yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 9/17

アメリカの地域航空会社に勤める、裕坊といいます。こんにちは。

昨日水曜日に5日間のフライトを終えて帰宅して、3日間のお休みをいただいています。ここ数日はデトロイト地方も、靄が深くかかってすっきりとしないお天気でしたが、今日になってやっと秋晴れになりました。

 

裕坊が勤めるのは、アメリカの大手航空会社の子会社となる、地域航空会社。主に担当する路線というと、一部メキシコやバハマ、カナダなどの近距離国際線を除いて、基本的には全て国内線。地方空港から主要拠点となる大規模な空港への乗り継ぎのお客様をお届けするのが主な役割になります。

裕坊が入社したのは、14年前の2006年。当時はテネシー州のメンフィスに本社があり、メンフィス空港から車で約5分ほどのところに小さな事業所があり、そこが本社でした(現在はミネソタ州ミネアポリス)。かつて日本にもよく国際線が運航されていた、ノースウエスト航空の地方路線を請け負うのが、当時の主な役目。ちなみにノースウエスト航空は、2010年にデルタ航空と合併し、名前もロゴも全てデルタ航空となって、ノースウエストカラーは完全に消え去っています。

 

当時は50名乗りの、全エコノミークラスの機体ばかり。拠点はデトロイト空港、ミネアポリス空港、さらにメンフィス空港の3空港。

新旧塗装さまざま入り混じり、最大で141機を抱えていたこともありました。現在全てデルタ航空塗装に塗り替えられ、50名仕様で稼働しているのは、26機になっています。

 

実をいうと、裕坊が乗務しているCRJ(Canadian Regional Jet)シリーズは、元々は社用機、あるいはチャーター機などでアメリカでは頻繁に使われている、チャレンジャーという小型ジェット機の派生型。カナダにあるボンバルディエ社によって、開発されました。

 

大抵社用機やチャーター機として使われる時は、座席はせいぜい10ほどしかなく、革張りの豪華な内装にしていることが多いです。

本来は社用機などで使われる前提で作られた機体に、無理やり50もの座席を押し込めると、当然のことながら………

 

狭いです………

出張が多かったご近所さんにも、評判が悪かった飛行機でした。

 

ご近所さん:あの50人乗りの飛行機、狭くて乗るのが憂鬱なんだよな〜〜。で、裕坊、お前はどんな飛行機に乗っているんだい

裕坊:その50人乗りの飛行機なの……

ご近所さん:…………………………………

 

まだ身長が170センチほどの裕坊であれば、なんとか自分に見合った位置を確保できるのですが……

 

体が大きい方、特に足が長い方ですと、

こうなることもあります………

 

ただし通路を挟んで、片側2列ずつしか座席がないので、こうなる心配はありません……

 

最近では、地方路線でもファーストクラスの需要が増えておりましたので、

全長を長くした機体が多く投入されるようになりました。座席が76席配置されたCRJ−900型機。我がエンデバー航空では、現在109機が導入されています。

 

内装にも多くの改良が施されて、床が少し下げられて天井が高く感じるようになりましたので、快適度がかなり増しました。

 

最近では、内装やライトなどにまで改良が加えられて、客席内の雰囲気作りに工夫が施された機体も搭乗しています。

担当するのは、離陸から着陸までが1時間ほどの短距離路線がほとんど。1日平均で3便ほどをこなし、4日から5日の間にフライトをギッシリと詰め込んだスケジュールが作成され、各パイロットに宛てがわれます。

 

アメリカは何をするにも契約の社会。一部の会社を除くと、アメリカの航空会社にはパイロット組合が存在し、立派な会社−パイロット間の契約も存在します。

我が社の場合、一度の出勤で組まれるのは、最大で5日連続。5日連続でフライトが組まれる時は、初日の拠点先の空港出勤は早くても午後12時、最終日となる5日目は遅くとも夕方5時には全て終了する契約。

 

これは遠くから通っているパイロットたちに対する配慮のため。

アメリカでは、地方都市に住居を構えて、州外から『飛行機通勤』をする者も少なくなく、このパターンでスケジュールを組むと『出勤当日に自宅を出発して、通勤用の飛行機に乗り』、フライトのスケジュールを全てこなし終わると『通勤用の飛行機に最終日当日に乗り込んで、当日のうちに帰宅する』ことも可能になります。

 

ただこのパターンの場合、前半は深夜にかかるフライトを担当して、後半になるにつれて空港へと出勤する時間が早くなり、最終日の5日目は早朝になるのがお約束……前回の5日間のフライトでは、3日目、4日目の宿泊滞在が短かった上に、最終日に至っては夜が暗いうちの空港への出勤でしたので、

年齢が50台ということもあり、帰宅する頃には疲れもピークに達しておりました。

 

今日の午前中は起きることすらできず、

ほとんど何もせず、ぐっすり……

 

5日間のパートナーだったマイクくんは、アリゾナ州から2つの時間帯を超えて(アリゾナ州は夏時間が採用されていない州なので、夏期の間はデトロイトとの時差は3時間にもなります)『飛行機通勤』をしてきておりましたので、 帰りの飛行機の中では、

きっとこうなっていたことでしょう……

 

来週は日曜日からまた5日間に渡るフライトです。あと2日間、こんな感じで過ごしているかも知れません……

体力の温存に勤める2日間にしたいと思います。

 

 

ただこのご時世ですので、お仕事が続けられることに心から感謝です。