yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 5/20

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

昨日の中西部地方のお天気は1日じゅう大荒れ。そんな中、アメリカにおけるトヨタ最大の工場TMMKで知られるジョージタウンのすぐ南、ケンタッキー州レキシントンの空港で我がエンデバー航空のCRJ−900型機が着陸の際に滑走路を踏み外してしまう事故を起こしてしまいました。幸い滑走路横の芝生の上に止まる形で大事故を免れ、負傷者もなく終わったのは不幸中の幸いでした。かくいう裕坊も4年ほど前、ケネディ空港で雨氷の降る中で着陸し、ブレーキがほとんど効かずに怖い経験をしたことがあります。決して人ごとではありません。

そのケンタッキー州レキシントン空港は別名ブルーグラス空港と呼ばれます。ここでいうグラスとは芝生のことを指します。一旦空港を出ると周りには馬が放牧されている牧場が至る所に。芝生が見渡す限り続くその景色はまさに壮観そのもの。まさに青々とした芝生が一面に広がります。

ただ、そのそのブルーグラス空港、実はパイロットにとっては経験がモノをいうちょっと技術を試される空港。裕坊が昨日出発したシンシナティからすぐ南に位置するレキシントン、車で走っても1時間とちょっとの距離。シンシナティ空港が空域を大きく保有するため、そのすぐ南に位置するレキシントン空港を出入りする飛行機は、使える空域が限られてしまいます。そのため滑走路へ入る際、高めの高度を保たなければならないことが多く、南西方向への滑走路へ入るにはちょっとした急な降下を要求されます。ジェット機は速い速度で飛びながらも空気抵抗を少なくして燃費効率をよくするようにデザインされていますから、急降下と減速を同時に確保するのがとても難しいのです。

さらに滑走路は一番長いのでも2,100メートルとやや短め。滑走路の南西端は崖になっているので、ここを踏み外すと大事故を引き起こしてしまいます。

以前は全長2,100メートルの滑走路22の入り口と1,000メートルほどしかない滑走路26の入り口が交差していて、慣れないパイロットが簡単に間違った滑走路に入りやすい構造になっていました。実際2006年にはリージョナルジェット機が短い滑走路から間違って離陸滑走を始めてしまい、飛び上がりきれずに森林の中に墜落するという事故も起きています。

そのときは担当していた副操縦士1人だけが生き残り、49人の方が命を落とすという痛ましい事故になってしまいました。現在では短い方の滑走路はやや西寄りに移転されてお互いの滑走路が交差することもなくなりましたので、滑走路の間違いがなくなったのは、パイロットにはありがたいことです。

今日はお昼前にコネチカット州ハートフォードという町からデトロイトまでお客さんと一緒に客席に座ってゆっくり野球ゲームフライト。でも本物のデトロイトタイガースは力負けしてマリナーズに2連敗。ついでにホークスも投手陣崩壊で連敗中………………なんしよっとやー(ちょっと九州弁)…………

今日あと2本のフライトこなしたら日本で美味しいものいっぱい食べられるのに、空港内のレストランにまた足を引き寄せられ………………………またも寿司食っちまった…………………ちょっと反省……………………煩悩を克服するのは難しいです…………………

あと1時間ほど待って、これから世界最大の海軍基地があることで知られ、アメリカ海軍艦隊の総本山としても知られるバージニア州ノーフォークを往復して3日間に短縮になったフライトおしまいです。さー有給だー‼️

 

裕坊