yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 12/20

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

昨夜遅くにクリーブランドへとやってきて、ブログをアップしかけたところ、最後の部分が切れてしまい、一度書き直すことを決めたのですが、リンク先がそのままになっておりました。せっかくリンク先をクリックしていただいたのに、ブログが読めなかった方もいらっしゃったことと思います。申し訳ありません……

 

ということで、気を取り直して一から書き直し………

 

リザーブ』期間が残り2日になっていた裕坊。昨日の朝早くに2日間のフライトが入ることを、アプリ経由で告げられます。

中身を開けてみると、行き先はクリーブランド

ただずいぶんと遅い出発ではありました……かつてリージョナル航空会社では頻繁に組まれていた、夜最終便と朝一便の折り返しの組み合わせを彷彿とさせるような、夜10時過ぎの出発便……

 

駐車場も既に真っ暗でひっそり………

 

裕坊以外には従業員が見えないシャトルにてターミナルへと向かいます。

 

ターミナルへと入っても、人影はまばら………お店も閉まりかけとるし………

 

昨日は久しぶりにBコンコースからの出発でしたので、AコンコースからBコンコースへと繋がるトンネルへと向かうのですが……

 

見かけるのは従業員がチラホラ……

 

明日ホテルの部屋でゆっくりと過ごせるように、先に朝食を買っていきます……

 

他に出発便はほとんどない中をプッシュバック…

 

目的地であるクリーブランドに着いたのは、深夜遅く……

 

ちょっと脱線してしまいますが、クリーブランドといえば、かつて石橋貴明さんも第2話から出演された映画・メジャーリーグの舞台にもなりました。

 

そのクリーブランドを本拠地とするインディアンス。そしてインディアンスといえば、メジャーリーグファンであれば、おそらく真っ先に頭に思い浮かんでくるのは、この選手……

多彩な変化球を操り、ここ5年連続で200奪三振を挙げている、メジャーリーグを代表する大投手、コーリー・クラバー。ところがその女房役であるヤン・ゴームズ捕手をシーズンオフ早々にナショナルズへとトレードに出したインディアンス………

 

クラバー投手ももっぱらドジャースへのトレード話が進んでいるとのウワサ………

 

アメリカンリーグ中地区の他球団の例に漏れず、高額年俸選手を整理を始めてしまいました……しばらくインディアンスも暗い時代を迎えてしまうのかな〜……

 

高額年俸選手の移籍先の候補として常に上がってくるのは

 

ヤンキースであったり……

 

レッドソックスであったり……

 

ドジャースであったり………

 

これらの人気球団が強くなればメジャーリーグも盛り上がるのは百も承知ですが、この不均衡を何とか是正することはできないものでしょうか……

 

来年は中地区がさらにつまらなくなってしまう………

 

気を取り直して………

 

今日がいよいよ今月最後の『リザーブ』の日となった裕坊。今日は夕方にクリーブランドを出発し、ニューヨーク経由でデトロイトへと向かうのですが……………

 

どうもニューヨークの天気が怪しい………

 

ラガーディア空港までが裕坊の担当で、そこからデトロイトまではお客さんとして搭乗するのですが、そのフライトへの乗り継ぎ時間…………………

 

 

 

46分…………………………………

 

 

 

何とかお家まで帰れますように………

 

明日、愛妻ちゃんと息子くんの学校が終わると同時に、裕坊一家も冬休み……太平洋の真ん中に浮かぶ、常夏のリゾートを目指すのですが………

 

まだ荷造りが終わってない……………………………

 

あぁ〜〜、やることいっぱいや〜〜…………

 

夕方、いよいよお天気が下り坂のニューヨークへと向けて、クリスマスムードで盛り上がるホテルを……

 

まもなく出発です……

 

裕坊

 

裕坊パイロット日記 12/18

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

今月は代役が必要な時の交代要員であるリザーブを1ヶ月間。今日から3日間でその今月のリザーブを終わります。で、リザーブが終わりなのかというと……………………

 

 

実は来月もリザーブを選択してしまった………………

 

 

 

お正月は休まなければ、日本人やない……………

 

両親が非常に忙しかった裕坊一家…………特に父親は超多忙で、ほぼ年中無休…………

裕坊のお迎えをすっかり忘れて、自宅へ直行したことも一度や二度ではなく………(おかげで電車やバスには、小学校一年生の頃には、普通に乗れるようになっていました)…………

 

家族が揃うのはお正月だけ………旅行に家族で行くとなるとお正月以外には休みとかありませんでしたから、裕坊には未だにお正月に対する、強烈なまでのこだわりが体に染み付いています……

1月1日は、何度も日めくりカレンダーを眺めたり、腕時計を見たりして、裕坊にとって1番特別な日が来たことを実感……

(こちらの画像では、12月25日になっていますが…………)

 

初詣に行って……

 

お節料理をテーブルに並べて………

 

お雑煮や………

 

鯛などもいただきながら………

 

カルタや……………

 

凧揚げなどに……

 

コマ回しなどで遊び………

 

よく食べて遊んだあとは、コタツに潜って

 

テーブルの上に並べたミカンを食べる…………

 

こういうお正月、もう何年も過ごしてないな〜…………

 

ただ最近ですと、紅白歌合戦などはこちらでも見られますし、ミニお節セットやお餅くらいなら、ミシガン州にいれば購入可能……こちらはデトロイト近辺にお住まいの日本人の方にお馴染みのお店……ここからミニお節などを購入できます……

 

手軽にお正月用の食材なども、手に入るようになりました。

 

さらに裕坊にとって1番楽しみだったのが、家族で電車に乗って親戚の家を訪ねること……

晦日の夜まで、あと何回寝ればいいんだろう、と指折り数えていました。裕坊が大好きだった赤帯エル特急。親戚宅を訪れるのに、常磐線の特急ひたち号に乗って、毎年お正月に家族で訪れるのが、小学校の頃の裕坊の何よりもの楽しみ………

 

 

そんなわけで、来年はお正月もお休みをいただくことにしました…

 

 

既に頭の一部はこうなっていますが………

 

よくよく考えてみると、お正月まで、残り2週間…………………

 

 

もう残り2週間…………………………………

 

いつの間に、そんなに時間を過ごしていたんだろう…………………………

 

 

その前に、実は数日後には裕坊一家はハワイ行き。義両親たちと落ち合ってのバケーション………

 

 

 

出発まであと3日…………………

 

 

 

なんも準備すらしてないや〜〜ん……………………

 

今日のリザーブは3時からでしたので、仮に呼び出しがあったとしてもフライトは明日の早朝から。(結局その電話はかからず………)

 

ということで、荷造りの前に雑用を今日はまずは済ませます……

 

お天気がいい中をちょっとだけお買い物……いくら3日間とはいえ、食料がなければ人間は生きていくことはできません…………

 

やってきたのは、こちらもデトロイト周辺ではとてもお馴染みのスーパー…。

冬支度もついでに済ませてしまいます…

 

こちらは融雪剤………

 

果物や野菜なども一部購入………

 

この時期は家にこもって飲む人が多いのでしょうか。

 

ジャックダニエルのウィスキーが大宣伝中……

 

帰りがてら、3ヶ月間伸び放題になっていた髪を少し整え………

 

お店の中も、クリスマスモード………

 

夕飯は、今日は久しぶりに裕坊が愛妻ちゃんに変わって、メインを調理………

 

とはいっても、骨つきの豚肉を半分に切ってオーブンに入れて焼くだけの反則な料理…………

 

華氏400度でオーブンに入れること、ちょうど1時間。焦げ目がつきかけたところで出来上がり……

 

裕坊が入社した当時の、我が航空会社の本社があったテネシー州メンフィスが本場の、スパイス付きポークバーベキュー……

 

本場メンフィスに行くと、炭焼きで調理された香ばしいバーベキューが出て来ます。

 

1日目は、結局またしても電話がかかることなく終わりました。今年を締めくくる最後のリザーブ、残りはいよいよ2日です。

 

裕坊

裕坊パイロット日記 12/16

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

今月の裕坊のスケジュールは、自ら希望して、交代要員が必要な時に代役を務めるスタンバイシフト。業界用語で『リザーブ』と呼ばれ、『リザーブ』でいる場合は、そのシフトが1ヶ月間続きます。

アメリカの航空会社では、会社在籍歴が長いほど自ら希望するスケジュールが選択できる仕組み。

 

リザーブ』の場合、休日の日数は最低保障しかもらえませんので、社歴が長いパイロットは大抵は敬遠します。なぜなら1ヶ月の担当便が全て確定する通常のスケジュールの場合、休日合計日数は大幅に増えるから。多い人だと月当たり20日とかお休みをもらえるパイロットなども……

いつ仕事してんの……と周りからは思われるかも知れませんが、年功序列ならぬ社歴序列式の航空業界にあっては、よくあるお話……

 

合計で20日間の休日を有給を使わず取れるとなると、10日ほどまとめて休暇を取って、こんな所に行くことだって十分可能……………

実はアメリカのパイロットの世界とは、お互いが社歴を争う弱肉強食の世界。経験を問われるのではなく、会社在籍歴が問われる世界なのです……

最低保障の休日日数は会社の規定にも違ってきますが、我が社の場合は12日。『リザーブ』の場合、合計休日日数は大抵例外なく最低保障のみ。

 

その代わり、裕坊のような位置にいると、自ら取りたい休日を取得できるケースが多いのです。月末にかけてまとめて休日を取りたかった裕坊は、あえて『リザーブ』を選択して、欠員補充の電話がかかるのを待ちました……

 

普段であれば、いつも人手が足りなくなりがちなフライトクルーの穴埋めをすべく電話はかかりっぱなしで、空港じゅうを走り回るように自分の担当便へと向かうのですが………

 

今月はかつてなかったほどにヒマ………………

 

 

今月に入って、昨日にやって初めてフライトが入り、

 

 

やっとのことで入ってきた担当便………

 

 

でもニューヨーク・ケネディ空港行き1便だけ……

 

 

朝暗いうちから従業員駐車場からシャトルに乗り込み…

久しぶりに見る光景………

 

 

いざ飛行機に着いてみると…………………

 

黄色いシールが計器画面の下にいっぱい………………………


登録された故障部品を示すのが、この黄色いシールなのです…

登録済み故障品だらけの飛行機を操り…………

 

朝の景色はまずまずの中……

 

どんより雲のニューヨークに到着しました。

 

お昼過ぎにはお客さんとなって……

 

デトロイトへと帰ります……これもよくありがちな『リザーブ』のパターン………

お昼2時ごろにはデトロイトにも到着…………昨日は雲がない快晴のお天気……

 

お天気があまりにいいので………

 

ポカポカ陽気を楽しみながら、家路に着く前にタイヤ空気圧を調節……

 

常にトランクに入れておいて、必要な時にはシガレットライターから電源を取ってタイヤ空気圧を調節できる、なかなかのスグレモノ……アマゾンなどで、30ドルほどで購入できます。

 

そして昨日は今年から仲間に入れていただいている、日本人の歩きゴルフの集まりの会の謝恩会へと参加してまいりました。いつも家族の犠牲を強いているということで、今日は家族たちも参加………

 

その歩きゴルフに参加したのは4回ほど……

謝恩会の開催は、昨年までは会長さん宅だったようですが、今年は人数がかなり増えていたということで、お寿司屋さんを借り切っての謝恩会……

日本人の方が多く住んでいる、デトロイト空港から40分ほど北へと上がった所にあります。中には暖簾や……

羽子板などで日本の文化が紹介されています…

 

餃子や……

 

唐揚げ……

 

或いは変わったところで、たこ焼きなどが振る舞われましたが……

 

やはり昨日のお料理のハイライトといえば、こちら………

 

ネタが新鮮でビックリ……中でもウニの甘さは、日本でもなかなか経験できないほどのものでした。新鮮なウニってこんなに美味しいものだったのね………

 

あまりの美味しさに、美味しいものに目がない息子くんに、半分ほど持っていかれてしまいましたが…………

 

途中で室内パットゴルフ大会を開催したりなど……

4時間があっという間に経ってしまう、本当に楽しいひと時でした。

 

宴が終わったあとのテーブル……

 

来年のゴルフでの健闘を誓い合い、楽しい宴のお開きとなりました。

 

今日は1日ゆっくり休日の裕坊。次の『リザーブ』は明日より3日間です。

 

裕坊パイロット日記 12/14

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

今月は機長の欠員をカバーするスタンバイシフトを敢えて選択した裕坊。ひたすら電話を待ちます。

 

最近では我が航空会社ではこういったiPhone用のアプリまで開発し、アプリ経由でスケジュールの変更も知らされるようになりましたので……

実際には直接乗務員管理部とお話をする機会も、かなり減ることに……

 

 

特に助かるのが、大雪や大型積乱雲などで、フライトスケジュールが大幅に乱れている時……

 

 

以前ですと………………

 

 

なかなかファーストフードすら手に入らないまま、

乗務員管理部に電話を入れて、順番待ちをすること、1時間はザラ………………

その電話の手間が省けるようになっただけでも、大進歩。iPhoneだと、アップルウォッチに連動させて、スケジュールの変更が来たことも分かります。

 

それで久しぶりに変更が入り、やっとフライトへ出るのかな、と思いきや……………………

 

 

 

12時間の呼び出しが、2時間への呼び出しに変更になっただけでした……

 

ただこのパターンだと、連絡が入ってからすぐに空港へと向かう必要がありますから、いつ呼び出されてもいいように、早朝から連絡が入ってもいいように、準備だけは整えておきます。

 

 

 

シャツをアイロンがけした後は、カバンの準備。着替えなどを入れるスーツケースに………

フライトクルーは外へと出る頻度がどうしても高くなりますから、壊れにくい素材のものを購入します。スーツケースは、上の写真のように金属のフレームでできていて、壊れにくいものを、クルー用品専門店から購入………

 

他には大抵コックピットに持ち込めるサイズのカバンが一つ、というのが典型的なパターン……

 

この中には…………

 

航空管制官との無線交信の際に必要となるヘッドセットに……


会社の規定やら、各空港の情報などが満載のタブレット。最近ではiPadを選択する航空会社が増えてきているようです…

 

そしてフライトの際は、それをカバンから取り出して、操縦桿の横にあるホルダーに据え付け。

各空港の情報を示すアプリなどは、着陸進入時に必要な進入経路や通過高度などの大切な情報が画面から消えないように、大抵画面はつきっぱなしになる機能が施されています……

 

 

おかげで電池の減りがめちゃ早い………………

 

 

タブレットに収められる情報は、会社からの規定の他に、各空港のレイアウトや滑走路への進入方法、出発経路でや到着経路などが満載………

 

アトランタ国際空港へ北東から入る場合の、到着経路の一つ……参考までに経路の一つを、青線でなぞってみました。

 

滑走路へとアプローチする際には、こんなチャートが役に立ちます。緑色の線が、実際の経路……雲底が低くて、上空から滑走路が見えない場合などは、このチャートを使うことによって安全に雲の中にいながらにして、滑走路へとアプローチが出来ます。

 

そして着陸後に必要になるのが、空港のレイアウト図。これに画面を切り替えて、ゲートへと向かいます。黄色い線は、着陸後のゲート到着までの一例…

 

定期的に空港の情報も更新されますが………

 

ボタン一つクリックしたら、3分とかからずに全てが更新される、スグレモノ……

 

現在タブレットに収められている情報は、かつては全て会社から分厚いマニュアルで供給されていました。このようなカバンに…………

 

大抵このくらいの厚みのあるマニュアルが、4冊から5冊。

 

以前供給されていた紙面によるマニュアルの見開きはこんな感じで……

 

定期的に更新される最新情報は、全て入れ替えが必要になりますから、多い時には1時間ほどを要したことも………

 

空港では着替えの入ったスーツケースに据え付けて、こんな様子で歩いていました。

裕坊が知る限り、現在はアメリカ国内の航空会社では、ほとんどがタブレットへと移行し、アメリカの空港においてこのようなフライトケースを見ることは、本当に稀になりました。

 

スーツケースもパイロット用のフライトケースも、大抵10キロから15キロはありますから、これを引きずり続けていれば、他に何もしなくても体は鍛えられます……

 

スーツケースは準備完了……あとは連絡待ちです。

 

裕坊

 

裕坊パイロット日記 12/13

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

アメリカの航空会社は、スケジュールは全て社内経歴順。担当便が1ヶ月前に分かる通常のスケジュールが与えられる場合、業界用語では『ラインを持つ』と言い、補欠要員として会社からの電話待機をするスタンバイ役のことを業界用語で『リザーブに座る』と言います。

 

リザーブに座る』時は、原則1ヶ月間ずっとリザーブでいるのが基本。忙しくフライトが入る時もあれば……

全然会社からの電話がかからず、ひたすらヒマをもてあますことも……

 

 

リザーブ』のスケジュールが結果的にどうなるか………

 

もうこればかりは神のみぞ知る………

 

空港から近くに住んでいる現在の裕坊のような環境であれば、気楽でいられるのですが………

 

もし自宅が州外ともなると、このような仮住まいで、他のフライトクルーとともに共同生活。これが業界用語で呼ばれる『クラッシュパッド』…………

 

裕坊も、ニューヨーク・ケネディ空港に配属している際には、このような仮住まいで生活をしておりました。この時も全然フライトが入らず………

 

このような環境の中で、ほぼ2年半、生活をしておりました………

 

パイロットたちの間においては、『リザーブ』は社歴が浅いパイロットたちに回るケースがほとんど。その理由はというと………

 

 

 

休日の日数が変わってくるからなのです。

 

 

 

まずは社歴が長いパイロットたちのスケジュールを垣間見てみましょう………有給を使っているパイロットの休日日数、なんと20日。使っていなくても最大19日間のお休みをいただいています。月の3分の2がお休み………

 

2週間くらい連続でお休みを取ることも可能ですから、こういった場所を訪れるくらいは、普通に可能…………

 

それに引き換え、『リザーブに座っている』社歴の浅いパイロットたちは、概ね最低保障の日数のお休みをもらうことがほとんどで、(下の表では、水色の線が休日になります)

 

こういう生活を強いられることはザラ……

 

ただ我が社では最低保障休日日数が1ヶ月あたり12日と、以前の10日間と比べてかなり条件はよくなりましたので、最近ですと1週間ほど連続でお休みを取るパイロットを見ることも少なくなりました……

 

 

つーか、よく見るとみんな1週間連続の休みとか、普通に取っとるし…………

 

あまりいい参考にならなくて、スミマセン……………

 

 

そういう連中も、こういう所に行っとるんやろな………

 

ただ、まだ今月に入って、裕坊、一度たりとも操縦桿を握っておりません……。

 

それどころか………

 

まだ一度も操縦席にすら座っていない………………………

 

ただ、体はお陰で休まります。『リザーブ』の場合、悪天候で遅延が相次ぎ、拘束時間が規定を超えるパイロットが続出する時は、必然的に駆り出されることになります。

またインフルエンザが蔓延する際も、かなりの稼働率になり、月によっては本当に家に帰れる時間が合計で月10日ほどと、実質単身赴任状態になることもありますので、

 

 

やっぱり休める時は、休んどかないかん………

 

 

こうなってからでは、遅い……………

 

今でも、夜遅くに出発して………

 

連邦法で定められた、最低限の休息時間を取り……

 

早朝無理やり起き上がって、空港へと行くことはザラ………

 

ではなぜ、敢えて今月は『リザーブ』を選んだのか、というと……

 

年末年始にお休みをいただきたかったため………

 

 

でもここまで電話がかからないとは、想像外でした……

 

 

 

そんな中、今日はほんの少しではありますが、外のフレッシュな空気を吸ってまいりました。

 

息子くんが通う学校での、バンド演奏会………

 

こちらが規模が小さいながらも、ミシガン州でも評価が高い特別カリキュラムを採用している学校。キンダーガーデンと呼ばれる日本での幼稚園にあたる学年から8年生(日本では中学2年に相当)までが通います。

 

裕坊がかつて通った私立の中学校・高校のように勉学を何よりも最優先する学校とあって、勉学に専念している生徒が多いせいか、規模の小さいバンドではありましたが……

 

頑張った成果を披露しておりました。学校中の生徒たちが体育館に集まっての演奏会………

 

息子くんは鉄琴を披露。アフリカンドラムのクラスを今でも受講していて、冷静に見てもリズム感は身についている印象を受けました。

 

もしこのまま呼び出しがなければ、次の日曜日のお昼までが電話番の裕坊です。

裕坊パイロット日記 12/12

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

今月は、急な病欠や交代要員が必要になった時の穴埋め要員である、通称リザーブと呼ばれる役割をこなしている裕坊ですが…………

 

 

実はまだ自ら操縦桿を握って一度も飛んでいない……

お天気も12月になってまずまず安定しているようで、大きなスケジュールの乱れや遅延とかもなく、また『病欠』による「バケーション」とかもなく…………………(小声)………………………

 

交代要員が必要になる場面とかも特になく、穏やかにフライトはこなされている様子……

 

しばらくの間は、ちょっとゆっくりしててもいいのかな……

 

というわけで、パイロットであると同時に、野球”観戦”ファンである裕坊は、この月曜日と火曜日の2日間に渡ってラスベガスで行われていた各チームのGMが集まって行われたウィンターミーティングは、すごく注目しておりました。

 

去年は今年ほどの大物がいなかったせいもあるのでしょうが、各チームの動きが非常に遅く、軒並み年明けまで大きな契約が締結されなかったことが影響したのでしょうか、今年は既にぼちぼち動きが……

 

去年はリリアーノ投手以外には目立った契約がなかった我がデトロイト・タイガース。でも今年は動きが早かった……

 

まずは昨日、ミーティング1日目にして、いきなりタイソン・ロス投手と1年契約。

通算成績は43勝65敗と負け越してはいますが、彼の場合サンディエゴ・パドレスに長らく所属していましたので、その辺を差し引いて………2013年から2015年の3年間に渡って防御率2点台、3点台前半と安定していましたので、怪我から回復してさえいればと、期待してしまいます。

 

さらに、裕坊がちょっとビックリしたのが、パイレーツのショートストップの顔にもなっていたジョーディー・マーサー遊撃手と一年契約……

ホンマに来てくれるんや〜。

 

タイガースのショートといえば、守備力なら随一のホゼ・イグラシアス内野手でしたが、

元々シーズン中から、イグラシアス内野手に変わるショートをずっと探していたようです。でもパイレーツの守備の要が来てくれることになるとは思わんかった。

 

セカンドの穴埋めには、実は去年までデトロイトの2塁手の顔ともいえたイアン・キンズラー内野手の出戻りを狙っているとのウワサ………………

もし本当にこれが実現するなら、裕坊にとっては、このオフシーズンの間違いなく一番の朗報……

 

帰っておいでよ〜〜。タイガースファンは待ってるよ〜。

 

今年は大谷選手のいるエンゼルスへとトレードされ、

シーズンが佳境に入るに連れて最後はレッドソックスへとトレードされましたが、特に目立った活躍はなし……年齢的に全盛時の活躍を期待するのは無理でしょうが、元々タイガースで骨を埋めたいと言って憚らなかったキンズラー内野手。選手としてよりも、若返りを図るチームのリーダー的な役割を彼には期待したいです。

 

ただ、まだまだタイガースはプレーオフを目指すには穴が多すぎる。まして噂されるように、ここ最近頭角を現してきたニック・カステヤノス外野手がトレードされるともなると……

ホームランを打てる打者がほとんどいなくなってしまう………

 

来年こそは、ミゲルくん、復活してくれ……

元々力任せに打つタイプではないですし、怪我さえ完治すれば、彼はあと5年は活躍してくれると信じています。

 

もちろん、今年のシーズンオフの注目フリーエージェントといえば……

ブライス・ハーパー外野手(ナショナルズ

 

マニー・マチャド内野手ドジャース

 

コーリー・クラバー投手(インディアンス)

ただクラバー投手は、3年連続18勝以上(2018年シーズンは20勝を達成)で、さらに凄いことには5年連続で200以上の奪三振を挙げている押しも押されぬインディアンスの大エース………しかもまだフリーエージェントにはなっていないのというのに、トレードのウワサの筆頭に………

 

去年のデトロイト・タイガースと同様、年俸の高騰がチーム財政をかなり圧迫しているようで、高年俸選手の整理がいよいよ始まり出したインディアンス……

 

タイガースと同様、かつての栄光が遠い彼方へと霞んで行ってしまうのを見るのは、やはり寂しいですね。これが中西部のメジャーリーグチームの運命なのかな〜………

 

明日も今日に続いて、ひたすら電話番の裕坊です。

 

裕坊パイロット日記 12/10

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

航空会社のフライトクルーは、基本的に航空法で最低限必要な頭数が規定で定められていて、1人でも欠けるとたちまち飛行機は飛ばなくなります。

 

病欠や急な用事によって担当予定だったクルーがフライトに出られなくなった時に、カバーをするのがスタンバイ待機のクルー。アメリカではリザーブと呼ばれます。

正規のスケジュールを持つクルーに比べると休日日数が少なくなるので、大抵皆敬遠……

 

ただ裕坊の場合、年末年始にかけて義両親家族とのバケーションを実現すべく、今月は敢えてその補欠要員であるスケジュールを選択……

ひたすら電話番の日々……………

 

実はまだ今月は、自ら操縦桿を握っては一度も飛んでおりません……………………

 

ただでさえ景気の影響を受けやすい航空業界……その中にあっても特に裕坊が勤めるリージョナル航空会社は、基本的には大手の下請け。不景気等でフライト全体の数が少なくなる時に、まず一番最初に整理の対象になるのがリージョナル航空会社の運命……

 

非常に不安定な業界なのです………ですから万が一に備えておくことは、とても大切……

 

大手航空会社の直接の子会社が、閉鎖された例も見てきました………

 

 

そもそもリージョナル航空会社は、ほとんどのパイロット達にとっては、航空業界でのステップアップの足がかりとするエントリーポイント的な要素が強く、若いパイロットともなると、入社時から次の就職先を探しているケースがほとんど。

 

実は今日もしばらく我がリージョナル航空会社に勤めていた日本人パイロットが、大手航空会社での研修を始めることになり、3人いた日本人は再び2人体制になることに……

 

裕坊ももし次の就職先を探すことが必要になった場合に備えて、ログブックだけは今も欠かさず更新中……

 

そこで今日は、もし転職することになった時は、どういう選択肢があるのかを簡単にご紹介………

 

アメリカではここ10年ほどの大手航空会社同士の合併で、長距離国際線を多く抱える大手航空会社は、3社にまで減りました。

 

その3社とは、裕坊の勤める会社の親会社であるデルタ航空、さらにはユナイテッド航空アメリカン航空


競争倍率がとても高く狭き門ではありますが、就職に必要な条件は満たしています。

 

他にもLCCとも呼ばれる格安航空会社のパイオニアとなったサウスウエスト航空や、

ここは経営側が従業員をとても大切にし、自由な社風の勤務環境で知られます。


 

ジェットブルー航空や……

 

スピリット航空なども同じようにLCCの選択肢の一つ……

特にスピリット航空の場合は、デトロイトにもフライトクルーの所属先があり、州外への飛行機通勤をする必要がないので、転職を迫られる時は選択肢の上位になるでしょう……

 

アメリカ国外へと出て、就職をするという選択肢もあります。かつてリージョナル航空会社が一社閉鎖になった時には、多くの同業者が海を越えてアジアであったり中東などへと渡っていきました。

 

その代表がエミレーツ航空

世界最大の旅客機エアバス380型機を多く抱え、長距離国際線を多く運航します。日本でも見ることができる中東を代表する航空会社。

そのエアバス380型機の内部には、寝室があるスイートルーム付き………

 

エティハド航空や……

 

カタール航空なども選択肢の一つには上がってきますが……

 

これらの航空会社の場合、とてもアメリカや日本などから通える通勤体系ではなく、航空会社の本社がある都市に在住するのが大前提……

ということで、裕坊が転職を余儀なくされる時は、選択肢から外れる可能性大……

 

あと台湾系の航空会社にも外国人の採用があり、中華航空エバー航空会社(長榮航空)などに行くことも不可能ではないようです…


 

では日本の航空会社は………

 

日本エアコミューターであったり……

J−Airなどもチャンスがないわけではないのですが………

これらの航空会社は、日本のパイロットライセンスを保有していることが必要条件……残念ながら日本の免許を持たない裕坊には、チャンスがないのです……

 

 

ただ裕坊にも日本で働くチャンスがないわけでは決してなく……

 

例えば………

 

全日空の系列のエアジャパンであったり……

関西空港を拠点にするピーチ航空などには、裕坊にもチャンスがあり………

 

大きなボーイング767型機を操って、近距離国際線を飛ぶのも悪くはないな〜………

 

今の航空会社がまずまず安定した職場ですので、間近の転職というのは可能性としては低いですが、不安定な航空業界にあっては、明日の運命は神のみぞ知る………いつでも動けるように、常に情報収集に勤める日々です。

 

明日は午後2時から、再び電話待機です。

 

裕坊