yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 7/16

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

昨日はこの会社で12年間勤めてきて、今までに見たことがないくらいの遅れを経験した裕坊。ニューヨークとはいえ、プッシュバックしてから40分も身動きができないというのは、さすがに今まで経験したことありませんでした。日に日に遅れがひどくなっていく気がするのは気のせいなのか?……………

本当なら3本のフライトを担当して、デッドヘッドといってお客さんとして客席に座って、首都ワシントンまで行って宿泊するはずが、結局夕べはニューヨークに宿泊することになって………………………でも今朝も3時起き…………………………………拷問やな〜〜……………………………………

ホテルからの送迎シャトルは他の航空会社のクルーとも一緒になって、満員………………自分たちの他に乗っていたのは、「私たちは従業員をとても大切にしていますよ」という会社方針を今でも崩すことがないサウスウエスト航空株主総会ではアメリカの会社の場合、冒頭のあいさつで「株主に対する利益配当を最大化にしてみせます」という文言が含まれますが、サウスウエスト航空は例外の一つ。包み隠すことなく、「会社にとって1番の財産は、一人一人の従業員たちです」ということが今でも述べられます。創業以来変わることがない、サウスウエスト航空の固い会社理念。

我がリージョナル航空会社からも、ウチの会社が破産法下に置かれていた当時ごそっと客室乗務員が抜けて、裕坊が知っているだけでも3名がこちらへと移籍。裕坊が入社当時デトロイトで一緒だった客室乗務員と久しぶりの再会。ほんの10分ほどではありましたが、懐かしいお話に花が咲きました。

 

今日はニューヨークからテキサス州のヒューストンまでお客さんとしてひとっ飛び。ホテルからは5時の送迎シャトルで空港へと向かいますが、ホテルでの宿泊滞在が8時間ほどと短かったことから、裕坊は目を覚ますのが精一杯…………………幸いヒューストン行きのフライトでは窓側の座席を取ってくれていて、席に着いた瞬間からほとんど熟睡状態。起きてみると…………………………

 

ほぼ大陸半分を横断のフライト、飛行時間は3時間。ほとんど寝て過ごしてしまった………………………

副操縦士のシェインくんとともに朝食兼昼食を探しにフードコートまで行ってみて、このお店を見つけたものの、

 

お腹も減らず、渇いているのは喉だけ…………………………

 

ヒューストンのお土産屋さん、日本一時帰国近づいてるし、何か買おうかなー……………………

 

結局素通り……………………

ほぼ満員のお客さんを乗せて、こんな景色を見ながらシンシナティへと出発です。

 

ここヒューストンはユナイテッド航空との合併前のコンチネンタル航空の本社がありました。現在はユナイテッド航空と合併、今でも国際線も多く発着する大きなハブ空港の一つ。飛行機の塗装は今でもコンチネンタル航空時代の物が継承されていますが、最近ちょっと塗装のパターンを変えた飛行機もチラホラ。

シンシナティへは裕坊が操縦してやってきました。今日はこれにて終了……………やれやれ…………………お腹周りの大きい裕坊にはよくないと知りつつも、いつものお店で…………………

 

こんな物を買ったりして…………………

チリソースの上にチーズがたっぷりと載ったホットドッグが3つ。お腹はそれでもいっぱいになりました………………

 

気になる西日本の状況です。

山陽高速道路は全線開通。ただ同じく物流の大動脈となる鉄道はあちこちでまだ寸断されたままになっていますね。広島県内だけでも呉線芸備線、あと山口県内では岩徳線などが不通状態。山陽本線でも東広島市の河内町で線路下の土砂がえぐり取られる形になり、復旧までには最低1カ月が見込まれています。自動車部品、製紙用材料の物流が滞って生産にも影響が出始めているようですね。

呉市においては鉄道だけでなく、周辺の都市と結ぶ主要道路までが寸断されていて、23万人の住民の方を抱える中核都市の市全体が孤立する異常な状態に陥っているようです。医療用に必要とされる新鮮な水が底をつき、一般市民の方達には食料、飲料が届きにくい状態に。

まだまだ西日本に大きな爪痕を残した豪雨の影響はまだまだ続きそうです。少しずつでもいいですから、影響を受けた方たちに光が届きますように………………

 

裕坊