yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊 2/15

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマンです。

ミネアポリスの割と高級なホテルで朝食を食べながら、香りのいいコーヒーを飲む裕坊。優雅な朝食のように聞こえますが、実際にはパジャマを着たまま部屋のコーヒーメーカーでコーヒーを沸かし、手にしているのはクロワッサン一切れ。チョコクロワッサンがあると最高なのですが、今朝はチョコなしでガマン。フライトは3つ。フライト間の地上での待ち時間が長いので心の準備が欠かせません。つかの間のひと息。

最近はリージョナル航空会社の労働環境も改善され、宿泊先で浴室のシャワーカーテンのカビを見たり、水道から茶色の水を見たりするようなことはなくなりました。宿泊先では、外国のメジャー航空会社のクルーと鉢合わせになることもあります。KLMオランダ航空のクルーなんか、男性女性関係なく皆180センチ以上。オシャレな制服をピシッと決めた大柄のクルーに囲まれて、170センチほどしかなく、しかもヨレヨレの制服の裕坊なんか小さくなってしまいます。

10年前に今の会社に入社した当時は、宿泊滞在先などはまさにザ・リージョナル。片田舎の外壁の剥がれかけた古いホテルに泊まるようなことは日常茶飯事。送迎シャトルのワゴンなどはドアが錆びついて、開けるたびにギシギシと音がします。古いホテルのすぐ近くによくあるのがバイクショップ。筋肉ゴツゴツの腕にはタトゥーが入り、サングラスに黒の袖なし革ジャケットを着て、ハーレーダビッドソンに跨がってシガーを燻らす男が、スカーフを巻いた女性と楽しそうにおしゃべり。食べるところといえば白壁の平屋建て、看板もない地元の人しか知らないような田舎のレストラン。映画のセットさながらの雰囲気の南部の町によく宿泊していました。

安いホテルでの朝食はほとんどの場合無料。日本のような野菜サラダや紅鮭のような選択肢はありません。用意されるのはカロリーが高いエネルギー効率のいい炭水化物系の食材ばかり。トーストにベーグル、マフィンにワッフル、カリカリのベーコンに平たいソーセージなどなど。好きなものをご自由に召し上がれのバフェスタイル。なるほどだからアメリカ人は皆デカイのかと妙に納得の食事の内容です。

1日のフライトが終わりゲートに到着すると、裕坊の横に座っている副操縦士スマホを取り出しホテルに電話。送迎用のシャトルを呼びます。ホテルお抱えの運転手にホテルお抱えのワゴン。ロゴが横に入っていて、お迎えが来るとすぐに分かる仕組み。ときどき同じ名前のホテルで場所が違うことも。裕坊も予約の入らない方のホテルのシャトルに間違って乗りこんで、一度空港へ引き返すハメになったこともありました。2時間ほど宿泊滞在の時間を無駄にしてしまい、シュン…………

宿泊滞在のときは最低限10時間が保証されます。数年ほど前の法律改正後の新しい規定です。それ以前は8時間でした。ホテルに向かう送迎シャトルに乗る時間、ホテルでのチェックイン、翌朝の空港へ向かうシャトル、空港到着後のセキュリティー通過の時間などもその時間に含まれます。カナダなどの国外へのフライトになると、例えリージョナルといえども立派に国際線。入管を例外なく通ります。この時間も当然宿泊滞在の時間内。それら全てこなした上で8時間の地上滞在時間でしたから、もうバタバタ。ベッドで寝られる時間が、長くても4時間なんてこともありました。

今日はたっぷりの休養を取った上で、これからまずシカゴへ。3時間待機で今度はニューヨーク・ケネディ空港。また2時間待機してデトロイト。明日から2日のお休みです。ちょっと光が見えてきた…

 

つづく

裕坊