yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 9/24

アメリカで、地方都市を中心に小型旅客機に乗っている、裕坊といいます。こんにちは。

 

日曜日に出勤して始まっていた5日間連続のフライト、今日木曜日に全便を終えて、帰宅しました。

初日と2日目は午後の便を担当。そして3日目が午前8時に出発便を担当して、4日目と5日目は早朝からの始発便を担当しました。地方都市を中心に飛ぶ小型旅客機に乗っているのですが、乗客の方の中には東海岸側の都市から西海岸へと大陸横断の旅程を組む方もいるので、地方都市を出発する始発便は、大抵6時台、早ければ5時台になることもザラ……

 

ちなみに裕坊が担当してきた定期便の中で1番早かったのは、ネブラスカ州オマハを出発してミネアポリスへと向かう午前4時45分の便……その時は誰が乗ってくるんや、と眠い目をこすりながら空港へと向かいましたが、

なんとその便は50席仕様の機体に50名の乗客と、完全満席……もう今から13年以上も前の、ノースウエスト航空下請けの頃のお話です……

 

今朝は空港の出勤時刻が5時35分でしたので、ホテルを出発する送迎シャトルは5時の予約。

4時台にはロビーへと向かっておりました…

 

平日のこの時間にホテルのロビー付近をウロウロしているのは、大抵ホテルの従業員か航空会社の乗務員と相場が決まっております……

 

月曜日ですと平日早朝でも、それなりの人で賑わう地方空港。今日は閑散……

 

出発したのはニューヨーク州の北西に位置するサラキュース。

ちなみにアメリカには、連邦航空局が管轄する空港改善プログラム(Airport Improvement Program)というのがあり、多くの基金は滑走路や誘導路、航法装置への投資として使われるのですが、航空機利用客促進の観点から旅客空港ターミナルの改装や建て替えなどにも基金の給付があり、地方の空港でも次々に建て替えなどが進んでいます。改装工事が急ピッチで進んでいる、サラキュース空港もその一つ。

 

でも超早朝の便を担当する乗務員にとって、空港の綺麗さよりも嬉しいのは……

実はここのドーナツ屋さんだったりします……

 

早朝便を担当する時は、普段は部屋の中にあるコーヒーメーカーでコーヒーを沸かすのですが……

これは先日泊まっていたホテルでの写真。最近流行りのキューリグ製のコーヒーメーカー。

 

ところが、昨晩から泊まっていたホテルには、コーヒーメーカーがなく………最近は特に、コロナウィルス対策と称して、コーヒーメーカーを部屋から取り除いているホテルも増えているので……

 

そんな時は空港でこんなものを買っていたりします……

ちなみに、こちらは裕坊の今朝の朝食でした……

 

全くの余談なのですが、実は昨晩泊まったホテルでは、部屋の鍵を、こんなカードにて渡されていたのですが、

312号室…………

 

ドア開かんやんか〜〜〜

フロントへと戻って、312号室の鍵が開かない旨を伝えると……………

 

フロント係:「あぁ〜〜、ごめん、私の字が読めなかったのね、これ、342号室なの…………」

342号室???ウソやろ……………

 

 

ホンマや……………

 

 

342号室なら342号室って分かるように、ちゃんと書いてくれよ〜〜

 

重い重い絨毯の上を再びカバンを引きずって、部屋へとなんとか到達…

 

気力を振り絞って、ブログを更新……

前回投稿したブログ、睡魔と格闘しながらの更新でした……

 

投稿ボタンを押したあとは、ほぼ間髪をおかずに、この状態…

 

翌朝はまだ太陽がちっとも顔を出さないうちからの出発でしたので(午前6時20分発)

 

普段なら絶対避けた方がいいこの内容の朝食にも、全く罪悪感を感じてはおりません…

 

 

デトロイトに着く頃には、既に夜もすっかりと明けておりました。

そして木曜日は、もう1往復をこなしておりました。

 

やってきたのはサウスカロライナ州のマートルビーチ。

アメリカの東側の各都市から気軽に行ける、アメリカ人に人気のリゾート地だったりします。

 

ミシガン州ですと、気温は朝晩は1桁台になることも珍しくないこの時期。ちなみに、今日木曜日の日中のマートルビーチの気温は25度でした。

 

ただしハワイのように年中暖かいというわけではなく、冬はそれなりに冷え込み、2月になると雪までチラつくなど、1年を通して南国気分を味わえるというわけにはいかないようです。

アメリカの東側に住んでいて、気軽にリゾート気分を味わいたい、という方にオススメのリゾートといえるかも知れません。

 

空港内にも、リゾート気分を醸し出すようなレストランもあります。

コロナウィルスの感染拡大初期には、このようなリゾート地へのフライトは、需要がほとんどなくなっておりました。平常時でも運航便数が少なかったマートルビーチ行き。この路線が継続できるかどうか、今後のアメリカの旅客航空業界の行方を占うのに、いい指標となる路線のような気がします。

 

そのマートルビーチから、1時間半をかけてデトロイトまで戻り、

 

まだ空港内の電車が止まったままの中を、

 

立体駐車場経由にて帰宅……

 

 

2日ほどお休みをいただき、また5日連続のフライトです。