米国内航空会社にて、操縦士を務める裕坊と申します。
新年明けましておめでとうございます。
裕坊自身の昨年末の締めといえば…
ちなみに、1922年に創立のデトロイト・オペラハウス。昨年創立100周年を迎えたんだそうです。
建立当時の厳かな面影をそのまま残す、オペラハウス。
こちらは当日の公演開始前の舞台の様子。
エチオピアとエジプトを舞台にしたオペラ『アイーダ』を鑑賞しました。
両国による領土戦争の中で描かれる、成就されることがない儚い恋愛の物語…
イタリア語による公演で、会場では字幕で歌詞が紹介されておりました。
ちなみに歴史上エチオピアにはエジプトとは交戦の記録はなく、イタリアとの2度の交戦の記録が残っています。
当日は気温が2桁まで上がり、それまでに降り積もっていた雪は、すっかりと溶けてしまっておりました。
公演は12月30日(金)。雨こそ降り続く1日にこそなったものの、
それまでしばらくの間のアメリカ大陸といえば、ほぼ全体が爆弾級の低気圧に覆われ……
各地で暴風、豪雨、豪雪に見舞われる事態になっておりました。
中でも影響が大きかった都市の1つが、ニューヨーク州西部のバッファロー。
エリー湖、オンタリオ湖の真南に位置する立地的な影響もあって、豪雪はほぼ1週間にわたって止むことがなく、
空港は12月23日(金)から、翌週水曜日までほぼ1週間に渡って空港が全閉鎖になり…
その影響で旅客航空便も全便欠航……
前夜に到着していた乗務員たちも足止め…
ほぼ1週間に渡って、バッファロー空港周辺の宿泊施設に缶詰になってしまいました…
足止めを受けていた各乗務員たちは、昼食、夕食の確保も命懸けだったそうです…
そんな中お天気の影響が徐々に和らぎ、通常の運航ダイヤへと戻りつつあった各航空会社の中にあって、
ダイヤが戻らず、しばらく欠航便が続いて、大混乱が続いていたのがサウスウェスト航空。
1日平均で2,500便の欠航という異常事態がしばらく続き、12月22日(木)から12月29日(木)における欠航便の総数、ほぼ16,000便に上りました…
各空港ターミナルには、預け入れの荷物が床じゅうに溢れまくり、
従業員だけの対応では到底間に合わず、乗客同士がタグに付けられた番号を掛け合うなどして連絡を取り合ってまで対応せざるを得ないほど、てんやわんや……
そんな中にあって、何とかスケジュールを順調にこなしていた裕坊…
デルタ航空でも欠航便は相次いでおりました。
何とかクリスマスでの移動を控えたお客様にも微力ながら貢献をしていたのですが…
猛吹雪の中での外部点検などが体を冷やしてしまっていたのか…
クリスマス直前になって、40度近い高熱を出してダウン……高熱が数日続いて起き上がることすらできず…
10日連続で予定していた出勤のうち、後半の4日勤務は残念ながら全休…
まだ肺の辺りに違和感が残るものの、
何とか自身54回目のお正月を、アメリカにて迎えることができました。
今年の裕坊の目標といえば……
新しいことは何一つできなくていい……とにかく、病気をしないこと……
今年も宜しくお願いいたします。