yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 7/23

アメリカのリージョナルジェット旅客機に乗っている、裕坊といいます。こんにちは。

今週月曜日から4日間のフライトへと出かけていた裕坊。4日目の今日木曜日は、シンシナティからデトロイトまでの1便だけを担当して、午前中に今回の4日間の任務を終了しました。 この4日間はミネアポリスデトロイトを基点に、5都市を担当。

 

初日はグリーンベイに滞在して、2日目は夕方ゆっくりの出発。

市民団体が管轄する、全米でも唯一のNFLのチームが存在する都市。久しぶりに売店が営業しておりました。

 

中西部の北側へ行くと湖が多いので、セーリング用のボートを所有する方も多いです。

ですのでボート製作会社は、空港内でも自社の宣伝に余念がありません。これは空港ターミナル入口付近に展示されたボート。

 

2日目の宿泊先が、アメリカの首都ワシントンの国際線の玄関口、ダレス空港。到着便もまばらで出発便は既に終わっている夜9時過ぎの到着。

閑散としたターミナル……

 

建物は広々としていて、しかもとても清潔です。

 

空港内には、搭乗手続きカウンターや荷物受け取りがあるメインターミナルと、各コンコースを結ぶ地下鉄も走っています。

 

首都のダウンタウンへと向かうことができる地下鉄も既に開通。

 

ニューヨークの地下鉄と比べると、こちらも遥かに清潔。

実際にニューヨークの地下鉄の汚さを反面教師にして、落書き等ができない構造になっているらしいです。

 

ちなみに、ダレス空港はユナイテッド航空の主要基幹空港の1つ。

ユナイテッド航空と共に、スターアライアンスに加盟している全日空の運航もあります。ただ裕坊が調べた限り、北米線で今も毎日運航を続けているのは、成田発のロサンゼルス行き、シカゴ行きだけに限られているようです。ワシントンダレス行きは、お盆の時期の数日だけしか、運航便が見つかりませんでした。

 

3日目の宿泊は、裕坊が勤める会社の基点の1つがあるシンシナティ。かつてリージョナル空港会社の花形とも呼ばれたコムエアーの本社があった空港で、デルタ航空ノースウエスト航空との合併前は、大きな拠点として使っていた空港なので、ターミナルの規模はとても大きいです。

 

今日木曜日の朝は、結構な人で賑わっておりました。

ただ乗務員の基点としては、かつての面影がなくなるくらいに規模が縮小されてしまったシンシナティ

 

デルタ航空の整備課も同居していて、シンシナティにも立派な整備庫があるのですが、コロナウィルスの影響で飛行機の稼働率が減っているのか、普段は開いているはずのシャッターが閉め切りになっていました……

 

今日は午前中にはデトロイトに帰ってきて、4日間の任務完了…

到着ゲートは、デトロイト空港のマクナマラ・ターミナルの奥側にあるBコンコース。

 

Aコンコースとはトンネルで繋がっているのですが、エスカレーターを上がってくると、すぐに目に入るのがこちらのサンドイッチ屋さん。

ここ数ヶ月ずっと閉まっておりましたが、シャッターが半分だけ開いていて、開店の準備?………従業員が1人だけ入って、何やら忙しそうに作業をしておりました。営業再開が近いのか、それとも衛生管理のために定期的に消毒作業などをしないといけないのか……

 

Bコンコースの向かい側にあるCコンコース。こちらは2ヶ月ほど閉鎖になっていましたが、今月初めになって供用は再開。

人の往来も少し見られるようになりました。

 

ただ少しずつ回復基調にあった航空旅客、少なくとも裕坊が担当した便を見ている限り、需要の回復が頭打ちになったような印象を受けました。4日間で10便を担当し、乗客数の合計は224。1便あたり20名を超えるのがやっと……ちなみに昨日7月22日(水)に、全米で保安検査場を通過した乗客総数は、571,732名。これは先週と比べて3%の微減だったそうです。

 

2日目に到着したワシントン。平常時には深夜に出発する国際線も多く、普段は夜遅くになってもそれなりに人を見かけるのですが、

この火曜日には、ミネアポリスから到着した乗客以外には人を見かけず……

 

朝になってもこの状態…

 

一部を除いて、ほとんどのお店は、朝になってもシャッターを下ろしたままでした。

3日目のシンシナティは、7時ごろには到着。

 

まだ外も十分明るく、平常時なら9時以降も10便以上の出発便があるのですが、

昨日は既に出発便も終了……フードコートも既に全店閉店しておりました。

 

旅客機の乗務員の制服や、お出かけの時のカバンなどが買えるこちらのお店も、もう閉店してから数ヶ月……再開の兆しが見られないです……

 

こちらは昨日水曜日にデトロイトから往復した際に立ち寄った、ミシガン州西側の拠点都市、グランドラピッズ。

平常時であれば22便の運航があるというグランドラピッズ、現在の運航便数は9。

 

ちなみにデトロイト行きに搭乗されたのは、18名でした。

1便あたりの定員の上限を、普段の6割に抑えるまでもなく、旅客需要は少し頭打ちになっていた印象を受けました。

 

ここ最近アメリカではまた入院患者が増え、一部の州では各病院の病棟が埋まって、集中治療室の病床数を増やしつつあるのが現状。患者数の増加に伴って、医療機関、医療従事者への負担をこれ以上増やすわけにはいかないので、テキサス州アリゾナ州フロリダ州など、一部ではまた経済封鎖を始めるところも……しばらく長期戦になりそうな気配です。

 

人間の免疫機能は、寒くなる秋以降から冬にかけて低下することは研究の結果からも分かっています。今は感染者数が多くても、重篤患者や死者数が比較的低く抑えられているのは、裕坊の想像でしかないですが、ほとんどの方の免疫機能がウィルスと闘う余力を十分に持っているから。外の気温が高ければ血液の体内循環も活発で、白血球も十分な量が体全体に供給されています。でもそれが冬になって同じだけの感染者数がいたとすると………

もう絶対これは悲惨なことになります……あの悪夢のようなニューヨークの惨状の二の舞、最悪それを上回る事態にもなりかねません……今のブラジルの状況を見れば、それは火を見るよりも明らか……

 

さすがのトランプ大統領も、今までの頑なまでの姿勢を変えて、アメリカ国民にマスク着用を要請するようになりました。もちろんこれは、11月に控えた大統領選を見据えてのこともあるでしょうが……

共和党支持者の間では、マスクに対する拒絶感が根強く残っていましたが、その風向きも少しずつ変わっているようにも見受けられます。あくまで裕坊の感覚的なものでしかありませんが……少なくとも空港内を歩く乗客の間では、マスクをあえて外したまま歩く人は、かなりの少数派になってきたように思います。

 

マスクの効能についての賛否両論はありますが、14万人もの方がアメリカ一国だけで亡くなっている事実を重く受け止められれば、マスク一枚することくらい苦にはならないはず、が裕坊の意見。「アメリカが世界で最も素晴らしい国」なのであれば、本来なら先進国の中にあって、患者数、死者数ともに1番少ない数字を誇って然るべきはず。でも事実はそれとは正に真逆……

 

 

国のトップがやっとここへ来て、本来取るべき方向へ舵を取り始めました。ほんの少しですが希望を見た気がします。