yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 9/19

米国で地域航空会社に勤める、裕坊と申します。こんにちは。

明日から次の5日間のフライトへと出発します。先週に続いて、5日間での合計の担当便数は16便。ここ最近は、昨年とほぼ同じ頻度のスケジュールへと戻ってきています。

 

コロナウィルスの感染が急拡大した当初は、アメリカでも多くの州で外出禁止令が敷かれ、航空需要はほとんど蒸発。予定していた担当便が軒並み欠航になり、自宅での待機が続いた時期もありました。 現在のアメリカの旅客航空需要は、平均して昨年比で3割くらい。昨日9月18日(金)に、全米の航空会社を利用した方の総数は81万名。昨年9月20日(金)は257万人でしたので、やはり昨年比では3割ほど。

 

国内線の旅客需要が緩い回復基調にあるアメリカの航空会社といえども、損益分岐点に達している会社は未だにないのが実情……

これはピッツバーグのDコンコースの南側にある駐機場。元々ピッツバーグ空港は、USエアウェイズ(現在のアメリカン航空)の拠点空港として使われていた経歴があり駐機場が広いので、稼働していないアメリカン航空エアバス機の駐機用のスペースに使われています。

 

アメリカの航空会社は、軒並み連邦政府からの緊急援助金を受け取っていて、その期限は9月30日(水)。

各航空会社とも、緊急支援の延長をしきりに懇願していますが、民主党共和党での隔たりが大きく、到底妥協点を両党間で見いだせていないのが現状……支援金の延長措置がなかった場合を想定して、各航空会社とも一時的解雇措置に言及しており、アメリカン航空では最大4万人規模になるとの見通しを示しています。

 

ユナイテッド航空でも同様の措置の予定。

こちらは最大で3万6千人規模……

 

国際線の需要の落ち込みが特に激しい、旅客航空業界。エンジン数が多い大型の国際線機材、特にジャンボジェット機ことボーイング747型機や、スーパージャンボことエアバス380型機、などは次々に退役が前倒しになっています。

上の写真にあるカンタス航空ボーイング747型機のは、今年中の退役が既に昨年には発表されていましたが、

 

総2階建てのスーパージャンボ機、エアバス380型機は2030年に予定していた退役の時期を前倒し。2023年ごろになるそうです。

ただし国際線の需要が非常に弱いとあって、稼働している機体はほとんどないのが実情。

 

ブリティッシュエアウェイズのボーイング747型機に、

 

エールフランスA380型機も、

今年を持って退役の方向……国際線用の大型機は、一気に活躍の場が狭まる結果になっています。

 

ドイツのルフトハンザ航空も、エアバス380型機は、ほとんどが稼働しておらず……

 

こちらは、テルアビブ郊外で保存状態に置かれているという、スーパージャンボ……

今後前倒しでのスーパージャンボを退役させるか、検討するとのことでした。

 

 

その一方で、航空会社も知恵を絞って、需要喚起のための色々なアイデアを出しています。新しい取り組みで、注目を集めているのが、ジェット旅客機を使っての周遊旅行というアイデア。『どこにも行かない(Flight to nowhere)』というキャッチコピーでの遊覧飛行というのが、企画の趣旨。

 

オーストラリアのカンタス航空の場合ですと、シドニー空港をまず飛び立って、オーストラリア大陸にある、世界で2番目に大きい一枚岩のウルル(エアーズロック)上空を通過し、

 

 

その後ゴールドコーストであったり、

 

グレートバリアリーフの上空であったり、

 

シドニー湾などの上空を通過。

7時間という、日本からだとほぼハワイまで行けてしまいそうな時間をかけてのフライトで、オーストラリア大陸を一周。予想に反して興味を引かれた方が多かったのでしょう。空の旅に飢えた方で、予約は殺到。エコノミークラスで787ドル(日本円で6万円ほど)、ビジネスクラスですと、3,787ドル(日本円でほぼ29万円)にもなる周遊航空券チケット、なんと10分ほどで完売だったそうです。

 

実はカンタス航空の販売履歴を振り返ってみても、1つのフライトが10分で完売したケースは、過去に全くないのだとか……需要によっては、今後も同様のフライトを企画する予定だそうです。今後こういった企画ものは、増えてくるかも知れません。航空需要の回復への貢献に期待してしまいます。ちなみにフライトは、10月10日(土)の予定だそうです。

 

 

3日間のお休みの最後の日となった土曜日は、ミシガン大学の町アナーバーで、外食のちょっとささやかな贅沢で、再充電。

 

レストラン内での感染を極力避けるために、屋外飲食のスペースを増やして対応しているようです。

一部が歩行者天国になって、道路にテーブルや椅子などが並べられておりました。

 

映画館は、州条例により未だに上映ができないので、一部では灯りをつけたままにしていますが、

 

中には夜は消灯したままのところも……

 

やってきていたのは、行きつけの日本食レストラン。日本人の方が調理場主任をされていらっしゃるので、味に間違いがないです。

スラーピングタートルという、毎月お世話になっているレストラン。裕坊のオススメは、塩ラーメンに豚肉バオに、炙りサーモンのお寿司。 入店の際には、

 

マスク着用がここでも義務付けられているので、

カメさんもマスクをしておりました…

 

土曜日の夜とあって、待ち時間が長かったので、その間ちょっと周りも散策。

 

いつの間にか、近くにはポケ丼が買えるお店まで開店しておりました。

 

ミシガン大メインキャンパスの向かいには、ビルとビルの間を利用して作られたアーケード街もあり、

 

クラシックなテイストの洋服のお店があったり、

 

iPhoneを修理してくれるお店まで……

 

昔ながらの装いの店構えなのに、置いてあるのがiPhoneというのが、なかなかにミスマッチで面白い組み合わせ…

 

このご時世に合わせて、ファッションマスクを取り扱うお店までがあります。

 

40分待ってやっと回ってきた順番でしたが、店内は思った以上に混んでいたので、凍えながらも外での飲食を決めた裕坊一家……

外の気温7度の中で食べるのは、なかなか勇気がいります…箸を持つ手も、ややかじかんでおりました……

 

実は今日は、お昼から友人家族としこたま食べてばかりいたので、もう既にお腹はパンパン……

土曜日の晩は、お寿司3貫だけをいただきました。

 

実をいいますと、今日土曜日は長らく調理場主任を担当されてきたTさんにとって、ここアナーバー店での最後の日だったのですが、そんな日にレストランへ行くという偶然が重なりました。

オハイオ州コロンバスに新規のお店が開店になるらしく、そちらの立ち上げのために、既にオハイオ州へ転勤されていたそうです。

 

コロンバスのダウンタウンからですと北東の方向、ポート・コロンバス国際空港からですと、ほぼ北へ車で10分ほどの距離にある、イーストンモール内で新規開店。メーシーズの駐車場に隣接する位置への開業になるそうです。今のところ、開業予定は11月中とのことでした。

コロンバスで、是非また美味しいラーメンとお寿司を食べに行きたいです。

 

 

明日から5日間のフライトへ、出発します。