yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 12/3

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

今日はスタンバイシフト月間2日目。24時間体制で電話を待ちます。会社のパイロット契約上、呼び出しから空港へのショーアップは長時間呼び出しのパターンで12時間。

 

 

 

今朝ちょうど寝起きの7時ごろに電話が鳴り…………

 

 

 

ひょっとして夜からフライトか……………


 

と覚悟したのですが………

 

実は連邦航空法では連続する168時間のうち、フライトクルーは30時間の連続する休息を義務付けられていて、今朝の電話はその休息時間に入ることを通知するためのものでした。

 

実をいうと、スタンバイシフトに加えて毎年課される年次研修が重なり、拘束待機時間が合計で連続でなんと10日間………そのうちのどこかで30時間連続の休息が必要になり、今朝の8時から休息時間に入ることになって、明日もお休み…………

本当なら家でこんな風に過ごしたかったのですが……

 

我がリージョナル航空会社の本社があるミネソタ州ミネアポリスで行われる年次研修の座学が控えていて、3日目には試験も課されます。ですので、今日はひたすらマニュアルを開いてお勉強……

そしてその座学研修が今週の水曜日から………

 

内容は基本的には目新しいものはほとんどなく、普段の業務で使っている内容のおさらい。飛行機の仕組みや法律、会社規定、さらには緊急時用の装備品の扱いなどもこの研修を通しておさらいをします。

年次研修には操縦技術の確認をするためのシミュレーターを使ったフライト訓練もありますが……

まずは座学が終わってから……

 

以前ですとITを使った会社と従業員のやり取りなどというものはありませんでしたから、全て座学研修にて講習を受けていましたが、最近では航空業界でもITがフル活用されるようになり、

コンピューターを使って、オンラインで一部の座学は済ませられるようになり、本社の教室を使っての座学は以前に比べると短いものになりました。

 

タブレットを使いながらでも、気軽に家に居ながらにして………

こういった内容のおさらい……こちらは飛行機の操縦系統や地上で飛行機を支える主脚装置などを動かすための油圧装置のお勉強のスライド。大抵20枚から30枚のスライドで構成されるモジュールを使ってお勉強。最後には簡単に何問か設問もあったりして、内容が理解できていることを確認………

 

 

 

実際には正解するまで、やり直しをさせられるので、これで落ちることはありませんが……

 

 

 

緊急装備品の扱いも、この年次研修にておさらいをします。

こちらは客席用の酸素マスク。与圧装置などが故障した場合などに、天井の蓋が開いて降りてきますね。CRJシリーズですと、13分間有効。降りてきた酸素マスクを強く引っ張ると、化学反応が始まって酸素が供給される仕組み。天井がかなり熱くなるので、触れないように気をつけてください。

 

そしてこちらがコックピットクルー用の酸素マスク……

上の写真は必要に応じてゴーグルを別に装着するタイプですが、大抵酸素マスクが必要になるときは、煙に覆われる事が少なくないので、その煙を視界から排出する事ができる、ゴーグル・マスク一体型が最近の主流。

喉元につけられたボタンを押すと、酸素がゴーグルの中に吹き込まれて、煙を排出させる事ができるスグレモノ……

コックピットの酸素マスクは、ほぼ万国共通。赤いレバーをつまむことによって、酸素マスクを取り出す事ができます。こちらは緊急降下で10分以内に10,000フィートまで降下することを前提に、およそ120分間有効。

 

他にも緊急脱出用のドアの開閉や…………

主搭乗口の開閉の復習なども…CRJシリーズは階段としても使えるタイプのドアで、上下に動く仕組みになっているので、搭乗口を閉める際は電動モーターでドアを引き上げます。

通常の旅客機のドアは完全密閉タイプが主流なのですが、CRJの主搭乗口だけは機械的に各主要ポイントを飛行機の胴体の一部に繋げて支える仕組み。8箇所で飛行機の胴体に繋がれますから、接続ポイントに備えられているマークをしっかりと確認するのは、とても重要…………

 

消火器の使い方なども、ここでおさらいします。

今は屋内で緊急装備品の扱いのおさらいもしますので、以前のように実際に消火をすることはできなくなりましたが………。

 

 

つまんね〜な〜…………

 

 

座学研修に出発するのは水曜日の朝。もうあと1日お休みをいただいて、エンデバー航空の本社があるミネアポリスへと向けて出発です。

 

裕坊