yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 6/26

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

この日曜日に4日間のフライトへと出発して、中身の濃いスケジュールをこなしていた裕坊。到着地での宿泊滞在の時間も短く、なかなか思うようにブログも更新できず…

 

この週の4日間のフライトは、かつて50人乗りのCRJの初期型に乗っていた頃によく訪れていた都市を、何年かぶりに訪れています。こちらはアイオワ州シーダーラピッズ。

 

ターミナルビルは改装工事の真っ最中。 天井も既にかなり高くなって、かつての面影が完全に消え去ってしまうほどの全面改装工事。

 

一昨日はイリノイ州のブルーミントンにもやってきました。

 

その一昨晩月曜日に泊まっていたのは、豪邸の中を思わせるようなホテル。

 

エレベーターの周りも、豪邸を思わせるような作りになっていて……

 

部屋の中は、なんとシャンデリア付き……

 

翌朝に撮った、外観。お城のようにも見える……

 

しかし今週のビッグニュースといえば、なんといっても三菱重工による、ボンバルディエのリージョナルジェット機部門の買収交渉の成立。

 

ボンバルディエといえば、元々冬の厳しいカナダ・ケベック州で著しい積雪による交通途絶を解決するために生まれた企業だったそうです。

 

1936年にこの会社は、ジョセフ・ボンバルディエによって立ち上げられ、最初に製造されたのは、こんな形のスノーモービル

自動車の前輪をソリに、駆動輪をクローラーと呼ばれる戦車のようなベルト式のローラーを備えた冬用の自動車。ただスノーチェーンと同じく、雪上車に適したローラーの素材を見つけるまでに様々な紆余曲折を経て、1936年の『B6』型スノーモービルの生産が開始されるようになりました。

 

会社の創始者であるジョセフ・ボンバルディエの死後、スノーモービル以外に事業を広げることに消極的だったジョセフに変わって、1967年に会社は、ボンバルディエ有限会社(Bombarider・Limited)と改名され、宇宙航空部門と鉄道車両部門に進出。1969年には、モントリオールトロント証券取引所にも上場されて、株式も公開されるようになりました。

 

鉄道部門に本格進出するようになったのは、1970年以降。

アメリカやヨーロッパにおける路面電車や、「ライトレール」と呼ばれる都心部交通機関の車両製造に、大きく関与しているそうです。

 

最近では地下鉄車両部門にも、かなり進出していて、こちらトロントの地下鉄車両であったり、

 

ニューヨークではお馴染みのこの車両も、実はボンバルディエ製。

航空宇宙部門にボンバルディエ社が本格参入を果たしたのは、1990年代に入ってから。

 

その主力は企業の重役クラスの運送用のコーポレートジェット機と呼ばれる、プライベートジェット機が中心。航空部門の規模も小さなものだったのですが…… その主力機の一つでもある、チャレンジャー。

 

そのチャレンジャーという機体の全長をやや引き伸ばして、50席を詰め込んだのが、初期型リージョナルジェット機であるCRJ。

日本でもJ−Airなどが数機を運航していました。

 

裕坊も現在の会社に入社後、このような塗装の機体を、ほぼ8年に渡って運航。

 

ただ天井が低く、荷物棚の収納も狭くて、普通のサイズの旅客機であれば入るはずの荷物すら入らない初期型CRJは不人気機の代表となってしまい………

 

大幅な改良が加えられて誕生したのが、CRJ−700型機、900型機。

 

床が下げられて、結果的に天井が高くなり、以前よりかなりゆったりとした客室になりました。

 

ただ航空機製造部門は、経費がかかり利益も出にくかったようで、

リージョナルジェット機製造部門は、赤字が続いていたらしいです。

 

しばらく続いていた三菱重工による、ボンバルディエのリージョナルジェット機部門の買収交渉が遂に昨日火曜日にまとまったようで…

昨日火曜日に正式に発表。

 

裕坊が今現在乗っている、こちらCRJ−900型機も、今後は「日本の航空機製造メーカー」によって製造されることに。

 

寄しくも、三菱製の新型リージョナルジェット機(スペースジェット)の開発最終段階に重なることになりました。

本格的な航空機製造、さらには整備点検においてはノウハウの蓄積があるボンバルディエ社のサポートが受けられるのは、今後の日本の製造業による航空機製造業の参入の大きな足がかりになるはず……

 

というより、このチャンスを生かしてほしい……

 

かつて日本の航空機メーカーが製造していたプロペラ機、YS−11は、販売交渉のノウハウの欠如が、結果的にこの旅客機を短命に終わらせる結果となりました。

この失敗を教訓に、三菱重工には日本の航空機製造メーカーとしての土台をしっかりと固めて、今後の日本の基幹産業の一つとして、しっかりと育て上げていただきたいです、

 

 

裕坊、忙しいスケジュールをこなすこと4日目。あと2本の担当便をこなして、デトロイトへと帰宅です。

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 6/21

皆さんこんにちは、航空会社サラリーマン、裕坊です。

裕坊は昨日金曜日、今日土曜日とお休みを2日間いただいて、明日日曜日から再び4日間へのフライトへ出発。こちらでは6月の中旬から下旬にかけてが、卒業、卒園シーズン。学校の一年度の終わりにもなる6月。息子くんは3年間頑張ったミドルスクールを卒業して、

 

愛妻ちゃんが勤める幼稚園でも、卒園式があり、

一学年度が終了…………

 

そんなわけで、昨日金曜日は、一年間お疲れ様でした、の意味を込めて、家族でちょっとばかりのゼイタク。愛妻ちゃんの同僚の家族とともにお出かけ。 昨日お出かけしたのは、ミシガン大学のキャンパスが町中に溢れることで知られるアナーバー。

ミシガン大学はというと、学生の数が4万6千名。大学院生を含めると、6万人の大世帯を抱える大学ですから、この時期になると、ダウンタウンは学生たちで賑わいます。

 

オシャレなカフェやレストランもたくさんありますので、普段でも夜になると、すごく賑わうアナーバー。

 

映画館も歴史を感じさせる建物で、

 

こんなレストランがたくさん立ち並ぶアナーバー。

 

そんな中で、昨日金曜日の夕方にやってきたのは、こちらのラーメン屋さん。

スラーピング・タートル(Slurping Trutle)。直訳すると、(ラーメンなどをすすりながら)大きな音を立てているカメさん。

 

ここは日本のラーメンのみならず、いろんな料理を真剣に研究しているようです。前菜がわりに、裕坊一家がいつも注文するのが、炙りサーモンの握りなのですが…

この炙りサーモン、マジで日本の本格派寿司屋に負けてないです。これを食べに来るだけでも、アナーバーにやってくる価値あり。

 

それとこちらも既に前菜とは呼べない本格派。ポークベリーバオ(Pork Belly Bao)。

豚肉のハラミの部分を、少し厚めの肉まんに出てきそうな生地に包んだお料理。豚肉にとても脂がのっていて、一緒についてくるお野菜を少し入れていただくのが通。

 

そしてメインは、お店の名前からしてもご想像いただけますように、ラーメン。日本で食べられるラーメン、醤油、しお、トンコツ、ミソ、と一通りのラーメンが揃っておりますが、

裕坊の個人的な好みは、ここでは断然、塩ラーメン。この写真では麺が写っておりませんが、けっこうなボリュームの麺がしっかりと入っておりました。たっぷり入ったエビと塩ラーメンのダシの相性がバツグン。細麺でやや硬めに調理しておりますので、間違いなく日本人の口にも合うこと、請け合い。

 

けっこうな量で出てきますので、お腹ははち切れんばかりに、パンパン………

 

ただアナーバーまで来た以上、どうしても立ち寄りたいお店があり、車を駐車場に停めたまま、歩きながらカロリーを消費しつつ、もう一軒…………

 

歩いて行く途中に、ドイツビールで有名なビヤガーデン。金曜日の夕方ということもあって、立錐の余地もないほどの人で、賑わっておりました。

 

そこを通り過ぎて、もう1ブロック歩いて行くと、旅客サービスもある鉄道の線路が見えてくるのですが、

その踏切の手前にあるのが、いつも行列ができているというアイスクリーム屋さん、ブランク・スレイト(Blank Slate)。

 

昨日もかなりの人で賑わっておりました。

 

いろんな味のアイスクリームが、黒板に表示されているのが、こちら風。

裕坊は、昨日はマンゴのシャーベットを初めて食べてみたのですが、

 

けっこう気に入ったのが、愛妻ちゃんの同僚が買っていた、ソルティーキャラメル。

裕坊的には、これがかなり気に入りました。今度来るときは、またこれを注文しよう…

 

一学年度を終えたばかりの楽しいひとときでした。

 

 

そして先週、ミドルスクールを終えたばかりの息子くん、いよいよこの9月からは、こちらでの高校生。

大学と同じく、こちらでの高校はほとんどのところが4年制。各学年に応じて、それぞれの呼び名があるのですが、フレッシュマン(Freshman)と呼ばれる一年生が、いよいよ9月から始まります。 息子くんは、大学でも通用する単位を今のうちから取得するのに必死………

その前哨戦として、サマースクールと呼ばれる夏季特別講習を受講することになり…………

 

 

その分、結果的に日本行き延期………………

 

 

息子は、自分で行きたい大学は既に頭の中に思い浮かべているようで、目標とする大学に入学するのに少しでも有利になる計算を、今から綿密に立てているようです。裕坊が高校の頃、のほほんと学校から与えらえる課題をなんとなくこなしている時とは、時代は明らかに変わりました……

 

ただ私立の大学に進学するともなると、学費もハンパではありませんので………

いつもお世話になっているファイナンシャルプランナーと、今日土曜日は朝からミーティング。親も綿密に財政の計画です。

 

裕坊も今年50歳になり、エアラインパイロットとしては、65歳で強制定年になるという今の法律が改正にならない限り、どんなに健康であろうとも、15年後には引退。 裕坊は、父親譲りの性格を引き継いでおりますので、65歳とともに仕事を全て辞めてしまうことは自らは考えてはいないのですが、

それでも、老後に備えてある程度の蓄えは必要…………

 

ということで、体が動くうちは頑張らないといけません……

 

 

明日からの4日間のフライトも頑張ってまいります。

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 6/21

皆さんこんにちは、「ちょっとお疲れモード」裕坊です。

 

昨日5日間のフライトを終えて、我が家へと帰ってきた裕坊。2日間ほど「羽休め」……

連邦航空法が定める規定に、連続する28日以内に飛行可能な総飛行時間の制限があり、そこには100時間とあるのですが、ここ最近の裕坊、ずっとほぼ規定ギリギリの100時間をスレスレ。さすがにちょっと「疲労倦怠感モード」………

 

そんな中、今朝のミシガン州は雲一つない見事な快晴となり、

今日は、「息子くんが、我が家でお勉強をしていた」せいもあり、家でダラダラする姿を見せるわけにもいかず…………………

 

 

頑張りました………

 

 

芝刈り…………

 

 

今年のミシガン州は、6月になっても雨や曇りの日が多く、いつもなら成長が止まる芝も、ガンガン伸びまくり…………

 

刈ってみると、違いがはっきりと分かります…………………

気温が上がらず、降水量が多いと、ミシガン州の芝はかなりの成長ぶり。

 

表側のお庭もかなり伸び放題になっておりましたので……

 

20分ほどかけて、やっとスッキリ………

この時期はいつもの年であれば、2袋もあれば十分なのですが………

 

3袋が今日もいっぱいに……………

 

疲れた…………

 

普段の年であれば、この時期はフライトがとても楽しくなるのですが……

今年は大雨に積乱雲にと、お天気に頭を痛めまくり………

 

昨日、5日目は5日目で、東海岸が濃い霧ですっぽりと覆われることに…

 

霧にもいろいろと種類がありますが、地表面の温度が下がり、空気中の水蒸気の量が増えてくると、霧はどうしても発生しやすくなります。

霧が発生すると、視程が下がって上空からは滑走路が見えなくなりますから、そんな中で滑走路へと入るためには、何らかの誘導装置に頼らなければいけません。

 

そんな時に活躍するのが、通称ILS(Instrument Landing System)と呼ばれる計器着陸装置。ナビゲーションの世界においてはGPSが全盛になったこのご時世にあっても、昔からあるこの滑走路への誘導施設は今でもバリバリの現役主力のスグレモノなのです。下の図は、その設備や仕組みなどを図に描いたものなのですが…………

これだけだと、裕坊もよう分からん………

 

この計器着陸装置の役割とは、滑走路の中心線、並びに目標高度を、航空機の計器画面に表示させるシステムのこと。

 

空港の周辺を通る機会がある時、滑走路が見えるところですと、滑走路の端にこんな赤い小さな塔が並んでいるのが見えることがありますが、

 

実はこれは、ローカライザーと呼ばれる滑走路の中心線を示すシグナルを、着陸進入してくる航空機に電波を発しているのです。

 

滑走路の中心線の左側と右側で、違う周波数の電波を発していて、それを着陸進入してくる航空機が受信すると、

 

航空機の計器上で、中心線に対しての航空機の相対位置が分かるようになっています。

 

これは高度目標でも同じことが行われています。その電波を発しているのがこんな見かけのアンテナ。

滑走路上の着地目標点(滑走路の端から、およそ300メートル)の横に設置されています。

 

滑走路の中心線を示すシグナルを発する電波と、仕組み自体は全く同じ。

航空機が滑走路へと入る際の、理想とされる降下角度は3°。それに対して航空機の相対位置が、航空機の計器画面上に表示され、 自分の機体の位置が、中心線、高度目標に対してどの位置にいるのかを把握することができます。

上の画面ですと、中心線からやや右側、高度目標から若干高い位置にあることが分かります。

 

もちろんズレがある場合には、それは日本語で正式には決心高度(Approach Minimum)と呼ばれる、このシステムによる滑走路への進入によって近づける一番低い高度への到達前に、修正する必要があります。

 

大抵の場合、その決心高なるのは、滑走路の標高から60メートルの高さ。

 

そこまで高度を下げてくる頃には……

 

滑走路への誘導灯も、コックピットから視認できるようになります。

 

コックピットから見える、滑走路着陸直前の画像。

 

これが有視界飛行状態の、滑走路の映像。

滑走路の視認性が、有視界飛行状態にある時と、いかに違うかがお分かり頂けると思います。 視程が効いている状態では、10キロ先からでも十分滑走路が見えるので、航空管制が許可さえしてくれれば、自らの操縦によって滑走路へと進入して着陸することも十分に可能なのですが……

 

今回の5日間のフライトは、12本あった担当便のうち、半分以上がこのシステムにお世話になりながらの着陸………

 

疲れた…………

 

 

あともう1日お休みをいただき、再び日曜日に、次の4日間のフライトへと出発です。

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 6/19

皆さんこんにちは、航空会社サラリーマン、裕坊です。

裕坊は5日間のフライトを日曜日に始めて、昨日3日目を終了。前日、前々日は宿泊滞在が短く、バタバタだった上に、昨日は昨日でニューヨークのお天気が下り坂で、午後の便は全体で2時間遅れ。担当便を終了するのが、深夜過ぎと遅くなり、とてもブログを上げる余裕もなく………

 

そこまで気温は上がっていないにもかかわらず、不安定なお天気が続いて、1週間に一度は、こんなお天気に悩まされる傾向が続いていて………

こちらが操縦席に備え付けの、レーダー画面。積乱雲も大きく発達すると、雨雲の中の雨粒もかなりの大きさになるので、ハッキリとレーダー画面に映し出されるようになります。

 

そして昨日は、上空待機まで言い渡される始末…………

この卵型のルートは、上空待機をする際の飛行パターンを描いています。

 

普段上空で巡航するときは、30,000フィート前後ですと280ノットほどの速度で飛んでいるのですが…

上空待機をするときは、空港には一歩も近づくことができませんから、速度を少し落として、燃料を節約…… 備え付けのコンピューターを使って、本社の運航管理課ともやり取りしながら、何分間までであれば上空待機ができるのか、もし目的地に辿り着けなかった場合、どこの空港に着陸した上で再給油をするのか、その代替空港のお天気は、などを考慮する必要があります。

 

幸い、今日は上空待機の時間もさほど長くはなく、10分ほどで解除。

 

結果的には、ほぼ定刻通りにニューヨーク・ラガーディア空港へと到着はしました。

残る担当便は2本。

 

 

 

ところが………………

 

 

 

そのあと本来なら3時間の待機の後、クリーブランドへと出発するだったのですが、そのクリーブランド行き、3時間遅れ…………

 

 

 

実は、アメリカの航空会社の場合、ほとんどの会社で、フライトとフライトの間で4時間30分以上の待機が入る場合は、最寄りのホテルで休憩ができるという契約があり(ただ大手航空会社の大型機担当にもなると、1便を担当して任務終了になることも多いですが)

昨日のように6時間もの間待たされるような場合、大抵空港を後にして、ホテルで休憩します。ただ同じ性別同士の場合、同部屋になることがほとんど……

 

とりあえず、休憩先のホテルへ向かいます…

 

でもそこはニューヨーク、いつも渋滞………

ニューヨークで運転をされる場合、周りの車の流れには注意したほうがいいです。なぜなら、ニューヨークは、『お急ぎの方』がとても多く、車のハンドルについている、とある装置を使って『派手なご挨拶』をするドライバーの方が、あまりにも多いから………………………

 

車種ごとに違う『ご挨拶用の音声装置』を、いろいろお楽しみいただけるのは、ニューヨークならではかも知れません。

 

10分ほどして、ホテルの送迎シャトルがお出迎え……

 

シャトルに乗ったものの、しばらく渋滞……………

ニューヨークに憧れて、世界中からニューヨークへとたくさんの方が観光でやって来られますが……

 

これが本当のニューヨークの姿……

観光地としても人気のニューヨーク。しかし宿泊滞在費や食事代が極端に高い上に、どこもかしこも大渋滞。公共の交通機関もお世辞にも清潔とは言いがたく、仮宿舎を借りるにしても、狭い寝室に2段ベッドを4つも押し込むようなことも少なくないので、フライトクルーは自らの配属先としては敬遠しがち……………

 

ニューヨークを発着する担当便でも、ワガママな乗客に振り回されたり、数時間にも及ぶ遅延にかなりの頻度で悩まされたりすることも少なくなく、

フライトクルーの間ではかなり不人気のニューヨーク。ですので、ニューヨークの配属先は、大抵どこの航空会社でも、社歴の浅い入社したての新人が配属される傾向があります。

 

そのニューヨークのケネディ空港に、裕坊も2年半ほど「半強制的に」所属しておりました……でもまたいつ帰ってこないとも限らない……

 

ただケネディ空港は、飛行機好き、飛行機マニアにはたまらない撮影スポット。全日空が既にハワイ路線に投入を決めている、エアバス380型機なども、普通に拝むことができます。

こちらはエールフランスによるエアバス380型機。

 

日本ではすっかりお馴染みになった別名ドリームライナーと呼ばれるボーイング787型機。

こちらはイスラエルのエルアル航空。

 

エアバスのもう一つの主力大型国際線機材、エアバス330型機もこちらではかなりの種類が撮影可能。

イギリスのトーマスクック航空。

 

そして同じイギリスの旗艦航空会社、ブリティッシュエアウェイズ。

今では現役の旅客機の数が減った「ジャンボジェット機」ことボーイング747型機。ケネディ空港では、まだまだかなりの頻度でお目にかかれます。

 

ホテル到着……

 

部屋がいくつにも分かれているお部屋で、3時間ほど休憩……

 

そしてまだ雨が降りしきる中を、またも空港へと戻って……

 

またしてもボーディングブリッジのない、バスによる送迎でのお客様のお出迎え……

 

最終目的地到着は、深夜過ぎでした。

 

 

裕坊、今日はコネチカット州の州都、ハートフォードで、ゆっくり休憩の1日です。

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 6/16

皆さんこんにちは、航空会社サラリーマン、裕坊です。

 

一昨日金曜日に4日間のフライトから帰宅して、既に次のフライトへと出かける裕坊。

なんか亡き父親の姿、そのまんま……

 

父親は、薬屋一家の血筋に生まれ育っていていながら、某国立大の工学部に入り、大学在籍中は授業にほとんど出席することなくテニスに明け暮れ、試験の時には教室の場所さえ知らなったそうな……………

 

ただ本人曰く、数学の才能にはかなり長けていたのか、テスト問題の勉強ではいつも教える側に立っていたらしい………

真相のほどは、本人のみぞ知る…………

 

その父親、卒業後は当時飛ぶ鳥を落とす勢いがあった電機メーカーで、開発部に所属しておりました。当時、画期的なテレビ画像の質向上に貢献した『トリニトロン』の開発部にいたことは、生涯に渡って自身の思い出になっていたようです。

 

けれどもその電機メーカーを、その後退社。結局本来自分では縁がなかったはずの薬屋家業を、引き継ぐ役目を請け負っておりました……

家族の中では、かなりの異端児的存在………

 

薬学部を卒業しておりませんでしたから、薬剤師になることもありませんでしたが…

 

父親は経理関係を引き受け、脂が乗り切った50代では、年中1日たりとて休みを取らない、「必殺仕事人」…………

そんなわけで、裕坊は父親の姿を見たのは、いつも朝夕のほんのちょっとの時間だけ………

 

裕坊は周りのススメもあり、親戚がほとんど薬剤師をやっていたこともあって、何の疑いもなく薬剤師にはなったものの……………

実は薬学部においては、かなりの苦学生………

成績は父親とは似ても似つかず、到底成績優秀からは程遠く、追試に次ぐ追試を受けまくって、留年を逃れて卒業するのがやっと……………

薬剤師の免許を取得しながら、しばらくは某製薬会社で営業として勤めること、ほぼ5年……

 

九州は福岡に長くいたのですが、市の中心部からあまり遠くない福岡・板付空港の近くを通ることも少なくなく、

何度も近くを通っては離着陸する旅客機の姿を眺め………

 

一大決心をして全く違う職種へと転職し、製薬会社を退社して、紆余曲折を経ながらこんな所まで来てしまった………

気づいてみれば、想像すらしていなかったアメリカでのマイホーム……

 

でも父親の、休まず働く所は脈々と受け継がれているのか、連邦航空法ギリギリのところで30時間の休息を取った後は、すぐに次の5日間のフライトへと出発…………

薬屋一家の中における異端児ぶりも、父親譲り…………

 

昨日土曜日は、束の間の休日でしたが、家族とともにお出かけ。

 

まずはスーパーへと立ち寄ります。 7月4日はこちらアメリカ合衆国独立記念日

アメリカの国旗を模ったグッズが、この時期はとても豊富。

 

そしてアメリカの独立記念日の風物詩といえば、花火。

敷地が広いアメリカ、特に中西部において人気なのは、やっぱり打ち上げ花火で、こちらで売っている花火といえば、打ち上げ式がほとんど…

 

食料品は、昨日はこちらで買い足しました。

 

アメリカのスーパーの特徴といえば、生鮮コーナーの見た目の鮮やかさ。

 

野菜や果物を重ねるように陳列して、見た目の豪華さを演出するのがアメリカ流…

 

そしてお買い物の後は、お友達家族のお誘いで、焼肉屋へとお食事にお出かけ……

こちらには、韓国式のバーベキューのお店が日本に負けないくらいの数が点在しているのですが、 今日やってきたのは、デトロイトからだとおよそ30キロほど北西にあるサウスフィールドと呼ばれる町のちょっと外れにある、ディーバックと呼ばれるレストラン。

ジンジという、小さなバーも横にある複合のお店。

 

こちらがバーベキュー、焼肉が食べられるレストランの入り口。

 

日本でも増えてきた煙吸い取り用の大きな吸気口も、テーブルの上に伸びています。

 

こちらの韓国系レストランは、かなりの前菜が焼肉とともに出されます。

 

裕坊は、バブル経済後期に製薬会社入社だったこともあって、製薬会社の所属部署では後輩が結局退社の年まで入ることがなく………

焼肉の調理は、裕坊の専門でした……

 

もうお腹いっぱい……………

 

お隣はカフェ。

 

ベーカリーもある、落ち着けるカフェコーナーです。

 

ここでのお目当ては、氷のキメがとても細かいかき氷。

 

オススメのベリーたっぷりのかき氷を、練乳付きでいただきました。

 

もうさすがに、何も入らん………

 

そして昨夜の裕坊一家のオチはというと……………

 

どんだけ〜〜………………

そういえば、かつて福留功男さんが、かつてやっていた「アメリカ横断ウルトラクイズ」という番組で、貨物列車が横を通過中に問題を出して、通過中に正解できた人だけ次のステージへと進めるシーンがあり……

その時のエピソードして、貨物列車が来るのにひたすら6時間ほど待っていたのだそうですが、ミシガン州でも貨物列車に遭遇するのは、ほとんど同じ確率……

 

それで貨物列車に遭遇する裕坊一家って一体………………

しかもこちらの貨物列車は長い上に、速度が遅い…………

 

我が家に着く頃には、愛妻ちゃんはあくびを大連発でした……………

 

 

裕坊、これから出勤です…

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 6/14

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン、裕坊です。

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4日間のフライトへ、今週火曜日に出発している裕坊。今日金曜日は4日目。昨日木曜日に担当した4便のうち1便は、ニューヨーク・ラガーディア空港経由。普段の年ですと6月はこちらでの卒業シーズン、結婚シーズンになるくらい、お天気が穏やかになる日が続くのですが……

 

昨日のお天気は下り坂………

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既に嵐は過ぎ去ったものの、かなりの風が吹き荒れていて…………

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ニューヨーク・ラガーディア行きは、出発前から2時間の遅れ…………

 

昨日の最終目的地になる、カナダ・モントリオール到着は、夜中過ぎとなりました………

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まあその前日水曜日の担当便は2本だけでしたので、とてもラクチンな1日で……

 

 

 

は、終わらず……………………………

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裕坊が乗務している、CRJ−900型機。カナダのボンバルディア製ですが、

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日本の三菱重工が、ボンバルディア社のリージョナルジェット機部門の買収を現在交渉中。まだ交渉が成立するかどうかは、確証はないそうですが、裕坊的には、是非とも実現していただきたいです。

 

機体後方にエンジンが取り付けられている航空機は、客室の床が低く、貨物室は基本的に機体後方になることが多いのですが、

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元々の50人乗りのCRJ−200型機と比べると、前後に大きく伸ばされていて、

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全長だけでいうと、実は130人を乗せることができるエアバス319型機よりも長かったりするのです。

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そんな訳で、CRJ−900型機には、床下に若干のスペースがあるので、そこに小さな貨物室があるのですが……………
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一昨日水曜日の1本目の担当便の出発直前になって………………………

 

前から2番目の貨物室のドアが閉まらんようになった…………………………
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仕方なく、ミネアポリスにある本社・整備課へと電話……

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本社の整備課に直接パイロットが電話をかける時は、『100パーセント例外なく』電話の用事が『飛行機の装備品の故障が原因』と決まっているので、応対する時の機嫌はまずいいことはありません………

 

しかし、電話の応対ぶりには地域差があります。

 

裕坊が入社した当時の、今の会社の本社は、テネシー州のメンフィス。英語でディープサウスと呼ばれる、典型的な南部の都市。当時の整備課の電話の対応はというと……………

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ほぼ99%の確率で…………

 

 

『な〜〜〜〜に、やらかしよった〜〜〜〜〜〜』……

 

 

でした……

 

 

以前は、地上係員や整備士以外が普段は触ることがないドアパネルの開閉を、朝一便の出発前の外部点検で開け閉めをしていたのですが、

 

例えば油圧系の機械があるパネルだったり……

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トイレの洗浄液のパネルだったり………
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開閉の際の扱いが荒いのが多かったせいか、ドアパネルが歪んだりヒンジが折れ曲がったり………

 

整備課の責任者に電話で、しょっちゅう怒鳴られておりました…………

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はんせい………………

 

社名がエンデバー航空となり、それと同時に本社はミネアポリスに移転。今ではそういったドアパネルを外部点検の際に触ることがなくなり、電話の用事は純粋に、飛行機の不具合が原因での電話ということになり、
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以前に比べると、電話での応対もとても穏やかになりました……

 

整備課の支社がない空港では、本社に応援を要請すると、契約先の整備会社から応援に駆けつけてくれます。今日も旅客ターミナルから滑走路を挟んで反対側にある会社の整備士が、すぐに駆けつけてくれました。

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そしてさっきまで閉まらなかったドアが、魔法にかけられたようにあっという間に閉まり……

 

あとは整備記録に署名を入れて、出発準備完了。

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原因はというと…………

 

これがドアレールに引っかかっていたらしい…………

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ゲートで搭乗の際にお預かりしていた荷物の南京錠が、どうやら引っかかっていたらしいです……

 

 

つーか、なんでそんなもんがドアレールに引っかかるのかが、よう分からん…………

 

 

デトロイトには30分遅れで到着。

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一昨日の最終目的地は、インディアナポリス

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遅れを取り戻すには至りませんでしたが、取りあえず任務は完了して、

 

ホテルへと向かいます。

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至福の瞬間…………

 

フロントで、部屋のキーを受け取るはずが…………………
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まだ部屋の清掃が終わっていないらしく…………

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30分ほど、ロビーで待ちぼうけ………
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やっとのことで、部屋のキーを受け取ってエレベーターを上がってみたのですが………………
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まだ清掃終わっとらんやん……………

 

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ちょっとベッドメイキングも雑やし……………

 

部屋に入ったの12時近くになっていました。

 

 

昨日木曜日は、4便のうちの2便をこなし、クリーブランドで、今ニューヨーク・ラガーディア行き待ち……

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まだ風が残る中を、ラガーディア空港まで…………

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モントリオール到着は夜中過ぎ………

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今日は1便を担当して、帰宅の日。1日お休みをいただいて、また5日間のフライトが待ち受けております…………

 

 

 

裕坊パイロット日記 6/12

皆さんこんにちは、「今自分がどこにいるのか、自分でもよく分からない」裕坊です。

今月もいよいよ忙しいフライトスケジュールの真っ只中へと突入した裕坊。4日間のフライトが昨日火曜日に始まって、そのあとは1日のお休みのあと、次の5日間のフライトが入ったり………

本来であれば、そのあとまとめてお休みをいただいて、日本行きを画策していたのですが、果たして…………

 

このお休みの間に、車の修理もやっとのことで完了。裕坊が乗っているセダンは、ゼネラルモータース製。既に17年目、走行距離は24万キロを突破。タイヤの辺りから金属が擦れるような音がしていて、いよいよ限界かな〜、と思っていたのですが……………

修理工場で早朝から待つことほぼ4時間………

 

シャシーにかなりこびりついているサビだらけの外観が変わることはありませんが…………

走りはかなりスムーズに………………

 

あと3年は持ってくれそうです…………

 

 

ただここ最近、オイル交換の度に不具合があることを告げられて、ほとんど毎回修理をすることに……

 

これだけ古い車になると、修理代もハンパではなく……………

ただでさえ、貯金がほとんど底をついて、ヒイヒイの家計には、ツラいことこの上ない…………

 

こんな時は、頑張ってお仕事に励まないといけません………

 

 

 

日本行きは、今年はガマンかな〜……………………

 

 

昨日に4日間のフライトへと出かけていた裕坊。最初に乗った飛行機の操縦席を覗いてみると………

黄色いシールが3つ貼ってあるのが見えます。

 

これ、実をいうと、故障品、或いは使用不可になった装備品を登録する際に義務付けられるステッカー。どんな故障があるのか、或いはどの装備品が使用不可になっているのかを、一目見て確認できるようにするのが目的。

 

こちらは、フライトプランなどを打ち込む際に使う操縦席備え付けのコンピューター、FMS。正式名称をFlight Management Systemといい、出発前の飛行経路の打ち込み作業などは、これで行うのですが…………

一番下に、GPS NOT AVAILABLEとなっています。早い話、GPSは使用不可。

 

実はこれ、GPS用の電波を発信している衛星側の問題だったそうです。

発生したのは、先週末、金曜日。赤色で示された地域が影響を受けたようで、先週末はかなりの定期便が欠航する事態となりました。

 

私たちが普段使っているナビゲーションのGPSも実際に影響を受けていたらしいのですが、誤差が大きくなっただけで、ナビに使うまでの障害にはならなかったらしいです。

 

ただ、ADS-Bと呼ばれるシステムには大きく障害が出たようで、

これを装備している航空機は、ほぼ全機GPSが使用不可になって、裕坊の乗る機体も、その装置が使用不可となっておりました。

 

 

ところで、ADS-Bって何?

 

ADS-Bとは、Automatic Dependent Surveillance-Broadcastの略………………………。

 

 

なんのこっちゃ……………………

 

 

実はADS-Bとは、空中衝突防止装置の発展型。 空の旅が一般的なものになり、飛行機での旅行が当たり前になった現代。航空機の量が劇的に増えて、主要都市の基幹空港の交通量が増えてきた辺りから、航空管制にとっても空中衝突を回避するのは喫緊の課題になっていました。

 

そこで開発されたのが、TCAS(Traffic Collison Avoidance System)と呼ばれる空中衝突防止装置。航空管制とのやり取りに使われる、各航空機の位置と高度を発信するトランスポンダーと呼ばれる装置を使って、お互いの航空機同士で位置関係を把握。

自ら乗る航空機に、他の航空機が近づいてくると、警報を発生して回避の指示までできるというスグレモノ。これだけでも、かなりの空中衝突を回避できます。

 

ただこの装置は、自らの位置と、他の航空機との相関関係を示すだけで、自らの航空機の正確な位置を発信するには至っていませんでした。

 

 

それを更に発展させて、自らの正確な位置情報をGPSの位置情報を使って、発信することができるようになったのが「ADS-B」。米国内の空域を飛ぶエアラインには、米国内、米国外の航空会社にかかわらず、2020年までの装備が義務付けられます。

 

この装置の最大の強みは、山岳地帯、或いは洋上の航空機といえども、位置確認と高度情報を、衛星で情報を介するなど工夫をすれば、各航空機の位置情報などをほぼ完全に把握できてしまうこと。

但しこの装備は、GPS位置検索装置と連動していますから、GPSの衛星などに故障が発生すると、たちまち使い物にならなくなるという欠点を孕んでいます………

 

先週は、衛星のメンテナンスをやっていて、数時間のうちには終わるはずだったのが、結局予定通りには終わらず、

 

ADS-Bを既に装備している航空機が影響を受けることになり……

 

かなりの便が欠航……

夏休みも早い所では既に始まっていますし、早い復旧を願うばかりです………

 

 

裕坊、今日は2日目。インディアナポリスを目指します。