アメリカの地域航空会社に勤める、裕坊といいます。こんにちは。
先週から始まっていた4日間のフライトが今週月曜日に終わり、有給休暇へと入りました。特にどこかへと出かけるアテがあったわけではなく、友人の結婚式の仲介を務めるために、休みを取っていたということなのですが……
偶然にもアメリカの大統領選に有休が重なってしまいました…
裕坊は今でも日本国籍を維持しているので、アメリカでの選挙権はありません。しかし手に汗を握って、ずっと固唾を飲んで見守っておりました。大統領選の投票日は火曜日。ところが選挙翌日になっても(日本時間で11月5日(木)午後1時現在)、まだ雌雄を決するには至らず……史上稀に見る大接戦になりました…
ただ開票に当たって、不自然な票の動きがあったように見えました。何らかの事情があったとはいえ、開票作業が一時凍結してしまうのだって、どう見ても不自然……仮に近々「結果が判明」したとしても、後味の悪さは否めないです……
買収や圧力を防ぎ、投票者の秘密を保護するために、20世紀以降の民主制度下の国の選挙においては、長らく無記名式の投票が行われてきました。ただ裕坊が常々違和感を感じていたのが、現在の無記名式だと自分の票が本当に反映されているのかを見極める手段がない、という点。
MS−DOSに専用言語を入力してコンピューターを使っていたという昭和のような時代ならいざ知らず、今では高校生でも当たり前のようにスマホを持ち歩いて、その気になればどんな情報だって簡単に手に入れることができる時代……電子投票への置き換えなども手段としてはありでしょうし、自らの投票が反映されていることを知る手立てを得られないものなのか……何かいい方法はないのかな〜〜……
しばらくは、大統領選挙の話題でアメリカ国内は紛糾することになるでしょう……この問題が長引けば長引くほど、アメリカは……
『船頭多くして、船山に登り』……
『道端に家を作りて、3年成らず』
アメリカに住んでいる者として、これはやっぱり避けたいです……
そんなわけで、昨夜はなかなか寝付けず……夜中も数時間おきに目が覚めては、選挙速報を開けたりしていて……
朝起きた時は、こんな状態……
相変わらず、小心者やわ………
今日は朝の9時過ぎに、目の下にクマを作りながらも、こちらのクリニックへとやってきました。
裕坊が長らくお世話になっている、航空身体検査を受け付けてくれるクリニック。既に14年お世話になっています。
パイロットは定期的な検診を受けて、健康に操縦業務をこなせることを証明しないといけません。40歳未満であれば12カ月ごとに1回の検査。40歳を過ぎると、6カ月ごとの定期検診。裕坊はその境を、10年以上前(若いつもりでいても、ここで現実に戻ってしまいます…)に通過しておりますので、半年ごとの検診を受けます。
実をいいますと、アメリカ大統領選挙当日に、クリニックから電話がかかってきて…
予約入れたの、忘れとった………
選挙戦のことで、すっかり頭がいっぱいになっておりました…………改めて出直し……
お互いが顔馴染みなので、裕坊が入った瞬間から名前入りのファイルが出てきて、すぐに検査を開始。尿検査をしたあとは、
血圧を測って、
視力検査。
こんな機械の穴の中を覗き込みます。
アルファベットを左から右へと向かって読みます。
実際に覗いた時は、こんな感じ。
色盲や屈折率の検査なども……
あとは心電図の検査。40歳以上のみ課せられ、12カ月に1度の検査。
前回半年前に心電図は受けておりましたので、今回はなしでした。
ここまでは看護師さんや助手の方が、手際よく進めてくれて、最後に担当のお医者さんが入ってきて、
聴診器などを当てて、問題なければ終了。
こんな様式の健康診断証明書を渡されます。
早い時には10分もあれば、終了……健康を維持していれば、アメリカの航空身体検査は本当にあっという間です……
今朝などは、9時前に家を出て、9時半前には家に帰ってきておりました……帰ってくるたび愛妻ちゃんに、こう聞かれます…
愛妻ちゃん:ホンマに検査やっとん?何の検査やっとん?
もちろん、検査はちゃんとやっています………航空身体検査をやっているのです………健康であれば、検査が終わるのも早いのです………
で、支払い……
125ドル也…………
アメリカでは、航空身体検査は基本的には自費です……
裕坊がお世話になっているクリニックでは、10分おきの予約を受け付けていて、しかも10分に2人ずつ……ってことは、1時間で12名……ってことは、1人あたりの支払いが裕坊の金額と同額だったとしたら、クリニックの収入たるや…………
さすがにお医者様でございます……
クリニックの駐車場には、何台もの高級車がズラリと並んでおります…
いいなぁ〜……
1週間ほど、お休みをいただいております。