yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 10/23

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

いよいよメジャーリーグワールドシリーズが始まりましたね。裕坊が今の航空会社に入社した時の新人研修時の宿舎は2人部屋。部屋の相棒はロサンゼルス出身のジョーくんで、大のドジャースファン。

現在アメリカン航空に勤めるそのジョーくん、去年のワールドシリーズダルビッシュ投手が散々打たれて、罵詈雑言のメールを送ってよこしました…………あんなやついらねーよ…………と。確かに去年のワールドシリーズにおけるダルビッシュは散々だった…………逆MVPという賞があるなら、去年のダルビッシュ投手はまさに匹敵……………

 

今年のワールドシリーズレッドソックスドジャース。第1戦は、両チームを代表する大エース同士の対戦。ドジャースクレイトン・カーショーが先発し………

レッドソックスは、クリス・セールが先発…………

しかし両投手とも5回と持たず降板………………やはり勝負の世界は厳しいですね…………結果は8対4でレッドソックスの先勝。

ただクリス・セールのレッドソックスのユニフォーム、裕坊的には未だにかなり違和感があります。やっぱりクリス・セールはシカゴ・ホワイトソックスのユニフォームがよく似合う…………

つーか、クリス・セールのいなくなったホワイトソックスバーランダーもシャーザーもいないタイガース、ホズマーもウェイド・デイビスもいなくなったロイヤルズ、もうこの3チームに昔の面影は全くなくなりました……………寂しいな〜……………………

 

日本のプロ野球もいよいよドラフト会議に続いて、日本シリーズへと続きますね。パリーグクライマックスシリーズでは、ソフトバンクが西武相手に下剋上を決めてしまいましたが、クライマックスシリーズの優勝チームへの配慮はもう少し必要な気がします。

まあソフトバンク日本シリーズは百歩譲るとして、もし巨人が日本シリーズシリーズに出ていたとしたら、シーズン負け越しチームが日本一になる可能性があった……………これではレギュラーシーズンで頑張ってきたチームが報われないです。それは今年の西武とて同じ………あくまで裕坊の意見ですが………

 

ただこういった大舞台で活躍できるのは、ほんの一握り。今日の裕坊、本当は夜遅くまでフライトを担当して、本来ならボストンを目指すはずだったのですが、今晩のボストン行きの遅れが3時間を越えることが予想され、ボストン行きの担当を外されて、ニューヨークに宿泊。まだ日が高いうちにホテルへと入って、

いろいろとニュースを検索しているうちに目を引かれたのが、プロ野球からの熱烈コールには見向きもせず、野球部のない大手企業へと進んだ元大学野球のエースの特集。

慶應大学出身の志村亮さん。桐蔭学園で2度甲子園に出場し、当時から名を馳せていたサウスポー。

慶応大入学後も1年春から先発起用され、完封勝利を挙げるなど主力として活躍し、秋には慶応野球部史上2度目となる無敗優勝に大きく貢献し、伝統のユニフォームのストッキングに2本目の線を刻んだそうです。4年間で積み上げた勝ち星は歴代13位タイの31。4年春から秋にかけては六大学新記録となる53イニング無失点記録まで樹立。圧倒的な存在感を示していたそうです。普通ならここで誰もが憧れるプロ入りとなるはずが………………………………

プロ野球は、実力を試したいとかいう気持ちだけで入れる世界ではない。大学生になって段々と現実が見えてきた。大学で硬式野球からは身を退くつもりだった」プロ野球や体を壊したり実力が足りないと判断されたらすぐに戦力外通告を受ける世界。そのときの志村さんに「それでもいい、一生を捧げるつもりで入れるか」と問うたときに、自分で首を縦に振ることができなかったのだとか……

そして志村さんはリーグ戦で最後に使ったグローブに『完全燃焼』と言葉を刻んだそうです。

 

三井不動産へ志村さんが入社したのが1989年。もうすぐ勤続30年。はじめの8年間はビルディング事業、その後は分譲住宅の用地取得を担当し、現在は三井不動産リアルティ株式会社ソリューション事業本部の部長をされていらっしゃるそうです。年齢は50歳を過ぎ、ビジネスマンとしてのゴールは近づいてきているようにも感じられる頃のはずですが、志村さん曰く、「自分では走り続けている感があって、まだまだ伸びしろがあると思う。終点を意識することはない」そうです。

 

裕坊は製薬会社に入社したのが93年。もし未だに勤務していたとしたら、本来なら今年は25周年になっていました。気付いてみたら、いつの間にかアメリカにまでやってきて、リージョナル航空会社とはいえ、4本線の肩章を制服につける機長。

いずれそれまでの過程や、いろいろな思いを綴ってみたいと思います。

明日はお昼以降のゆっくりのショーアップ。予定通りに事が運べば、サウスカロライナ州チャールストンで宿泊の予定です。

 

裕坊

裕坊パイロット日記 10/22

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

今日は本来なら8連休の2日目のお休み。ただ愛妻ちゃんも息子くんもお仕事に勉強にと頑張っているのに、1人ソファに座ってダラダラするのはあまり申し訳ないので……………………………

 

…………………実際には…………………

……………家の外にある水道の栓の緩みを直したり………………

……………屋根を直したりはしないといけないのですが………………

 

 

休日返上で4日間のフライトを担当することに……………

 

 

ということで、休日ではあったのですが、普通に制服を着て福利厚生の一部であるスタンバイによる無料フライトで、ニューヨークまでやってきました。

まずまずお天気のいい中を我が家を出発………

従業員駐車場からマイクロバスのようなターミナル行きシャトルバスへと乗り込んで………

ターミナルでフライト待ち…………

 

ニューヨーク行きのフライトでは、奇遇にも日本の大手ゼネコンに勤める方と座席が隣り合わせになり、お話に花が咲きました。日本人の方とお話をするのが大好きな裕坊。楽しいひとときを過ごさせていただきました。

 

そして1時間ほどのフライトを経てニューヨーク、ラガーディア空港到着…………

フードコートの隣にはテーブルもたくさん用意されていて、ちょっと寛ぎタイム………

フードコートのサラダバーで買った6ドル分の軽食でお腹を満たして………

取りあえず夕食はおしまい……

 

担当するフライトは明日から。今日はニューヨークまでの移動だけ。これを航空業界用語で、コミュートと呼びます。アメリカの航空会社は、それぞれの運航の中心となるハブ空港というのがあり、大抵のお客さんはその空港にて乗り継ぎ。ほとんどの場合、そこに各航空会社のクルーの所属先もあります。

今裕坊はデトロイト空港に所属していますが、かつて我がエンデバー航空会社の前身であるピナクル航空がニューヨーク裁判所の破産法下に置かれていた時は、デトロイトやメンフィスでの人員削減が行われ、そこに所属していた機長たちが次々にニューヨークへと送られていました。

裕坊を含めた機長たち、社内における優先権などはない入社経歴の浅い機長たちばかり。ほぼ例外なく、スタンバイ。早い話が、欠員が出た時の補充要員。会社の乗務員管理課からの電話がかかってくると、その電話の時間から2時間以内に空港にショーアップしなければいけません。デトロイトで電話を待っていたのでは、欠員補充が必要になった時に、会社の規定にとても間に合わないので、必然的に寝泊まりする場所を確保する必要が出てきます。

ホテルに毎晩というわけにはさすがに行きません。1晩40ドルほどで泊まれるデトロイトならともかく、ニューヨークともなると安いところですら1泊150ドル。いつ仕事が入るか分からない上、休日自体がスタンバイの場合少ないですから、仕事が入らない月ともなると、宿泊代は天文学的数字になりかねません…………

そこで州外へと飛行機通勤する連中が借りるのが、間借りの宿舎。アメリカの航空業界でそれをクラッシュパッド(CrashPad)と呼びます。クラッシュとは激突、衝突、疲れてベッドに激突するように倒れこむことを意味するのでしょう。パッドとは当て物。恐らくベッドなどを充てた言葉だと思います。

 

今日は久しぶりに、裕坊が未だにクイーンズで借りているクラッシュパッドまでやってきました。

 

我がリージョナル航空会社では、クルー専用のラガーディア空港とケネディ空港とを結ぶシャトルサービスがあり、途中クイーンズの住宅地へと立ち寄るので、まずはこれに乗りこみ………

ニューヨークならではの渋滞を間近に見ながら………

クイーンズの住宅地へと到着………

そこからは徒歩…………

レストランの横を通り………

交差点を渡って、さらに歩くこと5分ほど……………

やってきました。プライバシーの関係で、裕坊のいる部屋の写真を直接お見せすることはできませんが、イメージとしてはこんな感じ。部屋の中に2段ベッドがいくつか置かれています。

 

明日はまた5時には起きないといけないので、そろそろシャワーに入ります。

 

裕坊

 

裕坊パイロット日記 10/21

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

 

先週は4日間のフライトをほとんど奇跡ともいうべくこなし切って、今日は束の間の休日。明日は直接担当をするフライトは入っていないのですが、次の4日間のフライトはニューヨークから。飛行機で「通勤」をしてニューヨークまで向かいます。明日は休日返上で制服を着て「飛行機通勤」。

福利厚生を使うと系列会社の場合、基本的には座席さえ空いていればどこに行こうがタダ………但し空きがあれば、の条件つき。あくまで座席の優先権はお客様にあります。なので、客席に空きがない場合は、こんな切り立ったジャンプシートと呼ばれる補助席に座ることも………

 

今日は午後になってまずまずの秋晴れも広がり、ルーティンに少し精を出したり…………

もうこの時期は芝刈りというよりは、落ち葉集めになります…………

松の葉がかなり落ちてくるので、それはさすがに拾い上げきれず…………また時間があるとき、松の葉拾いもせんといかんな〜…………………

表側の方はまずまずスッキリ………

息子くんのサッカーの試合にも出かけます。気温も下がって、サッカー日和。

試合はかなり拮抗。ただ後半に立て続けに3点を失って、5対4の惜敗………

残念………ただ息子くんは今日は動きもよく、頑張っていました。来週がいよいよこのシーズン最後の試合になります。

 

明日の準備をしながら、日本人パイロットとして、目を奪われたのが三菱リージョナルジェット機の話題。

どうやらカナダのボンバルディア社が、日本の国産旅客機「MRJ三菱リージョナルジェット)」を開発している三菱航空機や関連する協力会社などを、米ワシントン州の裁判所に提訴したということらしいです。ボンバルディア社の「機密事項」を持ち出しとか……………ちなみに今回訴えたボンバルディア社、裕坊が今乗っている機体、CRJシリーズの航空機メーカーでございます………………なんでまたボンバルディア社なの………………………

よくよく読んでいると、提訴のきっかけになったのは、形式証明取得におけるデータの持ち出しに対するものだったらしいです。そもそも形式証明取得に関するデータとは特別に個別のメーカーに帰属するわけではなく、米連邦航空局やカナダの航空局が必要とするデータの基準を羅列したものに過ぎんのやけどな〜〜………………

この提訴はむしろボンバルディア社による、三菱航空機への牽制的な意味合いが大きいと裕坊は感じました………それだけ、この市場における競争が激しいということなのでしょう。

三菱航空機としても、この提訴の関しては全く引く考えはないようで、全面的に争う姿勢を示しています。国産旅客機は今後さらに広がる航空機市場への参入の大きな足がかりになります。裕坊的にはこの一件に関しては、三菱航空機に頑張って欲しいですね。

 

MRJは既に納入遅れが5年以上に及んで久しいですが、まだまだ問題は山積のようです。日本には国産プロペラ旅客機YS−11以来、旅客機製造の実績がありませんでしたし、ジェット旅客機に関してはまさにゼロから。

日本には旅客機製造のノウハウがなく、しかも製造実績もありませんでしたから、主要部品の製造は経験豊富な海外大手メーカーが請け負うことになります。だが経験や実績のない三菱航空機は海外大手のサプライヤーメーカーから足元を見られ、発注元とサプライヤーの「主従逆転現象」が起こっているのだとか………………

 

この課題を解決するために、三菱航空機では海外での旅客機開発に携わった人材をヘッドハンティングで5年ほど前、10名ほどを採用したそうです。恐らくその中にはボンバルディア社の元従業員も入っていたことでしょう。

航空機の開発には長い年月を要します。ボーイング社のような経験豊富な航空機メーカーでさえ、ドリームライナーと呼ばれるボーイング787型機開発に当たっては、バッテリーなどの主要部品にトラブルに悩まされて、安全飛行に確証が得られるようになるまでにかなりの時間を費やしました。

現在ではボーイング社と中型大型旅客機でシェアを争う関係にまでなったエアバス社。このエアバス社とて立ち上げの際に製作されたエアバスA300では航続距離不足や信頼性不足などを指摘され、売り上げは苦戦。一時は膨大な赤字を抱えましたが、フランスと当時の西ドイツ政府の全面支援と補助によって乗り切り、今では全2階建てのA380を製造するメーカーにまで成長。

航空機製造は時間がかかる上に費用も膨大なものになります。三菱航空機も現在は孤軍奮闘が続きますが、エアバス社などの過程を教訓に日本の重工業の各社が得意分野を分担して力を出し合って、「メイド・イン・ジャパン」の最新鋭機を是非作り上げていただきたいです。MRJの教訓は、今後間違いなく日本の財産になります。5年以上にも渡る遅延を教訓に、日本の製造業の底力を是非発揮していただきましょう。

 

明日は午後に我が家を出発して、ニューヨークへ向かいます。

 

裕坊パイロット日記 10/20

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

4日間に渡るフライトを終えて、コタツの中に足を入れてキーボードを叩く裕坊。ちなみに愛妻ちゃんはコタツの中で熟睡中……………風の噂によると、ミシガン州の北部、ミシガン湖に近い西部の一部の地域で、とうとう雪が降ったそうな………………ということは、またこの季節が戻って来てるのか………………………………

 

あの………………………無理して戻ってこなくてもいいです……………………………

 

しかし4日間も本当に持つのかな、と気を揉みながら始めた今回の4日間のフライト、我ながらよくこなし切りました。一昨日は4本の担当便のうちの2本目と3本目の間が結果的にほぼ5時間半開くことになり、しばらくクリーブランドで足止め。

ホテルの部屋で休憩をいただき、そのホテルの地下にあるレストランで………

前回のブログでもご紹介したステーキサンドイッチを食べたあとは、

ニューヨークのラガーディア空港経由を経由して、さらにもう1便を担当。終わったのは夜中の1時半……………………ただラガーディア空港への到着経路では、マンハッタン上空を通過することになり、きれいな夜景のご褒美付きにはなりました…………

でも最終目的地に着く頃には、午前1時半を過ぎ、しかも宿泊滞在は連邦法で規定されている最低限度の10時間………………………寝て起きるだけ……………………………

 

気を取り直して3日目……ホテルは朝食付き。まずまず高級なホテルに宿泊していながら、我がリージョナル航空会社とホテルとの契約で、宿泊しているクルーは朝食が無料。ちょっと豪華なお食事をいただいてしまいます。

スクランブルエッグに……

ポテト……

ソーセージにベーコンなども………

フルーツ類も充実…………

ちょっとケチャップを跳ねてしまい……………………あまり見た目はよくありませんが、美味しい朝食をいただき、

秋晴れの空の中を出発して、今日こそは気を取り直して頑張ろう…………………………………

 

全てはうまくいく………………………………………はず……………………………

 

 

ところが……………………

 

 

 

 

初っ端から飛行機に故障が発生して、出発地の地元の整備の人の応援を呼ぶ羽目になってまたも足止め……………………2時間待ち………………………………

 

お隣のゲートからは、同じ我がエンデバー航空の別の便が出発して、そちらのお客さんを見送りながら、地元の整備士の到着を待つ羽目に……………………

 

 

1日結局その遅れを取り戻すことはできず…………………………

 

 

しかも途中の経由地、我が家も近いデトロイトでは一旦ここC27のゲートへと到着して……………

 

次のゲートA57まで、まずはトンネルをくぐって…………

延々と歩きます………………………

 

気分はゲートA57ではなく、こちらへと向かいたい気分……………………

ちなみにこちらは荷物受け取りへと続く、デトロイト空港のエスカレーター………………………

 

やっと着いた…………

3日目の最終目的地はシンシナティだったのですが、普段は出口まで歩くところ、今日は迷わず電車で出口まで向かいます………歩く気力なんて残ってねーし………………

ここでも宿泊滞在は、連邦法規定の最低限度、10時間。スケジュール変更になってくれないかな〜…………………

今回の4日間何から何まで全てがこんな感じ……………

 

今日4日目、担当便は宿泊していたオハイオ州シンシナティからボストンを往復する2便だけ。朝はどんより曇り空………遠くにデルタ航空の所有する整備庫も見えます………

 

ボストンまで来るとご褒美が待っています。裕坊の大のお気に入り、クラムチャウダー………折り返しまでにしばらく時間があるので、飛行機を後にして……


またも来てしまった………………

クラムチャウダーに、エビのカクテル………お値段はちょっと張りますが、これを逃す手はない…………

偏西風が徐々に強くなる時期ですので、ボストンからの復路便は往路便よりも1時間近くも長くかかりましたが、無事到着して……………

担当便はこれにて終了。あとはデトロイトへと帰る便の出発を待ちます…………………

 

 

 

待つこと3時間…………………………

 

 

 

ようやく搭乗が始まり……………………

 

全席満席のフライトでしたので、乗客の方達も狭いリージョナルジェット機の荷物棚に荷物を入れるのに必死…………

やっと落ち着いて搭乗完了……出発……………

 

帰る頃にはデトロイトはすっかり暗くなっていました………………

後ろの方に座っていたので、降りるのは本当に1番最後…………

 

我ながら本当にこの4日間よく乗り切りました……………

実をいいますと、お休みまた明日1日だけ………家族とともに、ほんのちょっとゆっくりしてみます…………

 

裕坊

 

裕坊パイロット日記 10/18

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

今日は4本の担当便が入っている裕坊。インディ500と呼ばれるカーレースで知られるインディアナポリスを出発して、最終目的地はバーモント州バーリントン。

 

 

それで……………………………………1番上の写真は………………………………

クリーブランドで撮りました……………………………

 

 

しかも空港内のレストランではありません。我がリージョナル航空会社が定宿にしているホテルの地下にあるレストラン…………………………

エレベーターで地下まで降りてくると、カウンターバーのあるレストランがあり、思った以上の人で賑わっていました。レストランの中にいた他のお客さん、既に今日の予定を終わってくつろいでいます………………

 

アメリカ人はバーに座って飲むのが本当に大好き……

 

中西部の家には地下がついた家が多く、温水器や集中暖房の暖房機などが地下に置かれることが多いのですが、そこに部屋を作ってバーを作るのが一般のアメリカ人の夢。

 

家を買った時は大抵こんな状態になっていて、

まずはこんな状態へと作り変えます。

人によっては寛げるリビングスペースへと作り変えたり、

浴室を一つ加えてみたりする人もいますが、

アメリカ人、特に男性が好むのがこれ。地下のバー。こちらでは地下をベイスメントと呼ぶのですが、ベイスメントバーを作るのは、飲むのが好きな人はほとんどの人が口にする彼らの夢の一つ。ここに各種のウィスキーやブランデーなどを並べるのが夢なのだとか…………

ですから、レストランでもカウンターバーがあると、迷わずそこへ座って飲むのですね…………今日もベイスメントバーを思い起こさせるバーで、たくさんの方が飲んでいました。

 

ちなみに我が家にも実は地下があるのですが………………我が家では全く何も施しておりません…………………

白い壁が剥き出しになったまま、温水器と暖房機だけが置かれています……………………

 

そんな落ち着いた佇まいのレストランで今日いただいたのは、ステーキサンドイッチ。本当ならサーロインステーキ辺りをガッツリといただいて、風邪のウイルスをやっつけたかったのですが、ここにはステーキそのもののメニューはなし………………………

ただ値段はリーズナブルで、お味の方もまずまずでした。

ニューヨークに着く頃には、11時過ぎ。レストランはおろか、きっと売店すら全部閉まっている。ということで、ここクリーブランドで夕食を済ませます……………………しかもホテルのレストランで……………………

 

 

で、何故クリーブランドなのか、というと……………

 

またもニューヨーク行き、遅延………………………

 

 

4本の担当便のうち、2便目(デトロイトからクリーブランド)と3便目(クリーブランドからニューヨーク・ラガーディア空港)の間に元々4時間20分の待機自体は入っていたのですが、3便目の目的地であるラガーディア空港行きが1時間ほど遅れることになり、2便目を降りたあと、そのままホテルへとやってきて、しばらく休憩。

 

航空業界では、大手、リージョナル航空会社を問わず、担当便の間の待機が4時間30分以上入る場合は、ホテルでの休憩ができる契約になっているところがほとんどなのですね。

今回もクリーブランドでの地上の待機が5時間を超えてしまいましたので、契約上の規定を受けて、ホテルでの休憩を取れることになった、というわけです。

 

一旦クリーブランド空港を後にし、

黒塗りのワゴンへと乗り込んで………

ホテルへと向かいます……………

もうこのまま今日は営業終了でええやん…………

日も暮れかけとるんやし……………

 

ニューヨークでは、少し突風が吹き荒れたような状態になっているようで、その煽りを受ける形となりました。これからニューヨーク・ラガーディア空港を目指し、そのあとバーモント州バーリントンへと向かう2本のフライトを担当。

今のところの予定で行くと、最終目的地であるバーリントン到着は………………………夜中の12時過ぎの12時半ごろの予定です……………………あー、このまま目の前にあるベッドで横になりたい……………………………

 

裕坊

 

裕坊パイロット日記 10/17

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

 

お昼過ぎに我が家を出発して、裕坊は今日から4日間のフライトへと出発。先週少し体調を崩してしまいお休みの間は全く何も出来ずじまい……………

それでも3日間のお休みをいただくことができて、まだ完治とまではいきませんが、体力自体はまずまず回復基調。ほんのちょっとの違和感を残しながらも、土曜日まで4日間の予定で出発しています。

ただ気分はまだこんな感じ…………

ここ数日は少しでも体がラクになれば、とほとんど健康オタクになっていた裕坊。けっこう目からウロコの情報がたくさんあったりして、日本食の素晴らしさに改めて感嘆します。ウナギをガッツリ食ったらええんやな‼️‼️

 

今日は我が家をいつもより1時間ほど早く出発して、ちょっと早めに空港のターミナルへと入り、とあるレストランへと立ち寄ります。やってきたのは、デトロイトにお住いの皆さんならよくご存知、デトロイト空港のターミナル内にある「空」。

今日の一つ目の担当便はピッツバーグ行き。偶然にもレストランのすぐ横にあるA35が出発ゲート。まさにこのレストランが裕坊を呼んどるし………迷うことなく、レストランへと入り………………………ウナギ丼を注文…………………………………


実はデトロイトからですと、週4便名古屋セントレアへと直行便が飛んでいるので、その気になれば名古屋まで乗り換えなしで行けます……………………その名古屋に行けばこんなのが食べられる………………

ひつまぶし…………………食べたい………………………

名古屋、行きたいな〜…………………………

 

で、今日注文したウナギ丼が出てきたのを見ると……………………

どう見てもたくあんの方が多いやん…………………………

 

食べられるだけでも感謝…………………

 

ウナギの量は少ないですが、その分お値段もリーズナブル。ただ日本行きの便に搭乗される方は、機内食がありますので、あまりここの日本食屋さんにお世話になることはないかも知れません。

 

ちなみに、ハドソン川を挟んでニューヨークのすぐお隣にあるニューアーク空港からデルタ航空便をもし利用される場合は、同じレストラン「空」がターミナル内にあります。

但しニューアーク空港のレストラン「空」はデトロイト空港のそれと比べると若干規模が小さいので、メニューもちょっと少なめ…………

残念ながらウナギはここのメニューにはなし。それでも気軽にお寿司や天ぷらなどは食べられますから、長時間の地上待機が入るときは、裕坊は迷わずここにお世話になっています。

 

今日はちょっとしんどさが残る体ながら、何とか3本の担当便をこなし切りました。

1本目のフライトは、客席だけでなく、通称ジャンプシートと呼ばれる業務用の補助シートにまで仕事帰りのクルーが乗り込んできて、完全な満席の便となり、ピッツバーグまで。

かつてのUSエアウェイズ(現在のアメリカン航空)がハブ空港として使っていた空港ですので、空港内の施設はとても充実。フードコートでも様々な種類の食材を選択できます。

ピッツバーグで長時間の地上滞在が入った時に、是非ご紹介させていただきます。

 

そしてニューヨークのケネディ空港までやってきて、

ここではちょっと待機が入り、クルーラウンジから自ら操縦桿を握っていた飛行機を眺めたりして時間を過ごし………………

気分はこんな風になりながらも…………………

あと1便……

夜の7時から8時にかけてケネディ空港を出発するときは、ヨーロッパの各地へと出発する国際線の大型機が大挙して出発するので、滑走路までに辿り着くのに、若干余分な時間を消費します。

さらには冬にかけて強くなる偏西風の影響で、かなり上空の風に押し戻されながら……………………今日の最終目的地、インディアナポリスに到着……………

荷物を引きずって、客室乗務員とともにホテルへと向かいます。

やっと着いた……………………………

 

ホテルでの滞在がこの4日間はどれも長くないので、すぐにベッドに入らないといけません。明日は担当便全部で4便。しかもクリーブランドでは………………なんと、4時間23分の地上待機……………………

体持つのか……………………

正直かなり不安です………………

でもきっと頑張っちゃいます……………

 

おやすみなさい…………

 

裕坊

裕坊パイロット日記 10/15

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

3連休の最後のお休みを過ごす裕坊。外は昨日に続いて抜けるような快晴のお天気。本当ならゴルフに行くなり、伸びきっている芝を刈ったりするなど精を出したいところですが、今日も今一つ喉が不調…………加湿器を寝室に置いて、今日はベッドの上でひたすらお休みをいただきました………

ここ数日の裕坊、まさにこんな状態………

今日も1日安静にしていて、多分…………………95%程までは………………………回復……………………

明日から始まる4日間のフライト、なんとか行けそうなところまでは持って来ることができました……

 

ヒマな時間を利用して、また雑学を増やしたりしながら………

 

風邪のときにいいご飯って、他にないのかな〜、と検索していると………

 

 

ステーキ……………

脂っこくて消化に悪そうなイメージが付きまとう牛肉のステーキですが、実は牛肉はお肉の中では免疫力ナンバーワンなのだそうです。牛肉の脂はバターに近く、実は消化がしやすいのだとか。ただ、風邪の時にはヒレ肉の方がいいそうです。

タンパク質がかなり豊富に含まれていて、豚肉、鶏肉に比べても亜鉛が圧倒的に多いのだとか。

ということで、今晩は我が家でもステーキ肉をいただいて………

 

完食…………………………

 

なるべくなら、病欠は使いたくない………………

 

昨日もいろいろと風邪の時にオススメの食材を調べましたが、今日も裕坊にとっての新たな発見がいくつかありました。

 

その一つ目は、唐辛子

唐辛子には、カプサイシンというものが含まれていて、発汗作用があり、ビタミンEとβカロチンが野菜の中でダントツに含まれているのだそうです。最近だとダイエット食品にも取り入れられるようになりましたよね。

お豆腐などのタンパク質豊富な食材に入れるととてもいいのだそうです。納豆にかけたり、味噌にかけたり。

豚汁にも入れると、豚肉と野菜からビタミンが取れますから、相乗効果も高いようですね。

 

2つ目はうなぎ。

夏バテ対策として、土用の丑の日によく取り上げられる夏の風物詩。実は風邪の時にもすごく効果があるんだそうです。うなぎにはビタミンDEPAが豊富に含まれているため、免疫力の向上に効果が高いのだとか。

EPAとは青魚や種子油などに多く含まれる不飽和脂肪酸中性脂肪や悪玉コレステロールを減らして血栓を防いでくれるなどの効果もあります。

 

3つ目、たまご粥。

卵は栄養価が高く、タンパク質が豊富。免疫力を向上させるにはもってこいだそうです。

風邪の時の定番のご飯というと真っ先にお粥が頭に浮かんできますが、ご飯だけや梅がゆだと、実は風邪を積極的に治す効果がないのだそうです。お粥や梅がゆですと水分や塩分の補給はできるのですが、免疫力を向上する成分が欠けてしまうそうですので、是非卵を混ぜてみましょう。

 

あと意外だったのが「キウイ」

キウイにはカリウムが多く含まれていて、塩と一緒に食べるとなんと点滴と同じ効果があるのだそうです。さらにビタミンCも多く含まれていて、弱っている粘膜を強くし、疲労回復にも役立つなど、いいことずくめ。

 

んで、明日は出勤できるのか……………………………

 

明日の朝の様子見ですが、恐らく出かけてしまうと思います。熱などは出ていないし、何とかなるやろ…………………

 

 

 

今日ヒマな時間を利用して読んでいて、目に引いた話題を一つ。

 

「オセロの世界チャンピオンに、この飛行機をご利用いただいております」

これ全日空のドイツ発成田行きの離陸直前のアナウンス。機内は驚きと拍手で包まれたそうです。横浜市の小学5年生の世界オセロ選手権、歴代最年少優勝への祝福のメッセージだったらしいのですが……

 

実はこのアナウンスには続きがあり……………

 

「実を申しますと、以前の記録は私自身が1982年に15歳にて打ち立てておりました。今回、大変な更新でございます。また女子世界チャンピオンにもご搭乗いただいております。団体戦、日本は14年連続優勝ということで、オセロの世界では日本は大変有名でございます。ご静聴、大変ありがとうございました」

このドイツ発成田行きの機長を務めたのは谷田さん、1982年の世界オセロ選手権を15歳で制して優勝。当時の最年少優勝記録保持者だったのだそうです。その後、大学を卒業して全日空に入社して、この便の機長を務めるパイロットになっていらっしゃいました。

全日空の広報担当者によると、「日本選手団の利用を知り、縁のある谷田機長を配置した」そうで。なかなか粋な計らいやな〜。

 

 

裕坊は明日からいよいよ怒涛の2週間へと突入です…………