アメリカの小型機専門の航空会社に勤める、裕坊といいます。こんにちは。
昨日火曜日に5日勤務のフライトを終えて帰宅。木曜日までの2日間、お休みをいただいています。
とうとうやってきた1月20日(水)。アメリカの大統領就任式。
コロナ禍を象徴する『無観客』の中での演説でした。
いつもの年であれば、アメリカ連邦議会議事堂からワシントン記念塔へと続くナショナルモール国立公園は、多くの人で賑わってお祭り気分となるのですが……
2週間前に起きた連邦議会議事堂の占拠事件の反省から、警備がかなり強化されて、
議事堂、ナショナルモール、ワシントン記念塔、ホワイトハウス周辺が、全て立ち入り禁止になっておりました。
聴衆に代わって、国旗がナショナルモールにたくさん掲げられ、
参加者は政府関係を中心とした、関係者のみになり……
その参加者たちも、トランプ政権時とは異なって全員がマスク着用……警備強化のお陰もあって、就任式は大きな滞りもなくスムーズに進行したようです。
そして就任式が終わるなり、バイデン新大統領は早速ホワイトハウスの大統領執務室に入って、
なんと初日だけで、17もの大統領令に署名をしたそうです。
マスク着用の義務化、移民政策、コロナ対策などなど、トランプ政権時とは反対の動きを即すものも多かったですが、目を引いたのはアメリカ国民の結束を即すもの。ここの部分には、特に重きが置かれていた印象を受けました。
ただ国家の結束の部分に関していうと、前途は多難なことが予想されます。例を挙げるとするなら……
過激な発言をすることで有名な、デトロイト出身のハードロック歌手、テッド・ニュージェント。裕坊自身は、アップビートな彼のハードロック自体は好きなのですが(特に「キャット・スクラッチ・フィーバー」などは、彼のベスト中のベストだと思っているのですが)……
就任式の数日前に、バイデン新大統領宛に皮肉たっぷりのメッセージを送付しています。その題名は『親愛なる「副大統領」・バイデン殿』というものでした。長々と恨みつらみを皮肉を込めた褒め言葉で書き綴り(もちろん、中身はただの褒め殺し)、メッセージの末尾では『俺たちトランプ派は、おめえたち民主党と結束することなど、有り得ねぇよ。あんたにゃ、刑務所がよく似合ってるぜ』と結んでいます。
そして保守派の多くが、彼に賛同……一見過激に見えるバイデン新大統領に対するメッセージに対して、トランプ支持者からの多くの賞賛の声で溢れかえっておりました。
元々若い頃から過激な発言で有名だった、テッド・ニュージェント。日本からの取材で訪れていた記者から動物愛護について聞かれた時に、その記者の足を掴み上げて、
『この靴は何で出来ているんだい?動物を殺して剥がしてできた革で、できてるんじゃねぇのか?』と革靴を掴んで脅したというのは、あまりにも有名なエピソード。ちなみにこの方、全米ライフル協会(NRA:National Rifle Assocciation of America)の重要幹部の1人です。
もちろん、トランプ支持者の代表格でした。
トランプ氏の選挙演説中には、何度かミシガン州内の演説で自身の曲を披露したこともあるほどの、根っからのトランプシンパです。このような方が民主党に融和するとは、到底想像しにくい……
バイデン氏にとって、前途多難な船出になったことだけは、間違いなさそうです………ただバイデン氏の掲げる政策は、裕坊にとっても賛同できるものがたくさんあるので、是非アメリカをいい方向に導いてほしい。これからのアメリカの行方には、大いに注目が集まることになりそうです。
昨日に5日間のフライトを終えて、今日の裕坊は愛妻ちゃんとともにお出かけしておりました。
ショッピングモール内にあるお店に立ち寄って、 家具をちょっと物色。
最近は、自室で勉強する時間が圧倒的に長い息子くんにとって、机のスペースが狭くなっていることがあり、机探しと共にダイニング用のテーブルなんかも見物。
こんな風にダイニングを飾れるようになるといいんやけどな〜〜…
机はこれくらいのスペースがあったら、勉強のモチベーションも上がりそうです。
ちなみにここのお店では、ベッド類などの展示もあり、
築40年の中古住宅に住んでいる裕坊宅のテイストになかなか合っとる。
裕坊の心に響くなぁ、と思いながら観察していると、どうやら日本人デザイナーが手がけている商品のようでした。
ただ買い物に歩いていると、現実も目にすることに……
こちらのお店などは、完全な廃業を控えていて、 現在、閉店セールの真っ最中…
各商品は軒並み半額以下の処分価格……
中には、7割引で販売されているものまでありましたので、部屋着用にパーカーを一枚購入しました。
販売されていたのは、通常の商品に限らず、
なんと陳列に使っていた棚や… 陳列用テーブルの類にまで及んでいて、
レーザープリンターなどまでが、販売対象になっておりました。
新品で購入すると3,000ドルはするレーザープリンターが、1,000ドル…
そして商品が売れて少なくなると、順次棚を片付けて閉店の準備……
既に棚が完全に撤去されたスペースも出来ておりました。
元々販売不振に喘いでいた百貨店などは、コロナ禍でさらに経営状態が悪化。コロナウィルスによる影響に拍車がかかるのを、こうして垣間見るのは複雑です……
もう1日お休みをいただいて、4日勤務のフライトへ出勤します。