yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 10/4

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

昨日から4日間のフライトへと出かけた裕坊。春の陽気を思わせるような暖かい日差しの中を出発。お昼過ぎにゆっくりと家を出て、従業員駐車場に着いたあとも飛行機が上がっていくのを眺めたりして………

時間的に、地上スタッフの入れ替わりがない時間ですので、送迎シャトルの中も今日は空いとる……

ゲートに着いて4日間一緒になる副操縦士を待ちます。本当なら顔見知りのケリーくんが現れるかと思いきや…………………

裕坊と今回の4日間のフライトで一緒になるのは別の副操縦士ブレンデンくん。聞くと、今朝電話がかかってきたと言っておりました。敢えてスタンバイを選択して今月は在宅を選択しているブレンデンくん。計画が大いに狂ったそうな………………………

旅客機の場合、一便当たり、そして飛ぶ路線、あるいは使用機材によって最低限必要とされるクルーの数は連邦法で定められています。パイロットは国内線の場合、機長と副操縦士。客室乗務員は、客席50席に対して最低限1人。100人乗りであれば2人の客室乗務員、座席がもう一つ増えて101の座席がある場合、もう1人の客室乗務員が必要になります。

最低必要とされるクルーが誰か1人欠けても、旅客機の運航は法律上許可されませんから、欠員が出るとそれを補充しなければいけません。本社の乗務員管理課が各便をこのような表を元に追い……

欠員が出ると補充要員に電話をかけて応援を呼びます。

そのときに呼び出しがかかるスタンバイ要員。アメリカの航空業界では、通常リザーブと呼ばれます。

通称リザーブと呼ばれるスタンバイ要員の場合、欠員補充が目的ですから、自分のスケジュールが実際にどうなるかは、基本その日になってみないと分かりません。病欠が多く出たりフライトダイヤが乱れて交代要員が多く必要になり、ほとんどのスタンバイ要員が駆り出されることもあれば、全てがスケジュール通りに運んでスタンバイ要員には全くお呼びがかからないことも……

全体のフライトクルーの数に対して準備されるリザーブは、各会社の契約やら事情などにより千差万別ですが、平均的には2割くらい。米系の航空会社の場合、ほとんど例外なくリザーブクルーは、確定のスケジュールを持つ(これをアメリカの航空業界では「ラインを持つ」と呼びます)フライトクルーに比べて、月当たりの休日日数が少なくなる傾向があるので、大抵敬遠されてしまいます。

ではリザーブを避けるためにはどうするか…………

実は米系の航空会社の場合、全てが入社日順で決まる世界。ラインを持てるかリザーブになるかだけでなく、自分の希望する機体、所属先空港、パイロットの場合機長になるか副操縦士でいるのか、あるいは有給休暇の希望など、全てが入社日の早い順から選択できる仕組み。これを通称「シニオリティ」と呼び、入社経歴が長ければ長いほど自分の希望が選択できる仕組みになっているのです。

ブレンデンくん、どうやら土曜日に家族が集まってのパーティーを計画していたようなのですが、結果的にそれに遅れて参加せざるを得ないことになってしまったようですが…………空港から車で20分で来れる距離なんやし、仮住まいとかしなくていいので、まだ恵まれている方…………ニューヨークの空港が配属先ともなると、州外からニューヨークの所属先に、飛行機通勤をする者も少なくなく、その場合仮住まいも必要になり……………

その話題にはまた後日触れることにします………

 

昨日遅くにシンシナティへとやってきて、

これからミネアポリスを往復。またシンシナティへと戻ってまいります。

 

裕坊