yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 7/19

アメリカの定期航空会社で、小型機を専門に操る、裕坊といいます。こんにちは。

先週の水曜日から4日間のフライトへと出発して、一旦土曜日のお昼頃に、裕坊が所属するデトロイトへと帰宅。既に明日月曜日からの4日間のフライトが確定。この2ヶ月間はずっと補欠要員で自宅待機の役割をこなしていたのですが、結果的に通常のスケジュールよりも忙しくなっています。

 

1日目のフライトでは、豪雨を伴う雷雲が、到着する空港にどっかりと腰を下ろしていましたが、3日目、4日目はお天気も良好。

 

3日目金曜日は渓谷の眺めがいい景勝地も近い、ニューヨーク州のローチェスターにて宿泊滞在。

 

ホテルの窓からの景色も良好でした。

 

昨日土曜日は、早朝の出発。

コロナウィルスの感染拡大防止のため、しばらくはホテルでの朝食は提供されないか、提供されても予め袋詰めされたものに限られていたのですが、

 

昨日のホテルでは、限定された内容ながらも、サンドイッチなどが出されるようになっていました。

 

ただ朝食の前に、手の消毒だけは忘れないようにお願いします、の注意書き……

 

土曜日の早朝とあって、ガラガラのローチェスター空港を出発しての1日でした…

現在の客足は、ざっと見た感じで、昨年の同じ時期と比べるとおよそ3割くらいでしょうか……

 

2便目では、アメリカの首都ワシントン・レーガン空港へのフライト。空港からモニュメントなども見えます。

デトロイトから首都ワシントンまでは、平常時であればビジネス客で150席仕様の機体が満席になるので、デルタ航空本体が担当するのですが、コロナの影響で需要が減っている上に、昨日は土曜日でしたので、珍しくリージョナルジェット機による運航でした。

 

平常時であれば、平日はネクタイを締めたビジネスマンで賑わう、ロナルドレーガン空港。需要がほんの少しずつ戻ってきている今を以ってしても、

ビジネス利用を、ここ最近はほとんど見かけていないです。

 

レストランもファーストフードなども、土曜日ということもあって全店閉店しておりました。

 

昨日はスターバックスもお休み。

土曜日のお昼過ぎには、4日間全日程を終了。

 

しかし4日目を終える頃には、月曜日から次の4日間のフライトが既に確定……

 

デトロイト空港のマクナマラターミナルでは、各コンコース中央のレストランや売店は、かなりの数が営業を再開しているのですが、

コンコースの端まで来ると、まだ閉店しているところがほとんど……

 

家路を急いで、

 

今日は1日ゆっくり骨休め……

明日からのフライトに備えます……

 

土曜日までの4日間を一緒に担当したのは、カイルくん。デトロイト近郊で生まれ育った、正真正銘のミシガン育ちで、大のデトロイト・タイガースファン。今週の木曜日に開幕「予定」のメジャーリーグの話題にずっと花が咲きました。今年のシーズンは60試合で無観客試合か、有観客でもかなりの人数制限。 まだまだ乗り越えなければならない障壁も、たくさんあります。

 

まずはトロント・ブルージェイズ

アメリカとの不要不急の国境越えをしないよう勧告しているカナダ政府。トロント市内にあるブルージェイズの本拠地、ロジャースセンターでの試合開催の許可は結局降りず……

 

そのため代替地での開催地を余儀なくされることになったのですが、候補に上がっているのは、いずれもブルージェイズ傘下のマイナーリーグの球場。

そのうちの1つが、トロントからオンタリオ湖を挟んで反対側にある、ニューヨーク州バッファロー

 

毎年バッファローウィングフェスティバルと呼ばれるお祭りの会場にもなるサーレン・フィールドは、ブルージェイズ傘下の3A、バッファロー・バイソンズの本拠地。

収容人員は18,000人と、日本の地方球場に匹敵するだけの収容能力もあるのですが、そこはやっぱりマイナーリーグ

 

大リーグとの待遇に、球場設備でも差を設けることによって、選手を発奮させるのが大リーグ流。

ロッカールームや打撃練習場などが狭い上に、照明も暗いなど、大リーグでの公式戦開催に耐えうるだけの基準を満たしていないらしいです……いっそのこと、他球団の本拠地を転々とするくらいしか、方法がないかも知れません……

 

選手の今季出場辞退も続いています。既に10選手ほどが、今季の全試合欠場を表明していましたが、改めてサンフランシスコ・ジャイアンツの人気捕手、バスター・ポージー選手が加わることになりました。

 

また現役選手への感染も広がっています。プライバシーの観点から、陽性と診断されても実名を公表をしない方針を貫いている大リーグですが、既に合計で66名の選手が、自ら感染を公表しています。

その代表格となったのが、アトランタ・ブレーブスのフレディー・フリーマン内野手。一時は発熱が40度を超えて、『心の中で、神に「どうぞこの世から僕を連れ去らないでください。まだ準備できていないんです」』と祈っていたそうです。

 

今季はそのブレーブスでプレーするはずだった、ヤシエル・プイグ外野手。

契約後にコロナウィルスへの感染が判明して、契約は破断。再びFA選手となりました。

 

プイグ選手と長らくチームメイトだった、ドジャースの絶対的守護神、ケンリー・ジェンセン投手。同様に感染していたことが判明。

フリーマン選手のようには発症しなかったようですが、しばらく開幕前のキャンプに姿を見せず、自己隔離を続けていたらしいです。

 

他にもヤンキースの抑え、チャップマン投手、昨年の打点王ヤンキース・ラメーヒュー内野手、ツインズ、サノ内野手ロッキーズのブラックモン外野手などなど、各球団の主力級も相次いで感染。限界まで体に負荷を加えると、免疫機能は低下するという研究もあり、それによるとマラソン選手やトライアスロン選手などは、競技終了後2週間ほどの間に、半数以上の選手が風邪の症状を呈するそうですなのですが、そういったことも影響しているかも知れません。

 

 

方やデトロイト・タイガース。今のところ主力級選手に感染の報告は入っていませんが(大リーグファンの間で話題になる有名選手が、すっかり減っているという話もありますが………)

 

マックス・シャーザーが抜けた穴を埋める期待をファンが抱いていた、ジョーダン・ジマーマン投手。

怪我で45日の故障者リスト入り……今年が5年契約の最終年ですので、もうユニフォームを見ることもないかも……

 

今年の大リーグ開催をめぐって、フライト中にカイルくんといろいろ意見を交わしました。典型的な中西部の生まれ育ちのカイルくんは、全然大丈夫だと確信していて、裕坊がその度につっこみを入れておりましたが、カイルくんと意見が一致することが1つだけありました。それはタイガースに対する期待値………

 

2人ともこんな眼差しで、タイガースを見ております………

 

 

明日からまた次の4日間のフライトへ出かけます。