yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 9/9

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

3日間のゆっくりの休養を取った上で、新たに5日間のフライトへと出発した裕坊。外の気温14度……

デトロイト地域では、3日ほど前までは夜でもほぼ30度超えするなどの真夏日、熱帯夜だったのが一気に気温が下がって、ここ数日は20度を超えない日が続いています。本格的な秋の訪れ…………

この時期は曇り空の日が圧倒的に多くなり、今朝もどんより曇り空……………

空港ターミナルへと向かう従業員駐車場からのシャトルバスの中も、心なしか淀んだ空気が漂っていました…………

そんな中、今日は3便を担当。まずはデトロイトを出発し、

やってきたのがアイオワ州のデモイン。

一旦ミネアポリスまでやってきて飛行機を乗り換え………

またもデモインへと到着。乗客の皆さんをお見送りして、自らのカバンを取り出します。

今日泊まっているのは、今まではリージョナル航空会社ではまずあり得なかった高級ホテル。

ただ夕食をとる余裕は途中なかったので、持ってきていたお弁当は部屋に入ってからいただきます。

幸いこちらアメリカではここのところ大きな自然災害がなく、特に中西部においてはそこそこお天気も安定して、ここ半年ほどは定時運航が続いています。

ただパイロットだけで飛行機は飛べるわけではありません。機内のお客様の安全を守る客室乗務員、飛行機を常に飛べる状態にしておくために常日頃から点検整備を頑張ってくれている整備員たち、お客様を空港に来た時からお出迎えするチェックインカウンターの係員、ゲートの係員、地上で荷物を飛行機から上げ下ろししたり飛行機のプッシュバックを担当してくれる地上の係員、燃料補給係、清掃員、飛行機の周りだけでも、これだけたくさんの方が飛行機の正常運航のために尽力されています。

空港の設備もフライトには必要不可欠。空港設備の安全点検から滑走路、誘導路の整備、電気、水道の供給と管理、あるいは航空管制などなど…………

今回の台風21号、西日本豪雨、北海道の地震では各地に大きな被害をもたらし、各インフラにも甚大な影響が出ました。未だに日常の生活に戻れない方が大勢いらっしゃいます。北海道胆振東部地震の影響で、9月10日現在、2次的な土砂災害を考慮して新たな避難指示が出たこともあり、未だに2,600人以上の方が避難生活を強いられているそうです。今日の裕坊のように3便を予定通り正常運航ができ、飛行機を飛ばせることに心から感謝をしなくてはいけません………

 

仕事柄どうしても空港関係のニュースに目が行ってしまいます。そんな中、関空では被害が大きかった第1ターミナルでも9月14日から暫定運用を始めることが決まったそうです。

第1ターミナルとA滑走路がある一期島では、A滑走路が4日に冠水。

こちら一期島では1994年9月4日の開港時から運用が始まっており、日本航空全日本空輸に限らず、世界の大手国際航空会社のほとんどは第1ターミナルに入っています。

既にピーチ・アビエーションなどLCCが利用する第2ターミナルでは9月9日の段階で通常の9割程度にまで便数が回復しているそうですが、いよいよ第1ターミナルでも地下施設の排水作業が峠を越えたことから、南側から暫定的に供用が再開することになりそうです。

ただ関西空港へのアクセスの大動脈である連絡橋は、現段階で全面復旧までにはおよそ4週間を見込まれるなど、本格的な修復作業はこれから………写真で見ても、鉄道桁が大きく押し込まれているのがよく分かります。

ただ道路桁では、7日早朝から対面通行が出来るようになったようで、関空と対岸を結ぶ臨時シャトルバスも9月8日からJRと南海電鉄の「りんくうタウン駅」発着になったのだそうです。従来の泉佐野駅よりもバスを定時運航しやすくなっているようで、乗客の輸送には一定の目処が立ったようです。

既に連絡橋との衝突事故への原因究明に向けた調査も始まっています。9月6日朝には、現場に自己調査官も派遣され、タンカー乗組員への聞き取りがあったのだそうです。

原因特定には今しばらく時間はかかりそうですが、事故前に荒天時に海上保安庁から推奨されている関空島から最低5.5キロ離れた沖合ではなく、岸壁から南東約1.6キロで錨を下ろし停泊していて、その錨を下ろしたまま流される「走錨(そうびょう)」という現象が起こっていたそうです。

関空周辺で過去に走錨は既に多発していて、海上保安庁では最低5.5キロ、3マイル離れた場所に避難するよう注意喚起していて、今回の台風ではタンカーが衝突する直前、2度にわたって注意を受けていたことも明らかになったそうです。

1時ごろに荷揚げを終えたタンカーが流されていることを海上保安庁の職員が確認。船舶電話で注意を呼びかけましたが、タンカーは流され続け、約10分後に連絡橋に衝突したということだそうです。

海上保安庁では、この海域にいた約50隻の船の中でなぜこのタンカーだけが流されたのか、これからの検証課題にするようです。

 

明日は少し朝ゆっくりした上で、4便を担当します。

 

裕坊