yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 7/2

アメリカで小型旅客機に乗っている、裕坊と申します。こんにちは。

先月に続いて欠員の穴埋め役を1ヶ月に渡って務めていますが、今月は早速4日間のフライトが入って、水曜日から出かけています。今日木曜日は2日目。 昨年1年間の1日当たりの平均旅客便数は、我が社でおよそ1,000便。現在の平均便数は350くらい。座席数76の機体を一時的に上限42名に抑えての運航が続いていますが、ここ数日はほぼ全便『満席』。

 

7月4日(土)の独立記念日を控えて、空港もかなり賑わうようになっています。

ただ航空業界全般で見ると、まだ需要は低迷……コスト削減の一環として、保有している機材を整理したり小型化したり、各航空会社とも暗中模索……

 

裕坊が勤める航空会社の親会社、デルタ航空でも、MD−88型機、MD−90型機の退役を前倒し。

エンジンの直径がやや細めで、バイパス比がやや小さめのエンジンを装着したMD−88型機。

 

主翼上に片側2箇所ずつある非常口の間に窓が2つあり、エンジン直径がやや太めのMD−90型機。

かつて日本エアシステムで活躍していたMD−90型機は、全てデルタ航空によって購入されて、その後7年ほどアメリカの空を飛び続けました。この2機種は機齢も古くなっていて、置き換えも検討されていたくらいでしたので、コロナウィルスでの需要減を機に全機退役……ただこちらはある程度予想はできました。

 

意外だったのが………デルタ航空保有する機体の中で最長航続距離を誇るボーイング777型機が前倒しで全機退役になったこと……

保有していた機体数が16でしたので、機種の整理のためにはやむを得なかったも知れません……

 

世界の航空会社を見ていても、機材整理が散見されます。特に燃料消費量が多い4発機は、会社によっては退役を前倒しする所も。

写真は全2階建の超大型旅客機エアバス380型機。エールフランスは先週の金曜日がエアバス380型機を使っての最後のフライトでした。エールフランス380便としてエアバス380型機の開発、製造に関わった関係者を乗せて、パリ・シャルル・ド・ゴール空港から離陸し、地中海までを飛行してパリへと戻る周回飛行で、A380型機としての最後の役目を終えたそうです。

 

ドイツのルフトハンザ航空も、航空需要の大幅減に応じて、現在エアバス380型機は全機駐機したままになっていますが、

2年間稼働させないままということになりそうです……

 

ルフトハンザ航空といえば、ジャンボジェット機ことボーイング747型機の最新型、B747−8の旅客機版を保有している数少ない航空会社の1つ。

 

既に日本航空からも全日空からも退役して久しい、『空の女王』

 

こちらも旅客機版の退役が早まる可能性が、否定できなくなっています……

その保有機の整理に呼応するように、各社とも乗務員の移動、削減などが本格化するようになりました。

 

我が社の場合、パイロットの数は全社でおよそ3,000名。およそ1,000名がニューヨークに所属しているのですが、ニューヨークを発着するフライトが一部削減されることになり、ニューヨークから乗務員が1割ほど、他の基点空港へと移動することが決まりました。ちなみに2種類ある機材のうち、50名仕様のCRJ−200型機がニューヨークから完全に撤退することも決まり、アトランタデトロイトへ移管することも決まっています。

アメリカの航空会社は、担当する機種や所属先などの選択は、例外なく入札制。社歴が全てにおいてものをいう世界で、社歴が長いほど選択権が強くなる仕組み。

 

人員の配置換えに伴う社内の告知には2種類あり、1つは『Vacancy』。日本語でいうところの「新規募集」。需要の伸びに応じて保有する機体の数が増えたりして、担当乗務員を増やす時などに使われます。もちろん新しい機材が導入になったり、新しい基点を開設するときも告知は同様に「Vacancy」。エンデバー航空でもしばらく需要増が続き、アトランタシンシナティなどの新しい基点の開設も続きましたので、「Vacancy」での発令が続いていました。

これは景気がいい時ならではの配置換えの告知方法……

 

もう1つが、『Realignment』。日本語での「再編成」に当たります。事業規模が縮小して、人員の削減が必要になったり、基点の閉鎖に伴う異動が必要になる場合にも使われます。機材が減ったりして余剰人員が出た場合なども「Realignment」が発令されて、他機種への移動が発生……

 

余剰人員が会社の経費負担に重くのしかかると予想されるときは、会社には一時解雇が必要になることもあります。これを英語では『Furlough』と呼び、その対象になると大抵の場合お給料が止まり、福利厚生なども停止してしまいます。まずは早期退職を募集して強制一時解雇を避けるよう、会社も最大限の努力はするのですが、それでも足りない場合は一時解雇通知がやってくることに……これも社歴順で決まってしまいます……

アメリカでは、WARN Act(Worker Adjustment and Retraining Notification Act)という法律によって、強制的に一時解雇が必要となる場合は、最低60日前の通知が義務付けられているので、早いところでは一時解雇の可能性を示す書簡も、対象となる従業員に発送されているそうです……

 

ですから同じ告知でも「Realignment」が発令されるときは、会社の情勢はよくないという証……

 

我が社ではニューヨークからの50名仕様の機体の撤退に伴って、社内で「Relignment」が発令されることになりました……

 

今回の「再編成」に当たっては、50名仕様の機体の基点となる空港が、アトランタデトロイトの2空港に集約され、再編成もそれに伴った内容になっています。76名仕様の機体でもニューヨーク発着の便数が若干整理され、デトロイトアトランタミネアポリスの3空港で減便分を吸収することになりました。50名仕様に乗務するパイロットたちは、今年のうちにアトランタデトロイトのいずれかを選択するか、76名仕様の機体へと移ることになります。これもアメリカの航空業界に勤める乗務員の運命の1つです……

 

 

今日はほぼ深夜になって、金融都市、ノースカロライナ州のシャーロットへと到着。

 

 

明日3日目も午後から2本を担当予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 7/1

アメリカのリージョナル航空会社に勤める、裕坊と申します。こんにちは。

先月に続いて7月もスタンバイシフトを選択。我が社はちょっと歪ながら、6月30日から7月度が始まっていています。既に昨日火曜日には通知も入っていて、今日水曜日から4日間のフライト。ここ最近お馴染みのデトロイト午後3時55分発ミネアポリス行き、今日も乗客として搭乗。便名はデルタ2201便……

 

便名までスラスラ出てくるようになってしまった……

 

以前ですとスタンバイ待機の時は、ほぼ例外なく電話による通知をしていました。面白いのは、アメリカ人という方たちは自分が好きで選んだ仕事であるにもかかわらず、いざ仕事の通知が来ると不満を隠すことなく、電話口調もちょっとケンカ腰になりやすい人が多いこと……

 

乗務員のスケジュールを管理する本社の職員も、それに対応するために、通知のための電話をかける時は戦闘態勢に入っておりました………

数年前の航空法改正で、宿泊先での休息時間は長くなり、労働条件も大幅に改善されたので、電話での激しいやり取りを見ることはさすがになくなりましたが、それ以前はまさにバトルそのものでした……

 

現在はスケジュールを瞬時に把握できるアプリがあるので、そちらで確認。昨日までには既に通知が入っていて、

今日から4日間お出かけです。

 

ちょっと早めに出かけていて、事務所へ立ち寄る時間があったので、まずはマスクを補充。

まだまだアメリカ全体で見ると、コロナウィルスの感染は収まる気配がないので、マスクをして防御体制を整えます……

 

さらには携帯用の消毒剤も持参。

今の時期は免疫もかなり高まっていますので感染はしにくいでしょうが、秋以降に備えて、今の時期からしっかり消毒をこまめにする習慣づけをしています。何か触るたびに、すぐに消毒………

 

ただそんな状況でも旅客便数は徐々に戻りつつあり、先週まではロープがビッシリと張られていて、Cコンコースへの一般の立ち入りができなかったのですが、

 

今週になってそのロープも外され、Cコンコースへも一部を除いてはアクセスが可能に。

既にCコンコースからの発着も少数ですが再開しました。

 

ただ発着数がかなり限られているので、こちらはまだ人影は数えるほど……

 

まずは、いつものようにミネアポリスまでは客席に乗っての移動…

お客さんの移動は多くなっています。空港内を歩いていても、3月中旬から4月にかけての閑散とした雰囲気はほとんどなくなりました。7月4日(土)のアメリカの独立記念日を控えて、移動をしている方も多いのでしょう。

 

ただビジネススーツに身を固めた方は、最近ほとんど見かけていません。見るのはほとんどがTシャツにジーンズ、短パンといったラフな格好をした方たちばかり……テレワーク、オンラインでの交渉などが当たり前になってきたせいか、ビジネス利用が大幅に減ってしまっているように見受けられます。ひょっとしたら、もうビジネス利用客は、以前ほどは戻ってこないかもな〜……

 

ここ最近お馴染みのパターン。3人がけの座席の真ん中はほとんど空けた状態。

ただ家族で3人分の座席を確保する場合などは、例外的に真ん中座席も取れるようです。

 

ミネアポリス到着。

 

こちらも独立記念日の休暇に合わせて、家族連れなどでかなり賑わっておりました。

 

先週までは運休していた、空港内の電車。中央の保安検査場からCコンコース、A/Bコンコースを結びます。

こちらも今週までに再開……ちなみにデトロイト空港マクナマラターミナル内の電車は、7月1日現在まだ運休のままでした。

 

担当する便の出発は、午後8時。3時間ほど待機が入ったので、こちらにて夕食。

中央のフードコートは、まだスターバックス以外はどこも開いておりません……

 

まだ日が高いうちの出発。

ちなみに、現在受け入れが可能な42名分の座席が全て埋まっての、『満席』での運航でした。

 

9時を回りながらも、まだ日が沈まないノースダコタ州ファーゴへと到着。

 

搭乗用のボーディングブリッジが2つしかないのどかな空港です。

 

到着した時には既に9時になっていたのですが、まだ売店も開いておりました。

 

ネブラスカ州リンカーン空港と同じく、複葉機のレプリカが展示されていて、

見た目が、ライト兄弟が製作した複葉機になんとなく似ています。

 

空港ターミナルは、空港の西側。

ここから空港の反対側、南東の方向へ行くと、ファーゴ航空博物館があったりします。

 

幅広い年齢で楽しめるように、展示されている航空機も本当に様々。

旅客機の先駆け的存在の、DC−3型機は動態保存。定期点検整備も受けているので、実際に空を飛ぶことも可能。

 

DC−3型機の延長型、DC−4も時々やってくるそうです。

 

あとこちらの航空博物館では、第二次世界大戦で使われた戦闘機もいくつかお目にかかれます。

こちらは零戦のライバル、グラマンRQ−4。常時展示中。

 

コルセアなども飛来してくることがあるそうです。

 

日本人にとってはちょっと見るのが複雑なB−29も、航空ショーなどの時に訪れることがあるそうです。

 

あと東海大学の航空宇宙学科の航空操縦学専攻と提携があるノースダコタ大学は、ファーゴから車で北へ行くことおよそ1時間半。

フライトスクールは、グランドフォークスという人口5万人ほどの町の空港内にあります。ちょっと残念なことに、東海大学はしばらく操縦学専攻の学生募集を中断することになってしまいました……

 

我が社にも、ノースダコタ大出身の副操縦士はたくさん在籍していて、

 

ほぼ例外なく、東海大学の学生たちを教えていた経験があるそうです。

いろんなお話を副操縦士から聞かせてもらいました。また訓練が近いうちに再開になることを願うばかりです。

 

明日も今日と同じく、2本を担当する予定にしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 6/30

米国リージョナル航空会社に勤める、裕坊と申します。こんにちは。

小型機専門の旅客航空会社に勤務する裕坊。5つある支社のうちデトロイトに所属していますが、6月は1ヶ月間を欠員補充役として務め、実働は月末に入っての6日間だけ。7月も同様に確定した担当便を持たず、ひたすら欠員補充で電話待ちだったのですが、早速月初めの明日水曜日から4日間のフライトが入ることになりました。

 

ここ最近は、需要の持ち直しによる増便に対応してのフライトばかりでしたが、今回は病欠乗務員の穴埋め役。

前回の4日間と同じく、ミネアポリスを基点としたフライトが中心で、合計8本の担当を予定しています。 各航空会社によって細かい規定は異なりますが、アメリカの航空会社の乗務員は、年間で累計3回までであれば病欠はお咎めなしになっているのが普通。

 

自分自身のケガや病気だけでなく、家族の病気などで使ってもお咎めはありません。

我が社の場合、1回あたりの病欠で取れる日数は「病気や怪我が完治するまで」……1ヶ月間の休みが必要であれば、1ヶ月間を取っても警告書などがやってくることはありません……ではそんな時、お給料が差し引かれるのか、となると、それは「どれだけ病欠保証時間が貯まっているか」によります。

 

「病欠保証時間」、英語では『Sick leave credit』。我が社の場合は、毎月4時間ずつが加算される契約になっていて、例えば病欠のために4日間のフライトへと出られない時、本来担当するはずだったフライトの合計の飛行時間分のお給料が、こちらから保証される仕組み。

4日間で20時間の予定が入っていた場合、20時間分のお給料が「病欠保証時間」から支払われ、その20時間は病欠保証時間の残りから差し引かれます。もしそれまでに100時間の病欠保証時間が貯まっていたとすれば、残りは80時間。 逆に「病欠保証時間」が尽きていた場合は、病欠をするとお給料が支払われないことになってしまいます……

 

 

大抵そんな時は、3回を超える病欠を使っていることが多く、所属する支社の事務所に呼ばれて上司と対談。そんな時、高級カーペットを敷いた部屋にどっかりと腰を下ろす責任者を前にして、心臓がタップダンスのように小躍りしてしまうことから、航空業界ではこのことを『カーペットダンス(Carpet Dance)』と呼びます。余計な踊りをしなくていいように、普段から健康管理には気をつけないといけません……

 

 

我が社の場合、連続で14日を超える病欠等が必要になった時は、保険会社からの短期病欠保証が使えるようになるので、大半はそちらへと切り替えてしまいますが…

さらに3月以降は、コロナウィルスを職場に持ち込みたくないという会社の意向があり、風邪のような症状が出ている場合は、積極的に病欠を申し出るように社内で通達が出ていて、病欠の使用回数としても数えなくなっているので、本社のスケジュール担当の係員によると病欠による休暇がここ数ヶ月かなり増えているらしいです……乗務員の半数以上が自宅での待機を強いられているので、人員確保には全く困っていないようなのですが………

 

ちなみに、我が社の乗務員の間では、「自分が休みたい時期に合わせて病気に罹るように努力をする」ことを、英語で『Sickation』と呼んでおります………病気の「Sick」と長期間の休暇の「Vacation」を掛け合わせた造語……

 

 

まさかシックケーションやないやろな〜〜。マシューくん!!

 

 

感染が一向に収まらないアメリカにあって、なぜか航空会社を利用する客足は少しずつ戻りつつあり、需要増に合わせて各社とも一時停泊状態に置いていた飛行機を、徐々に現場復帰させ始めています。

エンデバー航空が旅客機として登録している保有機は、全社で172機。一時は最大で119機が保存状態に置かれていましたが、そのうちの52機が1ヶ月半の間に現場へと復帰することになりました。

 

カンザス州のサリーナ空港でも、60機以上が保管されておりましたが、そのほとんどが現場へと復帰するようです。

 

コロナウィルスの本格的な影響が出る前の、今年2月6日(木)の我が社の運航実績は、合計で902便。それに対して昨日6月29日(月)の運航実績は336便。2月は通常なら閑散期で、1年間のうちでも需要が最も低い時期になり、対して6月の後半は学校が年度末を終えて夏休みへと入り、旅行客で大幅に賑わい始める時期。全体で見ると、まだまだ便数も乗客数もかなり限られた状態は続いています。

 

 

ここ数週間の間に、一部では新規に陽性と診断される方が記録的な伸びを示しているアメリカ。特に南部と西海岸での状況が悪化しているようで、それに影響されるように、今日はマイナーリーグの今季の全試合中止が決定しました……

大リーグの方は労使協定が締結されて、辛うじて7月下旬からの試合開催が決まってはいるものの、具体的なスケジュールは未だに決まっていない状態のまま……本当に試合が開催されるのか、ちょっと雲行きが怪しい状態になっています。

 

家族への影響を考えて、既に欠場を決めた選手も現れ始めました。昨年初めて念願のワールドシリーズ制覇を成し遂げたワシントン・ナショナルズ

写真上のライアン・ジマーマン選手は、母親が多発性硬化症を患っていて、欠場に言及していましたが、結果的に今季の全休を決断したようです。

 

同じくナショナルズからは、先発投手のジョー・ロス投手も全試合欠場を決断。

 

さらにアリゾナダイヤモンドバックス所属のマイク・リーク選手もそれに続き、

 

さらにはコロラド・ロッキーズの主力、イアン・デスモンド外野手もそれに続くことになりました……

 

ちなみにコロラド・ロッキーズの主力といえば、髭が恐らくメジャーリーグ全体を通しても1番濃そうなチャーリー・ブラックモン選手がいますが、

ロッキーズ一筋、ここまで10年に渡って安定した活躍を続けている、デンバーのスーパースター。

 

どうやらコロナウィルスに感染してしまったもよう………

ちなみにこの写真では、2018年度8本塁打となっていますが、シーズンを通しては29本の本塁打を放っています。昨年度は32本。2017年シーズンは37本塁打を記録しました。

 

ちなみに、デビュー当時は髭がなく、今とは全く違う風貌をしておりました……

屈強な現役バリバリのアスリートですので、恐らく回復は早いのでしょうが、家族への感染を避けるために今後も今季の欠場を申し出る選手は増えるかも知れません。まだまだこちらも流動的。最悪、メジャーリーグも今シーズン中止が現実となる可能性はありそうです。

 

 

明日お昼過ぎに出発して、4日間出かけてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 6/28

アメリカの小型旅客機に乗る、裕坊と申します。こんにちは。

先週の木曜日に4日間のフライトを終えて、4日間の休暇に入っています。6月の1ヶ月間は欠員補充でそのほとんどを自宅待機で過ごし、来月7月も同じように補欠要員で過ごすことになっています。7月の初めにはアメリカの独立記念日も控えているので、ひょっとしたらその辺りにフライトが入るかも知れません。

 

今月の裕坊の実働日数は、合計で6日。担当したのは1ヶ月で7便。ほぼ1日1便ずつの担当で、全便とも月初には全く運航予定には入っていなかった、増便されたフライトばかりでした。

乗客の皆さんの足が少しずつ戻りつつあるアメリカですが、全米でのコロナウィルスの感染状況を見ると、まだ第1波ですら到底終わったとはいえない状態……フロリダ州テキサス州カリフォルニア州など一部では新規の陽性者数が過去最高を記録し、全米で45,000名の陽性者の報告が出されて新記録を更新してしまうなど、むしろ後退傾向………

 

そんな中でも、アメリカの保守層は必死に共和党各知事の決断に対し、熱烈なまでの支持を続けています。この期に及んでもトランプ大統領に対する支持も全く揺らぐどころか、むしろ地盤を固めつつすらあるくらい……ある共和党支持者の投稿を見ていると、

これはフロリダ州での実例を上げてます。4月と5月の1ヶ月間での陽性診断者数は22,000名。平均年齢は52で、陽性と診断された人のうち入院が必要だったのは15%で、2ヶ月で亡くなった方の数はおよそ2,500名。

 

方や6月は26日(金)まで新規に陽性と診断された方が70,000名。平均年齢が38でそのうち入院が必要だったのは4%。亡くなった方の数がおよそ300名。

 

だから彼らに言わせると、『状況は大幅に改善している』んだそうです……

 

 

 

分からん…………

 

 

 

フロリダ州の人口はおよそ2,200万人。日本のおよそ6分の1。もし同じ比率で感染者や死者が日本で出ていたとすると、6月1ヶ月だけで42万人の方が陽性と診断されて、亡くなった方が1800名という計算。これ、日本ですと確実にパニックになってます。それで状況が劇的に改善していると言い切れる感覚………裕坊はアメリカに来て18年になりますが、その感覚に融和することは未来永劫ありません………

 

既に主要な医療施設における集中治療室の占有率は90%超え……現在のペースで感染拡大が続き、6ヶ月後までにフロリダ州全体の人口のおよそ2割が感染したと仮定した時、必要となる病床数はというと……

単純計算で、現在のおよそ3倍。仮に病床数自体をなんとか増やすことは実現できたとしても、必要となる医療従事者の数は到底確保不可能だそうです……他州や他国からの応援で確保することは辛うじてできるのかも知れませんが……

 

経済封鎖緩和を発表した後のフロリダ州では、これまで何事もなかったかのようにバーなどにも人が集まっていたらしいのですが、

これはマイアミビーチ近くのバーで撮影された画像。よく見ると、この画像の中でマスクをしているのは、1人の女性だけ……

 

マスクを着けることへの嫌悪感が未だに根強いアメリカ。 先日フロリダ州にあるパームビーチ郡で、マスク着用を巡っての公聴会が開催されましたが、

大半が「アメリカ国民に与えられた自由への冒涜」「共産主義の独裁政策の象徴」などという意見、ほとんどはマスク着用義務化への反対意見だったそうです……

 

 

マスクは万全ではないとしても、ウィルスの連鎖を断ち切る確率は増やすことができると思うんやけどなぁ〜〜………

 

 

アメリカ国内の航空会社では、ほぼ例外なく搭乗の際のマスク着用は義務付けていますので、搭乗の際にはマスクも着けてはいるものの、

 

飛行機が動き出した途端に、マスクを外してしまう例も少なからず………

マスクをつけるという概念の完全定着には、まだまだ相当時間がかかりそうな印象を受けます…

 

先日はマスク着用を拒否した男性が、飛行機から降ろされたという一件がありました……

 

つい数日前には、カリフォルニア州のサンディエゴで、マスクを着けていなかった女性がコーヒーの注文を断られて、応対した店員をソーシャルメディアに顔写真付きにしてまで投稿し、大炎上してしまうという一幕もありました。

ちなみにこの時応対をした店員さんに対しては、チップを募るホームページが立ち上げられ、目標1,000ドルに対して既に70,000ドルを超える募金が集まっているんだそうです。このご時世にあっても、マスクをしていない人に対する注意を促すのは神経を使ってしまうアメリカ。そんな中で毅然とした対応をしたこの店員さんには、敬意しかありません。

 

まだまだ感染が収まらない中で、カリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランドは、再開園を延期。

急激な感染拡大に配慮してのことだそうです。

 

そんな中でも大リーグは、7月23日か24日を目処に開幕を決定しました。

ちなみに写真は、タイガースの本拠地のコメリカパーク。通常大リーグのシーズンは年間で162試合が行われますが、今季は60試合を予定しているのだとか……ただ労使交渉を経ての合意が得られて即発表といった経緯だったので、スケジュールの再作成などはこれから………

 

さらには日本のプロ野球と同じく、開幕後しばらくは無観客での試合、ということになりそうです。

 

ただメジャーリーグ関係者にも感染者はおり、チームによっては登録選手の中から感染者を出しているところも……

各チームとも7月1日前後からキャンプ再開が予定していて、60試合が開催された場合は、選手も日割り100%の年俸を保証されたということらしいですが、全米で感染が収まらない中、果たして60試合を労使交渉締結通りに運べるのかどうか………

 

さらには選手の中には、家族に健康不安を抱える人もいますので、今季の欠場を考慮しているという選手もいるそうです。

写真は昨年ワシントン・ナショナルズワールドシリーズ初制覇に大きく貢献した、ライアン・ジマーマン内野手。母親が多発性硬化症を患っているため、家族の健康を優先して今季の欠場を検討しているそうです。まだ結論には至っていないのだとか……

 

NBAでも7月末からの開催を決定したそうですが、開催地となるフロリダ州では感染が大きく広がっていますので、こちらもどうなることやら……

 

開催会場となるESPNワイドワールドオブスポーツ(ESPN Wide World of Sports)は、フロリダ州のオーランドにあるディズニーワールドの敷地内にあるのですが、

こちらは再開園の延期などは正式には決まっていませんが、いつ閉園の延期が決まってもおかしくはない状態……こちらもかなり流動的だといえそうです……

 

 

コロナウィルスの影響は、夏の間はひと息つけるものと思っていましたが、しばらく息抜きすることはできないかも知れません……

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 6/26

アメリカの小型旅客機の操縦担当、裕坊と申します。こんにちは。

今月最後のシフトで急遽4日間のフライトが入って、月曜日から出かけておりました。3日目は担当便こそ2便だったものの、真ん中で客席に乗っての移動が入って、ちょっと長めの1日……需要が回復しつつある都市、路線から増便をして、それをかき集めた4日間のシフトでしたので、スケジュールはかなり歪……

 

2日目の夜に宿泊していたニューヨーク州のアルバニーを、お昼過ぎに出発。空港近くのハリーポッター風のホテルを出て、3日目の始まり。

 

ホテルには、帆船の模型までが置いてありました…

 

まずまずのお天気の中を、1時間20分ほどでデトロイトに到着して、

 

ほぼ間髪入れずに、客席に乗っての移動が入り、

 

向かうはミネアポリス

約2メートルの対人距離を確保するために、3人がけの座席では真ん中座席はほぼ例外なく空席にしています。

 

到着………

そこから水曜日は、4時間待機でした……意外なようですが、空港内で次のフライトを数時間も待つのって、けっこう体力を奪われます……

 

そんなわけで、特に何をするというわけでもなかったのですが、水曜日のお昼はちょっとスタミナをつけるのに…

中華料理のファーストフードへ立ち寄って、

 

昼間からガッツリ………

ちょっと運動せんといかん………

 

日が傾きかけた頃になって、やっとの出発でした。

ちなみにこの写真の後方では、空軍州兵ミネアポリス基地に所属する輸送機が、滑走路へと向かっているのが見えます。

 

これはロッキード製のC−130型輸送機。極めて頑丈に作られた胴体である上に、基本は貨物機でありながら人員輸送にも使えること、さらには超短距離の滑走路でも難なく離着陸をこなし、未舗装の地ですら離着陸できてしまう能力を兼ね備えた超万能型の輸送機。

初号機が1956年にオクラホマ州で稼働を始めてから、既に半世紀を悠に経過していますが、現在も生産継続中。

 

なんとなんと合計の生産数が2500機を超えるという、名機中の名機です。

派生型として、本来の輸送用に加えて、哨戒用、偵察用、代用の爆撃機としてまで投入された経緯を持ちます。山火事の多いカリフォルニア州では、州兵によって消火活動に活用されたことまでありました。

 

航空自衛隊海上自衛隊にも投入されていて、日の丸のマークが入った機体を目にすることも可能。

そのC−130型機が離陸するのを見届けて約1時間ほどして、裕坊たちもミネアポリス空港を離陸、

 

夜遅くになって、テネシー州の州都、ナッシュビルへと辿り着きました。

 

別名をミュージックシティーとも呼ばれるナッシュビル

空港へと到着して、荷物受け取りコーナーへと降りていく途中で、

 

ギターがお出迎え。

拘束時間が12時間近くにもなる、ちょっと長い1日でした……

 

木曜日が4日目。今月最後のシフト。木曜日は担当1便だけ。

ナッシュビルジャックダニエル社(テネシー州リンチバーグ)に程近い都市としても知られます。

 

醸造工場までは、車でおよそ1時間半。

 

ナッシュビル空港では、お土産に様々な種類のバーボンウィスキーも買えます。

 

豚肉のバーベキューも有名なテネシー州ですが……

バーベキューのお店は、まだ閉店したままでした…

 

出発前の消毒作業の様子。現在は各便出発前に入念な消毒作業が行われていて、

ゲート係員が、責任者による署名入りの確認書類まで見せてくれるようになりました。

 

木曜日は1便だけを担当して、4日間の任務完了。

今月のシフトをこなし終えました。結果的に、今月の実働日数は6日。

 

まだ一般の乗客の方が入れない地上階のゲート付近にある、我が社のデトロイト事務所に立ち寄って、

 

マスクを調達。

次回以降のフライトへと備えておきます。最近では各航空会社とも、衛生用品を従業員宛に配布する体制を整えております。

 

我がエンデバー航空、需要の戻りを受けて、かなり強気の体制。6月現在、客室乗務員のうちのほぼ3割ほどが自主的に一時無給休暇に入っているのですが、呼び戻しに入ることになったらしいです。

デルタ航空の100パーセント完全出資の子会社、エンデバー航空。コロナウィルスによる影響が出るまでは、1日平均の運航便数は902便でした。一時は100便台にまで減っていた旅客便。現在の計画では、7月以降の1日平均便数を510便としているらしいです。ちなみに6月25日の運航便数は311便でした。夏季の最盛期に、最大で1日840便の運航が予定されている日もあるらしく、それに対する準備ということなのだとか。

 

76名仕様の機体の、6月末現在の定員は42名。対人距離を確保するために、意図的に若干の空席を残しての運航を続けています。本来の客席数からすると55%の搭乗率が、現在の最大定員。

6月に入っての6月25日までの平均搭乗率を見ると、現在の定員に対して7割を超えていて、この夏予想される大幅増便に対処するため客室乗務員を呼び戻す、ということになりました。今回の4日間で5便をこなした裕坊の担当便の乗客数は、合計で176名。1便平均でほぼ35名のお客様を運ぶことになり、実際にフライトの中には乗り過ごした方も数名いらっしゃいました。3月中旬にコロナウィルスの感染拡大が始まった頃と比べると、明らかにアメリカ国内線を利用するお客さんの意識は変わってきています。

 

ただアメリカ国内のコロナウィルス感染状況は、必ずしも国全体で収まってきている訳では決してなく、むしろフロリダ州テキサス州では過去最高の1日当たりの陽性者数報告を記録するなど、状況が悪化しているところもあります。

ですから当然のことながら、この措置は見切り発車。ここは一時的な需要回復の機会を利用して、現在日計算で続いている赤字額を少しでも減らしたい、という意向なのでしょう。

 

会社経営陣、特に親会社であるデルタ航空経営幹部の本心の中では、第2波、第3波は絶対に避けられないだろうという読みはあるはず、と裕坊は考えています。実際、ニューヨーク地域からの50名仕様旅客機の撤退は決まっていて、それに伴う社内異動計画が来週に発表されることになりました。パイロットはまだ供給過剰が続いていますので、その辺りの調節が入ることになると思います。航空業界も今後のことは、まだまだかなり流動的です……

 

 

4日間のフライトを終えて、日が高いうちに帰宅。冷えたお茶を飲んでいると、見覚えのある小鳥さんが、いつもの木の上に止まっとる……

よく見ると、ロビンさん……

 

先々月に3羽が巣立っていったはずの巣、なんとなく背が高くなっとる……

 

もう一度顔をひょこっと出してみると、

おるやんか!!!

 

飛んでる姿をよく観察していると、お腹のオレンジ色がちょっと薄いので、

4月に子育てしていたロビンさんとは別の母鳥みたいです。

 

巣の中をちょっと覗いてみると、既に鮮やかな青色の卵が1つ産み付けられていました。

今年2度目の、違うロビンさん家族がやってきての子育て物語。今からとても楽しみです。

 

 

また頭、襲われるんやろな〜〜……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 6/23

アメリカの航空会社で、小型旅客機に乗る、裕坊と申します。こんにちは。

予期せず入った今回の4日間のフライト。ゲートの係員たちとお話をしていると、どの便も50名仕様から76名仕様への機材の変更だったり、急な増便によるフライトだったり……通常、国内線乗務員用に4日間や5日間に渡る予定表を組む時は、予め運航が決まっている定期便を、法律で定められた1日あたりの拘束時間やら1ヶ月間あたりの制限飛行時間あるいは宿泊滞在時間などを考慮した上で、コンピューターがランダムに組み合わせて作成するのが普通。 ところが機材の変更などで急にフライトが上がってきた場合は、本社の乗務員管理課が手動でそれを入力します。

 

今回の4日間では、その急遽上がってきたフライトをかき集めた予定が組まれて、裕坊は5便を担当することに。ここ最近、かなりのペースで我が社でも増便が続いています。

今日火曜日はまずはオハイオ州のコロンバスをお昼過ぎに出発して、

 

客席に座っての移動でした。

形こそ違うものの、客席の許容量は裕坊が乗務するリージョナルジェット機と同じ76席。客席が若干CRJシリーズに比べると広いので、現在の上限は50前後になっているそうです。

 

一旦デトロイトへと戻ってきて、本当に久しぶりに自然食材を使った惣菜屋さん、プラムマーケットへと立ち寄って、

家計簿見たら、前回ここで昼食を買ったのって3ヶ月以上も前………3月初めのことでした………

 

前年同期と比較すると、まだ乗客数は7割減ったままですので、並ぶ食材はかなり限られています。

裕坊のお気に入りは、トマトにモッツァレラチーズのスライスが乗り、ビネガーソースがたっぷりかかってイタリアンブレッドに挟まれたトマトカプリースサンドイッチなのですが、まだ店頭には並んでおらず……

 

真面目にサラダを選択……

 

今は乗務員しか入ることができない、地上階のゲート付近でお食事。

 

空港内には小鳥さんも住んでいて、

優雅にお散歩しておりました。

 

4時間ほど待機の時間を潰してやってきたのは、ニューヨーク州アルバニー。

 

宿泊先は、空港からほど近くにあるデスモンドホテル。

ちょっとハリーポッターの世界を想像させるような雰囲気が特徴……ロビーからちょっと奥に夜歩いて入ると、ダニエル・ラドクリフ氏が黒のマントを羽織って、杖を持って出てきそうにさえ思えてしまいます………そのラドクリフ氏も、もう既に30歳………あと1ヶ月もすると、31歳……

 

 

そら、裕坊も歳取るわなぁ〜〜〜…………………

 

 

ちなみに今日は1番奥の部屋へと通されて……

 

こちらが今晩のお部屋。

 

ホグワーツの寮でも意識したかのような、不思議な出窓までがついておりました……

 

今日はいくつか、嬉しいニュースが入ってきましたね。富士通理化学研究所が共同開発していたスーパーコンピューター『富岳」が、世界最速になりました。

TOP500(演算速度)、HPCG(シミュレーション計算)、HPL−AI(AIの学習速度)、Graph500ビッグデータの処理性能)の4部門で首位を獲得したのだとか……一般供用の開始は2021年を目指しているのだそうですが、既にコロナウィルスの拡散の仕組みなどを解析するため、実働は開始しているようです。 日本では「京」と呼ばれる同社製のコンピューターが最速の地位に昇り詰めたのが11年前。中国や米国のスーパーコンピューターの台頭で首位の座を譲ったあと長い苦節の時を経て、再び世界一の座に返り咲くことになりました。

 

これは恐らく軍用にも転用可能な技術が満載。先端技術の海外への流出防止に向けて、早速安倍政権も動いています。

大学等の研究室が、国からの補助を受けての研究開発費の援助を受ける場合、外国の企業や組織からの資金協力を受けているかの開示を義務付けるそうです。アメリカでも中国を意識して経済的安全保障を強化、知的財産権の保護を目的とした法律は整備されつつあります。日本も今後の知的財産権の海外流出の防止のためにも、最善を尽くしていただきたいと思います。

 

さらに嬉しいニュースとしては、尖閣諸島の中国による領有権を、アメリカがキッパリと否定したことでしょう。

一時は尖閣諸島の領有権争いについては、中立を保つ立場を貫いてきたアメリカでしたが、東シナ海南シナ海での中国による軍事的膨張を日本だけでなく、アメリカを含む各国とも目の当たりにするにつけ、中国における軍事的脅威をこれ以上看過するわけにはいかなくなったようです。アメリカ共和党下院議員13名による政策提言報告書の中で、中国の脅威がはっきりと強調されることになりました。

 

既に昨年5月には、ミット・ロムニー氏(共和党)をはじめとして、ティム・ケイン氏(民主党)なども加わって超党派での14議員による、「南シナ海東シナ海制裁法案」が上院に提出されています。

 

同様に下院においても、昨年6月にマイク・ギャラガー(共和党)ジミー・バネッタ(民主党)両氏による同じ法案が下院本会議に提出。

それを裏付けるかのように、既に西太平洋には米国の原子力空母3隻(セオドア・ルーズベルトニミッツロナルド・レーガンの3隻)が集結しているそうです。西太平洋を管轄するアメリ第7艦隊の作戦区域へ配置されることになりました。南シナ海における中国人民解放軍への圧力を高めることを、明らかに意識した動きと見て間違いないでしょう。

 

イージスアショアの導入断念が最近になって発表されることになりましたが、電磁波技術では現在日本は世界最高峰を誇り、今後の日米軍事同盟強化の重要な分野の一部にも含められています。既にミサイルの数では数千を超える数を保有する中国ですから、飽和攻撃をされたときはイージスアショアを以ってしてもミサイルから日本を防衛することは不可能。実践的な技術開発に投資先を集中させて、中国からの脅威に全力で対応していただきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 6/22

アメリカの小型旅客機、操縦担当の裕坊と申します。こんにちは。

まだコロナウィルスの感染が落ち着かない中、需要が回復基調にあるアメリカの航空業界。この月曜日からもフライトが入って、お昼すぎに出勤。4日間のフライトをこなすことになりました。ただ未だに総運航数が少ない中でのフライトですので、4日間の合計の担当便は、今のところ5便。スケジュールを見ている限り、これまで1日1往復だったのが2往復に回復した行き先がリストを連ねることになった、という感じでした。

 

先週金曜日にほぼ1ヶ月ぶりのフライトをこなしたばかりですので、なんとなく現在の空港の様子などは把握しておりましたが、今日またほんのちょっとではありますが、営業を再開したところが目に受けられました。

保安検査場を通り過ぎると、すぐに出てくる免税店。

 

こちらはほとんど閉めることなく営業を続けておりましたが、 その向かいにあるトラベル用品のお店も、今日は開店。

 

さらに先まで歩くと正面に見えるコーヒーショップ。

先週の金曜日にフライトが入った時は夕方遅くの出発でしたので、時間的にも閉店の時間だったのですが、今日は開店しているのを確認。

 

レストランも一軒、今日までに再開しておりました。店内で座っての飲食も可能なようです。

 

まず向かったのはミネアポリスだったのですが、

 

搭乗前にはそこそこの数の乗客も姿を見せるようになり、

 

3人がけの真ん中の座席以外がほぼ埋まる状態。

130名仕様の機体に、恐らく120名ほどの乗客がいたように見受けられました。

 

1時間半ほどで、ミネアポリスに到着。

 

こちらでは、全米で人気のチキンバーガー屋さんが、再開していました。

 

保安検査場から、Cコンコース、さらにA、Bコンコースを結ぶ電車はまだ運休中。

 

Cコンコース内のフードコートも変わらず、まだ全く開いておりません……

 

旅客便の出発掲示板……

 

先月にも一度ミネアポリスにまでは来ていたものの、コックピットからのこの景色を見るのは、本当に約1ヶ月半ぶりでした……

座席こそ76名分あるものの、42名にまで定員を制限していて、今日は42名が搭乗。現在の基準では満席。活気は少しずつ戻ってきているような感覚を覚えます。

 

夜遅くになって着いたのは、オハイオ州の州都、コロンバス。

 

ただ、まだまだ最盛期からすると旅客航空需要は7割減。裕坊が勤める航空会社も、親会社であるデルタ航空も、日計算で見るとまだ赤字……アメリカの航空業界は、昨年過去最高益を出したような状態にまで需要が回復するには、3年程度を見込んでいるようです。

 

アメリカン航空は、先日の発表で担保付き上位債と転換社債をそれぞれ7.5億ドルずつ発行するなどして、合計で35億ドルの新規資金が調達できたのだそうですが、

償還期限が2025年となっていましたので、多くの航空会社が需要の本格回復に対して、同様の見込みを立てているのでしょう。アメリカの航空会社は、次々に資金調達の手立てを構築していますので、ほぼ全社とも来年の春まで耐えられるだけの体力は身に付けつつあるようです。

 

デルタ航空の先日の発表では、来年春には損益分岐点まで需要も回復するとの言及までがありましたが………

 

それはちょっと……そう簡単に行くかな〜〜〜……

このまま順調に需要が回復すれば、7月と8月は現在予定している運航便に加えて、最大で1,000便を追加する方針らしいですが…あとは第2波、第3波をどこまで最小限に食い止めることができるか………このまま感染者数が押さえ込まれて、新規に入院する人の数が少なくなれば、兆しは見えるのでしょうが………

 

 

現実を見ると現時点ですらそれとは裏腹に、新規に陽性と診断される方が後を絶たず………

 

 

一部のアップルストアではそれに呼応するように、一度は再開した店舗を、再び閉鎖せざるを得ない羽目になってしまいました…フロリダ州サウスカロライナ州ノースカロライナ州アリゾナ州での合計11店舗が、再度閉店することが決まっています。

恐らく一進一退が今後2年ほどは続くのは避けられないだろう、に一票。

 

今の南半球を見ていると、ブラジルだけでなく、チリも悲惨なことになっていますし、

 

そのチリは、緊急事態宣言をさらに上回るような言葉の響きがある、大災害事態宣言までをも発令し、さらにはそれを先日更新することにまでなってしまいました……

チリでは、首都のサンティアゴで完全な都市封鎖宣言がなされた他、食料供給などの基本的なサービスを、政府が請け負うことになるそうです。大災害事態宣言下の元では、軍による隔離措置までが行われているのだとか……

 

 

これを見るにつけ、アメリカでも秋以降に同様のことが起こる可能性は否定できない……というよりも、見切り発車的な経済再開を進めていったとすると、空気が乾燥し、気温が下がって相対的に人が持つ免疫力が下がってくると………

 

 

あまりにも分かりやすいシナリオ……

 

 

今のコロナウィルス対策として、最も有効なのは、まずは『「コロナウィルス増殖の連鎖」を断ち切ること』のような気がするのですが………「マスク着用」はそれに一役買うと裕坊は思うのですが、ここに来て空港内の乗客たちも、平常を完全に取り戻したかのように、あるいはコロナウィルス禍など初めから存在しなかったかのように、マスクを外している姿を見せつけて、カウボーイ的な振る舞い………

アメリカは、コロナウィルス禍を抜け出すのに、ちょっと時間がかかるかも知れません………