yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 5/21

米国でリージョナルジェット機に乗っている、裕坊と申します。こんにちは。

航空需要が激減して各社とも運航便を大幅に削減する中、乗務員も勤務日数は大幅に減っています。平常時の月ですと、我が社の乗務員の場合、30日間あたりの平均休日日数は14日(実働日数平均が16日)。5月の裕坊のスケジュールは5日間のフライトが2回入り、月末から6月の初めにかかる4日間のフライトのスケジュール。休日日数は17日と、いつもより大幅に増えています。さらに直前の欠航が入って、勤務予定日が自宅待機になることもしばしば。

 

先週の土曜日から始まっていた5日間のフライトは、3日目が自宅待機になって、4日目の火曜日と昨日5日目が日帰りでのフライトでした。

空港へ出勤しても、駐車場は最近はいつもスカスカ…

 

飛行機が地上にいる時間も大幅に増えているので、デトロイト空港の最近のリージョナルジェット機の発着は、ほとんどがBターミナルから…

Aコンコースからトンネルをくぐって、Bコンコースへと抜けて出発します。

 

火曜日はコネチカット州の州都でもある、ハートフォードを往復。

 

ロブスタービスクが美味しい、フィリップス・シーフード。

休業中……

 

こちらのレストランも臨時休業中。

 

マクドナルドは、ここの空港でも通常営業中。

営業を続けるお店が少ない中での、救世主的な存在になっています。

 

もう一軒こちらのサンドイッチ屋さんも、ハートフォード空港では営業を続けておりました。

Bコンコース側にある、ダンジェロ。ただ従業員さんは1人だけ…

 

普段であればロブスターサンドイッチも買えるそうなのですが、

今はシーフードの入荷がなく、あるのは肉類と野菜サラダのみ……

 

火曜日のランチ。1番小さいサイズを注文したのですが、十分なボリュームでした。

 

そして水曜日はほぼ火曜日と同じ時間帯に出発して、

ニュージャージー州ニューアークを往復。

 

デルタ航空管轄のフライトは、全てBターミナルの1番南側手のコンコースB−1を使用します。

格安航空会社のスピリット航空と共用しているコンコースB−1。スピリット航空は現在ニューアーク発着のフライトを全便運休していて、デルタ航空管轄の運航便のみの運航……5月20日現在、1日あたりの運航便数は5。

 

乗客の方の数もかなり限られているので、

お店は全店休業中……

 

プレミアムのお客様をお迎えするスカイラウンジも、

 

休業になっておりました……

 

フライトは夕方には終了…

 

ガランとしたターミナル……

 

乗ってきた飛行機も、次のフライトまでにかなり時間が空きますので、 セキュリティー上の関係から、ボーディングブリッジを引き下げた上で、搭乗口を閉めます。

CRJシリーズは、搭乗口には乗降用の階段が備え付けになっていて、閉めるときはドアを上に向かって跳ね上げます。

 

機内からですとボタン1つで引き上げられるのですが……

 

外から閉めるときは、こうやって持ち上げなくてはいけません……

毎年一度の座学の中に、機内設備の取り扱いの訓練が入るのですが、これが結構大変だったりします。特に背が低かったりすると、手を目一杯伸ばしてやっと閉められる高さ。身長170センチの裕坊ですと、いつもギリギリ……

 

昨日水曜日は4時にフライトを終えての帰宅でした。

 

そして今日木曜日は、息子くんのテストの日。裕坊一家が住むミシガン州では、今年度(2020年6月まで)の公立校の休校は既に決定していますので、学生が直接学校の校舎まで赴いて試験を受けることはできません。そこでAP(Advanced Placement)と呼ばれる、大学の単位が取得できる高校生向けの試験としては初めて、オンラインによる実施となりました。

これらのテスト、あるいは高等教育プログラムの作成、運営を行っているのはカレッジボードと呼ばれる非営利団体で、APプログラムだけでなくアメリカにおける大学入試の標準テストの1つでもある、SATの作成にも当たっています。

 

オンラインでの試験とあって、インターネットとの安定した接続も死活問題……

集中して試験に臨むには、自分の部屋が理想だったようなのですが、ルーターの力が今一つ弱かったようで、時々切れては繋がりを繰り返していたらしく……

 

結局はパソコンに直接モデムを繋いで、臨んでおりました。

実際にニュースなどを読んでいると、10,000人ほどの学生がインターネットの切断や、プログラムの不調などで解答が送信できないなどの不具合が発生していたらしいです。他にも体調が悪かったりして受けられなかった生徒なども……そんな学生たちの救済措置として、既に再試験は6月に組まれており、今日受験できなかった生徒にも、2度目のチャンスがあるそうです。

 

既に試験の形式などはだいぶ前から分かっておりましたし、試験範囲も決まっていたとあって、ここ2週間はほぼ毎日のように、学生と先生たちがオンラインでミーティングを開いて、入念な試験対策を行なっておりました。

ちなみに今日息子くんが受けた科目は、科学系を目指す本人の興味とはちょっと違う分野の世界史。試験時間は45分。テーマを1つ与えられて、さらには試験の設問で出てくるキーワード的な文章を5つ盛り込んでの、小論文作成。オンラインによるAP試験は初めての試みだったとあって、試験問題作成側も運営も試行錯誤の繰り返しだったでしょうが、ひょっとすると今後のオンラインによる試験全般の叩き台になるかも知れません。

 

オンラインでの受験やクラスの受講ができるようになると、人気講師の人気授業や、大学の講義などを受講することも可能になるでしょうし、

通学の手間が省けるようにもなりますし、これからはオンラインによる教育はどんどん普及していくようになる気がしました。ちなみに試験の結果は早ければ来月にも分かるそうですので、乞うご期待です。

 

 

一時期は落ち着きあったかのようにも見えた、コロナウィルスの新規感染者数、死者数、ここにきて若干またぶり返してきているようですね。暖かい季節が近づいていながら、まだまだ油断は禁物のようです。そんな中、ミシガン州の中部ではダムの決壊が起きて、一部の都市で洪水が起こってしまっています。

ここまでコロナウィルスの大きな影響下に置かれていたアメリカ。幸いここまでは自然災害等による脅威には晒されていなかったのですが、疫病に加えて洪水というダブルパンチに見舞われることになってしまいました……

 

5月21日現在で11,000人が避難中。さらには4万2千人が住むエリアが約3メートルの浸水の恐れに晒されてしまっています……

他人との距離を保つ社会的距離措置、いわゆるソーシャルディスタンシングをアメリカでは声高に叫んでいるのですが、これが避難活動の足枷になってしまっています。

 

比較的自然災害が少ないミシガン州でも、竜巻などは発生しますし、冬になると豪雪による被害も起こります。

疫病と共に、自然災害が同時発生した場合などの対策なども考慮しておかなくてはいけないことを痛感した1日でもありました。裕坊は10月以降に、コロナウィルスの大きな第2波がやってくることをほぼ確信していますし、自ら様々な脅威に対応できるよう、自分なりの対策を考えてみようと思います。

 

 

裕坊、しばらくまたお休みです。