yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 1/26

アメリカの地域航空会社で、小型旅客機に乗っている、裕坊といいます。こんにちは。

先週の金曜日から始まっていた4日勤務のフライト、昨日月曜日に終えて帰宅しました。今日火曜日からは、4日間のお休みをいただいています。

 

今年は比較的暖冬で、雪も少ないミシガン州(でもこんなこと書くと、次の週に1メートルの雪が降ったりするので、こっそりひそひそ声で……)

しばらくぶりに夜中から雪が降っていたデトロイト地方、お昼頃にはすっかり銀世界となっておりました。

 

アメリカにおけるコロナウィルスの感染拡大は、一部を除くとやや落ち着き始め(とは言っても、ミシガン州においては1月下旬で1日約2,000名、カリフォルニア州に至っては1日の平均およそ20,000名…)

ミシガン州の各学校でも、対面式の通常授業を再開する所が増えてきました。 そのため、課外活動のミーティングなどもオンラインではなく、教室に集まってのミーティング……

 

16歳になる我が息子くん、その気になれば自らハンドルを握って、学校まで運転することも法律上は可能……15歳からであればミシガン州では運転免許も取得可能なのですが、我が息子くんは勉強の方に忙しく、今日も裕坊が送り迎え。

 

今日、火曜日の3時からのミーティングに合わせて、学校までは裕坊が送り届けました。 一旦家まで帰ってきたら…

雪かきだけは、せんといかん……

 

急に空がざわつき始めて、ふと空を見上げると…

夥しい数の黒山の人集りならぬ、『茶山の鳥集り』……小鳥達がかなりの数、我が家の木を目掛けて集まっておりました。

 

来ていたのは、アメリカンロビンくんの群れ。

お腹がオレンジ色で、頭はやや灰色がかった黒、目の周りに大きな白い縁があるので、見分けがすぐつきます。

 

昨年の春には、我が家の軒下の巣から、3羽が元気に巣立っていきました。

 

こちらが、アメリカンロビンの卵。鮮やかな青なのが、大きな特徴。

 

卵から孵ったばかりの頃から、食欲はすごく旺盛…

 

成長がすごく早いので、 1週間もすると、巣もすぐに手狭になってしまいます…

 

3羽が巣で孵ったうち、2羽の巣立ちをちゃんと見ることができたのは、幸いでした。

アメリカンロビンは、巣立ったばかりの頃は、育った巣の近くで2週間ほどを過ごしているそうです。

 

実際に明らかに「ウチの子」と分かるヨチヨチ雛を、何度か見かけることがありました。

これはきっと何かの縁であり、出会いに違いない…

 

これだけたくさんのロビンが来てるってことは、ひょっとして『ロビンの恩返し』なのかな〜〜?

餅と小判は、どっさり持ってきたかぁ〜〜??

 

 

ところで、今日は課外活動のジャズバンドの初めてのミーティングで学校まで行っていた息子くん。ピアノを担当することになりました。ミーティングがどれほどの長さになるのか、全く聞かされないまま学校まで届けていたのですが……

 

 

裕坊たちが帰宅してから20分後……

息子くん:「もう、終わった〜〜」

 

ここで待っとれば済む話やった………

 

結局さっき来たばかりの道を引き返して、

 

息子くんをお迎え……

雪かきの手伝いさせれば、よかった………

 

 

用事は、楽譜を取りにいくことだけだったそうな………オンラインで十分済みそうな話ではありますが、とりあえず息子くんにとっては初めてのミーティング参加。きっといい出会いがあったに違いない……

 

 

いい出会いといえば、先日の4日勤務での出来事…

2日目と3日目は、アトランタを起点とするフライトが続いていたのですが、

 

飛行機を降りて、夕食を買いに急いでいると、

 

あろうことか、

日本人同僚が3人、同じ場所で出会う偶然に重なりました。

 

我がエンデバー航空(デルタ航空の子会社の、地域航空会社です)の全社員はおよそ5,000名。パイロットが1,920名在籍していて、客室乗務員もほぼ同数。そのうち、日本人パイロットが裕坊を含めて3名で、客室乗務員も同じく3名の日本人が在籍。

 

会社との連絡方法がタブレットスマホに置き換えられて、乗務員が集う事務所を経由することもほとんどなくなり、

同じ会社の同僚といえども、同乗する乗務員以外とはなかなか会うことがなく、ともすれば1年以上すれ違うことすらないこともザラ……

 

そこへ3人の日本人が集う機会に恵まれるという偶然……この会社に入社して14年半にして、初めて日本人3人が集う出会いに恵まれました。

記念撮影……

 

 

この中で裕坊が一番年上であることには、疑いようもありません………

 

 

その後は、山間に囲まれた小さな町、バージニア州のロアノークで宿泊して、

 

アパラチアン山脈の山間にあるため、アメリカの東側にある都市としては珍しく、空港も山に囲まれています。

 

3日目の宿泊滞在だったのは、ペンシルベニア州のアランタウン。

ビリージョエルの歌の題名にまでなったダウンタウンは、『ラストベルト(Rust Belt)』という、産業が衰退して斜陽を見ている街の代名詞ともなりました。

 

昨日月曜日は、夜8時ごろにデトロイト到着。

 

既に国際線の出発便が全て終了して、閉店になった免税店の横を通り、

 

ちょっと閑散としたターミナルを家路に着いておりました。

 

 

出会いがあれば、別れがあるのも人生。つい先日、知り合いの方がお亡くなりになりました。乳がん……46歳の若さでした……本当に無念です……

 

 

 

 

 

もう3日間のお休みをいただいて、土曜日に出勤予定です。