yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 4/7

アメリカの地域航空会社で、小型旅客機に乗っている裕坊といいます。こんにちは。

コロナウィルスの感染が一向に収まる気配がないアメリカ。

 

そんな中にあっても、自粛疲れの鬱憤を晴らすかのように旅行者で溢れ返るアメリカの空港ターミナル。

旅客数はコロナ禍前と比較すると、平均でおよそ6割くらい。

 

レジャー客、旅行客はおそらくコロナ禍前とほとんど遜色はなくなっています。

数が激減しているのはビジネス客。オンラインツールが手軽に使えるようになってコスト削減もできるとなると、コロナ禍前と同等のビジネス客数を望む、というのは難しいかも知れません。

 

そんな中、裕坊が乗務しているような客席数が100にも満たない小型機は今の需要にちょうど合致するみたいで、定期整備点検に入っている機体以外は、ほぼ全機が稼働体制…

来月からは我が社では無給休暇のオファーがなくなり、稼働できる乗務員はほとんどフル稼働体制。普段は朝からは飛びたくない裕坊にも、朝からフライトが入っていたりします。今朝は朝日が昇りかけている時間帯の出発で、朝焼けが東の空に見えていました。

 

既に午前8時だったのですが、先月から夏時間が始まって時計を1時間進めている上に、デトロイトアメリカ東部時間の地域にあって、ほぼ西の端。

夏至の頃にもなると、夜は午後10時近くまで明るくなり、8時だと真昼のような明るさになってたりします……

 

通常の年でも夏時間に入ると移動するお客さんの数は増えるのですが、今年の場合、コロナ禍の真っ只中にあっても航空会社が予想していた以上に客足が戻ってきているとあって、勤務可能な乗務員にはちょっと過酷なスケジュール。

4月の裕坊のスケジュールは、これからが佳境……6勤1休、3勤1休、3勤2休、そして5日勤務……

 

アメリカという国は、裕坊のような外国人であっても仕事の機会を与えてくれるなど、すごく寛容なところがありがたいのですが、何かにつけて極端になるきらいがあります。例えば、外がちょっと寒くなると部屋の温度設定を30度にしてみたり、

 

方や外が暑くなって汗ばむようになると、今度は部屋の温度設定を15度に設定してみたり……

どうやら温度調節のダイヤルは、一番端にまで回すのがアメリカ流らしい………

 

 

落とし所を見つけてくれんかな〜〜………

 

 

コロナ禍の中、地域航空会社が3社消滅してしまったくらいですので、お仕事を続けられるのは本当にありがたいのですが、しわ寄せのないスケジュールを組んでほしい、はやっぱり本音……

ただ来月には52歳になり、泣いても笑ってもエアラインパイロットの仕事が続けられるのは、長くてもあと13年。この事務所に入れるのも、長くてもあと13年なんやな…

 

 

頑張ります…

 

 

水曜日から始まった6日勤務。今日は日帰りのフライトでした。

デトロイト空港の南側にあるマクナマラターミナル。メインコンコースから地下道を通って抜けてくると、B、Cコンコースがあるのですが、そちら側は小型機専用のターミナルになっています。その一番端にある出発ゲートC27からの出発だったとあって、今朝はさすがにまだ閑散としておりました。サンドイッチ屋さんのサブウェイは、昨年5月に休業になったままほぼ1年が経っています。

 

今日はシンシナティへと経由して、

 

ミネアポリスまで。

 

これは今日の画像ではないですが、今日の便もほぼ満席。

本来ですと、夕方4時前のフライトに乗ってデトロイトまで戻る予定だったのが、お昼過ぎのデトロイト行きに最後の1席にありついてなんとか搭乗……今はスタンバイだと、乗れるか乗れないか、ギリギリになることが多くなりました。

 

3時過ぎにはデトロイト空港に到着して、

 

4時過ぎには我が家にも着いておりました。

先日は芝生の栄養剤を蒔いたりなんかしましたが、せっかく暖かくなってきたので、ちょっと意識して体も動かすことにしました。今月は5日勤務の間に、午後遅い空港出勤があるかと思えば、早朝5時台に空港へと出勤する日もあったりなど、勤務時間がかなりまちまち…質がいい睡眠を取れるよう準備しておかなくてはいけないので、意識して体を動かして、体調も整えておかないといけません…

 

そんなわけで最近になって使っているのが、こちら…

昔取った杵柄で、野球のバットを取り出しての素振り。

 

メジャーリーグの公式球に採用されているローリングス社が作る木製バットで、メジャーの公式戦にも使えるのですが…

その重さは、960グラム。2017年に52本のホームランを打って本塁打王に輝いたヤンキースのアーロン・ジャッジ選手が使っているバットが930グラムですので、それよりも30グラムも重かったりします。もちろん、こんなものをまともに振り回す意思などは微塵たりともありません……そんなことしたら、一瞬にして体が悲鳴を上げます……

 

裕坊がやっているのは、遠心力運動。スイングの速さにはこだわらず、バットの重さを利用して遠心力を使うことを意識しながら、バットをゴルフのクラブのように大きく回転させて体をほぐしています(ただドアスイングにはならないように、ボールを打つ感覚を保ちながら)。バットが重い分、ヘッドが走ってくれるので、遠心力を利用しやすいのです。

これが、裕坊が理想としているフォロースルー。重量がある分、適度に全身に負荷もかかるので、30分も続けているとじわっと汗もかいてきます。加齢とともに睡眠時間は落ち、睡眠も浅くなっているので、なんとか6時間の良質の睡眠を確保したい……

 

家にいる時は少しでも運動の時間を増やして、睡眠の質を改善する……これが当面の目標。

 

 

 

 

明日からまずは5日勤務のフライトです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月8日(木) 担当予定便

デルタ4926便(EDV 4926)デトロイト(DTW)−  メンフィス(MEM)

デルタ4926便(EDV 4926)メンフィス(MEM)−  デトロイト(DTW)

デルタ5411便(EDV 5411)デトロイト(DTW)−  バーミンガム(BHM)

 

4月9日(金) 担当予定便

デルタ4658便(EDV 4658)バーミンガム(BHM)−  アトランタ(ATL)

デルタ4973便(EDV 4973)アトランタ(ATL)−  チャールストン(CHS)

デルタ4973便(EDV 4973)チャールストン(CHS)−  アトランタ(ATL)

デルタ5315便(EDV 5315)アトランタ(ATL)−  デイトン(DAY)

 

4月10日(土) 担当予定便

デルタ5125便(EDV 5125)デイトン(DAY)−  アトランタ(ATL)

デルタ5216便(EDV 5216)アトランタ(ATL)−  サウスベンド(SBN)