米国内の短距離国内線を中心に乗務する、裕坊といいます。
久しぶりに4連休をいただき、家族と共にドライブしてきました。
息子くんが参加するジャズバンドが、大学の講堂にて行われる催しに参加。寒空の雪が舞う中を、4時間ほどかけてやってきておりました。
2017年に完成した、シンシナティ大学自慢の音楽堂(Corbett Auditorium of CCM Village)。
煉瓦建ての厳かな建物が建ち並ぶ一角にある音楽堂での演奏になり、
練習の成果を、しっかりと発揮しておりました。
演奏が終わったあとは1週間の春休みで、シンシナティのダウンタウンを1日観光。
シンシナティは19世紀初頭にオハイオ川の水路の要所として栄え、文化、交通の要となって『クイーンシティ(女王都市)』と名付けられました。今でも中西部の代表都市の1つになっています。
鉄道の普及が本格化した20世紀前半には、鉄道路線の拠点にもなって、全米を代表するユニオンターミナルも建設されています(1933年完成)。
ただその後の自動車の普及、航空機の発達と共に鉄道の利用者は激減。一時は鉄道駅しての機能を失う羽目にまでなりました(1972年に一度は鉄道路線が全撤退、その後1991年に再開して、現在は隔日での運行が再開しています)。
ターミナルビル内には博物館もあるのですが、当日はお休み…
建物内の撮影は問題がなかったようで、じっくりと中の様子を観察することはできました。
建物を奥へと歩いていくと、列車が停まるプラットホームなどもあるようです。
迫力ものの高い天井を持つシンシナティ駅。
現在の運行は週3便。
ニューヨークとシカゴを結ぶカーディナル号の途中駅の1つになるのですが、それぞれ深夜発着で昼行便の運行がないのが残念…
ユニオンターミナルの歴史が記された記述を読んでいると、完成時には既にアメリカにおける鉄道が、斜陽の時を迎えていたのだそうです。
最盛時の利用者は、1日34,000人。すごい数の人でごった返していたのが目に浮かんできます。
出入り口から見えるシンシナティのダウンタウン。ユニオンターミナルからだと、車で10分ほど。
ダウンタウンまでやってくると、ケンタッキー州との境になるオハイオ川が流れています。
ケンタッキーとを結ぶ橋が、オハイオ川にはいくつかかけられているのですが、
中でも代表的なのが、 ジョン・ローブリング橋。
ニューヨーク州のブルックリン橋と、見た目も構造も全く同じ形をしています。
ジョン・ローブリングというドイツ出身の設計者の名前が、そのまま橋の名前になりました。
石畳で作られた橋脚は、ブルックリン橋と全く同じ。
1866年完成時には当時としては世界最長の吊り橋になり、橋脚同士の距離は322メートルになるそうです。
現在(2022年3月末)は車道部分が補強工事中のため、通行止めになっていました。
当日の気温は摂氏5度で、しかも川の上はかなりの強風……
体感温度はマイナス5度くらい……
ゆっくりと橋の上からの景色を楽しむ余裕などはなく…
対岸まで渡って景色を撮ったところで、
とんぼ返り…
川のほとりにまでやってきたら、ここでのブランチがオススメ。
テイスト・オブ・ベルギー。
ワッフルが好評のお店で、中でもオススメなのが、
苺との組み合わせがバツグンの、ストロベリー&クリーム。
甘党の裕坊には、タマラナイです…
川沿いには、シンシナティに本拠を置くプロスポーチチームの本拠地もあり、
西へ目を向けるとアメリカンフットボール、NFLのシンシナティ・ベンガルズの本拠地、ポール・ブラウン・スタジアム(2000年開場)があります。
ただ野球小僧である裕坊の足は、こちら東側へと向きました。
シンシナティ・レッズの本拠地、グレート・アメリカン・ボールパーク。2003年の開場。
レッズの主力として活躍したかつての選手たちの銅像なども掲げられています。
その中には大リーグ史上歴代最多安打を放ちながら、賭博問題で大リーグを永久追放になったピート・ローズ選手なども…
グッズショップなども隣接されていて、レッズのチームカラーでもある赤色のグッズでお店はいっぱい。
2022年現在、西武ライオンズからやってきた秋山翔吾選手も在籍しています。
ただチームは現在低迷が続いていて、チームの顔になっているのはジョイ・ボットー選手くらい。
球場を出て1ブロック北へと行くと、路面電車も運行されています。2016年度に運行が開始された路面電車。
シンシナティに残る歴史的建造物の間を走っていきます。ちなみに2022年4月現在は完全無料。ループ型に運行されているので、街の様子を一望することも可能。
2022年4月現在は連邦政府の定めで、公共交通機関に乗車する際はマスクを着けておかなくてはいけません…
ダウンタウン北部までやってくると、
歴史的建造物が目白押し。
中でも際立つのが、アメリカン・クラシック・ホールオブフェイムに、
特にこの歴史的な音楽堂などは、間近で見るとかなりの迫力があります。
夕方には、フィンドレー・マーケットまでやってきてコーヒータイム。
中に入ってみると、食材店がひしめく賑わいのあるマーケットでした。
ちなみにブランチで裕坊が立ち寄ったテイスト・オブ・ベルギーは、このマーケット内のお店が一号店なのだとか…
ただ治安は必ずしも安定しているとはいえず、常に全米危険都市の25位前後に位置するシンシナティ。古びた建物がそのまま放置されているところも少なくなく……
コロナ禍前の失業率ですら10%を超えるなど、低所得層も多いシンシナティ…
マーケットが閉まる頃から辺りの様子が急変したので、すぐさま路面電車に乗り込んで、
高層ビルが建ち並ぶダウンタウンへと舞い戻りました。
こちらは、ダウンタウン内の見どころのうちの1つ。
ファウンテイン・スクエア(Fountain Square)。
中西部を代表する銀行の1つ、フィフス・サード銀行(5/3rd Bank)の本店はシンシナティにあり、高く聳え立つビルに本社を置いています。
せっかくの旅ですので、
夜はちょっとゼイタク…
実は格式あるホテルにも宿泊していて、
ちょっとお金も使ってしまったので、
仕事も頑張らんといかん……
これから始まる5日勤務のフライトは、中身ギッシリ…頑張ってまいります…