yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 2/23

アメリカの地域航空会社で、小型旅客機に乗っている、裕坊といいます。こんにちは。

日曜日から4日勤務のフライトへ出発して、火曜日が3日目となりました。

 

先日アメリカでは、コロナウィルスによる死者の統計が、50万名を突破……

昨日火曜日は、ホワイトハウスでコロナ犠牲者の追悼式も行われました。

 

全世界の死者数の、ほぼ5人中の1人がアメリカ人で占められているんだそうです(2月22日(火)時点での全世界における死者総数は、247万人)

バイデン氏は連邦政府や軍事施設での5日間の半旗を指示することになりました。

 

アメリカにおける感染拡大が本格的になったのは、昨年3月中旬。

ただその後の紆余曲折はしばらく続き、感染拡大は収まらず…

 

時には都市封鎖に反対して蜂起した市民たちが、州議事堂を占拠してみたり(その皮切りはミシガン州議事堂でした…)、

 

フロリダ州では公聴会までが開催されて、『マスクをしない権利』が延々と述べられたりするなど、衛生対策の浸透にもしばらく時間を要することになりました。

その極め付けとなったのがこちら……

 

毎年8月にサウスダコタ州のスタージスという、人口6千人ほどの小さな町で開催されるバイク祭り。

毎年訪れる参加者の数は、およそ25万人ほど。昨年は例年に比べて半分ほどの、13万人の参加が見込まれていたのですが……

 

いざ蓋を開けてみると………

結局例年並みの、26万人が参加……

 

しかも参加者の中でマスクをしていた人は、ごく僅か…

 

ソーシャルディスタンスもどこ吹く風で…

 

三密どころか、レストランなどでもぎゅうぎゅう詰め…

 

果ては、コロナウィルスを揶揄するTシャツまでが売られる始末…

このバイク祭り参加者からの感染者、

 

 

14万人だったそうです……

 

 

この方達も感染数を押し上げていたことだけは、間違いありません…

 

 

ただ最近では旅客機搭乗の際だけでなく、

 

ほとんどの空港でもマスク着用は義務付けられていますし、

スーパーなどでもマスクをしない人は、ほとんど見かけなくなりました。

 

昨年12月から一時は爆発的に感染が再拡大し、昨年10月時点での死者数は全米で20万名ほどだったのが、この3ヶ月で大幅に激増……ただ最近全米では、コロナに新規で陽性と診断される人は劇的に減っており(それでもゼロにはまだならないのですが…)、少しずつでも下火になることを願いたいです。

 

 

裕坊は2日目のフライトを、ニューヨーク州のアルマイラにて終えて宿泊滞在。

 

アルマイラ空港は、2017年からおよそ1年半に渡る大改装工事が終わって、最も新しいターミナルを持つ空港の1つになっています。

 

町は全体が小高い山に覆われた、人口およそ3万人ほどの、のどかな田舎町。

 

その山に囲まれた環境をこよなく愛していたのが、マーク・トウェイン

毎年夏になると、この小さな町を訪れていたんだそうです。

 

広く愛されているマーク・トウェインの名作『トムソーヤの冒険』は、アルマイラ市内にあるこの小さな書斎から生まれました。

 

現在もアルマイラ大学の敷地内を代表する建物として、大切に保存されています。

 

こちらがアルマイラ空港。就航している航空会社は、現在は2社。

かつてのターミナルビルを思い起こさせる建物の一角に、こじんまりとした航空管制塔も見えます。

 

一時はユナイテッド航空が、ニューアークまで運航していた時期もありましたが、現在大手系による運航はデルタのみで、実際の運航は我々エンデバー航空。冬季は1日2往復。

ターミナル改装後には、格安航空会社のアリージャント航空による、オーランド、タンパ行きも本格的に就航されるようになり、現在では合計週10往復が運航されています。

 

ちなみに昨日月曜日は、そのアリージャント航空のエアバス機とほとんど到着時刻、出発時刻が重なることになりました。

 

全米を代表する企業も、アルマイラに本拠を置いていて、中でも代表的なのが、

 

鉄道関係の設備、車両の製造などを手掛けているCAF社(本社:スペイン)。

 

全米各地の市街地を走る路面電車であったり、

 

長距離の旅客輸送を担う鉄道会社のアムトラックの旅客用の車両の製造なども手掛けています。

 

変わったところでは、地下鉄用車両などの製造なども…

 

飲料用の瓶の製造を手がけているアンカーグラス・コンテナ社(本社:フロリダ州タンパ)であったり、

 

熱処理用の材料製造会社である、アルマイラ・ヒートトリーティング社であったり…

 

これらの企業が点在もするアルマイラ。ファーストクラス座席がない50名仕様のリージョナルジェット機による地方空港への就航が中心だった10年ほど前からも、ビジネス需要の要望が高く、ファーストクラス座席付きの70名仕様の旅客機の就航が早かったアルマイラ空港。

昨日は2便が立て続けに出発だったとあって、そこそこのお客さんが見えたのですが、

 

裕坊たちが担当したデトロイト行きの乗客数は、

わずか11名でした…… 老舗の大手航空会社にとっての利益の要となるビジネス利用の回復には、まだまだ時間がかかりそうです…

 

昨日はこちらのサンドイッチ屋さんで、

 

チキンサンドイッチを買い、

 

アイオワ州の州都、デモインまでやってきておりました。

 

 

 

 

3日目も夕方の出発です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2月23日(火)担当予定便

デルタ5015便(EDV 5015)デモイン(DSM)−  ミネアポリス(MSP)

デルタ5081便(EDV 5081)ミネアポリス(MSP)−  マディソン(MSN)

2月24日(水)担当予定便

デルタ5091便(EDV 5091)マディソン(MSN)−  デトロイト(DTW)

デルタ4799便(EDV 4799)デトロイト(DTW)−  ノーフォーク(ORF)

デルタ4799便(EDV 4799)ノーフォーク(ORF)−  デトロイト(DTW)