yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 9/12

アメリカの小型リージョナルジェット機に乗る、裕坊と申します。こんにちは。

3日間のお休みをいただいて、今日土曜日に5日間のフライトへと出発しました。

 

土曜日の朝は、至る所で土曜の市が開催されるミシガン州。自然がいっぱいとあって、大きな規模の家庭菜園を営んでいる人も多いのか、様々な野菜市なども開催されています。

息子くんたちは、野菜市の会場の一部を借りて、音楽演奏。昨日までマリンバにピアノにといろいろと練習に励んでおりました。無理をすれば裕坊もほんのちょこっとくらい見学に行けなくもなかったのですが、会場が我が家からですと、空港とは反対方向……子供たちの練習風景を何度か見学しておりましたので、今日は申し訳なく思いつつも断念……

 

真っ直ぐ空港へと向かいました。

 

どうやら愛妻ちゃんによると、送り迎えをしている最中に、車の異常を示す警告灯が点灯したらしい……

5日間のお休みが終わると、3連休が入るのですが、どうやらまた次の用事が入ったようです……どうやらトラクションコントロールの異常、ということで、普通に走るには問題はないのが不幸中の幸いでした……

 

 

休み中はヒマになってしまう人なので、少しは家族に貢献しなさい、というお告げかなのかも知れません……

 

 

出勤する時は、デトロイト空港のマクナマラターミナル(デルタ航空がほぼ独占運用しているターミナルで、他社はほぼ全社とも、北ターミナルを使用しています)が、遠く目に見える駐車場を普段は利用します。

ところが最近では、防犯面も考慮してのことなのでしょう。空港ターミナル横にある、立体型一般駐車場にも、従業員が駐車することができるスペースが設けられるようになり、

 

従業員専用駐車場は、以前にも増してガラガラ……

 

ターミナルと従業員用駐車場を結ぶ、専用のシャトルバス……

このバスも、一時期は立錐の余地もないくらいに混んでいたのですが、今では数名が乗ってくる程度になっています。

 

 

そして今日から、5日間のフライト。合計で16便を担当。

 

 

カナダやメキシコなどのごく一部の国際線を除くと、ほとんどが国内路線で占められるアメリカの地域航空会社の旅客便。コロナ禍の前には、バハマへと飛ぶフライトや、キューバアメリカの国交回復後に、キューバの首都ハバナへのフライトを担当していた時期もありました。

現在は需要が高いデトロイトから日本へと向かう国際便ですら、東京羽田行きでやっと週に数便という程度……自動車の町同士を行き交うということで、名古屋セントレア空港への直行便もあったのですが、そちらに至っては再開の目処すら立っておりません……

 

そんなわけで激減している国際線。9月12日(土)現在では、我が社においては辛うじて、デトロイトからトロントモントリオール行きだけが残っています。初日はまずモントリオールへの往復便でした。

こちらがコックピットから見える看板。到着時に指定のゲートへと入れるように、各ゲートごとに大きな識別板がターミナルの壁に設置されています。

 

操縦席からの風景としては、出発前にこんなものまで……

 

預かり荷物を運んでくるミニコンテナ車が大混雑して、ひしめき合います。搭乗手続きカウンターから運ばれてくる荷物も一部にはあるのですが、リージョナルジェット機を利用する方は、乗り継いで来られる方がほとんどなので、

荷物も乗り継いでやってきます。様々な出発地から荷物もやってくるので、出発前は大混雑……これを地上係員が、次々と行先に応じて貨物室へと載せていくのですが、ここ最近行き先の間違いはほとんどなくなっているらしいです。

 

貨物室に積み込む前に、荷物につけられたタグを、こんな機械を使ってスキャン。

このスキャナー、航空会社のメインのコンピューターとも直接繋がっていて、各貨物室ごとの荷物の数などが瞬時に表示されますし、行き先が違う飛行機に載せようとすると、エラーが表示されるようになり、今は荷物の行き先間違いがかなり減っているそうです。

 

ちなみに裕坊が乗るCRJシリーズは、客室の荷物棚がボーイングエアバス機に比べると遥かに小さいので、機内持ち込み可能な荷物でも、スーツケースなどはゲートにてお預かり。

こんなピンク色の簡易のタグをつけて、

 

飛行機に乗る前に、ボーディングブリッジにあるこの表示の場所へと置いておくと、

 

大抵前方にある貨物室に、地上の係員が乗せてくれます。

 

CRJ−900型機だと、2つ貨物室があり、機内持ち込み可能なスーツケースですと、およそ40個くらいであれば載せられるだけの容量があります。

 

そしてやってきたのが、ケベック州モントリオール。ちなみにデルタ航空の管轄内でのモントリオール発着便は、9月12日現在、この1往復のみ……

往路のモントリオール行きは26名、折り返しのデトロイト行きで30名の方が乗ってこられました。

 

デトロイト到着…

 

2時間ほどして、飛行機を乗り換えた上で、今度向かったのはペンシルベニア州フィラデルフィア

 

夜遅く10時ごろの到着でしたので、もう出発便はなく、ターミナル内はガラガラ…

 

ホテルへと向かう送迎シャトルを待つこと、約10分。

 

最近は送迎用のシャトルに使われているワゴン車も背が高いものが標準になり、

かなり快適に乗れるようになりました。

 

 

明日は4便を担当。ミネアポリスが明日の拠点になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 9/11

アメリカの地域航空会社に勤める、裕坊といいます。こんにちは。

9月11日といえば、今から19年前に世界を震撼させた日。ニューヨークの世界貿易センタービルからの煙は、実家のテレビのニュースの中で見ておりました。裕坊はちょうどお風呂から上がったばかりで、家族が座っている居間のテレビに映し出された画像を見て、映画でも見てたのか、と思ったほど……改めて亡くなった方や遺族の方に、追悼の意を申し上げます。

 

今年はコロナウィルスの影響で、アメリカでも大規模イベントが次々と中止になる中、9・11犠牲者追悼式典なども、各地で規模が大幅に縮小されていたみたいです。ニューヨークでの式典では、例年犠牲者全員の名前を読み上げていたのですが、今年はコロナウィルス感染防止のために、事前に録音した音声を会場に流すという、異例の方式だったのだとか…

実はもう1つの恒例行事にもなっていた、ブルーエンジェルスによる追悼飛行。こちらも結局は中止せざるを得なくなってしまったようです。ただ別のことがどうやら原因……

 

下の写真は、今年4月28日にコロナウィルス患者で溢れ返る医療機関の、最前線で働く医療関係者に対する敬意で飛んだ時の、ニューヨーク上空での写真なのですが……

コロナウィルス感染が爆発的に広がり、てんやわんやの状態になっていたニューヨーク州では、かなり不評だったんだそうです。本日の編隊飛行も、結局はお流れになりました。

 

ただこちらのニュースを読んでいる限り、カリフォルニア州を初めとする、アメリカ西部の州で広がる山火事に新聞の一面がかなり割かれている印象がありました。

1箇所ではなく30箇所以上で燃え広がって、カリフォルニア州では史上最悪の焼失面積を記録しているそうなのですが、規模が途方もなく大きすぎて、現在の状況がどうなっているのか、裕坊にはさっぱり分かりません。

 

空が赤色に染まり、

 

サンフランシスコ近郊にある、ゴールデンゲートブリッジ周辺もこの通り……

そんな中、空中消火機もフル回転。小型機から退役した大型の旅客機まで、様々なタイプの飛行機が使われていますが、火災規模の大きい現在のカリフォルニア州のような森林火災で汎用されるのは、大型機。

 

写真はかつてアメリカでも3発エンジン旅客機の主力として活躍した、DC−10型機の改造型。

消化剤は、主成分としては、硫酸アンモニウムやリン酸アンモニウムなどに、ケイ酸塩などの濃厚剤を混ぜたものが主流になっているそうです。消火活動後に山の地面に栄養分を与えて、植物の再生を促すことができる成分なのだとか。

 

アメリカでの空中消火機は、ほとんどが軍事組織の1つである州兵によって運航されます。

こちらはジャンボジェット機こと、ボーイング747型機の改造型。最近では搭載量の大きさから、貨物機としても人気が高い「空の女神」、74,000リットルもの消火剤を積み込むことができるんだそうです。

 

かつては民間航空会社所有の、空中消火機なども存在していました。

こちらは、かつてオレゴン州に本社があったエバーグリーン航空。空中消火活動だけでなく、CIA(中央情報局:Central Intelligence Agency)やその他の政府機関との契約があった、ちょっと異質な経営をしてきた航空会社でした。ただこちらは財政破綻によって、2013年末に倒産しています。

 

消火活動の基本は、火の根元を狙って消火剤を撒くこと。空中消火活動にとって大切なのは、束状になっている火の、風下への動きを阻止することで、延焼を防ぐことになるそうです。具体的には風上から風下に向かって、火の列の先端になっている部分の根元を狙います。

ただカリフォルニア州の森林火災などの場合は、強烈な風を伴うことが多く、狙いがどうしても定めにくくなってしまうようです。そのため、空中消火機は活動中、落とせるところまで速度を落とすのが普通。主翼の後ろ側部分に当たる補助翼が、大きく下へと下がっているのが見えるのはそのため。空気抵抗を増やしながらも、揚力が落ちないよう、主翼の上面を通過する空気の流れを阻害しないように工夫がなされていて、時速230キロ前後にまで落としての活動が可能。

 

ちなみに、このような大型旅客機は、洋上飛行などで巡航するときには、巡航速度がおよそ900キロ前後になります。洋上飛行などに比べると、消火活動をしている航空機の速度は、およそ4分の1。パイロットとしてもけっこうな技量を問われるようです。

 

現在、アメリカ西部で起こっているような、大規模森林火災の場合、火の広がりが早く、一旦逃げ遅れると確実に命取りになりますので、

もし近隣にお住まいの方がいらっしゃるのであれば、早めの避難をお願いしたいです。

 

 

裕坊は3日間のお休みが終わって、明日から5日間のフライトへ出発です。お休み中は、ひたすら息子くんを乗せて、東へ行ったり北へと向かったり。

金曜日はまずまずお天気もよくなって、ドライブ日和でしたので、

 

息子くんを音楽会の練習会場へと届けた後は、 さらにちょっと足を伸ばして、

 

韓国系のスーパーへとやってきていました。

 

なかなか一般のスーパーでは手に入らない新鮮なお魚なんかも、売ってます。

 

今日のお目当ては、薄切り肉のコーナー。

たまには贅沢でもしてみたい……

 

というわけで思い切って奮発して、今晩の夕食には、

しゃぶしゃぶに………

 

ウニまでいただきました。

栄養をしっかりと補給して、 明日お昼前の出勤。

 

 

5日間合計で、16便を担当の予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 9/10

アメリカの地域航空会社で、小型ジェット機に乗っている、裕坊といいます。こんにちは。

今週火曜日に4日間のフライトから帰宅して、今日はお休みの2日目。裕坊一家が住むデトロイト地方はどんより曇りで、気温は18度。

 

先日はロッキー山脈の麓にあるデンバーで、なんと1日で気温が30度以上も下がるなんてことがありました……

「労働者の日(レイバーデー:Labor Day)」だった華氏93°(摂氏およそ34度)から、火曜日の朝には華氏34°(摂氏1度!!)へと、33度の低下………

 

一部では、降雪もあったそうな………

 

来たる冬の予兆じゃなければいいんやけどなぁ〜〜……

 

ちなみにミシガン州では、裕坊がフライトを終えた日の気温は17度で、今日木曜日の朝の気温、11度でした。

もうミシガン州はすっかり秋の様相…

 

ミシガン州の食欲の秋といえば、リンゴの絞りジュース(こちらではアップルサイダーと呼ばれます)にドーナツ。

ミシガン州に限らず、アメリカの中西部ですと至る所にリンゴ農園があり、リンゴを絞ったばかりのジュースが売られます。

 

それと共に販売されるのが、揚げたてのドーナツ。

アメリカの秋の風物詩…

 

ノースビルという歴史ある建物が立ち並ぶダウンタウンから歩いても行ける、パーメンターズ・ノースビル・サイダーミルが裕坊の大のお気に入り。

デトロイト・メトロポリタン空港からですと、高速道路の275号線を20分ほど北へと上がって、8マイル通りを3キロほど西へと進んだところにあります。

 

週末ともなると、行列ができるほどの人気なのですが、

今年はドライブスルーによる受け付けのみだそうです。クローバーアプリをインストールしておくと、先に注文しておくことも可能。

 

 

秋といえば、全米では新学年。オンライン授業を受けている息子くんのクラスも、やっと本格的になってきたようです。息子は今のところ、一学年を通じてオンラインによる受講の予定。

ここ数日はインターネット環境も安定していて、やっと授業らしくなってきたようで……

 

トランプ大統領は、従来の対面式による授業をこだわり、学生たちには学校に戻るように頑なまでに主張していましたが、少なくともミシガン州では多くの学校でオンラインによる授業が取り入れられました。ただ多くは9月一杯をオンライン方式にして、コロナ感染状況の推移を把握しながら、10月以降の対面式再開を検討する、ということのようです。

 

実は昨日、アメリカの航空会社のパイロット組合でも最大になるALPA(Air Line Pilot Association)から、一通のメールが全会員に届けられていました。トランプ大統領とともに、対面式による研修へと回帰することを推奨する、というのが組合の総合的な立ち位置。航空会社に所属するパイロットには、航空法や航空機の仕組み、航空力学などをおさらいするために、年に一度研修が課されるのですが、以前はほとんどが対面式でした。

それがコンピューターがパイロットの仕事においても普及し始め、現在のアメリカの定期航空会社では一切の例外がなくタブレットが各個人に支給。コンピューターやタブレットを使って研修の一部を履修することができるようになって、年次研修の座学の日数もかなり短くなってきていました。我が社を例にとると、裕坊が入社した当時の14年前は5日間みっちり座学研修。現在は3日間にこそ渡るものの、実質かかる時間は2日分。

 

それとは別に、3ヶ月に一度15項目ほどの課題をオンラインにて出され、各課題を2ヶ月以内に履修。ペースは完全に個人の自由で、年に4回それをこなすことで、3日分の座学を履修したと計算します。

元々座学を受けるのが苦手なのが多いパイロットの間では、これが大好評。

 

そしてコロナ禍とともに研修施設は使えなくなり、必然的にこれまでは座学で行なっていた年次研修は、全面的にオンラインによる授業へと切り替え。本来であれば一時的なものだったはずなのですが、

自宅から研修施設(我が社の場合は、ミネソタ州ミネアポリス)へと出向く必要がなく、ゆっくり自宅にて受けられるとあり、こちらも実は我が社のパイロットの間では大好評。

 

ただあまりにも全てがオンラインへと全てが偏り過ぎてしまうと、ただでさえ落ち込んでいるビジネス需要を取り戻すのに必要な理由づけができなくなる、という組合の立場があったのでしょう。メールの中に、今後のことを危惧する危機感が満ち溢れていました。

 

オンライン授業か、対面式授業か……意見を見ても賛否両論。北海道大学の学生たちが独自に行った調査を見ていると、学内におけるオンライン肯定派と対面式肯定派はほぼ拮抗していて、それぞれ38%と42%。対面式派が若干オンライン派を上回っていたようです。

裕坊はどちらかというと、オンライン派。

 

対面式であれば、同じ目標に向かうクラスメートに刺激を受けたり、情報交換が手軽にできるなどのメリットもありますが、オンライン式であれば、活用できる資料を複数手元に置いた上で、授業が終わった後に参考資料にじっくり目を通すことだって可能。成績が上がるのは授業を受けている時でなく、その後の自学自習で授業で学んだことを知識として定着させた時、というのは過去の研究からも分かっています。オンラインなら学校や塾、予備校にいる時よりも、自学自習の時間を多く取ることだって可能になります。

 

さらに静かな環境の中で、じっくりと集中して勉強をしたい方なので、裕坊としては、選択できるのであればオンライン式を選択すると思います。

ただまだまだオンライン授業を受けるには、環境的に心許ないのが事実。

 

アメリカでは、元々ホームスクール(Home School)というシステムがあり、親が直接教師役として子供たちに教えるというのは浸透していましたので、家に子供達を置いておく、ということに対する拒否感は、日本に比べると強くありません。

そしてこのコロナ禍ですので、むしろ親としては選択が可能なのであれば、家に子供たちを置いて授業を受けさせたい、という意見が大勢を占めるようにすらなりました。米紙ワシントンポスト紙、調査会社イプソスによる世論調査では、対面式を希望するのは16%、オンライン式支持が39%。対面式とオンラインを織り交ぜた「ハイブリッド式」支持が44%という結果に。

 

ですから、あとはいかに家庭環境をオンライン授業に対応したものにしていけるか……

 

既にホームセンターなどからは、今後の教育環境の変遷を見越して、様々なアイデアが提案されるようになっています。これはその一例。

明るい色を基調としたものだったり、

 

本棚を充実させて、資料を手軽に手元に揃えられるように工夫してみたり、

 

あるいは社長気分に浸れる雰囲気を醸し出したようなものまで……

既に社会人として活躍している人が、さらなるキャリアアップのための学習環境としても使えそうなシックな内装の提案もあります。

 

トランプ大統領は、元々不動産業出身。広い敷地にゆったりとした部屋の間取りを取れるよう、まずは過疎化が進む地方への需要を掘り起こし。そして家庭内でくつろぎとビジネス環境、学習環境の整備を提案する。アイデア次第では、不動産業だけでなく、ホームセンターや家具屋などに新しい需要を掘り起こせるはず。ビジネスマン出身のトランプ大統領なら、アメリカとって是非大きなチャンスとして捉えてほしい。心底そう思います。

 

 

もう1日お休みをいただいて、次は5日間のフライトです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 9/8

アメリカの地域航空会社で、小型旅客機に乗る、裕坊といいます。こんにちは。

先週の土曜日から始まっていた4日間のフライトを終えて、今日は日が暮れる頃の帰宅となりました。

 

まだ需要の回復は弱含み……昨年の同時期と比較しても、3割ほどがやっとの状態は続いています。有料駐車場は埋まらず、空港ターミナル横に併設になっている有料立体駐車場もガラガラとあって、普段はそこへは止めてはいけないことになっている従業員たちにも、駐車の指示が出始めています。そのせいもあって、空港南にある従業員専用の駐車場は、もうスカスカ……

帰ってきた時の外の気温、17度……風も強かったとあって、寂しさがちょっと身に募る帰宅でした。

 

今日火曜日は、全米の多くの学校で迎える新学年。

息子くんも、日本でいうところの始業式。ただセレモニーめいた行事とかはなく、淡々と学校が始まったらしいです。一台のパソコンに別途モニターを2台繋げて、授業に備えるという周到さ。

 

ただ今日は、自己紹介をしたくらいだ、と言っておりました。

まずは学校としても、オンラインでの学習環境に学生を慣れさせる、という目的もあったのでしょう。初日は半日のみ、午前中でオシマイだったらしいです。

 

息子は4年制となるこちらの高校の2年生。実は3つの地域の学校が1つの敷地内に集められているという、全世界を見渡しても非常に稀な学校になっていて、高校でありながら全校生徒の数、なんと6,500名!!

その6,500名の高校生たちが、一気にインターネットにアクセスして、しかも負担の大きいビデオ通信をやっていたとなると、間違いなくインターネット回線に、今まででは考えられなかった負荷がかかっていたことでしょう。息子が言うには、ちょっと通信状態がよくない、とこぼしておりました。

 

そうやろうなぁ〜……

 

オンライン教育は、通学の時間が省けるだけでなく(積雪量が半端ではなく、冬の積雪による休校が少なくないミシガン州では、特に冬の間のメリットが大きいです)、資料などの重たい物を運ぶ手間もいりませんから、メリットは大きいと裕坊は思っていますが、

今後、通信環境のインフラの整備は大きな課題になってくると思います。現在はインターネットの整備は、ほぼ100%各家庭による自己負担。ケーブルテレビやNetflixなどを主な目的として、各家庭でもインターネットは引いているのでしょうが、学習環境整備のためのインターネットを如何にして整備するか、ひょっとすると将来的には、別途の回線が必要になってくるかも知れません。メリットも大きいですが、課題も感じたオンライン教育初日でした。

 

 

そのオンライン教育初日となった新学年の初日。『労働者の日』の3連休明けとあって、今日はまずまずの人手で、今朝出発したミシシッピ州のガルフポート空港は、そこそこ賑わっておりました。

こじんまりとしたターミナル外観。

 

まずまずの人が、保安検査場を通っています。

 

夜明けの出発。

 

靄がかかるアトランタ空港へは、午前9時ごろの到着。

 

ちなみにアトランタ空港のDターミナルの出発ゲートでは、リージョナルジェット機の発着を想定してボーディングブリッジも作られているので、

簡易の橋渡しが必要なく、ボーディングブリッジをそのまま搭乗口に据え付けできる構造になっています。

 

お昼頃まで時間があるので、副操縦士のベンくんとともに、昼食を買いにEコンコースへと向かってみたのですが……

 

人がおらん……

 

ちなみに優先搭乗案内用に以前使われていたこちらの立て札、現在ではソーシャルディスタンスを奨励する看板となって利用されています。

 

閑散としたEコンコースの空港内地下鉄乗り場……

 

フードコートがあるターミナル階まで上がってみたのですが、

目にしたものといえば……

 

フードコート、全店休業中………

 

国際線の需要は、まだほとんど回復していないせいか、Eコンコースでは完全に運用を中断していたようで、 フードコートの椅子やテーブルまでもが、撤去になっていました……

 

本来であれば、Eコンコースの北側に向かって伸びていく通路。臨時の壁が立てかけられていて、通れなくなっておりました。

 

じゃあ、Cコンコースにあるお寿司屋さんにでも立ち寄ってみることにしよう…

Cコンコースは、サウスウエスト航空が多く発着。

 

人気のチキンバーガーのお店には、午前から長蛇の列。

 

しかしそのCコンコースといえども、 実はコンコース北半分が、運用停止中……こちらにも、一般の乗客の方が通れなくするように、壁が立てかけられたまま……

お寿司屋さんも、閉店したままになっています。

 

Cコンコースのフードコートも、ご覧の通り……

 

ところが、 Aコンコースへと上がってみると、

エスカレーターから、この人の数。

 

フードコートも全店営業していて、

 

たくさんの人で賑わっておりました。

結局、こういうことやったんやなぁ〜〜……

 

一部を閉鎖して、人の流れを一部に集めて、なるべく閑散とした雰囲気になるのを防ぐ工夫をしているようです。

 

乗客として、お昼過ぎにメリーランド州ボルチモアへと移動……

 

今朝は早起きでしたので、ほとんど寝て過ごしてしまい、気づいた頃には着陸態勢……

 

着陸すると、スポイラーが主翼の上面から上がってきて、空気抵抗を増やして減速を助けます。

 

ちなみにボルチモア空港は、サウスウエスト航空拠点空港の1つ。

航空機の回転率を上げることによって利益を出すビジネススタイルですので、動きが地上でも飛行中でも速いのが、サウスウエストのウリ…

 

ボルチモアに着く頃には、夕方出発となる裕坊たちの乗る機体が、既に午前中には到着していて、ずっと佇んでおりました。

 

そのボルチモアからデトロイトへの便を担当して、4日間を終了。

来週からは、5日間連続のフライトを、2週間続けてこなします。

 

 

ゆっくりしたいですが、明日は息子の音楽会の練習の日。ドラムセットまで借りるそうですので、裕坊また運転してまいります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 9/7

アメリカの地域航空会社で、小型旅客機に乗っている、裕坊といいます。こんにちは。

先週土曜日に出発して、4日間のフライトのうちの3日目を終わりました。

 

今回の4日間のフライトは、割に濃密なスケジュールを過ごしています。初日の出勤時刻こそ遅かったものの、初日と2日目の宿泊滞在はけっこう短め……ホテルに着いて部屋に着くなり、歯磨きしてシャワーを浴びて時計を見ると、翌朝の送迎シャトルの時間まで9時間だったり……

こんな時に見る夢は、遅刻しかかって慌てふためいている夢と思っていただいて、間違いありません……

 

過去には、送迎シャトルの予約の時間ギリギリまで起き上がれず、一緒に飛んでいた副操縦士からの電話で、飛び上がって起きたことも何回かありました……

今回の4日間では、そのようなことは一切ございません……誓って申し上げます……

 

フライトは前半は、デトロイトを基点に行ったり来たり。最初の往復ではペンシルベニア州の鉄鋼の町、ピッツバーグデトロイトから往復。往路便では何事もなく終了し、折り返しの便で……

着陸やり直し……緑色の軌跡が辿った経路。南東からいつも通りデトロイトへと近づき、滑走路へと着陸する寸前になって、再び上昇……追い風が急に強くなって、到着便がほぼ全便、着陸をやり直していました。

 

これは飛行機が空中に浮くための航空力学に関係しています。飛行機の主翼は、よく目を凝らしてみると、なだらかな曲線を描いています。その主翼上面を空気の流れが通過すると、空気の流れは早くなり、相対的に気圧が下がり、主翼が『吊り上げられ』て、飛行機が持ち上げられるというのが、主翼が持ち上がる仕組み。

 

最近では、ニュートンの力学の法則の第3法則によっても説明がなされるようになりました。

主翼上面、下面を通過した空気の流れは、主翼を通り過ぎると若干下向きに変わり、その反作用として主翼が持ち上がるというもの。着陸直前、あるいは離陸直後だと、方向が変わった空気の流れが地面によって阻害されるために、機体が浮きやすくなったり着地寸前で飛行機がなかなか着地しなかったりなど……地表面近くでは、これも大きく影響します。

 

風が非常に強く、離陸に必要な風の速度が主翼上面を通過すると、理論上は静止していても飛行機は浮きます。逆にどんなに速い速度で地上を進んでいようとも、飛行機の後ろから同じ速度で風がやってきていたとすると、主翼上面を通過する風の速度はゼロ……飛行機を浮かせるのに必要な揚力が生まれないので、その状態だと飛行機はいつまで経っても離陸することができなくなることに……

空中に浮いた状態でこれが起こると、主翼上面に空気を受けられなくなって、飛行機は失速……過去には風向、風速の急激な変化で揚力を失った旅客機が、墜落する事故も起きています。

 

1985年にダラス・フォートワース空港で起こった、デルタ航空191便が、その一例。この時はマイクロバーストと呼ばれる、積乱雲を伴った雨雲が大きな下降気流を発生させていて、向かい風が急激に追い風に変化したのが原因でした。

ですので旅客機には離陸時にも着陸時にも、追い風の風速に上限というのがあり、ほとんどの旅客機の場合は10ノット。

 

先日の着陸時の追い風は13ノット……

着陸態勢に入っていた他の機体も、ほぼ例外なく着陸のやり直しを余儀なくされていました。そんなわけで、当日の便は、ゲート到着が予定より5分遅れ……

 

しかもデトロイトで到着していたのは、保安検査場からだとトンネルをくぐって来ないといけない、Cコンコース。

かつては50人乗りのCRJ−200型機と、プロペラ機であるサーブ340型機のみが使用できていた、ここCコンコース。

 

主翼の幅が50名仕様よりも若干広い76名仕様の旅客機が停まれるように、無理やり改造してできた到着ゲートですので、

ボーディングブリッジが、コックピットの目の前を走っていたりします……

 

次の担当便出発まで、50分……出発はAコンコースから……

トンネルをくぐり、先を急いで……

 

定刻に何とか間に合いました……

 

ちなみにCRJシリーズの旅客機の場合、ボーディングブリッジと搭乗口が、形状的にちょっと合わないところがありますので、

 

そんな出発ゲートでは、 一旦ボーディングブリッジを近づけて、

 

簡易の橋渡しを据え付けます。

 

コロが橋渡しに付いているので、それを押し込んで、

据え付け終了。

 

電源も完全に落ちた状態なので、全部最初から……

それでも慣れると、20分もあれば出発の準備が整ってしまいます……

 

最近では、除菌、消毒作業が終わったことを示すのに、こんな用紙で確認するようになりました。

各便の出発前に、例外なく消毒作業をやってくれています。

 

搭乗が終わって、ボーディングブリッジを再び引く、ゲートの係員さん。

ちなみにアトランタ空港では、Cコンコース、Dコンコースにおいては、元々CRJシリーズのリージョナルジェット機にボーディングブリッジを据え付けることを前提にボーディングブリッジも製作されているので、簡易の橋渡しは必要なくなりました。

 

3日目は、お昼過ぎにミシシッピ州の南部にあるガルフポートまでやってきて、任務終了。

かつてノースウエスト・エアリンクとして飛んでいた当時は、メンフィスからかなりの頻度で来ておりました。でもあまりにも前のことすぎて、前回いつ来たのか、全く記憶にございません……

 

ようこそ、ガルフポートなんて表示、あったっけなぁ〜〜??

思い出せない……

 

搭乗手続きカウンター、こんなにきれいだったかなぁ〜〜???

思い出せない……

 

ヤシの木なんてあったっけなぁ〜〜???

思い出せない……

 

こんなに空港周り、きれいだったっけなぁ〜〜???

思い出せない……

 

海が近いガルフポート。

ガルフとは英語で内海を指し、ポートは港。メキシコ湾沿いにある港の名前が、そのまま町の名前になってガルフポート。

 

規模は小さいですが、リゾート風のホテルも並んでいます。

 

混雑した海を避けたい方好みの海岸もありますが、

実際には2005年8月に、メキシコ湾沿いの街を襲ったハリケーンカトリーナでかなりの被害を負った町の1つでもあり、未だに再建が続いています。

 

海岸沿いには、カジノ付きのリゾートホテルもあったりするので、

人混みを避けたい方には、オススメかも知れません。

 

ただ裕坊には、今日は海の景色より、こっちの方がありがたい……

電子レンジ付きのお部屋に泊まると、カップラーメンが食べられる……

 

今日の裕坊には、花より団子でございました……

やっとお腹も落ち着いた……

 

明日も今朝と同じく4時起きで、最終日の4日目になります。既に目覚ましをセットしてあります。

 

準備は万端です。

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 9/4

小型旅客機でアメリカ国内を飛び回っている、裕坊といいます。こんにちは。

今週火曜日から4連休をいただいています。

 

全米の多くの学校で新学年を迎える時期。ここ数日はお天気も安定しているので、車を運転していても気持ちがいいお休みになりました。

大抵が息子の用事の付き合い。音楽会の練習へと行ってみたり、友人宅へと届けてみたり……裕坊が出かけている時は、専ら愛妻ちゃんが届けていますが、専業主婦となってからも、ほとんど毎日のように外に出かける日が続いているようです。

 

コロナ禍が始まって以降、剣道とサッカーからこそご無沙汰しているものの、テニスにピアノにマリンバ、最近では大学受験に向けて塾へと申し込んだり、高校生活をまずまず充実させています。

方や、裕坊はというと、コロナ禍でしばらく自由には外出できなかったということはありますが、自らプライベートでこなしている用事、ゼロ…… さすがに、これは変えないといかんわ……趣味か何かを見つけないと、マジメにやばいです。引退後が特にヤバい……

 

裕坊一家が住んでいるミシガン州では、14歳と9ヶ月になると運転免許を取得することもできるので、高校生でも制限付きにこそなるものの、運転は可能。それでも親が同乗して一定の時間を記録することが義務付けられたり、夜間遅くの運転が禁止されたりするなど制限が多いので、仮に免許を取ったとしても、しばらくはお付き合いすることになります…

10代で運転免許を取得する時には細かい規定が定められていて、保護者が同乗して運転の教育にもかなり関わるようになるので、裕坊の視点で見ると、メリットは大きいです。

 

今は大学を目指したり、音楽をやったりスポーツをやったりで忙しいので、他のことで手一杯ですが…

あまり本人の口からも、運転免許のことはあまり出てきておりません……本人自身は、それなりに興味はあるようですが、今は大学受験対策が最優先……

 

裕坊もプライベートの時間を、もっと有意義に過ごすように自ら努力しないといかんよな〜……

 

ということで、せめてお買い物へと出かける時くらいは、お付き合い……

昨日木曜日そして今日金曜日と、デトロイト地方は、雲一つない快晴のお天気。

 

日本人シェフの方がキッチンを管理しているというお店まで、久しぶりにお寿司を買いに出かけてまいりました。

 

ミシガン大学の存在感がとても大きい、デトロイトから西へと行ったアナーバー。

 

数ヶ月ぶりのアナーバーとなりました。

 

春ごろに比べると、コロナ禍は落ち着いているのですが、

まだ町を行き交う人の数が少ないままなのでしょう…

 

普段は通り沿いに車を停めると有料なのですが、コインメーターには未だにカバーが被せられたままになっています。

久しぶりにやってきたラーメン屋さん。スラーピングタートル。

 

タートル(Turtle)は亀さん。スラーピング(Slurping)という表現は、日本人が麺を食べる時のすすり方をよく表しています。

ちなみに、ここの管理シェフの奥様、我が愛妻ちゃんの高校の先輩だったりします……世界は本当に狭い……

 

前回来たときは、お持ち帰り専用になっていたこちらのレストラン、今では店内での飲食も可能になっておりました。

息子くんが家でお腹を空かせて待っているので、お持ち帰り。

 

このお店の向かい側には、映画館もあります。

 

まだ映画館は、営業制限の対象になったまま……

館内での映画上映は、今も制限されたままになっています。映画はしばらく自宅で鑑賞ということになりそうです…

 

帰り道も、気持ちのいいドライブ。

 

こちらが我が家の夕食でした。

 

ちなみにお寿司を買ったついでに、帰り道でちょっと寄り道……

最近店舗を増やしつつある、アナーバー発の新しい食料品店、プラムマーケットに立ち寄ってみました。こちらが1号店。

 

デトロイト空港のマクナマラ・ターミナル内の、出発ゲートA36のすぐお隣にあるのは、支店の1つ。アメリカン航空の本社があり、大規模拠点空港ともなっている、ダラス・フォートワース空港にも、近々開業予定だそうです。

空港内のこちらのお店は、よくお世話になっています。早くトマト・カプリースサンドイッチが食べたい……

 

生鮮もの、精肉鮮魚コーナーもなかなか充実していましたが、ここのウリはお惣菜。

自然食材にこだわって、食材はオーガニック物だけに限定しているようです。

 

すぐに持ち帰って夕食にできる惣菜類も、かなり充実しておりました。

 

メキシカン・コーンサラダを1つトライ。

タコスでお馴染みのスパイスがよく効いたコーンサラダ、なかなかの味でした。

 

ベーカリー類も充実。ジンガーマンズのパンの取り扱いがあります。愛妻ちゃんの直接の目的は、こちらでした。

 

ピザも窯を使って、直接焼き上げていましたので、またランチなどに寄ってみたいと思います。

 

外はすっかり暗くなって、鈴虫が大合唱中……すっかり秋の夜空で、気温は16度。

 

 

食欲の秋、読書の秋になってきましたが…… 秋といえば、台風の季節でもあり……

 

 

台風10号の情報、かなり気になってます。予想最低気圧915ヘクトパスカルにまで下がって、最大風速80メートルという、気象観測史上3回しかないような暴風が予想されています。到底人間が普通に歩ける風速などではないです。

風速40メートルでも、走行中のトラックが横転するらしいです。瞬間風速60メートルを超えると、民家が倒壊したり、鉄骨の構造物が変形することまであるそうです。今回の台風は、それを上回る可能性すらあります。

 

暴風による災害の危険性は、ハザードマップでは分からないそうですので、なるべく早めに情報を収集して、避難場所は絶対に事前に確認しておいた方がいいです。九州を初めとする当該地区の皆さん方には、危険を予知して、早めに避難を始めていただきたいです。

 

 

明日夕方から、4日間のフライトへ出かけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 9/3

アメリカで、小型旅客機に乗っている、裕坊といいます。こんにちは。

今週は火曜日から4日間お休みをいただいています。

 

来週の月曜日が、通称レイバーデー(Labor Day:労働者の日)と呼ばれる祝日になり、週末は3連休。 休み明けには、全米で多くの学校で新学年度が始まります。平常時であれば、学校に戻る学生たちの需要に応えて、スーパーや雑貨屋さんの文房具コーナーに『Back to School』のコーナーが設けられて、賑わいを見せるのですが、今年はかなり地味……

例年と変わらないだけの商品こそ揃えられているものの、いつもの賑わいがありません……

 

普段は賑わいを見せる文房具屋に変わって、今年はお客さんが例年以上に多いな、と感じたのはこちらでした。

全米でお馴染みの、電器屋さん。息子は9月から、4年制となるこちらの高校の2年目が始まります。息子は既に一学年度全てリモート授業を受講する選択をしましたが、学校全体でも9月いっぱいはリモート授業になることが決まっていて、それに必要となる機器類の調達にやってきておりました。ケーブルやアダプターなども必要になって、それらも見にきたのですが、需要がほとんどないせいか、ケーブル類は結局アマゾンにて注文……

 

今年初めに買っていたノートパソコンのキーのうち、1つが調子悪かったらしく、そちらの調整なども……

 

何もかもがオンライン、リモートワーク、在宅勤務へと、世の中は確実に向かっています…

そりゃ、パイロットの仕事も減るわなぁ〜………

 

蛇足になりますが、9月2日(水)に、旅客航空機を利用するために、空港の保安検査場を通過した方の合計、全米で578,643名でした。前週から7%増加していたそうです。恐らく夏休み最後の駆け込み需要。来週火曜日以降、需要がどう推移するのか、ちょっと注目です。

 

 

息子は新学年での授業に向けて着々と準備。中学時代から膨大な量の課題をこなしてきているので、さすがに要領は得ているようです。型が古くなって買い替えが必要になっていたノートパソコン。大学卒業まで使えるようにと、こちらはコロナ禍前には新調しておりました。ゲームにも耐えられるハイエンドノートパソコン……

電器屋さんに寄るまでは、聞いたこともなかったメーカーのパソコンだったのですが、ゲーマーの間ではレジェンドに相当するパソコンらしいです。コロナ禍で軒並みどこの学校も閉鎖になる中、こちらのノートパソコンは早い段階から大活躍……裕坊一家にとっては、とんでもない出費だったのですが、終わりよければ全てよし……

 

 

というより、塞翁が馬の気分……

 

 

裕坊はタブレットに切り替えて以来、ほとんどパソコンというものを触っておりませんので、モニターもしばらくはほったらかしにしていたのですが……息子はその複数のモニターをパソコンに繋げて、資料を調べながら課題をこなすなど、上手に再利用。

モニターにとっても、捲土重来……何一つ教えていないというのに、高校生ともなると、機械の取り扱い1つ取っても、吸収や応用が早いです……

 

ピアノのレッスンなども、自宅にいながらにして受けられるように、三脚などを購入してみたり……

 

今までは使い捨ての発泡スチロールの一部を切り取ったりして、鍵盤を映していたのですが、それだと角度が安定しないので、スマホ専用の三脚を利用。

 

結構な高さまで伸ばすこともできて、

 

スマホの角度も変えられるスグレモノ…

撮影の自由度が高い……

 

最近の需要を本当によく考慮してます。

しかもブルートゥースのリモコンまで付いてくる、というオマケまで……

 

時々Wi-Fiが機能しなくなって、高速通信の回線速度を速くすることも考えましたが、こちらはメッシュWi-Fiと呼ばれる機械を購入。モデムに来ているWi-Fiのシグナルをルーターが中継して、家全体に電波がなんとか行き渡るようになり、

息子の部屋でも、問題なくWi-Fiが使えるようになりました。一時は床に穴を開けることまで考えていたという息子くん……

 

ちょっと勘弁してよ〜………

さらに回線の「渋滞」が起きた時などは、ルーターが発信電波の周波数を選別して、渋滞を解消……高速通信の問題は解決して、Wi-Fi環境は快適になりました。いろいろ試行錯誤を重ねて、オンラインの様々な授業やレッスンを受けられる態勢づくりはほぼ完了。ハード面での課題はとりあえずクリア……

 

 

問題になるのはソフト面……

 

 

遠隔授業をこれまでも提供してきた実績がある大学ならまだしも、高校、中学、小学校にとっては、全面オンライン移行はほとんどのところで初めての試み……どう効率よく授業を提供するのか、先生たちにとっても試行錯誤の段階で、きっと煮詰めに時間がかかっているのでしょう。もう数日後には新学期だというのに、学校からの連絡はメール1通のみ、というのが現状……

先生たちも、てんやわんやの状況になっているのが、容易に想像できてしまいます。知り合いの中に、日本語と英語のバイリンガルの学校に勤める小学校の先生がいるのですが、状況を聞いていると、やはり準備が大変だ、と言っておりました。

 

息子が通う学校の場合、3つの高校が1つの敷地に集まり、全校生徒はなんと6,500名。

それだけの数の学生たちを抱える学校ですので、授業に関する情報量も、半端なく膨大……それをどのように管理していくのか、恐らくこの1ヶ月間は、先生たち同士で集まって、ずっと協議を重ねていたことは、想像に難くないです。もう数日で新学期が始まる時期になり、焦る気分がひしひしと伝わってきます。

 

今年新年を迎えた時点では、誰も予想だにしなかったコロナ禍。歴史的に見ても、感染症の拡大は社会の劇的な変遷をもたらし、14世紀に蔓延ったペストを例にとると、大量の死者が出たことによって労働力が激減し、農奴に依存した荘園制が崩壊し、キリスト教の権威は失墜、生き延びた人々の賃金は大幅に上昇して、人材の払底といった現象をもたらしました。

 

今、私たちが経験しているのも、間違いなく歴史上の転換点で、今は正に過渡期。

オンラインツール通信1つとってみても、今は利用できるもので何とか凌いでいる状態。コンピューターのモニター画面やタブレットは平面画面ですし、現在のオンライン通信は、あくまでも現在使える機器類の付帯価値を利用したもの。

 

今後、オンライン通信を前提とした商品が、ハード面でもソフト面でも次々と開発されるくる、と思っています。VRのような立体画面も、近いうちに使いやすい媒体が標準となってくるでしょう。

でもそれが出てくるのと反比例するように、裕坊たちの仕事はどんどん減っていってしまいます。移動の需要が全て消えてなくなることは、さすがにないでしょうが、最終的にはコロナ禍前と比較すると、半分ほどまで下がる可能性はあるかも知れません……

 

寂しいですが、これも時代の流れです……

 

 

もう1日、お休みです。