皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。
久しぶりのフライトが昨日入っていた裕坊。2週間ぶりに空港までやってきて、
2週間ぶりに見る景色……
デトロイトからノースカロライナ州のシャーロットを往復。かつてはUSエアウェイズのハブ空港だったシャーロットは、今はアメリカン航空の東の重要拠点の一つになっています。着く頃には、既に外は真っ暗………
デトロイトへ戻ってきて、急いで従業員駐車場へと向かうバスに乗り込み……
本来であれば、今月の『リザーブ』シフトは終わりですので、月の残りをゆっくりすればいいのですが…………
今月はあまりにこの状態が長く続いていたので………
少しは休日を返上して、仕事もせんといかん…………
ということで、愛妻ちゃんたちが起きる時間に裕坊も起き上がって……
出発ゲートへと向かいます。ターミナル内を走るトラムは、まだ止まったまま……整備点検のため、4月11日までは止まったままですので、デトロイト空港から出発の際はご注意を………
出発ゲートのA77。向かうはミネアポリスです。閑散期のこの時期はどのフライトも空席が多くなるのですがデトロイトもミネアポリスもデルタ航空のハブ空港。ハブ空港同士を結ぶ便は、午後になる程座席が埋まる傾向があり………
今日も座席の空き具合を見ると、どの便も午後はほとんど全便満席……
まだお昼にならないうちに、ミネアポリスに着いてました……
ミネアポリスの最低気温、今日は氷点下23度…………
明日から4日間のフライトが始まるのですが、火曜日にフライトが終わって、ミネアポリスへ到着する時の予想最低気温…………
マイナス31度……………………
どこまで凍らせれば、実際に釘を打てるほどまでにバナナが凍るのかは、裕坊は知らないのですが、一晩バナナを外に置いておいたら、本当に釘が打ててしまうほどに凍りつきそうな寒さ………
最初ここに住み着いた人たちは、どのような思いからここに住もうと思ったんやろ…………
これだけ寒いと、どうしても飛行機も故障しがちになります……裕坊もかつて到着先、宿泊滞在先で飛行機の故障が原因で、そこで4日間動けなくなったということがありました……
足止めされていたのは、カナダのサスカチュワン州のレジャイナ。ミネアポリスから北西へ約1,000キロ。(現在ではアメリカからの就航航空会社はなくなり、カナダの航空会社によるフライトだけになっています)
夏は緑がきれいな町、レジャイナですが…
冬は氷点下40度を記録することもある極寒の世界……
裕坊が訪れていた時の外気温は、氷点下およそ25度。到着後、宿泊滞在している間にどうやら油圧系の液の管が破裂したらしく、翌朝には水たまりができるほどの油圧液が漏れていて、こんな感じの水たまりもできていて……
結果は、当然のことながら欠航…………お客さんは他社へ振り替え………
重機にもよく使われている油圧系システム。
飛行機においても操縦系統に主に使われている、重要なシステムですから、液漏れがある中でのフライトは許されません………
重量が大きいシステムの操作にも耐えられるように、高音耐性は高いのですが、極度に温度が低くなると粘性が強すぎるが故に、固まりやすいのが特徴……それが結果的に液管の破裂につながってしまいました……
整備課の係員たちはミネアポリスからトラックで遥々12時間かけて来ていたらしく、極寒の空の下で、延々4日間頑張っておりました。
つい先日も、ニューアーク空港から香港へと向かっていたユナイテッド航空機が、急病患者が出てニューファンドランド島へ緊急着陸。
ところが折り返し香港へと向かおうとしたところ、飛行機が故障………この時は乗客の方達は、氷点下25度の極寒の状態の中、ドアが開いた状態で14時間も待たされる羽目になったそうです……
あるウェブサイトの一般の方のコメントを見てると、飛行機が故障した状態なら初めから飛ばすな、という意見なども見られましたが、裕坊思うにこれは着陸後に寒さが原因で起こった故障……
飛行機だって、寒い時は寒いのです……
明日からミネアポリスのクルーとともに、4日間のフライトに出発です。