アメリカの地域航空会社で、操縦士を務める、裕坊と申します。こんにちは。
昨日月曜日と今日火曜日と2日間お休みをいただいて、水曜日から4日間のフライトへ出発です。当初は12便の担当を予定するはずが、4便が欠航になって、8便を担当することになりました…
6月から徐々にアメリカの航空需要も回復基調にあったのですが、7月に入ってのコロナウィルス感染再拡大を受けて、需要はちょっと頭打ちになっているようです。当初は1ヶ月間で前月比1,000便増便を予定していたのが、結局500便にとどまることに……
裕坊が勤めるのは、デルタ航空の子会社なのですが、8月4日(火)の運航実績は、596便でした。昨年1年間の1日あたりの平均便数は960便でしたので、現在は約6割ほどの運航率。
ちなみにデルタ航空管轄内の旅客便は、現在でも1便あたりの定員の上限を、客席数のほぼ6割にとどめています……リージョナルジェット機はエコノミークラスの場合、通路を挟んで両側2席ずつですので、単独で航空券を購入されると、現在は一列を独占できます。
実質6割の搭乗率での運航で、76名仕様の機体は44名が上限。我が社にはファーストクラスがない50名仕様の機体も保有しているのですが、そちらは30名を上限にしての運航。
本来であれば、座席が69あるCRJ−700型機という機体もあるのですが、そちらの方は全機、運航待機中……
CRJ−900型機と比較すると主翼上の非常口の窓が1つしかないので、すぐに外からでも見分けがつきます。900型機と多くの部品を共有する700型機なのですが、エンジンや主翼などの主要部品が違っているので、整備費用削減の目的で、現在全機待機……保有機数自体も少ないため、700型機は需要回復待ち、ということになりそうです……
いつ需要が回復して、CRJ−700型機が再稼働するのかは、裕坊には全く分かりません。そもそも5年後に、裕坊に今の仕事があるのかも分かりません……また残念なことに、地域航空会社に関連する、耳の痛いニュースが1つ入ってきています。裕坊自身、履歴書を送った会社の1つですし、心が痛むだけですので、ここでは敢えて具体的には書かないことにします。
なんとか提携先を見つけるなり、自力で生き延びる方法(これは実際には現実的ではないのですが……)を見つけるなりで、なんとか生き延びて欲しい……
明日は我が身……
見聞を広めて、アンテナを張って、最悪の場合に備えて「枕戈待旦(ちんかたいたん)」の心を持っておかなくてはならないのですが……既に裕坊の戈は、枕の下で錆まくっとるかも知れん………ただ仮に戈をピカピカに磨いていたとしても、それを使える場面には、なかなか遭遇できないかも知れません……
現在の状況は、どこを歩いても火傷しそうな火事場ばかり……
メジャーリーグを見ていても……
ちなみにデトロイト・タイガースでは、昨年デビューしたばかりのタイラー・アレグザンダー投手が、日曜日のシンシナティ・レッズ戦でアメリカンリーグの救援投手としてはタイ記録となる、9連続奪三振を記録。
まだメジャー2年目の26歳。ストレートに力がありそうなので、いずれは抑えになってくれんかな……
ちなみに日曜日のレッズ戦は、前日に雨で順延になった試合を組み込んでの、ダブルヘッダー。今季はコロナウィルス対策として、メジャーリーグでは様々な特別ルールを採用。延長戦になったときはタイブレイク(2塁に走者を置いての攻撃開始)、ダブルヘッダーの試合が組み込まれる際は、特別に両試合とも7イニング制にするなどなど……そして、タイガース−レッズ戦が、その7回特別ルールを用いてのダブルヘッダーの最初の組み合わせとなりました。
そのタイガース、この月曜日からセントルイス・カージナルスとの4連戦が組まれていたのですが、カージナルスにも選手7名を含む13名の感染者を出して、4連戦は全試合延期……
この4試合は、完全消化できるか、ちょっと怪しくなってきています。
ちなみにカージナルスの顔といえば、日本でもお馴染み、ヤディエ・モリーナ。
2013年度のWBCでのプエルトリコ戦では、あまりメジャーリーグで実績のない投手たちを、見事な手腕で導いて日本打線を1点に封じたチームの扇の要。超がつく強肩の持ち主でもあり、メジャー通算での盗塁阻止率、4割超え。2005年シーズンでは、なんと盗塁阻止率6割4分という、ありえない数字を叩き出しています。
前節のミルウォーキー・ブリュワーズとの試合も延期になっていたカージナルス。合計で既に7試合が延期。60試合という超短縮型のシーズンになっていますが、全試合を消化できるかどうか、かなり微妙になってきました……
か、と思えば、先週10名もの感染者を出して物議を醸した、マイアミ・マーリンズ。こちらは試合再開初日となった火曜日の試合で、いきなりボルチモア・オリオールズを4対0で下しての快勝。
10人も主力を欠いているというのに……野球は本当に分かりません……
ただまだ国全体を見ても、到底状況が安定しているとは言い切れず、シーズン開始後に出場辞退を申し出る選手も出てきました。そのうちの1人は、メッツの主力の1人、ヨニエス・セスペデス外野手。
一時期はデトロイト・タイガースに在籍していたこともありました。
そしてもう1人、ミルウォーキー・ブリュワーズのロレンゾ・ケイン外野手。
選手本人はそれなりの免疫力も体力も持っていたとしても、家族に影響がないとは言い切れない……辞退したくなる気持ち、十分理解できます。 こればかりは仕方ないです……
明日はお昼過ぎに出勤の予定です。