

 

 

まだもうしばらく待機です……

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 9/10

皆さんこんにちは、リージョナル航空会社サラリーマン、裕坊です。

先日休日を返上して入れていたフライトを終え、今日火曜日は束の間の1日のお休みをいただいて、明日からはまた次の4日間のフライトへ。

 

まず出発前日には、制服のワイシャツにズボンを、自らアイロンがけ……

ワイシャツはいいにしても、制服用のズボンはポリエステルにウールの組み合わせですので、本来であればクリーニングに出さないと縮んでしまうのですが……

 

 

フライト教官時代から含めて、全てこのやり方で、15年以上…

 

 

ワイシャツも、洗濯を続けていると、どうしても襟の部分が黒ずんできてしまうので、本当はクリーニングに出すべきなのですが……クリーニング代1年分で、元が取れて、新しい制服が買えてしまうし……

ちなみに、我が社では5年ほど前から、制服やら、管制官との無線交信などに必要となるヘッドセットなどに対しては、一定額の支給をしてくれるようになりましたが、それまでは入社時の制服の支給以外は、全て自費にて購入しておりました。

 

現在では、iPad1枚に収められるようになった会社の規定やら空港の情報など。かつては全て紙にて印刷されておりました。それをファイルに挟んで、何冊も運んでおりましたので、パイロットはこんなカバンをも持ち運ばざるを得ず…

お値段ピンキリですが、相場はおよそ100ドルから200ドルほど。B4用紙が10センチほどの厚みにもなるファイルを、大抵6冊も運んでおりましたので、けっこうな重量に……

 

我がエンデバー航空は、その紙の媒体から電子系の媒体への移行となる、最後のアメリカ国内定期航空会社でした…

 

 

毎日いい運動やってたな〜〜……

もちろん、フライトケースも全て自費……

 

 

着替えを入れるスーツケースは、フライトクルー専用仕様…

 

リージョナルジェット機の場合、着替えを詰めたスーツケースは、客席の上にある棚に収納するのですが、

 

収納スペースがとても狭く、無理やり押し込んでその圧力で、車輪の軸がずれてしまったり、カバンが壊れやすい環境でお仕事していますので、

耐久性を考慮した、金属フレームを利用しているクルーが多数派……硬化プラスチックを使った、同じ形の廉価版もあります。お値段は相場が200ドルから300ドル。通常は機内持ち込みサイズで、55センチ高のものがほとんどですが、65センチ仕様もあり、お値段は50ドルほどを追加……

 

 

裕坊は、念のために、4日間のフライトへと出かける時でも、6日分の着替えは準備します。

何が起こるか分からない世界ですので……

 

 

そして無線交信に使用されるヘッドセット。裕坊が愛用しているのは、デイビッド・クラーク社製のPro−X。お値段700ドルなり。日本円にして、およそ7万5千円ほど。

騒音を一定レベルでカット。単3乾電池を2本使用し、特定の周波数の音を発することによって騒音を相殺、エンジン音や風切り音などをかなり軽減してくれます。しかもブルートゥース機能付きなので、本社にある整備課や運航管理課などと直接電話でお話をしたいときは、直接ヘッドセットを通しての通話も可能…

 

ただ旅客機の操縦席の窓ガラスは、いくつかの層からなっていて、

鳥や飛来物からの衝突に対する耐久性を高めているだけでなく、露結や着氷などを未然に防ぐ構造になっているので、電話用の電波を少し通しにくいという弱点があります。

 

通話が途切れ途切れになって、整備課担当者から煙たがられるのは、日常茶飯事……

 

 

テレックス社も、航空通信用ヘッドセットの老舗。こちらTelex 750はお値段手頃(相場は新品でも220ドル)で、低騒音のコックピット(エアバス機等)では圧倒的なシェアを誇る、主力中の主力。

実をいいますと、CRJ−200型機(50名仕様)には、機内の空気を再循環させる換気扇がないので、コックピットが900型機(76名仕様)に比べて遥かに静か。50人乗りのジェット機に乗っている頃は、裕坊も愛用しておりました。

 

 

オーディオ関連製品で評価が高いBose社も、人気のヘッドセットメーカーの1つ。

写真にあるA20は、耳当てはそこそこの大きさながら、長時間飛んでいても、あまり耳に大きな圧力をかけないのが特徴の一つ。しかも騒音をほぼ完ぺきなまでに遮断してしまうので、

 

プロペラの音が大きいセスナなどの小型単発機でも、騒音に悩まされることがなくなります。

ブルートゥース付き版だと、お値段1,100ドル。日本円で12万円ほどと値段は張ってしまいますが、これから長く飛行機に乗りたいと思う方には、是非オススメ。

 

 

ちなみに明日からの4日間のフライトは、3泊とも宿泊滞在時間がほぼ毎晩とも、法律上許可される必要最低限の10時間とちょっと……

 

それでも2014年の法律改訂前と比べると、まだマシにはなりました……

 

改訂前は、地上滞在時間が最短8時間などということもあり、しかもそれって、飛行機のゲート到着後15分後から起算して、翌日の出発便ゲートショーアップまでの時間でしたので、

いつもターミナルを駆け抜けるように、早足でホテルの送迎シャトル乗り場へと向かったり……

 

カナダなどでは移民局を到着時、出発時とも通らないといけない時もあり、実質ホテルのベッドで寝られるのは、3時間なんてこともありました…

 

クルー専用のラウンジでは、こんな光景を見るのが日常茶飯事だった時期も……

 

その当時に比べれば、遥かにマシにはなりましたが、本音を言うなら、やっぱり宿泊滞在時間は、12時間は欲しい…

 

 

ということで、ブログの更新頻度が、しばらく落ちてしまうかもしれませんが、明日から頑張って行ってまいります。